MP3327(MUSEA PARALLELE)
79年のメロトロン名盤『SYMPTOME DEI』で知られるフランスのグループなのですが、この17年作が凄い!コラージュ風に音の断片が美しくもミステリアスに層を成していくサウンドが鮮烈で、フランスらしいシアトリカルな芸術性を発揮。
フレンチ・プログレ屈指のメロトロン名盤と言える79年作『SYMPTOME DEI』で知られるグループ、12年の復活作以来5年ぶりとなる2017年作3rd。冒頭、弦楽がドラマチックに折り重なっていく実にフランスらしい優雅なオープニングから高まる期待。コラージュ風に音の断片が美しくもミステリアスに層を成していくサウンドをバックに、多彩なトーンでフレーズを紡ぐシンセ、オリエンタルテイストを交えたギター、瑞々しくかき鳴らされるアコースティックギターらが交錯します。ここでもフランスのバンドらしいシアトリカルな芸術性が発揮されていてグッド。エレクトロ調も加わり音によって描かれる情景が次々と移り変わっていく展開には先の読めない楽しさがあります。とは言えエクスペリメンタル・ミュージックほどの極北のドギツさはなく、絶妙のタイミングでクラシカルなシンフォニック・ロックを挿入するなど構成の妙も聴きどころです。摩訶不思議さも含め大変フランス的と言える愛すべき好盤。
ハンガリーのAFTER CRYINGで活躍したKey奏者によるグループ、テンション溢れるテクニカル・シンフォ、97年作!
750円(税込825円)
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