2013年9月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
ちょうど45年前の1968年8月30日にリリースされたバーズの通算6枚目『ロデオの恋人』をピックアップいたしましょう。
前作レコーディング中に、オリジナル・メンバーのデヴィッド・クロスビー(G/Vo)とマイケル・クラーク(Dr)が脱退し、フロリダ生まれ、ジョージア育ちの南部人のグラム・パーソンズ(G/Vo)、タジ・マハールやライ・クーダーの居たライジング・サンで活躍していたケヴィン・ケリー(Dr)が加入。一気にルーツ色が増しました。
特にインターナショナル・サブマリン・バンドでカントリーとロックとの融合を試みたグラム・パーソンズが持ち味を発揮し、カントリー・ミュージックを大胆に取り入れたサウンドが特徴です。
本来、田舎の素朴さや家族の温かみを愛し、反都会の色も強い「保守的な『カントリー』」と、カンターカルチャーとしての「革新的な『ロック』」という、正反対のベクトルを持つ音楽を見事に融合させ、『カントリー・ロック』を確立。
サイケデリック・ムーヴメントが一段落し、揺れ戻しとしてルーツへの回帰へとロックが向かっていく中で、いち早く「ルーツ・ロック」を聴かせた作品として、ザ・バンドの1stと並び、60年代アメリカン・ロックの金字塔といえる傑作です。
それでは、グラム・パーソンズ作曲、彼の代表曲と言える名曲「ヒッコリー・ウィンド」をお聞きください!
65年の記念すべきデビュー作。ビートを効かし、マジカルな12弦ギターのアルペジオと豊かなコーラス・ワークで彩ったディランのカバー「ミスター・タンブリン・マン」は全米1位の大ヒット。独自のフォーク・ロック・スタイルは、ビートルズにも影響を与えるなど、その後のミュージック・シーンに大きな影響を及ぼします。Gene Clarkによるビートリッシュな楽曲も魅力的。90年代ギター・ポップにも通ずる歴史的傑作。
65年の2nd。「ターン・ターン・ターン」がシングル・チャートで全米NO.1を獲得。大ヒットの連発により一層の人気を得、彼等のフォーク・ロック・スタイルは大きなセールス・ポイントになりました。本作からバーズはディランやビートルズの影響から脱しし始め独自のバーズ・サウンドを形成していきます。
アメリカを代表するフォーク・ロック・グループ。バーズ版『Sgt.Peppers』とでも言えそうな68年の傑作5thアルバム。プロデュースはゲイリー・アッシャー。
グラム・パーソンズが加入し、68年に制作された6thアルバム。ナッシュビルで録音された、カントリー・ロックの幕を開けた作品であり、アメリカン・ロック史上に残る傑作。とにかく出色なのが、グラム・パーソンズ作の2曲、「Hickory Wind」「One Hundred Years From Now」。特にヒッコリー〜の方は、彼の代表作とも言える名曲で、胸に迫るヴォーカルと哀愁いっぱいのメロディ、ペタル・スティールが郷愁を誘います。「One Hundred〜」の方も素晴らしく、名手クラレンス・ホワイトのギターが冴え渡るスピード感溢れるカントリー・ロックの名曲。ディランのカヴァーも相変わらず絶品ですし、ロジャー・マッギン作の曲から溢れるリリシズムもさすが。堂々たる傑作ですね。
ロジャー・マッギン、ストリング・ベンダーを操る天才ギタリストのクラレンス・ホワイト、バーズ史上最高とも言えるリズム隊、スキップ・バッティンとジーン・パーソンズという鉄壁の4人編成で71年に録音された11枚目で、再結成作を除けばラスト・アルバム。哀愁溢れるカントリー・ロックの佳曲ぞろいで、ビートルズ『アビーロード』にも通ずるバンド有終の美を飾った名作。
Linda Ronstadt、Herb Pedersenといった面々が参加の爽快なカントリー・ロック74年作。流れるようなスティール・ギターも気持ち良い!
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瑞々しいカントリー・ロックにケイジャン・テイストのフィドルが重なって、心地よく懐かしいサウンド。リンダ・ロンシュタットのバック・バンドをしていたグループ、71年デビュー作。
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