2016年12月16日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,中古CDレコメンド
こんにちは、スタッフのユモトです。
もうすぐ年越しですが、元日の2017年1月1日にはブライアン・イーノの待望の最新作「Reflection」が世界同時発売されます。
情報によると、内容はアンビエントなものらしいので、来年の正月はこれを聴きながらの寝正月に決定!ですね。
でも、もうイーノのアンビエントものはいいや、どれ聴いても寝ちゃうし。もっとパンチのあるイーノが聞きたいよ~というロック・ファンに、睡眠導入剤にならないROCKなイーノ作品をカケレコ中古棚探検隊がピックアップしました!
ロキシー・ミュージック脱退後、まるでロキシーのスピンオフ作品のようなねじれたポップ作品を2枚出したイーノですが、3枚目の本作では、前作までを踏襲するようなポップなヴォーカル曲はあるものの、静謐なインストも半数収録され、イーノの音楽志向がロックからアブストラクトな音楽に傾きつつあるのを感じ取れます。
でも白眉はヴォーカル曲の「SKY SAW」。電動のこぎりのようなノイズの反復からイーノのヴォーカルが立ち上るところのスリリングさ。名曲です。
ソロ4作目は前作と同じくヴォーカル曲とインストが混在していますが、こちらのほうがヴォーカル物が多め。そしてポップさが増しています。
イーノ版パンク・ソングといった「KING’S LEAD HAT」や、第54回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品であるイタリア映画の『息子の部屋』(La stanza del figlio)の挿入歌である名バラード「BY THIS RIVER」など硬軟取り混ぜており、ジャケットはモノクロでもサウンドはカラフルです。それにしても「BY THIS RIVER」は珠玉の名作。聴くたび泣いてしまいます。
「BY THIS RIVER」 - La stanza del figlio (Nanni Moretti)
イーノ自身の作品ではありませんが、彼がピックアップしプロデュースした70年代後半ニューヨークの尖ったバンドたちのオムニバスです。いわゆるNO WAVEのバンド4組が収録されています。
共通するのは絶叫ヴォーカル、あまりコードを弾かないノイズ・ギター、性急なビートを刻むも、やたらどたどたしたドラムス。バンドによっては、そのアンサンブルにフリーキーなサックスが絡んだり。
テクニックはなくとも、とにかく音を出したかったという各バンドの初期衝動が、40年近く経った今でも盤面から強く匂い立ってきます。
トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンとの共作。中近東的なメロディを乗せたり、ラジオ・テレビ音声のコラージュをちりばめたりと極めて実験的なサウンド。なのにファンクやアフロビートがベースなため踊れる音楽になっています。この作品は、ナイジェリアの小説家エイモス・チュツオーラの作品『ブッシュ・オブ・ゴースツ』にインスパイアされて制作されました。
「MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS」に続いてのイーノ/バーン共作はなんと27年後。
今回は実験的ファンク・ミュージックとはガラッと変わり、デヴィッド・バーンが全曲でヴォーカルをとる歌ものに仕上がりました。イーノはコーラスとサウンド・プロダクション担当。そういうことからか名前の表記の順番が前作と逆です。
どの曲もミディアム・テンポで、そしてカントリー/ゴスペルのフレイバーが随所に香るという(やさしい)大人のロック・アルバムです。アメリカの映画「ウォール・ストリート」の挿入歌でもある「HOME」は名曲!
92年作。ゲストに盟友ロバート・フリップ、レッド・ツェッぺリンのジョン・ポール・ジョーンズ、ヴォイドイズやルー・リード・バンドのギター、ロバート・クワインらロックなミュージシャンを招いて制作されたアルバムですが、ロックというよりテクノやクラブ・ミュージックに近いテイストの作品です。
テクノ・アーチストのエイフェックス・ツインやジェフ・ミルズのファースト・アルバムが出たのがこの年。ヨーロッパで広まり始めたミニマルなテクノにイーノが影響・触発されたのは想像に難くありません。
このアルバムからは「Fractal Zoom」と「Ali Click」の2曲がなんとシングル・カット(12 inch & Maxi CD Single)されています。ブライアン・イーノがシングルを出すなんて1975年の「ライオンはねている」以来?
「The Lion Sleeps Tonight」
ROCKなイーノ作品を並べてみましたが、アンビエントな作品もまた良し。在庫はいろいろありますので聞き比べてみてください。
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ROXY MUSICへの参加からそのキャリアをスタートさせ、その音楽性からファッションに至るまでシーンに衝撃を与え、ROXY MUSIC脱退後は画期的なソロ・アルバムを発表。その後アンビエント・ミュージックへと急速に接近し、ドイツのエレクトロ・グループCLUSTERとの実験的なジョイント作をリリースするなど、環境音楽の元祖として高い評価を受けている音楽家の75年作。ROXY MUSIC脱退後のソロ3作目である本作は、Phil Collins、Percy JonesらBRAND XのメンバーやKING CRIMSONのRobert Frippも参加した傑作であり、前作までのボーカル曲路線を残しながらも、アンビエント・ミュージックへの傾倒を予見させる楽曲が交互に収録されています。
05年DSDマスタリング、定価1500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯にケースツメ跡あり、若干ビニールソフトケースの圧痕あり
希少、ペーパーケース仕様、1000枚限定、ステッカー付き仕様、定価1929+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れあり、圧痕あり
フィル・マンザネラ、ロバート・ワイアット、フィル・コリンズ等をゲストに迎え制作された74年作2nd。サウンドは1stの延長線上のファニー・ポップ・サウンド。801「LIVE」に収録のパンキッシュな名曲「THIRD UNCLE」は本作に収録。名作。
ROXY MUSICへの参加からそのキャリアをスタートさせ、その音楽性からファッションに至るまでシーンに衝撃を与え、ROXY MUSIC脱退後は画期的なソロ・アルバムを発表。その後アンビエント・ミュージックへと急速に接近し、ドイツのエレクトロ・グループCLUSTERとの実験的なジョイント作をリリースするなど、環境音楽の元祖として高い評価を受けている音楽家の75年作。ROXY MUSIC脱退後のソロ3作目である本作は、Phil Collins、Percy JonesらBRAND XのメンバーやKING CRIMSONのRobert Frippも参加した傑作であり、前作までのボーカル曲路線を残しながらも、アンビエント・ミュージックへの傾倒を予見させる楽曲が交互に収録されています。
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