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CAMEL路線の90s北欧シンフォ名盤(3 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
92年、HM/HR専門誌B!でもレビューされてちょっと話題になった1st。今は亡きゼロ・コーポレーションからの日本盤リリースだったということで、メロディックハード、AORマニアにも訴求したのではないだろうか。
路線的には復活後の90s CAMELっぽい。VoもAndrew LatimerっぽいナチュラルさがあるVo、言い代えればSAGAのMichael Sadlerからパンチ力を削いだような声質はHR/HMファンには物足りないだろうし、Gtrもソロが泣いているとかリフがどうだというわけでもない。そこは英国ポンプロック風の軽めの音だ。
全体を支配しているのは多彩な音色でバンドのカラーを決めているKeyとドラマティックな展開が無理なく繰り広げられる秀逸の曲構成。これはほかのポンプロックの範疇から一つ飛びぬけているといってよいのではないか。聴いていてワクワクするような明るさを感じられる。
現在もバンドは活動していると思うが、個人的にはこの1stが楽曲の展開、クオリティ的には一番だと思う。