2017年2月9日 | カテゴリー:〇〇ジャケ調査委員会,世界のロック探求ナビ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
語呂合わせの記念日はほぼ毎日なにかしらあるようですが、本日2月9日は服の日や風の日(「吹く」から)など4~5個あるようです。でも最も直接的でポピュラーなのは「にくの日」だと思います。
普通なら肉料理を食べるとかがこういう日の過ごし方なのでしょうが、カケレコではやっぱり肉ジャケをご紹介したいところ。
でも肉のジャケットってなかなか見つかりません…。
パッと思いついたビートルズのブッチャー・カバーも、ヒプノシスがデザインしたエドガー・ブロートン・バンドのアレも在庫なし。
そんな中でハッ!と思い出した肉ジャケがこちら。
CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWNや、S.ヒレッジとD.スチュワートが在籍したバンドKHANで活躍したベーシストの72年ソロ作。ホラー映画orスプラッター映画に出てきそうなヤバげな肉塊が何ともショッキングですが、よく見ると食肉を積み重ねて人間っぽい形に見せているだけ。どういう狙いでこのジャケを採用したのか首をひねらずにはいられませんが、中身のいかにも英国的な陰影を帯びたオルガン・ロックは絶品です。
やや苦し紛れなのは承知でこの超有名作はいかがでしょう?
このプログレを象徴するジャケットに向かって肉ジャケとはなんて奴だ!とお叱りを受けそうですが。しかもホルスタインだし。
肉ジャケだからと言って食肉とは限りません。こんな肉もありですよね??
元テン・イヤーズ・アフターの「元祖速弾きギタリスト」が放った記念すべき1stソロアルバム。ジャケットの素晴らしい筋肉の持ち主はボディービルダー時代のアーノルド・シュワルツェネッガー!
最後は肉ジャケじゃありませんが、オチとしてどうしてもピックアップしたかったこの一枚を。
邦題「肉食うな!」。はいこれだけです。
肉の日に敢えてこの反骨心みなぎるアルバムを楽しむというのもかえってロックかも知れませんね。
今後も面白い記念日があれば、それに絡めて面白ジャケットをご紹介したいと思います!
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1970年に発表された4thアルバム『原子心母』は、ヒプノシスによる牛のカバー・アート、英単語の直訳をそのまま並べた個性的な邦題、そして、日本盤帯に書かれた「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というキャッチ・コピーが広く知られた名盤です。やはり一番の聴きどころは、スコットランド出身の前衛作曲家Ron Geesinをオーケストラ・アレンジャーに迎えた23分のタイトル曲「Atom Heart Mother」でしょう。ブラス・セクションや混声合唱を贅沢に配置したサウンドが、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを宣言するかのように堂々と響きます。一方、Roger Waters作曲の「もしも」、Rick Wright作曲の「サマー’68」、Dave Gilmour作曲の「デブでよろよろの太陽」は、共通して美しいメロディーが印象的な小品。そして、アルバムの最後にはミュージック・コンクレートの手法を用いた「アランのサイケデリック・ブレックファスト」が控えます。なおグループは、本作で初めて全英初登場1位を獲得しました。
元CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN〜KHANのベーシスト、72年作ソロ。ドラムEric PeacheyはKHANの同僚で、オルガンのDick Heninghemは、KHAN結成時のメンバー。マイナーな作品ですが、歪んだオルガンを中心としたオルガン・ハードは、もしVertigoからリリースされていたらかなりの名作として評価されていたでしょう。キャッチーかつ叙情に溢れたメロディ、ハートウォームなヴォーカル、フルートなど管弦楽器のメランコリックな調べなど、いかにも英国的な陰影も魅力です。楽曲、演奏ともにセンス溢れるブリティッシュ・ロックの傑作。
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