AMS280CD(AMS)
紙ジャケット仕様、内袋付仕様、ブックレット付仕様。
80年代より活動するイタリアのミュージシャンMox CristadoroがFabbio ZuffantiやFranco Mussidaらの協力を得て制作した17年作。Lucio Dalla、Franco Battiato、Claudio Baglioniなど名カンタゥトーレのナンバーを現代的なサウンドメイクでカバーした感動作となっています。
80年代中期より、プログレ〜アンビエント〜オルタナ〜ハードコアなど時代と共に様々な音楽性のバンドに在籍し音楽活動を行ってきたイタリアのミュージシャンMox Cristadoroを中心とする新鋭バンドによる17年デビュー作。まず参加メンバーの豪華さに驚愕。奇才Fabbio Zuffantiに、PFMのギタリストFranco Mussida、YUGENのキーボーディストPaolo Bottaなど新旧イタリア・シーンを代表するミュージシャンが名を連ねます。内容も、カンタゥトーレの大御所Lucio DallaやClaudio Baglioni、Franco Battiatoなど往年の名ミュージシャンのナンバーを、現代のプログレッシヴな感性で蘇らせたユニークなものとなっています。オリジナルではシンフォニックなキーボード群をバックに抑えた表情で歌うL. Dalla「L'operaio Gerolamo」は、鋭いギターリフを中心に展開するモダンな質感のダークなシンフォ・ナンバーに、ピアノを基調に切々に歌われていたBaglioniの「Solo」は、メロトロンとヘヴィなギターをフィーチャーした重厚かつドラマティックなサウンドに、完成度の高い解釈で生まれ変わらせていて見事です。朗々と淀みなく歌い上げるスタイルからR. Coccianteを思わせるややダミ声で熱く歌い込むスタイルまで、各曲で多彩に声質を変化させて歌うヴォーカルも特筆。企画アルバム的な性格の作品ですが、原曲の良さを生かしつつモダンなダイナミズムとドラマ性を加えた、現代のイタリアらしいサウンドを堪能できる一枚です。
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