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《サイケ》をキーワードに巡る、女性ヴォーカル周遊記~アメリカ、イギリス、南アフリカ、フランス、オランダ~《後編》

ようこそ、カケレコ・エアラインへ!
英米の名盤・定番を出発点に、ディープな作品へと国内をご案内した後、ユーロ&辺境へと誘うワールド・ロック・ツアー。
申し遅れました、私、本日のツアー・コンダクターを務めます、芹沢聡一郎です。

さて、今回は『《サイケ》をキーワードに巡る、女性ヴォーカル周遊記』の後編。

前編はサイケデリックカルチャーの発火点、アメリカの西海岸を巡りましたね。
後編は、いよいよヨーロッパへ飛びますよ~。まずはイギリスへまいりましょう!

・・・フッフ~ン!フッフ~ン!!フッフ~ン!!!
(こ、この声は・・・)

芹沢「・・・みっ、皆さんのなかにっ、お医者様はいらっしゃいませんかっ!?いっ、今まさにとばかりに、フンフン産気づいてしまったお客様が機内にいらっしゃるようです・・・!」

八重樫「ヒィハァ~フッフ~ンッ!ヒィハァ~フッフフ~ンッ!!いっ、今まさに、あっ、赤ちゃんの頭がっ・・・て、おい!芹沢よ!産気づいてないよぉ!僕ちんだよぉ、八重樫だよぉ?!」
(わかっててやってんだよ・・・)

八重樫「もぉ〜う、ちょっと芹沢は黙っててね。はいはーい、ではでは。イギリスは《紅一点ブリティッシュ・ロック》のソムリエこと、僕ちん、八重樫治が案内させてもらいますよ、フッフ~ンッ!僕がイチオシするブリティッシュ・サイケデリック・可愛コちゃんはねぇ~・・・」
(早いとこやってくれ・・・)

GHOST『WHEN YOU’RE DEAD』

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ヘヴィなギターと分厚いハモンド・オルガンが荘厳なアンサンブルを聴かせる、英国を代表するヘヴィ・サイケ・グループ。70年作。朗々とした歌い上げからミステリアスな高音コーラスまで、女性ヴォーカルShirley Kentが素晴らしいフン。英国らしい、じめじめした暗さもたまらないフン。
あ、ちなみに当時の貴重なShirleyの写真、みんなに見せてあげる。これとおんなじ写真、僕の首から下げてるロケットにも入れてあるんだけどね、フ~ン!じゃあね、僕はホテルのパソコンでカケレコの中古放出をチェックしなきゃだから、帰るフン♪

・・・コホンッ。嵐のようでしたね。
仕切りなおして、お次はイギリスと繋がり深い南アフリカへ、一挙に飛びましょう!

JOHN & PHILIPA COOPER『COOPERVILLE TIMES』

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南アフリカはヨハネスブルグ出身、兄妹ヴォーカルのサイケ/フォーク・グループ。68年作。

牧歌的なアコギのバッキングを基本に、くすんだトーンのオルガンやハープシコードやキーボードが英国に通ずる陰影を描き、リード・ギターがブルース・フィーリングを注入し、フィドルやリコーダーがアシッドな雰囲気に染める、というスタイル。

妹のPhilipa Cooperによる、ちょっとミスティックでかわいらしい声のヴォーカルが入ると、一気に「英フォークの深い森」度が増しますね。60年代始めまで英国領だった南アフリカのお国柄を色濃く映した英国印のサウンドです。ITHACAあたりが好きな方は必殺でしょう。

兄に寄り添う妹、なんとも健気で可愛らしいですね。
(ねぇおにいちゃ~ん。なんだいフィリッパ。ね~え、聡一郎おにいちゃ~ん。なんだ~い、マイ・スウィート・フィリップ・・・)

・・・オッホンッ!

さて、お次はフランスへまいりましょう!

EMILY『EMILY』

16歳のフランスの少女によるヨーロピアンな雰囲気溢れる、なんとも可愛らしいフレンチ・サイケ・ポップ。72年作。純白のドレスに身を包み、冬の森に佇む姿そのままの、ユーロ・フォークの陰りと、ほんのりと漂うサイケデリックなサウンド処理が、眩惑的なSSW作品に仕立てあげています。ロリータ大国フランスが輩出した、これぞ、ロリータ・アシッド・フォークの金字塔。

・・・エッホンッ!
さて、いよいよ今回のツアー最後の国、オランダへ!

BOJOURA『NIGHT FLIGHT NIGHT SIGHT』

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オランダ出身の女性サイケ・ポップ・シンガー。68年作。

アンニュイでセクシャルな歌声、その魅力を余すことなく昇華させた多幸感溢れるオーケストラ・アレンジ。マジカルでカラフルなサイケ・ポップ、若干の憂いを帯びたサンシャイン・ポップ、一度聴いたらこの魔法のトリコになること必至ですね。

さて、『《サイケ》をキーワードに巡る、女性ヴォーカル周遊記』、いかがでしたでしょうか?
皆さんのハートを焦がすサイケデリック・レディ、巡り会えましたか?

まだまだ、世界中に眠っているかもしれませんね。
それでは、またいつの日かお会いいたしましょう。
お相手は、芹沢聡一郎でした。


《サイケ》をキーワードに巡る、女性ヴォーカル周遊記~アメリカ、イギリス、南アフリカ、フランス、オランダ~《前編》

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皆さんそれぞれ、ご贔屓にされている女性ヴォーカル、いらっしゃいますよね。歌唱的な特徴で云えば、シャウト系、ウィスパー系、ハスキー系、スウィート系・・・。ルックス的な特徴で云えば、清楚系、派手系、お色気系、母系、妹系、義母系・・・。


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《サイケ》をキーワードに巡る、女性ヴォーカル周遊記

  • JOHN & PHILIPPA COOPER / COOPERVILLE TIMES

    南アフリカ出身、ドリーミーな必殺メロディ満載のサイケ/フォーク逸品、68年作

    南アフリカ出身、男女ヴォーカルのサイケ/フォーク・グループ。68年作。牧歌的なアコギのバッキングを基本に、くすんだトーンのオルガンやハープシコードやキーボードが英国に通ずる陰影を描き、リード・ギターがブルース・フィーリングを注入し、フィドルやリコーダーがアシッドな雰囲気に染める、というスタイル。R&Bを根っこに、サイケ、アシッド・フォーク、ソフト・ロックの枝葉を広げたサウンドは、いかにもレイト60s。ジェントルな男性ヴォーカル、叙情的で美しいメロディ、スモーキーなコーラス・ワークなど、かなりドリーミーで、ゾンビーズにアシッド風味を加えたような感じもあり、Ithacaあたりが好きな方は必殺でしょう。ちょっとミスティックでかわいらしい声の女性ヴォーカルが入ると一気に「英フォークの深い森」度が増します。これは素晴らしい作品です。ドリーミーなサイケ/アシッド・フォークのファン、ソフト・ロックのファン、サイケ・ポップのファンなど、かなりおすすめできる逸品。

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