2016年7月1日 | カテゴリー:カケレコ情報,世界のロック探求ナビ
2016年6月の月間ベストセラーを発表いたします!
全国のディープなプログレ&ロック・ファンから注目を集めたニッチ&ディープな作品をどうぞお楽しみください!
イギリスという場所、2016年という時だからこそ鳴らすことができた渾身のプログレッシヴ・ロック大作。
英国ならではの「伝統」が息づく重厚かつ流麗なサウンドは、まるで映画を見ているようにただただ壮大。
とても「キューバ」とは思えない深遠な響きにびっくり。
「幻想」と「リアリスティック」の振幅が生む圧巻のドラマ。
なんというスケール・・・。
タイ・フォンの弟分!?
タイ・フォンのキーボード奏者が結成したバンドで、フランスらしい独特の色彩感覚を持ったアーティスティックなシンフォ傑作。
往年のレ・オルメにスティーヴ・ハケットやデヴィッド・ジャクソン(Sax)が加わった感じ!?
当時レーベルが「プログレ」から撤退し、お蔵入りとなった幻の97年作が20年の時を経てリリース!
テクニカルかつ耽美。
幻想にしっとりと包まれた一つ一つの音により描かれた美しきシンフォニック・ロック逸品です。
IQやPENDRAGONを思わせる叙情派シンフォを軸にしつつも、フランスらしい耽美な幻想性に満ち溢れたサウンドが実に感動的。
70年代プログレ的幻想性、80年代なエレクトリック感、モダンなヘヴィネスを混ぜつつ、クラシックや民族音楽やジャズも取り込んで、ヌケが良くポップで洗練されたアンサンブルへと仕立てちゃうセンス。
恐るべしラトビア。
オープニング・ナンバーを聴いて頭に浮かんだのが、イーグルスにジョージ・ハリスンが感じ!
なんという名曲・・・。
哀愁たっぷりのグッド・メロディと優美でいてスワンピーなコクも溢れた演奏。
なるほど、ジーン・クラークのソロ作のプロデュースや楽曲提供で活躍した名ミュージシャンのソロ作なのか。
アルバムの1秒目からレッドゾーン吹っ切れまくり!
怒涛のビブラフォンとサックスのユニゾン。マシンガンのようなギター。高速変拍子。
クリムゾンやユニヴェル・ゼロに一歩も引けをとってません!
00年代以降のチェンバー・ロック〜アヴァン・ロックの筆頭格と言えるイタリアのバンド、2016年作のスタジオ盤としては4枚目となるアルバム。アルバムの1秒目からレッドゾーン吹っ切れまくり!いきなりビブラフォンとサックスがユニゾンで切れ込み、ギターがまるでマシンガンのようにザクザクとしたフレーズを叩きつけ、リズム隊が高速変拍子で荒れ狂う。脈絡なくフレーズをぶつけあっているようでいて一糸乱れぬようでもあり、アブストラクトのようでいて緻密に計算されているようで、何という凄まじさ。クリムゾン『太陽と戦慄』やヘンリー・カウやユニヴェル・ゼロなどに一歩も引けを取らない、というか、硬質さとテンションでは凌駕しているといっても過言ではないでしょう。一転して、静謐なパートでの透明感もまた見事だし、カンタベリーに通じる叙情的な「歌」も心に響くし、何という表現力。チェンバー・ロックの大本命バンドによる、リスナーの期待をはるかに凌駕した大傑作!
タイ・フォンのキーボード奏者が結成したフレンチ・シンフォニック・ロック・バンド、77年の唯一作。ジャケットのイメージ通りのほの暗いスペーシーなトーンで鳴るシンセ。繊細なタッチとサステインの効いた幻想的なトーンが魅力のメロディアスなリード・ギター。そんなシンセとギターを中心とするスペーシーかつ幻想的なパートを軸に、アコギの軽やかなバッキングとパーカッションをフィーチャーしたP.F.M.「セレブレーション」ばりに躍動するパート、クラシカルなアコギの爪弾きと格調高いピアノによる「春」を想わせるパート、マリンバをフィーチャーしたドリーミーなパートをはさむなど、イマジネーションがめくるめくアンサンブルが持ち味です。独特な音の色彩感覚はいかにもフランス。ゲスト・ヴォーカルとして、タイ・フォンのKhanh Mai、Tai Sinh、Jean-Jacques Goldmanが参加しているのも特筆で、壮麗な多声コーラスも聴きどころ。フランスらしい魅力に溢れたシンフォニック・ロック傑作です。
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