2017年1月31日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
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ソフトでポップで、ドリーミーな女性シンガーをピックアップ致しました!
キャッチーで耳ざわりが良いのに、聴けば聴くほど深みにはまってゆきます・・・
70年代に活躍した英ポップSSW、リンジー・ディ・ポール。
日本でも「シュガー・ミー」や「恋のウー・アイ・ドゥ」で人気を博しました。
まずは一曲・・・
Lynsey De Paul / Sugar Me
う~ん、キャッチー&ポップ!ラブリー!
ウィスパーボイスが非常に魅力的で、ただ甘いだけでなく上品さがあるので耳もたれしません。
単語の発音の仕方がどことなく舌足らずで、シャルロット・ゲンズブールのフランス訛りの英語に少し似ています↓
Charlotte Gainsbourg / Trick Pony
ベックとの共作アルバム『IRM』より。シャルロットはクールですね~
リンジー・ディ・ポールは曲のほとんどを自作・共作しているのですが、一度聴いたら耳から離れない強力な「ポップ」を感じます。最後にもう1曲。
lynsey de paul / All Night
バックダンサーの珍妙な踊りから目が離せません。70年代!
A&Mのハーブ・アルパートに見初められてデビューしたフランス出身のクロディーヌ・ロンジェ。
アンニュイ・フレンチポップスの定番ですね。
冒頭のリンジー・ディ・ポールのシュガー・ミーをカバーしています。
アレンジがほぼ同じで、まるっとコピーしている印象です。
クロディーヌの方がちょっと儚いボーカルかな?
米SSWマーゴ・ガーヤン1968年の唯一作。
もともとボストン大学でクラシックやジャズピアノを学び、作曲家としてアーティストに曲を書いていたそう。
Spanky & Our Gangが歌いヒットしたソフトサイケ調の「Sunday Morning」、ビーチボーイズのペットサウンズ「God Only Knows」に衝撃を受け書いたという美しいバラード「Think of Rain」、バッハのカンタータを取り入れた「Someone I Know」など、確かな音楽的教養に裏打ちされた楽曲が、マーゴの霞がかったボーカルで歌われています。
クロディーヌ・ロンジェやフランソワーズ・アルディにも通じるウィスパーボイスですね。
1946年に米ウィスコンシン州にて結成された4人の女性コーラスグループ、コーデッツ。
映画スタンド・バイ・ミーでお馴染み「ロリポップ」や「サンドマン」のヒットで有名です。
1955年に発売されたアルバムで、スペンサー・ウィリアムズのBasin Street Blues、ドリス・デイで有名なSentimental Journeyなど、ポピュラースタンダードを優しく上品なアカペラで歌っています。
「ロリポップ」のような弾ける陽気さは無いものの、ソフトでドリーミーな4人のハーモニーがとても心地よく、大人のポップスを聴かせてくれます。いやあ、ほんとに気持ちいいですこのアルバム。
コーデッツからぐぐっと時代を進めて、現代の米SSWシモーン・ホワイトです。
石焼き芋の呼び声にインスピレーションを受けて作ったこの曲で、日本でも話題になりました。
カレン・ダルトンの1STにも通じる幽玄な旋律に、「石焼き芋~」というフレーズがゆらゆらと揺れています。ファンタスティック!
今回ご紹介するのは2012年作です。
アコースティックな質感はそのままに、電子音やピアノを取り入れて、独特のひんやりした音世界を築いています。
60~70年代のフィメールフォーク・アシッドフォークの流れをつぐ、素敵な作品!
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