ダブリン出身スイス在住のジャズ/ロック・ギタリストChristy Doranが、La Mujer Barbudaに在籍するアルゼンチンのベーシストFranco Fontanarrosaとスイス人ドラマーLukas Mantelを率い結成したジャズ・ロック・グループ、16年作。ややジャズに寄ったしなやかながらも猛烈にテクニカルなリズム隊に、マハヴィシュヌ時代のジョン・マクラフリンを彷彿させる音数を詰め込むようなアグレッシヴなギタープレイが冴え渡ります。曲によってゲイリー・ボイルが率いたISOTOPEの2nd〜3rdあたりを想起させる端正なジャズ・ロックから、各楽器が一触即発のアヴァンギャルドな掛け合いを行うコンテンポラリー・ジャズ展開まで、ジャズのフォーマットの中で幅広いアプローチによって聴かせる一枚です。