大いに盛り上がったKING CRIMSON久々のジャパン・ツアー。ロバート・フリップ師の最後の勇姿を目に焼き付けておこうと会場にご来場いただいた皆様の熱き想いに水を差すようで申し訳ございませんが、先生、現役続行でございます。観た人はもう薄々感じていらっしゃると思いますが、そうです、あの聴いたことあるようなないような曲は新曲です。というわけで、KING CRIMSON現在のラインナップでいよいよ『The Power To Believe』以来となるKC名義のアルバム制作に入るそうです。
さて、年末になりましてもロクでもない状況は続いておりまして、日々一杯一杯、レオン・ラッセル「Tightrope」状態が続き、本日は12月16日で今、午後8時台、渋谷オーチャード・ホールではまだKCが演奏中とは思いますが、締め切りだし。今年は、個人的に最も音楽鑑賞の機運が高まる11月下旬のゴールデン・シーズンもテンパったまま過ぎ残念無念感MAXながら、その後の妙に鬱陶しいクリスマスの喧騒も「今それどころじゃないし」モードのままのため、まったく気にもならない2015年初冬。
そんな状況に落ちていてもCDだけは買う。聴く時間がないのに買う。最近買ったものの中で、書いておきたいのは、まず、アルフォンソ・ジョンソンの’70年代半ばに米Colubiaから発表した3枚のアルバム『Moonshadows』、『Yesterday’s Dream』、『Spellbound』をCD2枚に収めたBGOがついこの間再発したパッケージ。WEATHER REPORTに在籍し、名作『BLACK MARKET』にも参加している割にはソロのアルバムは意外と手に入りにくかった人です。フュージョンじゃん、とがっかりするのは早い。なんといっても一時はGENESISとも関係のあった人ですからプログレ色強目の曲も多く、特に『Moonshadows』はナラダ・マイケル・ウォルデンの『Garden Of Love Light』と並ぶプログレ・フュージョンの好盤。ナラダの『Garden Of Love Light』はNOVAの『Vimana』、ジェフ・ベックの『Blow By Blow』、『Wired』あたりがすきな人は即買いでお願いしたい次第。こちらもBGOからLP3枚を2CDにしたパッケージで『Garden Of Love Light』、『I Cry, I Smile』、『Awakening』が1パッケージになったもの、『Dance Of Life』以降の3枚が1パッケージなったものの二つが出ていますし、英国のジャズ・ロック好きにはチラッと気になるジョン・スティーヴンス・アウェイの3LP in 2CDも出ています。
レコードは全部持っているので聴きたければそれでいいんですけど、CD化されているなら買ってもいいかな、と思ったもののCD化されたは良いが即市場から消えていたリー・マイケルズのA&M時代のアルバムもボックス・セットで再発となりました。このボックス・セットが出る前に何枚かはカケレでそれなりの値段で購入していましたが、A&M時代(68年から73年)一気に揃いました。アメリカのキーボード奏者で初期はキーボード入りサイケデリック・ロック路線でBLOODROCKほどの馬力はないもの結構印象に残る作品を発表していましたが、その本領が発揮されたのが1969年発表の3rdアルバム『Lee Michaels』。前2作が思ったより売れなかったこともあり、予算が削られたわけではないのでしょうが、メインキーボードを前半ハモンド(BC)オルガン、後半ピアノに絞りベースは自分でペダルを踏んじゃって、バンドはドラムだけという省エネ・キーボード・ロック・スタイルを確立。特に前半は以降、彼の勝ちパターンとなっていくハモンドが唸る熱いブルース/R&Bスタイルのオルガン・ロックの原型を打ち出した重要作となっています。これで注目を集め状況が改善されたマイケルズは続く『Barrel』で再びギターを入れ、ピアノメインの作風に戻りつつも前作で見せたスワンプ路線への傾倒はさらに加速、アメリカン・ハード・ロック好きにも十分楽しんでもらえる『5th』(71年)、10分を超える2つの超尺曲が光る『Space & First Take』(72年)を発表し、A&M最終作でオルガンとドラムだけでも思い切りハードなドライヴ感は打ち出せることを証明した傑作『Lee Michaels Live』を残しColumbiaに移籍します。今回、Manifestoレーベルから出た7枚組ボックスはA&M時代の作品を網羅したもので結構重宝してます。因みにA&M時代後半のドラマーにはDOOBIE BROTHERSのメンバーとして知られるキース・ヌードセンが参加しています。
TUCKY BUZZARDの前身、THE ENDがデッカからリリースした唯一のアルバムの前後の音源を集めた4枚組ボックスというのも出ました。音源自体は一昔前に10th PLANETレーベルからアナログで出ていたものですが、CD化はされていなかったのではないかと思います。ROLLING STONESのビル・ワイマンのコネクションで世に出たという話が常について回るのでサウンドが見えにくいバンドなのですが、アルバム『Introspection』はサイケデリック期のPRETTY THINGSあたりが好きな人には強くアピールする高品質サイケデリック・ロック。ただリリースされたのが1969年。時代は既にサイケデリックから違うところに行こうしつつあった時代だったため、成功を収めることができず終わったのですが、その後もスペインで活動するなどしぶとく生き残り、TUCKY BUZZARDへと変貌を遂げます。このボックスはCD1に『Introspection』前夜の音源、CD2にアルバム『Introspection』、CD3に『Introspection』と同時代のアウトテイクス、CD4にTHE ENDからTUCKY BUZZARDへと移行する時期の音源を収めています。で、このボックスからアメリカでライヴ・アクトとして名を上げるキャピトル、パープル・レーベル期へ繋がる時期の作品がカケレコでも輸入新品のカテゴリーでロング・セラーになっている『Coming On Again』(TUCKY BUZZARD名義)です。THE END時代のサイケデリック感をほんのり残したドリーミーなメロディラインを持つ美しい楽曲と後のドライなハード・ロック・サウンドが破綻しないで同居する稀有な作品と言えましょう。
今月も2000字ほど脱線しました。本線に戻しましょう。12月末から1月にかけては日本人に説明するまでもない祭事が目白押しです。12月27日は有馬記念。一年を締めくくるG1レースですね。私はギャンブル一切やりません。でもなんで競馬かというと、今年になって30数年ぶりくらいで何回かお会いした高校時代のご学友、優子さん。一見ギャンブルなんぞ無縁に見えるこの方が「私が死んだら灰は府中競馬場に撒いてくれ!」と吠える。そのギャップが面白い。でも、そんなところに灰撒いたら、撒いた奴が警察と保健所あたりからこっぴどく叱られますから考え直そうね。で、なんで有馬記念という名称かというと1956年。当時、日本中央競馬会の理事長だった有馬頼寧が「府中に比べ中山は今ひとつ盛り上がらんから仕掛けていこう!」的なノリで「中山グランプリ」を新設。しかし翌年、有馬理事長は急逝。1957年から有馬理事長の功績を称え有馬記念となったそうな。
というわけで、まずは馬です。オリジナルLPは’70年代ブリティッシュ・ハード・ロックのレア盤として知られていたHORSE。後にATOMIC ROOSTERに参加するドラマーのリック・パーネルが在籍したこと、オリジナルLPはピクチャー盤で音質最悪だった『Magical Love』を残して消えた幻バンドSATURNALIA(音程イマイチの女性ヴォーカルを擁し、初期CURVED AIRとBLACK WIDOWの中間みたいなかなりハンパなサウンドでしたね。CDにもなってました)が前身だったりするバンドです。出だしはかなり鈍臭い感じですが全体は構成とか結構練られていて、特別に上手いわけではないけれど、随所に耳に残るフレーズを散りばめているギターとか、結構健闘していると思う反面、どこか妙にいなたい。ただ、単に何々風みたいなバンドの空っぽ感はなく、いなたいなりのオリジナリティは打ち出すことができており好感持てます。また、音色がいかにも’70年代初頭のブリティッシュ・ハード・ロック然としてこれもポイント高いですね。
同じイギリスのBABE RUTHの2nd『 Amar Cavallero』(1974年)。こちらは安定感溢れるど迫力のシャウトからバラードまで見事にこなす女性ヴォーカルを擁したプログレ・ファンからも支持を受けるハード・ロック色の強いバンドです。フランク・ザッパの「King Kong」もとり上げている1st『 First Base』はロジャー・ディーン、この2nd『 Amar Cavallero』はヒプノシスと結構アートワークには金かかっています。この2ndはハード・ロック色は鳴りを潜め、叙情的なバラードとファンク・ロックが入り乱れ、タイトル曲はCARMENを思わせるスペイン・ムード満開の一筋縄ではいかない作品となっています。この後に続く3rdがハード・ロック色の強いアプローチになるなど、アルバムごとの印象も異なり、独特のえぐ味があったところが今も強い印象を残す要因となったように思います。どこか小ぶりな印象を持たれがちなバンドですが結構、懐は深いと思いますね。
アメリカに目を移すと、スティーヴン・スティルスの『Throughfare Gap』が馬ですね。発売当時は1曲めの「You Can’t Dance Alone」聴いて「あんたがディスコやってどうする!」と突っ込んだ作品です。この時代ならではのC調な曲満載で今となっては貴重な1枚ですが、強く薦められるかといえばそこはちょっと、疑問…。
31日は大晦日。蛍の光が必ずどこかで流れます。蛍の光といえばエリック・クラプトン。1975年の『There’s One In Every Crowd』の最後の「Opposites」でバックでほんのりと鳴っております。レイドバック・ブームの中リリースされた作品というのもありますが、レイドバックという言葉を聞くと音楽より先にこのダレ犬の写真が頭に浮かびます。個人的な印象では、大ヒットを記録した『461 Ocean Boulevard』はレイドバック時代を象徴するような作品ですがカムバック作ということもあり、どこか肩に力が入った雰囲気がするのですが、このアルバムになると前作が売れたこともあり、いい感じで肩の力が抜け全キャリア通じて最強の緩さかと。このアルバム固有の独特の緩さはかなり癖になります。その「Opposites」ですが後半のバックで「蛍の光」のメロディが流れるのですが、人とこの話をすると「あぁ、鳴っているね」と同意する人と「どこで?」という人に分かれます。実は個人的にも聴いていてはっきりと認識できる時と、ぼんやりとして聴こえない時があり、いつも不思議に思ってしまいます。
大晦日はカウントダウン・ライヴに行く人も多いでしょう。昔から二ュー・イヤーズ・イヴ・コンサートのライヴは数多く出ていますが、GOV’T MULEの『Live…With A Little Help From My Friends』もカウントダウン・ライヴの模様を収めたものです。タイトルにあるように、ゲストが多数参加した長尺ライヴを2枚組に編集したもので、発売当時は限定盤として4枚組の全長盤『Live…With A Little Help From My Friends Collector’s Edition』も出ていました。キーボードに元ALLMAN BROTHERSのチャック・リーヴェル、P-FUNKファミリーのバーニー・ウォーレル、ギターでBLACK CROWESのマーク・フォード、デレク・トラックスらがゲスト参加しています。スペシャル・ライヴということもあり普段のセットでは演奏されないカヴァー曲も多く、デイヴ・メイソンの「Sad And Deep As You」、ニール・ヤングの「Cortez The Killer」、BLACK SABBATHの「War Pigs」他にもFREE、HUMBLE PIEなどの曲が次々に登場しますが、圧巻はやはり30分近くに渡り演奏される白熱のジャム・セッション、モンゴ・サンタマリアの「Afro-Blue」と初期の人気曲でこちらも17分を超える超ロング・ヴァージョンとなった「Mule」でしょう。特に「Mule」はヴァン・モリソンの『His Band And The Street Choir』収録の「I’ve Been Working」が挿入されるわ、中間ではバーニー・ウォーレルのクラヴィネットをフィーチュアした粘りのあるファンク・ジャムが繰り広げられるわ、壮絶なライヴ・ヴァージョンとなっています。GOV’T MULEはハロウィーンの時期にもこうしたスペシャル・ライヴを行うことが多く、LED ZEPPELINの『Song Remains The Same』再現ライヴやPINK FLOYDの『Dark Side Of The Moon』再現ライヴなども発表しています。
1971年の大晦日のライヴということになっているものの、昔から疑惑のライヴ・アルバムとして様々な憶測が飛び交う『Carlos Santana & Buddy Miles! Live!』なんていうのもあります。カケレコで買ったバディ・マイルスの『Them Changes』(1971年)があまりに良かったもので、そのタイトル曲をやっていたことを思い出し、久々に引っ張り出して聴きましたが、ポスト・プロダクションの嵐とか擬似ライヴとか色々言われていますが、この組み合わせによる「Them Changes」はただでさえ強烈な前乗りファンク・ロックがラテン・ファンク・ロックにアップグレードされており、かなり熱くなりました。
1月に入ると成人の日がすぐにやってきます。1948年に公布・施行された「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨とするこの祝日は1999年まで毎年1月15日に固定されていましたが、ハッピーマンデー制度導入に伴い、2000年から1月第2月曜に変更になりました。元々1月15日だったのはこの日が小正月で昔は元服の儀が小正月に行われていたことに由来しているということです。
自分が成人の日に何をやっていたかというと、成人式にも行かずレコ−ド屋に行ってました。当時は日記つけていたので記録が残っています。買ったものまでしっかり書いてありました。サリー・オールドフィールド『Water Bearer』、CAFE JACQUES『Round The Back』、BOXER『Absolutely』の3枚です。
サリー・オールドフィールドはいうまでもなくマイク・オールドフィールドの姉でSALLYANGIEで世に出たものの、ソロはこの作品が1stとなります。GREENSLADEのデイヴ・ローソン、ハーヴィー・フラワーズの他、英ジャズ界きってのヴァイブ奏者フランク・リコッティなどがバックを固めています。トールキンの指輪物語にインスパイアされた独自の世界観を持つサウンドは2ndアルバム以降のサウンドとは異なる、本作固有のサウンドスケープを持ち、部屋中にマイナス・イオンが溢れるかのような静謐な音楽は今も多くのファンを魅了し続けています。
CAFE JACQUES『Round The Back』(1977年)はプログレッシヴ・ロックが時代の流れの中で変容を遂げ、あるものはポップへあるものはニューウェイヴへと移項していく時期に出た、ポップ寄りのサウンドを持つバンドでした。10CCがブレークしていた時期に出たバンドで、この『Round The Back』と1978年にこれもニッチ・ポップの傑作『International』と2枚のアルバムを残しています。GENESISのフィル・コリンズがゲスト参加していたり、QUANTUM JUMPからソロ、プロデューサー業へと移行していく時期のルパート・ハインが関係していたりと気になるキーワード満載の上、WHITESNAKEのライヴの定番となる『Ain’t No Love In The Heart Of The City』の元曲が収められていたりと話題性にも富んでいました。10CC以降のこの手のニッチ・ポップ作品としてはTONTON MACOUTEを母体としたVOYAGERの『Halfway Hotel』と並びトップクラスの出来となった傑作と個人的には思っています。またこのバンド、日本のMOONRIDERSが1978年に発表した『Nouvelles Vagues』にかなり影響を与えていると思います。
BOXER『Absolutely』は発売順でいくと2ndアルバムにあたりますが、この後に出る『Bloodletting』がデビュー作発表後の1976年にレコーディングされていた作品だったため実質3rdに当たる作品です。PATTO時代から盟友、故オリー・ハルソールと別れ、ギターに元SPARKSのエイドリアン・フィッシャー、ベースにティム・ボガートを迎えるという大幅なメンバー・チェンジ経て制作された作品でした。ベースがティム・ボガートに変わったことでよりリズム・セクションの粘り気が強くなりファンク色が前面に打ち出された作品となっています。アメリカでもEPICから発売されており、現在の再発盤CDはこのEPIC盤のアートワークで出ています。まぁ、成人の日とはあまり関係ありませんがね。
今月の1枚は12月23日に発売になる自分の担当アルバム、ポール・ギルバートの最新作『ブッこわせるぜ!/ I Can Destroy』を紹介させてもらいます。ポールはギタリストとしては申し分ない才能を持っていると思うのですが、作品としては枚数を重ねるごとにどこかちんまりとしてきた感じが強かったため、2014年のMR.BIGジャパン・ツアーの際、札幌でポールと次のアルバムの話をしていた時にこちらから「次は外部プロデューサーを立てよう!」と提案し、ポールに誰とやりたいと聞いたところ、MR.BIGの『What If…』で起用したケヴィン・シャーリーともう一度やってみたいということで、ケヴィン・シャーリー起用となりました。流石IRON MAIDENをやっている人だけあって、いやぁ、高かったわけですが、仕上がりは久々にガツンとくるものとなりました。気合の入ったファスト・チューンからポール初のスライド・ギター導入曲など話題満載の上、やはりケヴィン・シャーリーの音作りは鬼でしたね。サウンドの押しが強いこと。良い作品に仕上がったと思います。
後にATOMIC ROOSTER〜IBIS〜STARSで活躍するドラマーRic Parnell在籍のブリティッシュ・ハード・ロック・グループ、70年にRCAからリリースされた唯一の作品。ごりごりと押しまくるギターリフに引きづられ、ベース、ドラムが汗飛び散らせながらたたみかける展開に「きたきたきたー」と拳を握り締め、直球リフ後の「決め」のパートの格好良さに思わずガッツポーズ。リズムチェンジや泣きのリードなどでのタメが非常に巧みで、スピーディーなパートが一層引き立ちます。野太さの中に英国然とした叙情を秘めたヴォーカルも最高です。WARHORSEあたりのブルージーでアングラ感のあるハード・ロック好きは必聴!
1950年にアイルランドのダブリンで生まれたサリーは、実弟のマイク・オールドフィールドとともにフォーク・デュオ“サリアンジー”を結成し、トランスアトランティックより68年に『チルドレン・オブ・ザ・サン』でデビュー。本作は、アニー・ハズラム、マディ・プライアなどと並び称される、英国が誇るフィメール・フォークの至宝サリー・オールドフィールドによる78年にブロンズからリリースされたソロ・デビュー作。ケイト・ブッシュやエンヤにも通じる音世界をミニマル・ミュージック的な手法で構築した、トールキンの『指輪物語』などをモチーフに展開される壮大なコンセプト・アルバム。マンドリンでマイクが参加。
ヒプノシスがアートワークを手がけた、よりスケールを広げた2nd。タイトル曲の一大組曲のドラマティック且つ幻想的なサウンドは圧巻74年作。
紙ジャケット仕様、24ビット・デジタル・リマスター、定価2476+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
元PATTOのMike Patto率いるハード・ロック・バンド。77年作の2nd。デビュー作からMike Patto以外のメンバーが入れ替わっており、VANILLA FUDGE〜CACTUSのベースTim Bogert、GREASE BANDのKey奏者Chris Stainton、SPARKSのギタリストAdrian Fisher、米ウェストコースト出身のドラマーEddie Tuduriという編成で録音されています。プロデューサーは、カンサスとの仕事で知られるJeff Glixman。エッジの立ったキレのあるギター、中央で動きまくりつつもズシリとさすがの存在感あるベース、ノリの良いフレージングの中に英国らしい陰影があるキーボード、そして、マイク・パトゥのヌケの良さとともに英国らしい哀愁も感じさせる魅力的なヴォーカル。アメリカンな爽快さとともに、何ともにじみ出るタメや叙情美がたまらない英国ハードの快作です。
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