RPC026(REPLICA)
180g重量盤LP。
基本的には仏らしいエレガントさのあるジャズロックながら、時おりオルガンがグッと沈み込みUNIVERIA ZEKTに通じる沸々と煮えたぎるような不穏さを放出していて油断できません。全盛期MAGMAで活躍するkey奏者とベーシストによるバンドなのね。
MAGMAの全盛期メンバーとして活躍するkey奏者Jean-Paul AsselineとベーシストFrancis Mozeらを中心とするフレンチ・ジャズ・ロック・グループによる71年唯一作。サックスとオルガン&エレピを軸とするフランスらしいエレガンスを感じさせる知性派ジャズ・ロック・サウンドですが、時おりオルガンがグッと沈み込みUNIVERIA ZEKTの唯一作や初期MAGMAに通じる沸々と煮えたぎるような不穏なエネルギーを放出していて決して油断はできません。滑らかなプレイを主とするサックスもアヴァンギャルドな展開においてはフリーキーに爆発していて、そのギャップも痛快。両バンドほどの派手さはない分、熱っぽい演奏の中にも一貫してクールネスを感じさせるサウンドが非常にカッコいいユーロ・ジャズ・ロックの秀作です。