2014年3月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
ビートルズをはじめとしたブリティッシュ・ポップの影響を軸に、ザ・バンドなどルーツ色あるアメリカン・ロックも取り込みつつ、北欧伝統の舞踏曲のエッセンスも盛り込んだ、痛快かつ哀愁いっぱいの北欧ロック作品をセレクトしました。
英ロックに通ずる牧歌性や米ロックに通ずるルーツ色はあるんですが、やはり土地柄なのか、どこかツーンとした透明感があって、幻想性いっぱいでほんっと愛すべきサウンドなんですよね。
それでは、カケレコが自信を持ってオススメする北欧70sロック・セレクション。
どうぞご堪能ください!
英米ロック/サイケのファンにとくにオススメなのが、スウェーデンのMNWレーベルの作品たち。
まずは、哀愁いっぱいでグッとくるフォーク・ロックから聴いてまいりますよ~。
THE BANDやCSN&Yや後期BYRDSのファンのみなさま!スウェーデンにも愛すべきグループが居ますよ!コクのあるアンサンブル、円熟のテクニック。哀愁と郷愁のサウンドをどうぞ☆
キンクス『ヴィレッジ・グリーン?』が好き? もしかして、ロニー・レインも好きだったり? なら、この北欧の愛すべきニッチ・グループ、120%気に入っちゃいますよ?。
↑ のGUNDER HAGGの発展形。こ、これは、酩酊気味の北欧のレイ・デイヴィスではないか!?ケヴィン・エアーズのファンも必聴ですね?。
キンクスがチンドン屋とコラボした感じだって!? ゴーキーズやオブ・モントリオールのファンも是非。このチンドン屋感もまた北欧ロックの魅力!
アメリカ南部生まれのデヴィッド・アレン!? サザン・ロック的な豪快さとゴングばりのサイケ感やユーモアが融合!?
もっともっとMNWレーベルを探求したい?
ジュークボックスをご用意しておりますので、探求是非!
お次はノルウェー!
後期ビートルズがVertigoレーベルに移籍したら?そんな、ビートルズ~サイケ~プログレ~ハード・ロックを吸収した色彩豊かでふくよかなアンサンブルは絶品!
な、な、なんと、ノルウェーにレーナード・スキナード直系のサザン・ロック・グループが居たとは!
クラシックやジャズの確かな素養 meets ビートルズやヴァニラ・ファッジからの影響、ノルウェーの幻のオルガン・トリオなんですが、初期ソフツやキャラヴァンに比肩する好グループ!
フロイドのメロウな曲が好き? 木漏れ日フォーク・ロックが好き? でしたら、このノルウェーのSSWはかな~りオススメですよ~。
なんとアイスランド!
アイスランドにもコンセプト・アルバムが!? アイスランドの20世紀のアルバム選で5位に選ばれただって!?
なんとニッチな!72年から77年のアイスランドのポップ・ロックをまとめたコンピ盤!バッドフィンガーばりのキャッチーなパワーポップ目白押し!
フィンランドも良質なロックが多いですよね。WIGWAM周辺の作品は英米ロックのファン必聴!
フィンランドを代表するグループといえばこれですよね!ジョン・レノンとリチャード・シンクレアとマイク・オールドフィールドとアル・クーパーがセッションしたら、って感じ?
この作品、すっかり忘れられちゃってるなぁ。STACKRIDGEや10ccあたりに通ずる愛すべきニッチ・ポップなのに・・・。フィンランドを代表するWIGWAMのヴォーカルによるソロですね。
なぜ、このジャケに・・・。ジャケはとぼけ過ぎて酷いけど、音は北欧レイト60sハード屈指の名作!英国で言えば、初期フリートウッド・マック、トラフィックのごとき素晴らしさっ!
デンマークにコロシアムやBS&Tばりのオルガン・ロックを発見!しかも、ジャケはロジャー・ディーン!
北欧にはサイケデリックな名品もたくさんございます。
暗雲たちこめるような重さとツーンとした透明感との絶妙なコントラスト。どうです?
北欧サイケを代表するグループと言えばこれでしょう。ドロ~ンとした中で、ピアノが時折格調高いフレーズでハッとさせたり、やはりただものではない!
「暴走」と「混沌」が掛け合わさり、これでもかとエネルギッシュに迫る!サイケデリック&ジャジーでエネルギッシュな北欧ロック悶絶の名作!試聴是非!
アシッド臭ぷんぷんなのに、展開があってフックがある。もうただ一言「崇高」な北欧サイケ・フォーク・ロック傑作ですね。
北欧70sロック・セレクション、いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
公式音源は映画のサントラに提供した曲のみというノルウェーの幻のトリオ。69年〜70年に彼らが残していた音源を発掘してまとめた編集盤。メンバーはクラシックや現代音楽の教育を受けたようで、ビートルズ、ヴァニラ・ファッジ、ザッパからの影響が色濃いサイケデリックな楽曲に、格調高いストリングスが施されたサウンドは発掘音源とは思えないクオリティ。ジャズ・ロックをやってもテンションみなぎる演奏ができそうなほどにキレ味&安定感ともに抜群の演奏も特筆。初期ソフト・マシーンやキャラヴァンやウィグワムに比肩するセンスとテクニックと言っても過言ではないでしょう。ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のカヴァーも白眉。オススメです。
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