TRANSMUNDANE

TANGERINE DREAMやVANGELISに影響を受けたポーランド出身のコンポーザー、壮大な合唱を配した幻想的かつ映像喚起的な名品、2015年作

ポーランド出身で、10歳から本格的な音楽教育を受けたKAYANISことLubomir Jedrasikによるプロジェクト。2015年作。KAYANISのバイオグラフィを見ると、80年代には、TANGERINE DREAMやVANGELIS影響下のエレクトロ・ミュージックのバンドで活動し、90年代には、バンドの活動とともに、演劇音楽や映像音楽家としても活動し、00年代には、KAYANISとして、01年に『SYNESTHESIS』、07年に『WHERE ABANDONED PELICANS DIE』をリリースし、本国ポーランドをはじめ、オランダなどでも高く評価されました。そんな彼の2015年作が本作。無機的な感じはなく、しっとりと艶のあるトーンがいかにもポーランド的でメランコリックなシンセサイザーを中心に、クラシカルで気品に満ちたストリングス、そして、グダニスク大学の合唱隊による時に荘厳で、時にニューエイジ的な広がりのある合唱を配した、映像喚起的でドラマティックなサウンドが魅力的です。ほの暗くも美麗な幻想美に包まれたシンフォニック＆エレクトリックな名作。