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ブルーズのCDを「見栄」で所持したって構わない(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
驚きませんか。「バック・ドア・マン」に「スプーンフル」に「アイ・アイント・スパーステイシャス」に「ユー・シュック・ミー」に「リトル・レッド・ルースター」…。これらが全部ディクスンのオリジナルなのです。わたしはツェッペリンのクレジットで何度も出てくるディクスンの名前を旧知で、彼のCDを探したんですが、ブルーズのコーナーに行っても見当たらない。伝説のブルーズマンというわりには、CDがないなんてどういうことだ、と。70年にリリースされたこの盤が、ソロとしてのデビューなのです。ディクスンに足を向けて寝られる人なんて誰もいません。マディ・ウォーターズだってそうです。それぞれの楽曲は、それぞれ違うブルーズ音楽家やロック・バンドで著名です。クラシック・ロック・ファンでディクスンの名を聞いたことない人なんていらっしゃらないと思います。
曲はいいに決まっています。ボーカルは貫禄勝ちです。ギターが誰か、ハモニカが誰かなんてのも、彼の存在感に比べたらどうでもいい情報なんでしょう。何も書いてありません。
数あるブルーズ・レコードの中で聴きやすさでトップです。ブルーズの勉強のために所持しておくのもいいと思います。最初腑に落ちなくても、いつかフィットする日が必ず来ます。2024.06.10