2015年12月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
北欧のスウェーデンと並び、90年代以降のプログレを牽引するイタリア。
2015年にリリースされたイタリアのプログレ新鋭バンドによる新譜を特集いたしましょう。
P.F.M.やBANCOやMUSEO ROSENBACHなど、70年代の往年のイタリアン・ロックのDNAを受け継いだグループ達の作品をどうぞお楽しみください。
この音の瑞々しさやまばゆさときたら!
EL&Pやジェネシスやニュー・トロルスのDNAを継いだイタリアの新鋭で、前作もカケレコベストセラーとなりましたが、この2015年作、さらに突き抜けてます!
すごいワクワク感!
バンコが持っていたテクニカルな鮮烈さや劇的さをモダンにアップデートした感じ!?
これは2015年リリース作の中でも間違いなくトップクラスと言える傑作!
カンタベリーのDNAがシチリア島で花開くとこんなにも爽やかでポップな音になるのか!
「陰」と「陽」、「静」と「動」がめくるめく、洗練されていない詰め込み気味のサウンドはまるで70年代イタリアン・ロックの発掘盤!
バンコやレ・オルメやイルバレから影響を受けた新鋭による愛すべき15年作3rd!
わぉ、わぉ、これほんと2015年作なの!?
バロック建築が目に浮かぶようなクラシカルなピアノ、そして、荘厳に鳴り響くハモンド・オルガンやウネリを上げるムーグ・シンセや叙情が溢れるメロトロンなどヴィンテージ・キーボードが彩るサウンドは、確かにムゼオ・ローゼンバッハやレ・オルメのDNAを継いでいます。
70年代イタリアン・ロックのファンは驚愕必至の名作です。
現代アヴァン・プログレ最高峰バンドYUGENの中心メンバー2人による70年代プログレへのオマージュ。
まるで『レッド』期のクリムゾンに、ソフツ『6』時代のカール・ジェンキンスが加入した感じ!?
往年の伊プログレのDNAを継ぐシンフォ新鋭としてLA MASCHERA DI CERAと双頭と言えるグループですよね!
ヴァイオリンも加わって、詩情が増して、グッとくるなぁ。
HOSTSONATENのFabio ZuffantiとLA COSCIENZA DI ZENOのStefano Agniniによるプロジェクトで、バロック建築や絵画が目に浮かぶような荘厳かつ壮麗な音世界はさすがのスケール。
こ、これ、本当に2015年作!?
「静」と「動」のめくるめくダイナミズムに溢れたサウンドは、まるで70年代の発掘音源!
これは伊ヘヴィ・シンフォ傑作!
これは痛快!変拍子てんこ盛りなのに、なぜか踊りたくなっちゃうイタリアン・インスト・プログレ、2015年デビュー作!
00年代のイタリアのバンドなのに、音は80年代産業ロック・スタイル!
80年代のイエスやジェネシスやエイジアが好きなら是非!
これ本当に2015年作!?
70年代の発掘音源のような愛すべきB級イタリアン・ロックな味わいたっぷりの好盤。
イタリア北東部にあるフェラーラ出身、当初はGOBLINやQUELLA VECCHIA LOCANDAやLOCANDA DELLE FATEのカヴァー・バンドとして09年に結成されたグループ。2012年デビュー作に続く2015年作2nd。
ジェネシスやポーキュパイン・ツリーに影響受けたのかぁ。なるほど!
言うなれば耽美的モダン・シンフォって感じですね!
哀愁とヘヴィネスの間で激しく振れるアンサンブルは、いかにもイタリアン!
イタリアはミラノ産の新鋭による2015年作。
HOSTSONATENのKey奏者中心に、ヴァイオリン/チェロ奏者3人+フルート奏者+ヴォーカリストで構成された別働プロジェクト。
アルバムのどこを切り取っても溢れだす「気品」と「詩情」。これぞイタリアの音楽。
サイケなバンド・ロゴ、まるで中世の貴族のような出で立ち。
なるほどサウンドもサイケデリック・ロックとクラシックのゴッタ煮で、そこにケイト・ブッシュを彷彿させるハイ・トーンの女性ヴォーカルが入ってきて、一筋縄ではいかない~。
女性ヴォーカル&Key奏者とギタリストの2人を中心に09年に結成され12年にデビューしたイタリアのプログレ・バンド。2015年作2nd。
ハモンドやメロトロンやムーグなどめくるめくヴィンテージ・キーボードの躍動とカンタウトーレ的哀愁のヴォーカルという組み合わせがいかにもイタリア臭ぷんぷん。
既にいぶし銀の味わいを持つ新鋭の登場。
まるでジェフ・バックリィ meets ポーキュパイン・ツリー!?
ミラノ出身の4人組イタリアン・プログレ新鋭による2015年デビュー作。
キング・クリムゾンやジェネシス直系の往年のイタリアン・ロック・バンドのDNAとともに、ピンク・フロイド的映像喚起性も持ち合わせたイタリア期待の新鋭。
ヴィンテージな本格派。オススメです!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。
イタリア以外のプログレ新鋭による2015年新譜はこちらの記事で特集!
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2014年にリリースされたイタリアン・ロックの特集記事はこちら!
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クラシック音楽やキース・エマーソンに影響を受けたキーボード奏者&コンポーザーのLuca Zabbini率いるグループ。Luca自身がこれまでの最高傑作と評する2015年作4thアルバム。新たなドラマーとギタリストを迎え4人編成となっており、ゲストとして、なんとあのニュー・トロルスのVittorio De Scalziが3曲目に参加して録音されています。爽快なアカペラの多声コーラス・ワークではじまり、アコギとエレキによる弾むようなバッキング、透明感あるリリカルなピアノ、ファンタスティックなキーボードが豊かに広がるアンサンブルの何と素晴らしいこと!このオープニングを聴いて、ムーン・サファリを思い出すリスナーはきっと多いはず。前のめりに突っかかるようなリズムのキメとともに、ハモンド・オルガンがうねりを上げるところは、往年のプログレのDNAを継ぐ幻想性とともに、現代的なエッジが絶妙にバランスしててカッコ良いし、ガツンと歪んだギターとハモンドが突っ走るところなんかは70年代ハード・ロックも継いでてグッとくるし、管楽器風のトーンのキーボードが高らかに鳴り響いたかと思うとクラシックそのままの流麗なピアノが流れてメロディアスなパートにスイッチしたり、溢れんばかりのアイデアとそれを軽々とこなす演奏も特筆ものだし、すごいワクワク感いっぱい。EL&Pやジェスロ・タルへの愛情たっぷりなパートなんかもニンマリだし、往年のプログレ・ファンにも激レコメンド。前作も素晴らしい出来でしたが、さらに突き抜けた傑作!
紙ジャケット仕様、SHM-CD、ボーナス・ディスク付きの2枚組、定価3200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
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