2017年7月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
直近で入荷した新作の中から「これはっ!」というオススメ作品をご紹介するこのコーナー。
今回のおすすめ新作は『KAYAK / JOURNEY THROUGH TIME(21 CD BOX)』です。
FOCUSと並びオランダを代表するグループとしてお馴染みのKAYAKによる、全スタジオアルバム16作品を収録したボックスセットがこの度リリースされました!
イエスを彷彿させるテクニカルでプログレッシヴな演奏と、オランダならではの人懐っこいポップセンスが発揮されたメロディ&アレンジで聴かせる初期の人気が高いですが、70年代後半以降のよりキャッチーで美しいメロディに重点を置いたポップ・ロック期も素晴らしいし、近年の初期と中期を合わせたような円熟の作品世界もまたいいんですよね~。その辺がすべて入ったKAYAKの魅力を存分に堪能できるボックスになっています♪
Mouldy Wood
Merlin
Coming Up For Air
さらに、アルバム未収録シングルやオルタネイト・テイクなどを収録したボーナスCD2枚もついてくるということで、すでに各アルバムを持っているKAYAKファンにとっても注目のボックスと言えるのではないでしょうか!
なおカヤックについては、以前音楽ライターの舩曳将仁氏が素晴らしいコラムを書いてくださっているので、そちらでもKAYAKというバンドの魅力を実感していただければ嬉しく思います♪
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オランダの名プログレ・グループ、73年のデビュー作。コロコロとクラシカルでリリカルなピアノ、透明感のあるトーンの伸びやかなキーボードを軸に、性急なギターやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどイエス譲りのダイナミズムを盛り込んだサウンドが印象的。ELOやPILOTあたりの英ポップに通ずるキャッチーなメロディも魅力的で、イエス『危機』ばりのハイ・トーンのコーラス・ワークも見事。1曲目からイングランドやドゥルイドあたりの英プログレ・ファンにはたまらないサウンドで、中間部では、ジェネシスばりの幻想的なギター・ソロまで飛び出して、胸が熱くなります。2曲目以降もジェントル・ジャイアントばりに変拍子でキメまくるスリリングなアンサンブルやP.F.M.ばりに格調高いアンサンブルなど、めくるめくドラマティックかつメロディアスな展開で畳みかけます。イエスやジェントル・ジャイアントやグリーンスレイドあたりのファンは必聴!
オランダの名プログレ・グループ、74年作の2nd。前年リリースのデビュー作の延長線上にあるサウンドで、イエスやジェネシス meets ELOやパイロットと言えるキャッチーかつドラマティックなプログレが印象的。オープニング・ナンバーから超絶キャッチーな名曲で、イエス譲りのゴリゴリ・ベース、鋭角に切れ込むメロディアスなギターが疾走する中、ハイ・トーンのヴォーカルが美しいメロディを歌い、コーラスがどこまでもクリアに広がります。ジェントル・ジャイアントばりの器楽的アンサンブルからXTCもびっくりなビートリッシュな楽曲まで、とにかくメロディ、アンサンブルともにキレ味抜群。イエスやグリーンスレイドあたりのファンは間違いなくグッときっぱなしでしょう。名作です。
オランダの名プログレ・グループ、英HARVESTからもリリースされた75年作の3rd。オープニング・ナンバーから、初期イエス譲りのゴリゴリ・ベースが疾走し、コロコロとしたタッチのピアノやハープシコードがファンタスティックなフレーズを奏で、ツンと尖ったギターが歌心いっぱいかつハード・エッジにアンサンブルのギアを上げ、ハイ・トーンのヌケの良いヴォーカルが流れるように美しいメロディを歌い上げる!1st〜2ndの流れを受け継いだハードでキャッチーなプログレで、パイロットやELOやXTCばりのビートリッシュなポップ・センスにジェネシスやジェントル・ジャイアント的なエッジとクラシカルな気品を加え、イエスばりのスピード感を注入したようなサウンドは、英ロック・ファンが歓喜すること間違いなしでしょう。2曲目のピアノのバラードも良いし、ポップ職人ぶり120%発揮の3曲目など、とめどなくキャッチーなメロディとキレのあるアンサンブルが続きます。もっともっと高評価されるべき、ユーロ・ロック屈指の名グループ!
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