ECLEC2579(ESOTERIC)
デジタル・リマスター、ボーナストラック3曲。
HAWKWINDや全盛期GONGで活躍したシンセ奏者による2ndソロ。ひんやりとした幻想的なシンセをフィーチャーしつつヴォーカル・メロディはどこか人懐っこく、スペーシーかつ叙情的なサウンドに仕上がっています。70年代エレクトロ・ミュージック名盤の一枚!
RADIO GNOME3部作を含む全盛期GONGで活躍したシンセサイザー奏者による77年作2nd。前作からの流れで聴くと、アコースティックギターの調べとうっすらとたなびくシンセに人懐っこいヴォーカルが乗るオープニングナンバーに驚きます。その後は前作を踏襲するシンセ主体のスペイシーで深遠なサウンドが広がりますが、ヴォーカルはいたるところで登場していて、聴きやすさという点では前作以上。そして白眉は16分に及ぶ大作「New Jerusalem」。ひんやりとしたストリングスシンセをバックに、次々と叙情的なシンセフレーズを紡いでいくプレイが感動的な、シリアスかつドラマチックなサウンドメイクで聴かせる名曲です。前作と並びエレクトロ・ミュージック黎明期の傑作と呼ぶべき一枚!
70年発表、プログレと言えばこのジャケ!A面の大作、B面の小曲集ともに美しく気品ある佇まいの名曲で固められた傑作
1,710円(税込1,881円)
果てしない宇宙の旅に連れて行ってくれそうな、スペーシー&コズミックな作品をピックアップ。
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70年代シンセ・ミュージックの好盤(3 拍手)
プログレ者さん レビューをすべて見る
スピルバーグの「未知との遭遇」やルーカスの「スターウォーズ」が公開された時に日本に紹介されたのが仏の「エッグ・レコード」だった。その中でもヴァンゲリスの「奇跡のランナー」とエルドン「スタンド・バイ」、そしてこの「ニュー・エルサレム」の3枚は愛聴盤としてSF小説を読む際のBGMとしても富田勲やタンジェリン・ドリームなどと並んで重宝した。ティム・ブレイクに関してはゴングやホークウィンドより先にこのセカンド・ソロから聴いたので先入観なく彼の世界に引き込まれて良かったと思う。同時期の作品としてはアシュラの「ニューエイジ・オブ・アース」と並んで70年代シンセ・ミュージックの好盤といえる。