PINK FLOYD/PIPER AT THE GATES OF DAWN
67年の記念すべきデビュー・アルバム、シド・バレットの才気ほとばしるブリティッシュ・サイケデリック・ロックの大傑作!
1,120円(税込1,232円)
GENTLE GIANT/ACQUIRING THE TASTE
実験精神あふれる趣向を凝らしたアイデアの数々を技巧的なアンサンブルで描き出す、初期GGの持ち味が発揮された71年2nd
490円(税込539円)
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このバンド名は大好きです(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
80年代初頭にはまったバンドです。特徴はロバート・スミスの清涼感あふれるギターです。ニューウェーブというムーブメントによって、はじめて英国ロックはシカゴ・ブルーズの軛から解かれたと思います。電化し、大音量で、歪んだ音がカッコいい、というのがシカゴ・ブルーズでしたので。ファズ、オーバードライブ、デストーションというエフェクターが開発され、たいていのギタリストはそれらを通して増幅した音を出していました。ロバート・スミスは、ほぼディレイだけを使ったノーマルトーンのギターの美しさを追究していました。まさにバンド名の通りに。
一方で陰鬱なメロディ、重いリズムはサイケデリックの影響がありありです。病気と治癒を両方感じさせる、不思議な感触をもった音だったと言えます。全体を聴き込むとかなり沈んでしまいます。しかし「プレイ・フォー・トゥデイ」や「ア・フォレスト」の清涼感とスピードが圧倒的で惹きつけらました。同じころベルギーからネイムズというバンドも出てきたのです。好きでしたねぇ。
4枚めから彼らはスタイルを変えてしまい、やたらヘビーになったりポップになったり…。ロバート・スミスは、バンシーズのジョン・マギーオフの後釜として引き抜かれてしまいます。ただ独特の美学ある音づくりは変わりませんでした。2021.12.24