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追悼 キース・エマーソン氏

英国出身のキーボード奏者キース・エマーソン氏が、3月11日にカリフォルニアの自宅で亡くなりました。71歳でした。

大変悲しいことですが死因は自殺ということで、4月には来日公演も予定されていただけに、まさか…という思いが未だ拭えないのが正直なところですが、受け止めなければならないようです。

エマーソン・レイク&パーマー(ELP)のメンバーとして、70年代の英国プログレ・シーンを牽引した名キーボード奏者であることは、プログレ・ファンでなくともご存知の方は多いと思います。卓越した演奏技術を駆使し、クラシックやジャズなどを幅広く取り込んだインスピレーション溢れるプレイが魅力で、60年代後半~70年代にかけて英国屈指のスタープレイヤーとして君臨しました。

また、ロックにおいてはまだ限定的な使用に留まっていたシンセサイザー(モーグ・シンセサイザー)をメイン楽器として大きくフィーチャーし使いこなした第一人者的功績でも知られ、開発者の故ロバート・モーグ博士からもその手腕は高く評価されています。

ロックの歴史に大きな足跡を刻んだエマーソン氏への追悼の意を込めて、彼の音楽活動の重要な位置を占めるバンドELPまでの経歴を、主要な楽曲とともに振り返っていきたいと思います。



彼が初めて音楽シーンに登場したのが、ピアノトリオ編成のキース・エマーソン・トリオとしてレコーディングをおこなった1963年。スタイル自体は比較的オーソドックスなジャズ・ピアノ・トリオながら、グルーヴィーな旨みを含んだプレイは後の活躍を予感させるに十分なもの。ナイスやELPのノリの良い小曲にも通じる小気味いいプレイが聴けます。

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その後は、自身のバンドであるジョン・ブラウンズ・ボディーズを経て、共にナイスを結成することになるベーシストのリー・ジャクソンも参加したゲイリー・ファー&T.ボーンズに加入。マーキークラブでのステージやTV出演をこなしながら、数枚のシングルを残します。軽快にオルガンを弾きこなす姿がカッコいいですね。

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THE NICE

そして66年末にはアメリカ人女性ソウル・シンガーP.P.アーノルドのバックバンドとしてナイスが結成され活動をスタート。アーノルドの元を離れリリースした1stの時点ではギターを含めた4人編成でしたが、ギタリストが脱退した2nd以降は当時としてはまだ珍しかったキーボード・トリオというスタイルで人気を集めます。ナイスでの活動の中で、クラシックの要素を大きく取り入れたエマーソンらしいプレイスタイルが確立されていきました。

「RONDO(TTHE TOUGHT OF EMERLIST DAVJACK/1967)」

デイヴ・ブルーベック「トルコ風ブルーロンド」を原曲とするアグレッシヴなナンバー。ワイルドに唸りを上げるプレイから小技を効かせた込み入ったプレイまで、ハモンドオルガンを自在に操るキース・エマーソンここに在り!という演奏を聴かせます。

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「Ars longa vita brevis(ARS LAONGA VITA BREVIS/1968)」

68年のライヴより。バッハやヴィヴァルディを引用しながら展開する、ELPへと繋がるプログレッシブ・ロックへの萌芽も感じさせる組曲。クラシックからの影響を反映した荘厳なオルガンとノリの良いジャジーなピアノを巧みに切り替え楽曲を色付けしていく、センスみなぎるキーボードワークに才能を感じさせます。

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「AMERICA(ELEGY/1970)」

レナード・バーンスタインの「アメリカ」を元にしたダイナミズム溢れる名曲。ELP結成と同年だけあって、洗練度の高まったサウンドに仕上がっています。エマーソンはハモンド・オルガンを主体に攻撃的なフレージングとヘヴィに歪ませた刺激的な音作りで、まさにプレELPと呼ぶべきサウンドを披露しています。

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EMERSON,LAKE & PALMER

そしてついに70年6月、元キング・クリムゾンのグレッグ・レイク、元アトミック・ルースターのカール・パーマーらとともにスーパーグループELPとして活動を開始します。彼らはその音楽的完成度の高さはもとより、メンバー3人のルックスのよさ、そしてライヴステージ上でのエマーソンの過激でアクロバティックなパフォーマンスなどが話題となり、音楽面での評価とともに一種アイドル的な人気も獲得。英国プログレッシブ・ロックの主要バンドの一つと目されながらも、多くのプログレ・グループたちとは一線を画する、よりエンターテインメント志向の明快さを持ったサウンドを展開していきます。

「KNIFE EDGE(EMERSON LAKE & PALMER/1970)」

ファースト中最もヘヴィな聴きごたえを持つナンバー。タイトルの通りギラリと光を放つナイフの刃のような、切れ味鋭いオルガンのプレイが圧巻です。

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「TARKUS(TARKUS/1971)」

ロック・ミュージックにおけるモーグ・シンセサイザーの可能性を追求したのが傑作組曲「TARKUS」。様々に音を変化させながらとにかくアグレッシヴに弾き倒すエマーソンのプレイは痛快そのもの。モーグ・シンセサイザーの性能をフルに引き出した金字塔として、現在に至るまで世界中のキーボード・プレイヤーに影響を及ぼし続けています。

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「THE HUT OF BABA YAGA~THE GREAT GATES OF KIEV(PICTURE AT AN EXHIBITION/1972)」

72年の完全オリジナル曲によるライヴ録音作『PICTURE AT AN EXHIBITION』より。ライヴでより真価を発揮する彼ららしい、鬼気迫るまでの緊張感と綱渡りのようなスリルをはらんだパフォーマンスに手に汗握ります。

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「TRILOGY(TRILOGY/1972)」

繊細で叙情的なピアノ、力強くうねるシンセ、渋い音色のハモンドオルガンと、各種キーボードの特性を完璧に把握し的確な場所で使いこなすセンスの高さもエマーソンの才能の一つだと感じます。いくつものキーボードが流れるように演奏を受け継いでいくこういったナンバーでその手腕は発揮されます。

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「KHAN EVIL9(BRAIN SALAD SURGERY/1973)」

ELPの集大成とも言える組曲。30分に及ぶ長尺曲ながら難解なパートはほぼ登場せず、一貫して質の高いエンターテインメント性を感じさせるところが流石ですが、その要となっているのがエマーソンの多彩にして絢爛、スリリングでアグレッシヴなキーボードワーク。長大さを感じさせず一気に聴かせてしまう彼のプレイからは、単なる技術や理論というものを超えた真なるミュージシャンシップと言えるものがひしひしと伝わってくるように思います。

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こうしてエマーソンの革新的なキーボードプレイの数々を聴いていくと、改めてロック界にとってあまりに大きな存在を失ってしまったことを思い知らされます。
どうして、という思いがあるのは事実ですが、今はただ安らかに眠っていてくれることを願うばかりです。

ロックにおけるキーボードの可能性を大きく広げてくれた偉大なるミュージシャンに敬意を込めて。心よりご冥福をお祈りします。



NICEの在庫

  • NICE / LIVE AT THE FILLMORE WEST 1969

    69年12月12日、フィルモア・ウェストでのパフォーマンスをメドレー含め完全収録!

  • NICE / THOUGHTS OF EMERLIST DAVJACK

    Keith Emersonが在籍していたグループ、67年デビュー作、プログレ黎明期の名作

    後にKING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerと共にEMERSON LAKE&PALMERを結成し、キーボード・プログレッシブ・ロックの名盤を連発し、バンドサウンドにおけるキーボーディストの可能性を切り開く天才Keith Emersonが在籍していたグループの67年作。その内容はクラシカルな響きのKeith Emersonのオルガン、Davy O’Listのブルースフィーリングを感じさせるギター、そしてLee Jackson、Brian Davisonの堅実なリズムセクションで聴かせる黎明期のシンフォニック・ロックであり、時代を反映したサイケデリック風味を残しながらも素晴らしい名作です。

    • VICP61472

      デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価1900+税

      盤質:全面に多数傷

      状態:並

      帯有

      若干ケースツメ跡あり、帯にインク汚れあり、帯はラミネート加工されています

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EL&P(EMERSON LAKE & PALMER)の在庫

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / A TIME AND A PLACE

    EARLY 70s/LATE 70s/90sのオンボード録音&90sのオーディエンス録音の4枚組ボックス、全43曲

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN POLAND

    97年、ポーランドでのライヴを収録

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / RETURN OF THE MANTICORE

    CD4枚組のボックスセット、ELPのデビューからのほぼ全ての代表曲を網羅した全40曲

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / THEN AND NOW

    伝説の74年公演と97-98年ツアーから編纂されたベスト・ライヴ・テイク集、全17曲

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN BUDAPEST

    92年の復帰作『ブラック・ムーン』リリース後のワールド・ツアーよりハンガリー公演をアンコール含め完全収録!

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN SANTIAGO 1993

    93年4月1日のチリ・サンティアゴ公演をアンコール含め完全収録!

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL 1971

    71年7月19日、『タルカス』リリース後のツアーよりハリウッド・ボウルでのライヴを収録

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LIVE IN ZURICH 1970

    1stアルバムリリース後のツアー中、70年12月4日にスイスのチューリッヒで行なわれたスタジオ・ライヴ音源

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / ORIGINAL ALBUMS

    デビュー作〜『BARIN SALAD SURGERY』までの5タイトルを収録

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / EL&P

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループ、記念すべき70年デビュー・アルバム!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1970年にリリースされたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、バルトーク作曲のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ」にパワフルなロック・アレンジを施した「未開人」で幕を開ける傑作。他にも、Greg Lakeのヴォーカルとクラシカルなピアノ、そしてジャジーなアンサンブルが美しく展開する「石をとれ」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」とバッハの「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812 第1曲 アルマンド」が合体した「ナイフ・エッジ」、Keith Emersonの才能にスポットが当たる組曲「運命の3人の女神」、Carl Palmerのダイナミックなドラミングを聴くことができる「タンク」、そしてモーグ・シンセサイザーの咆哮が鮮烈な印象を残すバラード「ラッキー・マン」と、デビュー・アルバムにして高い完成度を誇る傑作となっています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / PICTURES AT AN EXHIBITION

    ムソルグスキー「展覧会の絵」をモチーフとした完全未発表楽曲によるライヴ録音、痛快極まる72年作!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。セカンド・アルバム『タルカス』と同じ1971年にリリースされた『展覧会の絵』は、ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲で知られる組曲「展覧会の絵」にロック・アレンジを施したライブ・アルバム(ニューキャッスル・シティー・ホールでの録音)となっています。スタジオ・アルバムでも彼らのダイナミックな音楽性は十分に伝わりますが、やはりライブ・アルバムはヴォルテージの高さが凄まじく、当時の彼らの勢いを感じさせます。組曲「展覧会の絵」は16曲で構成された作品ですが、EMERSON, LAKE & PALMERは8曲を抜粋し、グループのオリジナル曲を3曲(「賢人」「ブルーズ・ヴァリエイション」「バーバ・ヤーガの呪い」)加えた11曲で再構成しています。また、組曲とは別に、B.BUMBLE & THE STINGERSの「ナットロッカー」のカバーも収録。当時は海賊盤対策を目的にリリースされたという本作ですが、結果的にプログレッシヴ・ロック史に残る名ライブ・アルバムとなりました。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / TARKUS

    ELPというバンドを象徴する大作「Tarkus」収録、71年発表の大名盤2nd!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1971年にリリースされたセカンド・アルバム『タルカス』は、個性的なアートワークが示すとおり、アルマジロと戦車が合体した架空の生物「タルカス」をテーマにした20分の組曲が収められた名盤。特に組曲冒頭の「噴火」セクションはあまりにも有名で、キーボード・プログレッシヴ・ロックの代表的な楽曲となっています。また、日本ではオーケストラ・バージョンに編曲されたものが大河ドラマのサウンドトラックとして使われたこともありました。火山の中から現れた「タルカス」は地上を破壊、そこにコウモリ(羽)とサソリ(尾)とライオン(体)が合体した「マンティコア」という生物が現れ、「マンティコア」に敗れた「タルカス」は海へと帰っていくというストーリーであり、ジャケット内にはそれぞれのシーンのイラストも描かれています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / TRILOGY

    壮大な傑作組曲「ENDLESS ENIGMA」、コープランドをアレンジした華やかでキャッチーな「HOEDOWN」、ファンタジックな表題曲などバラエティに富んだサウンドを披露する72年作4th

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。伝説の初来日公演(後楽園球場&甲子園球場)1ヶ月前にリリースされた72年のサード・アルバム『トリロジー』は、コンサート序盤に演奏される定番のナンバーとなっていくアーロン・コープランド作曲の「ホウダウン」や、Greg Lakeの美しいバラード「フロム・ザ・ビギニング」を収録した名盤。もちろん他にも、2つのパートに分かれた組曲「永遠の謎」、ロマンティックなピアノから怒涛の変拍子になだれ込む表題曲「トリロジー」、シンセサイザー・オーケストレーションによる「奈落のボレロ」など、とても個性的な楽曲が並びます。まさにトリロジー=三位一体というタイトルに相応しい名盤です。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / BRAIN SALAD SURGERY

    73年5th、70年代英国ロック屈指の名盤であり、それまでの彼らの集大成を最高の形で結実させた一枚!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。後に映画「エイリアン」のデザイナーとして知られることになるスイス出身の画家、H・R・ギーガーが手掛けたアートワークをまとい、1973年にリリースされた4thアルバム『恐怖の頭脳改革』は、間違いなく彼らの代表作のひとつでしょう。詩人ウィリアム・ブレイクの詩にチャールズ・ヒューバート・パリーが楽曲をつけた「聖地エルサレム」のロック・アレンジで幕を開け、アルゼンチンの作曲家ヒナステラの「ピアノ協奏曲第1番第4楽章」に超絶技巧で挑む「トッカータ」へ。そして、Greg Lakeの美しいバラード『スティル…ユー・ターン・ミー・オン』とホンキートンクな遊び心がある『用心棒ベニー』で緊張が和らぐも、その後に待ち構えているのは3楽章から成る、30分を超える組曲「悪の教典#9」の衝撃。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを語る上で、避けて通ることは許されない傑作です。

    • R272459RHINO

      特殊ケース仕様、オリジナル・ジャケットを模倣したホログラフィック・シート封入、ボーナス・トラック1曲

      盤質:傷あり

      状態:良好

      特殊ケースではありません、側面部に色褪せあり

      700円

      560円
      (税込616円)

      154円お得!


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  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / WELCOME BACK MY FRIENDS TO THE SHOW THAT NEVER ENDS- LADIES AND GENTLEMEN

    74年ライヴ作

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1974年、EMERSON, LAKE & PALMERは2万人以上の聴衆を相手にパフォーマンスを行った、同年2月のアナハイム・コンベンション・センター公演を収録したライブ・アルバム『レディース・アンド・ジェントルメン』を発表しました。4thアルバム『恐怖の頭脳改革』までの楽曲から、この時点でベストと言える選曲がなされており、「タルカス」や「悪の教典#9」といった大曲はもちろん、「聖地エルサレム」や「トッカータ」、あるいはデビュー・アルバム収録の「石をとれ」やコンサート・オープニングの定番となった「ホウダウン」なども収録。また、Keith Emersonのピアノ・テクニックとメンバーのジャズ・セッションを堪能できる「ピアノ・インプロヴィゼイション」など、ライブ・アルバムならではの内容となっています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / WORKS LIVE

    77年発表、オーケストラを動員したEL&Pの総括的ライヴ作!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1977年、EMERSON, LAKE & PALMERは、オーケストラと合唱隊が帯同する大規模なツアーを敢行。あまりにも大規模な編成のツアーになったため結果的に大赤字が出てしまい、途中からオーケストラを雇い続けることができなくなったというエピソードが広く知られています。そんなアクシデントに見舞われたツアーから、モントリオール・オリンピック・スタジアム公演の模様を主に収録したのが『In Concert』ですが、93年、『In Concert』に7曲(「庶民のファンファーレ」「君を見つめて」「メイプル・リーフ・ラグ」「迷える旅人」「奈落のボレロ」「クローサー・トゥ・ビリーヴィング」「タンク」)を追加収録した『Works Live』が発表されました。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / WORKS VOLUME 1

    メンバーのソロ・ワークをフィーチャーした77年リリース作

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1977年にリリースされた5thアルバム『ELP四部作』は、2枚組レコードの4面を各メンバーとグループで分け合った、4組のアーティスㇳたちによるセパレート・アルバムのような印象の作品となっています。共通するのは、メンバー、グループ共にオーケストラをフィーチャーしたアレンジに仕上げていることでしょう。Keith Emersonは3楽章からなる「ピアノ協奏曲第1番」を、Greg Lakeは「セ・ラ・ヴィ」などのバラード・チューンを、そしてCarl Palmerは70年のデビュー・アルバムに収録された「タンク」のセルフ・カバーなどをそれぞれ持ちより、最終面にはEMERSON LAKE & PALMER名義の「庶民のファンファーレ」と「海賊」が収録されています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / WORKS VOLUME 2

    3人のソロワークをフィーチャーした77年作、レイクによるクリスマス・ソングの傑作「I Believe In Father Christmas」収録

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1977年、EMERSON, LAKE & PALMERは5thアルバム『ELP四部作』に加えて、その続編と言える『作品第2番』を発表しました。その内容は、既発曲と未発表曲を中心とした作品となっており、グループの純粋な新曲は「ソー・ファー・トゥ・フォール」と「迷える旅人」のみとなっています。ただし、既発とは言ってもグループやソロ名義のシングルで既にリリースされた曲ということであり、後の世代にとっては全て新曲のように聴くことができるでしょう。本作には、Keith Emersonのソロ作品「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」やGreg Lakeのソロ作品「夢みるクリスマス」が収録されているほか、傑作4thアルバム『恐怖の頭脳改革』制作時に録音された未発表曲「孤独なタイガー」「あなたのバレンタイン」「恐怖の頭脳改革」も収められています。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / LOVE BEACH

    78年作、ジャケットで敬遠するのは勿体無い秀作!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1978年に発表されたスタジオ・アルバム『Love Beach』は、ある意味でプログレッシヴ・ロック史上最大の問題作と捉えられています。それもそのはず、数年前までヒプノシスやH・R・ギーガーの作品をまとい名盤を生み出していたEMERSON, LAKE & PALMERと、バハマの海辺で笑顔を振りまくジャケットのEMERSON, LAKE & PALMERを同じ3人と認識することは、後の世代から見ても難しいと言わざるを得ません。ただ、各楽曲を改めて聴いていくと、ホアキン・ロドリーゴ作曲「ある貴紳のための幻想曲」第四楽章「カナリオ」のロック・アレンジや、20分を超える組曲「将校と紳士の回顧録」など、これまでのEMERSON, LAKE & PALMERらしいアプローチが魅力的な楽曲も収録されています。

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