2016年3月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。地ビール大好き、カケレコ店長の田中です。
週末に妻が花見に行こう!ということで、息子と3人で車で30分ほどのところにある国立森林公園に行ってきました。
がしかし、桜はまったく咲いておらず、梅も見頃を過ぎておりました。
でも大丈夫。ビールがあれば。ちょっと寒いけど。
軽井沢ビール、美味しかったなぁ。昼間っから外で飲むビールって、何であんなにハッピーにしてくれるんでしょうね。
カケレコも全国のリスナーをハッピーにしたい、と思い、がんばっておりますが、まだまだ「昼間の外ビール」にはかなわないなぁ。
さてさて、最近入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
今日もロック探求のワクワク感をお伝えするべく、世界のロックをカケハしてまいりましょう。
一枚目は、SHADOKSレーベルからの注目のリイシュー盤から!
スティーヴ・ハウがホークウィンドに入ったら、こんな音になるはず!
テキサスはオースティンを拠点に活動した米プログレ・バンド。オースティンの名レーベルSONOBEAT RECORDSと契約して70年代半ばに録音したもののお蔵入りとなった幻のデビュー・アルバム。
これは恐るべしな快作!
最近、続々とジャーマン・ハード/プログレのディープな作品をリイシューしている注目のレーベルがECLIPSE。
この作品は、オルガン・プログレのファンは必聴でしょう。
ずばり、クレシダとバークレイ・ジェームス・ハーヴェストを足してニで割った感じ!?
クレシダに通じるジャーマン・プログレと言えば、こちらのディープ盤も最近リイシューされて大人気!
こちらはまるでクレシダ meets ジェネシス。
溢れるメロトロンは最高だし、ジェントルに歌う時のピーター・ハミルばりのヴォーカルも良いし、とても発掘盤とは思えないジャーマン・プログレ秘宝です。
「オルガン」と「ジャーマン」つながりで、最近リイシューされたこちらの作品もピックアップ。
ユーライア・ヒープやスプーキー・トゥースや初期ディープ・パープルが好きなら、このドイツのバンドはずばり必聴!
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ECLIPSEというレーベルより70年代のジャーマン・プログレ/ハードの作品が一挙リイシューされたのでピックアップ!
オルガン・ロックと言えばやはりブリティッシュ。カケレコでロングセラーなディープな名盤がこちら。
DEEP PURPLEを彷彿させる疾走感溢れるハード・ロックながら、クラシカルなハモンド・オルガンがギターを凌駕する勢いで弾き倒しちゃってて、なんじゃこりゃ、ものすごいテンション!
人気の韓国BIG PINKレーベルからは、こんなオルガン・ロックがリイシューされました。
デトロイト出身でモータウンの傘下レーベルからのリリースでこのジャケ・・・んで、聴いてびっくりメロディアス過ぎる極上オルガン・ロック!
全編、「青い影」ばりのオルガンとニッキー・ホプキンスに通じるリリカルなピアノが溢れてます。
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英米ロックファン注目のニッチ&ディープな作品を続々と紙ジャケでリイシューしている韓国のレーベルBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介。
「ブリティッシュ・ロックの香りを持ったアメリカン・ロック」つながりで、こちらをピックアップいたしましょう。
マイナーだけど、この米ハード・バンドは英ロックのファン驚愕必至。
幻想的なフルートから一転、タイトなドラムが入り、ハードさを徐々に増していき、そしてスティーヴ・マリオットばりのシャウトが炸裂!
これはしびれます。
「幻想的なフルートもフィーチャーしたブリティッシュ・ロック名作にも負けない作品」つながりで日本の作品をピックアップいたしましょう。
この曲、荘厳なメロトロン、寂寥感を漂わせるフルート、情感豊かなヴォーカルがキング・クリムゾンの名曲「エピタフ」を彷彿させますね。
日本のロック黎明期とは思えない完成度にびっくり。
「エピタフ彷彿」つながりで、70年代の北欧屈指と言えるスウェーデンの名バンドによる2016年新譜をセレクト。
「エピタフ」っぽい4曲目「Snow」は最高だし、仁王だつスリリングなギターをフィーチャーしたハード・ロックもまた相変わらずのカッコ良さ。
ベテランとは思えないエナジーに溢れた力作です。
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スウェーデンのプログレ・ハードの名グループTRETTIOARIGA KRIGETが、CBSより74年にリリースしたデビュー作『Trettioariga Kriget 』をピックアップいたしましょう。
「ベテランとは思えないフレッシュさ」つながりで、イタリアのこの新譜をセレクト。
あの70年代イタリア屈指の名ヘヴィ・シンフォ・バンドIL BALLETTO DI BRONZOのヴォーカリストとギタリストが降臨!
まるでライヴ盤のような生々しくエネルギッシュなサウンドが印象的で、フレッシュなサイケ・ハード・ロックを聴かせる快作です。
ベテランには負けてられんぞい!ということで、最後に新鋭プログレを4枚ピックアップいたしましょう。
ベーシストの憧れはクリス・スクワイアのようで、狂ったように暴れるゴリゴリ・ベースのテンションが凄い!
チェンバー・ロック的テンションあるパートと静謐なパートとの落差も凄いし、この米新鋭、強烈っ!
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ハイ・トーンのヴォーカルとヌケの良いコーラス・ワーク、そして、突き抜けるように躍動感いっぱいのアンサンブル。そんなイエスのDNAを継ぐ00年代以降の世界各国のプログレ作品をセレクト!
とにかく特筆なのが胸のすくようなハイトーンのヴォーカルと伸びやかな美旋律!
バックも豪華で、ギターにTHE WATCHのEttore Salati、ベースにBAROCK PROJECTのGiambattista Giorgi、ドラムにNOT A GOOD SIGNのMartino Malacridaというイタリアン・プログレ・ファンにはたまらない陣容。
70年代志向の名新鋭バンドのメンバー達によるかっ飛ばすメロディアス・ハード快作です。
天才と言っても、この人の場合は近寄りがたい感じではなく、ほのぼのハートフル。
あのムーン・サファリに一人で対抗できる、と言っちゃっても過言ではない、スウェーデンのマルチミュージシャン、圧巻の14年作!
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イタリアが誇るFabio Zuffantiや今カケレコで大人気のオランダのChrisをはじめ、世界各国からマルチ・コンポーザーによる良質な作品が続々と届けられています。注目の作品をピックアップいたしましょう。
レビュワー5人が満点評価!
クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見っ!!
09年のデビュー作で、カケレコ新鋭プログレ部門のロングセラーの一枚です。
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迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度!時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ&タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン&サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました!圧巻の名作。かなりおすすめです!
74年に制作されながらお蔵入りとなったドイツの4人組による幻のデビュー作。オープニング・ナンバーから、こ、これは、何という素晴らしさ!まるでクレシダとジェネシスとが出会ったようなサウンドは、とても未発表作とは思えないクオリティ。溢れる叙情的なメロトロン、淡いトーンのハモンド・オルガンを中心に、スティーヴ・ハケット的なギターがドラマを描き、リズム・セクションが、時にジャジーに、時にキメのパートでのジェネシスばりにタイトかつアグレッシヴに引き締め、そして、ヴォーカルがまるでジェントルに歌う時のピーター・ハミルのような歌唱で全体に陰影をつける。英カリスマやヴァーティゴの作品のファンなら拳を握りしめること間違いなし。これはオススメです。
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