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イタリアン・ロックの代表格、NEW TROLLS特集!

今回は、イタリアが誇る名プログレ・バンドNEW TROLLSを特集してまいります!


祝本年2度目の来日!イタリアが誇るテクニカル・ジャズ・ロック・バンドAREAを特集!

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いよいよ今週の土曜、日曜に迫ってきたアレアとニュー・トロルスの来日公演。というわけで、本日は1日目にメインで演奏するイタリアが誇るテクニカル・ジャズ・ロック・バンドAREAを特集してまいります!

このバンドを一言で表すのは大変難しいのですが、初期のビート/サイケ・ポップに始まり、シンフォニック・ロック、ハード・ロック、ジャズ・ロック、ラヴロック/イタリアン・ポップスと時代と共にその音楽性は変遷を重ねながらも、そのどの時期においても名作を生み出している稀有なバンドなんです。

NEW TROLLSは、67年に二人のギタリストVittori De ScalziとNico Di Paloを中心とする4人によって結成。ローリング・ストーンズのイタリアツアーのオープニング・アクトを任されたことを機に、徐々にイタリア国内での人気を上げていきます。まずはその時期に当たる、意外と聴かれていないかもしれない68年デビュー作をお聴きください。

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オルガンとサイケなギターが印象的なサイケ・ポップ調の演奏に、ラヴロック風の甘いヴォーカルメロディが乗るなんともイタリアらしい作品。同時期にデビューしたI POOHに通じる音楽性とも言えますよね。

70年にシングル集を発表した後の71年にリリースされたのが、イタリアン・ロック史に燦然と輝く名作『CONCERTO GROSSO N.1』です。

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アルゼンチン出身の映画音楽の巨匠Luis Enriquez Bacalovをオーケストラアレンジに迎え製作された本作は、クラシックの格調高さに満ちたストリングス群の響きとバンドによる泥臭くブルージーなハードロックとの対比の中で生まれるドラマティックさが素晴らしい一枚。当時、P.F.Mの『幻の映像』、BANCOの『DARWIN!』などと並び、日本のプログレファンに伊ロックの魅力を知らしめた作品でした。

その後、バンドは『CONCERTO GROSSO』でも垣間見れたハード・ロック志向へと傾倒、72年にはギタリストNico主導による『UT』をリリースします。

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叙情性溢れる泣きのハードロックをメインとした作風の本作。終盤に向けて劇的に高まっていく演奏とNicoのハイトーンが胸に迫ります。
『CONCERTO GROSSO』、次作『ATOMIC SYSTEM』と並び人気の高い作品です。

ハードロック志向のNicoとプログレ志向Vittorioとの音楽的対立により、Nicoがバンドを脱退、新バンドIbisとして活動を始めます。一方Vittorio主導となったバンドは、73年にクラシカルで重厚なプログレ作品『ATOMIC SYSTEM』をリリース。

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オルガンやシンセをメインとした重厚な音作りがプログレファンにはたまらない作品。とは言え、美しいバラードやリリカルなアコースティック曲なども収録されており、彼ららしい硬軟自在な音楽性を堪能できる傑作です。

74年にリリースされたライヴ作『TEMPI DISPARI』では、硬派なジャズ・ロックを展開。

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この圧巻のテクニック、嵐のように吹き荒れる演奏の熱量の高さはまさにAREAを彷彿とさせますよね。

その後、活動を停止していたバンドにNicoが再加入し、NEW TROLLSは活動を再開。
76年には、あの名作の続編となる『CONCERTO GROSSO N.2』を発表します。

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ストリングスは登場するものの、前作のような格調高さや緊張感よりはポップな親しみ易さが前面に現れた作風となっています。ラヴロック風のスウィートなメロディも随所に登場する聴きやすい好盤です。

そのイタリアン・ポップス/ラヴロック路線を押し進めた78年作『ALDEBARAN』79年作『NEW TROLLS』、鉄道をコンセプトとした81年作『FS』など、70年代終盤~80年代にかけて完成度の高いポップな作品をリリースします。

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その後も90年代までイタリアン・ポップス路線で作品を発表し続けた彼らですが、01年突如として『CONCERTO GROSSO』再現ライヴ作を発表。07年には『CONCERTO GROSSO』の第3弾となる『SEVEN SEASONS』をリリースします。

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13年に『N.3』がリリースされたことを考えれば、本作は本流のサイドに位置する作品と言えそうですが、そのクオリティの高さは本編として数えるに相応しい堂々たる出来栄え。

そして、今年登場したのが正真正銘のシリーズ第3弾『CONCERTO GROSSO N.3』です。『SEVEN SEASONS』とは異なり、本作はVittorio、Nico、Gianni、Giorgio、そしてオーケストラアレンジにBacalovという『N.1』当時のメンバーによる演奏。

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往年と変わらないどころか、より融合度合いを増しているようにも聴こえるストリングスとバンド演奏による流麗なアンサンブルが素晴らしい作品となっています。

このように作品ごとに様々な表情を見せてくれるNEW TROLLSですが、その全てに共通するのがイタリアらしい熱い叙情性が全編でみなぎっているという点。それにかけては全伊ロックバンド中でもナンバー1なのではないでしょうか。

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  • NEW TROLLS / UT

    72年作、ハード・ロックに根ざしたアグレッションとイタリアならではの叙情美が調和する名盤!

    イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの72年の作品。Nico Di Paloのハードな音楽性の色濃い作品となっており、純ハードロック然とした楽曲から哀愁のバラード、キーボーディストMaurizio Salviが大活躍のシンフォニック・ロックまでを放り込んだイタリアン・ロックを代表する1枚。もともと雑多な音楽性を持ちながら咀嚼能力に優れたNEW TROLLSらしい作品となっています。本作を発表後にバンドは分裂、Nico De Paloは新バンドIBISを結成、一方Vittrio De ScaltiはN.T. ATOMIC SYSTEM名義でクラシカルな音楽性を追求した名盤「ATOMIC SYSTEM」をリリースします。

  • NEW TROLLS / CONCERTO GROSSO N.1 AND N.2

    美麗なストリングスをフィーチャした荘厳かつ劇的な「N.1」、リラックスした雰囲気で展開するクラシカル・ポップ的作風の「N.2」、どちらもイタリアン・ロック必聴作!

    映画音楽界を代表する作曲家ルイス・エンリケ・バカロフとの共作である71年作「N.1」と76年作「N.2」とをカップリングした2in1。どちらの作品もクラシックとロックがこれ以上無いほど自然な形で融合した傑作。映像音楽家という、映像が放つメッセージを音により増幅させることに長けたバカロフだからこそ、クラシックの優雅さを保ちつつ、ロックのダイナミズムをさらに高めることに成功したのでしょう。必聴作。

  • LA LEGGENDA NEW TROLLS CON LUIS BACALOV / CONCERTO GROSSO N3

    彼らの出世作『CONCERTO GROSSO』のシリーズ第3弾、13年作!

    NEW TROLLSの出世作『CONCERTO GROSSO』の第3作となる13年作。07年の『SEVEN SEASONS』とは異なり、1&2製作時のメンバーに加え、1&2でオーケストラ・アレンジを担当したルイス・エンリケス・バカロフがアレンジを務めている点で、本作が正真正銘シリーズ第3弾と言えるもの。まず何よりバカロフによる流麗かつクラシカルな荘厳さに満ちたオーケストラの冴えに驚き。瑞々しく張りのあるストリングスが圧倒的な迫力で迫ってきます。バンド演奏はよりドラマティックに表現力豊かに、円熟のアンサンブルを聴かせつつも、歌声には衰えが感じられないのが素晴らしい。バンド演奏とストリングスがスリリングに絡み合いながら疾走するパートは最大の聴きどころ。荘厳な楽曲の合間に入るメロディアスな歌ものも、『PART2』を思い出させる愛すべき好ナンバーが揃います。『PART1』での荘厳さと『PART2』の甘く伸びやかなメロディアスさが上手くブレンドされており、バンドとストリングスの融合度合い、作品としての完成度の高さはシリーズ中No.1と言ってよいもの。これは『PART1』に衝撃を受けた方なら当時の感動を再び味わえること間違いなしの必聴作!

  • NEW TROLLS / TEMPI DISPARI

    唯一のジャズ・ロック期NEW TROLLS、74年リリース

    イタリアを代表するプログレッシブロックバンドの74年の作品、ライブ盤。「ATOMIC SYSTEM」を作り上げたN.T. ATOMIC SYSTEMのメンバーによる演奏が収録されているのですが、ここで聴けるのは大曲2曲のジャズロック。NEW TROLLSとジャズロックというのは意外な組み合わせであり、事実このアルバムが彼らの作品群の中で特異な位置にあるのは昔から語られてきたことですが、本作はNEW TROLLSのテクニカルな演奏が存分に堪能できる素晴らしい内容となっています。途中でConcerto Grossoのフレーズが飛び出すなど聴き所が多い作品となっており、やはり名盤「ATOMIC SYSTEM」を生み出したメンバー達の基礎体力は並大抵のものではないのだと認めざるを得ません。4分の7拍子、8分の13拍子という変拍子をそのまま楽曲タイトルに採用し、Soft MachineやNucleusにも劣らない超絶なサウンドで畳み掛けつつ、サックスが登場すればKing Crimsonのようなへヴィープログレにも表情を変える、白熱のライブ作となっています。

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