「MEET THE SONGS」 第15回 FAIRFIELD PARLOUR『FROM HOME TO HOME』

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今日の「MEET THE SONGS」は、英フォーク・ロック・バンドFAIRFIELD PARLOURがVERTIGOレーベルよりリリースした70年作1st『FROM HOME TO HOME』をピックアップ。

FAIRFIELD PARLOURは、67年～68年にロンドンで活動したサイケ・ポップ・バンドKALEIDOSCOPEを前身に、メンバーそのままに改名したグループ。

中心メンバーは、ソングライターでシンガーのPeter Daltrey。

叙情美に満ちた流麗なメロディと切なく胸に響くヴォーカルはこれぞブリティッシュと言える香りに溢れていて、本当に素晴らしい。もっともっと多くのリスナーに知ってもらいたいソングライターです。

VERTIGOからのリリースということもあり、一般的にはプログレ・ファンに聴かれている作品ですが、サウンドはプログレというよりフォーク・ロックで、アコースティック・ギターによる田園風景が目に浮かぶような柔らかさとピアノによる気品とのバランスが絶妙。そして、そこにそっとたなびくメロトロンの響きには胸がじっと熱くなります。

そんな彼ららしい魅力に満ちたアルバムのオープニング・ナンバーをまずはお聴きください。

次は、「佳曲」という言葉がぴったりのポップかつ気品いっぱいの小曲、「I Will Always Feel the Same」。

ゾンビーズの『オデッセイ＆オラクル』に入っていそうな美メロがたまりません。

そして、溢れるメロトロンとドラマティックなメロディが泣ける名曲「Emily」。

う～ん、たまりませんね～。

オリジナル・アルバムには未収ですが、アルバムリリース前に発表されたシングル曲もピックアップしましょう。

前身バンドKALEIDOSCOPEの流れを汲むサイケ・ポップで、メロディ良いなぁ。

REPERTOIREの紙ジャケ盤にはボーナス・トラックで収録されていますよ！

前身バンドのKALEIDOSCOPEもご紹介。レイト60s英サイケ・ポップの名作ですね。

「FAIRFIELD」つながりで、FAIRFIELD SKIもご紹介。

ジョン・ボーナムの従兄弟が率いるバーミンガムのグループで、アビーロードやアップル・スタジオなどロンドンのトップ・スタジオで73年に録音されながらお蔵入りとなった幻の作品。

これがビートリッシュな70年代大英帝国ポップとして気品に溢れた逸品で、FAIRFIELD PARLOURのファンは気に入っちゃうはずです。

同年代のイタリアからもオススメ作をご紹介。

あのP.F.Mでお馴染みの「NUMERO UNO」レーベルからリリース間近ながらお蔵入りとなった70年作で、気品あるストリングスやハープシコードの調べは、FAIRFIELD PARLOURに通じています。

もう一枚FAIRFIELD PARLOURに通じるマイナーな英ロック作品をピックアップしましょう。

超マイナーですが、これぞブリティッシュと言える陰影とくすんだトーンがたまりません。

「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。