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名盤『OMMADAWN』のまさかの続編、マイク・オールドフィールドの17年作『RETURN TO OMMADAWN』特集&初期マイクファンへのオススメ作品をピックアップ!



世紀の名盤『TUBULAR BELLS』を始めとする数々の作品によって世界のロックリスナーにその名が知られる孤高のマルチ・ミュージシャン、マイク・オールドフィールド。

彼の作品中特にプログレファンに人気を博すのが多重録音を駆使した大作主義的な作風を持つ70年代の作品群ですが、
75年発表の3rd『OMMADAWN』はそんな70年代作品にあってもとりわけ完成度の高い名作として知られます。

このたび、その『OMMADAWN』の続編として製作されたのが、2017年リリースのその名も『RETURN TO OMMADAWN』!

本作は、タイトルの通り『OMMADAWN』を踏襲する約20分の大作2曲で構成されており、20種類にわたる使用楽器は勿論マイク一人による演奏。

冒頭、彼方から聴こえてくるような物悲しい笛の音に重なる哀愁のアコースティックギター。この時点で『OMMADAWN』のあの世界が変わらず広がっていて驚くこと間違いなし。

マンドリンやバンジョーも交え躍動感みなぎるトラッド調のアンサンブルが立ち上がってくると、あのデリケートなトーンで旋律を紡ぐ独特のエレクトリックギターも重なってきて、思わず胸が熱くなります。「PART1」後半は、地に響くようなトライバルなパーカッションが現れ、スパニッシュギターがかき鳴らされ、熱っぽいギターが天を駆ける、まさしく『OMMADAWN』を鮮やかに蘇らせたサウンドを展開。かつて『OMMADAWN』に感動した方なら、この「PART1」で早くも涙ぐむことでしょう。

「PART2」はマンドリンの綺羅びやかな音色が美しい牧歌調の穏やかな演奏に始まり、どこまでも広がる雄大な草原をイメージさせるシンフォニックな中盤、そしてアコギ、エレキ、マンドリン、バンジョーによって紡がれる瑞々しいアンサンブルによって終幕を迎える、淀みのない見事な構成で駆け抜けます。

リコーダー類・ホイッスル類の音がシンセに置き換わっている部分はありますが、それは些細なこと。
「プログレッシヴ・ロック・ミュージシャン」マイク・オールドフィールドの帰還にして、初期3作品のファンへのこの上ない贈り物と言える一枚に仕上がっていますよ!

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オリジナルの『OMMADAWN』と聴き比べてみると、42年という時の流れを感じさせない当時のままの音像であることがさらに実感できますよね。
「Return = 帰還、回帰」という言葉を使っているのも、そういうサウンドを意図して目指したことの表明なのでしょう。

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往年の名作の続編と言うと成功しているものは決して多くない印象ですが、本作に関しては「さすがマイク・オールドフィールド」と唸らずにはいられない素晴らしすぎる出来栄え。プログレファン必聴の一枚です。



さてここからは、初期マイク・オールドフィールドがお好きなら押さえておきたい世界のマルチプレイヤーの名作をあわせてピックアップしてまいりましょう☆

PEKKA POHJOLA / MATHEMATICIAN’S AIR DISPLAY

フィンrto_0301.jpgの名バンドWIGWAMに在籍し、ソロ時代には「北欧のマイク・オールドフィールド」とも言われる幻想的かつ温もり溢れる親しみやすい作風で活躍したアーティスト。本作はマイク・オールドフィールド当人がゲスト参加した77年の作品で、鬼才2人がファンタスティックに音を紡いでいくアンサンブルが実に感動的です。

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BO HANSSON / MAGICIAN’S HAT

もう一人の「北欧のマイク・オールドフィールド」が彼。初期マイクに近い作風で知られ、北欧らしい哀愁と透明感が同居するような音色使いが絶品です。実は指輪物語を題材にした70年作の時点ですでにスタイルは完成しており、その先見性とクリエイティビティの豊かさはマイクにも匹敵します。

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PEPE MAINA / IL CANTO DELLARPA E DEL FLAUTO

「イタリアのマイク・オールドフィールド」。ミラノ出身のマルチ・ミュージシャンで、ギター、シンセ、フルート、リコーダー、シタール、タブラ、中国の古箏などを自身で演奏した、あまりに美しいインストゥルメンタル・ミュージックを聴かせます。中身とまったくミスマッチなアヴァン・ロックっぽい歯磨きジャケに引かないで!

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GANDALF / TO ANOTHER HORIZON

80年に第1作をリリースして以来コンスタントに良作を発表し続けている、オーストリア出身のマルチ・プレイヤーGANDALFことHeinz Strobl。シンセをはじめとするキーボード群をメインにギター、ベース、パーカッション等をこなします。本作ではマイク・オールドフィールドとジェネシスの中間に位置するような、という表現がピッタリ来る壮大なシンフォニック・ロックを演奏。

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HYACINTUS / 4TH UNIVERSE

クラシックを学んだアルゼンチンのマルチ奏者による15年作4thで、圧倒的なスケールとロマンティシズムを伴って展開していくサウンドは「ロマン主義シンフォニック・プログレ」と呼んでしまいたいほどの代物。ギタープレイにはマイク・オールドフィールド憧憬が滲んでいてこれまた素晴らしいんです。

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ASTURIAS / 極光 – AT THE EDGE OF THE WORLD

そしてとっておきのオススメは我らが国から。初期マイク・オールドフィールドへの憧憬を感じさせるプログレ・グループは世界に数多く存在しますが、その中でも間違いなく最高峰と言うべきサウンドを奏でているのが、大山曜によるソロ・プログレ・ユニットASTURIAS。キーボード、ギター、ベースのほかにパーカッション、マンドリン、チェロなどを巧みに弾きこなし、多重録音によって緻密に織り上げられたサウンドは、初期オールドフィールド、特に『OMMADAWN』ファンであれば間違いなく「これはっ!」となるはず。

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  • MIKE OLDFIELD / BEST OF : 1992-2003

    英国が誇る天才マルチ・ミュージシャン、全31曲ベスト。

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    73年リリース、弱冠20歳の若き才能が多重録音を駆使してほぼ単独で作り上げた、英国プログレの金字塔

    多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの73年デビューアルバム。契約第1号アーティストのデビュー作としてヴァージンレコードの飛躍にも多大な貢献をした大名盤であり、また、本人の意図の範疇ではないながらも映画「エクソシスト」のテーマとしても有名な作品です。そのためおどろおどろしいイメージを持たれがちですが、実際はどこまでも美しく、雄大な自然を想起させる25分、23分の大曲2曲であり、膨大な数の地道なオーバーダビングを繰り返して作られた完全無欠の音像は70年代ロック史に深く刻み込まれています。

  • MIKE OLDFIELD / HERGEST RIDGE

    74年作リリース、雄大な情景美を描くギタープレイが絶品なスケール感溢れる第ニ作!

    前作同様、多重録音を駆使して制作された2作目。74年作。多彩なゲストの参加やデヴィッド・ベッドフォードのストリングスを導入するなど、さらにスケールアップした作品。

  • MIKE OLDFIELD / ISLANDS

    英国が誇る天才マルチ・プレイヤー、87年作

    1987年作品。『ディスカバリー』以来となる、3年ぶりのオリジナル・アルバムで、構成的には『ファイヴ・マイルズ・アウト』や『クライシス』に近い作品。

  • MIKE OLDFIELD / TUBULAR BELLS II

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  • MIKE OLDFIELD / TUBULAR BELLS III

    金字塔『TUBULAR BELLS』の誕生25周年を記念して制作された第3弾、98年リリース

  • MIKE OLDFIELD / LIVE IN GERMANY 1981

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    81年3月31日ドイツ公演をアンコール含め完全収録! メンバーはマギー・ライリー(vo)、モーリス・パート(ds/key)、ティム・クロス(key/vo)、リック・フェン(b/g/perc)、マイク・フライ(ds/perc)。

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