2015年11月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,新譜CDナビ
タグ: プログレ
ドイツのPAISLEY PRESSという新興のリイシューレーベルから恐らく第一弾として12タイトルがリリースされましたが、これがプログレ・マニア垂涎のディープっぷりで驚き。マイナーだけどバンドのクオリティはメジャー・バンドに引けを取らない作品ばかりなのです。
視聴用動画もあわせてピックアップしましたので、是非、実際に音を楽しみながら、全12タイトルの探求をお楽しみいただければ幸いです。
特に人気のタイトルはすぐに売り切れてしまいましたが、すべて再発注済みですので、近日入荷予定です。
是非、「気になるリスト」に登録ください。入荷次第、メール差し上げておりますよ!
果たして第二弾のリリースはあるのか!?
今後も注目したいレーベルの登場ですね!
なんと南半球のオーストラリアに、オランダのTRACEやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMばりのクラシカルなキーボード・プログレ・バンドが居たとは!
ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループによる75年の唯一作ですが、マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてかなり完成度高いです。
オススメ!
COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者によるグループの77年唯一作。
爽やかに柔らかにたゆたうフルートを中心に、優美なエレピ、フィル・ミラー彷彿の繊細なギターが織りなすサウンドは、カンタベリーのナショナル・ヘルスやギルガメッシュに通じている印象。
カンタベリー・ミュージックをはじめ、COSやPAZOPなどベルギー・ジャズ・ロックのファンは必聴と言える名品。
イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球のニュージーランドにて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。
これは名づけて「大道芸プログレ」!
痛快!
イエスやジェネシスやグリーンスレイドやベガーズ・オペラあたりのファンは聴いていて、思わず笑みがこぼれてくること間違いなし。
このスウェーデンのバンド、マイナーだけど驚きのクオリティ!
アトールと同じEURODISCよりデビューしたもうひとつのフレンチ・シンフォ・グループによる76年デビュー作。
マイナーな作品ですが、ずばりアトール、アンジェ、モナ・リザあたりのフレンチ・ロックの名バンドにも一歩も引けをとらないと言って過言ではありません。
まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような感じ!?
ベルギー出身、ツイン・ギターに加え、ブラス&フルート奏者、キーボード奏者を含む7人組グループ、EMIより75年にリリースされた唯一作。
ずばりユーロ・ロック名作。
イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら、このオランダのマイナー・グループには「おおっ」と前のめりになっちゃうはず!
女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作。
このヴォーカル、ジム・モリソンとスティーヴ・ウィンウッドの中間に位置するような感じで良いなぁ。
演奏は、フロイドや初期タンジェリン・ドリームみたいだし、ぬぬ、スウェーデンのグループとは!
部屋に飾りたくないランキングをしたら上位にくるだろうな、いや、逆にオシャレなのか!?
マンダラバンドの2ndに参加するサックス奏者による何ともマイナー感たっぷりなジャズ・ロック作。
トラフィック(特にデイヴ・メイスン)やフェアフィールド・パーラーやピンク・フロイドのフォーク・ロックな楽曲あたりが好きなら、このオランダのマイナー盤は掘り出し物間違いなし!
マルチ奏者の2人によるデュオ・グループ。72年の唯一作。
THEMで活躍し、後にアメリカにも渡って活動したギタリストJim Armstrongを中心に結成されたアイルランドはベルファスト出身のグループ。78年の唯一作。
タメの効いたメロウかつスリリングなオブリガード&リードには憂いがたっぷり。
カナダはトロント出身で、69年から71年の活動期間中に2枚のアルバムと2枚のシングルを残したオルガン・ロック・バンド、70年作2nd。
フォーキー&メロウなヴォーカル&メロディというスタイルの好盤。
COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者を中心に、WATERLOOやPAZOPやPLACEBOで活動していたフルート奏者、ギタリスト、ドラムにより結成されたベルギーの5人組ジャズ・ロック・バンド。77年の唯一作。爽やかに柔らかにたゆたうフルートを中心に、優美なエレピ、フィル・ミラー彷彿の繊細なギターが織りなすサウンドは、カンタベリーのナショナル・ヘルスやギルガメッシュに通じている印象。シャープでいてファンキーなグルーヴ感もあるリズム隊も特筆ものです。精緻かつダイナミズムもあるサウンドは、カンタベリー・ミュージックをはじめ、COSやPAZOPなどベルギー・ジャズ・ロックのファンは必聴でしょう。名品です。
ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループ、75年の唯一作。手数多く切れ味の鋭いドラム、ゴリゴリのトーンで疾走するリッケンバッカー(←おそらく)ベースによるスピード感あるリズム隊、そして、クラシカルかつR&B〜ジャズ的なグルーヴ感もあるピアノと透明感あるトーンの幻想的なキーボード・ワークが印象的で、端正かつジェントルなキーボード・プログレ・サウンドは、EL&PというよりオランダのトレースやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMあたりを彷彿させます。気品のある伸びやかな男性ヴォーカル、フックに富んだ流麗なメロディもまた魅力的。マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてこれはかなり完成度高いです。これはオススメ!
マンダラバンドの2ndに参加するサックス奏者Phil Chapmanや、後にセッション・ミュージシャンとして数多くの名ジャズ・プレイヤーと共演するドラム/パーカッション奏者のDave Hassellが在籍したイギリスのプログレ・バンド。76年唯一作。時にパーカッションをフリーフォームに叩いては空間を埋め、時にタイト&シャープなドラミングでアンサンブルを引き締めるリズムを土台に、スペーシーかつメロディアスなエレピのバッキングが色彩を放ち、その上でサックスが流麗なリードを次々にキメていくスタイルのジャズ・ロックが持ち味。サックスとキーボードがミニマルなキメのフレーズを炸裂するところは、ソフト・マシーン『6th』あたりのサウンドも彷彿させます。
女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作。太くもエッジの立ったトーンのリズムと粒立ちの良いキャッチーなリードがフォーカスを彷彿させるエレキ・ギター、ゴリゴリと疾走するベース、手数多くスピーディーに畳み掛けるドラム、そして、エネルギッシュなリズム隊&ギターと対照的に、涼やかなトーンのキーボード、流麗なフルートやサックス。そんな各パートが押しては引いてのせめぎあいを続ける「緩」「急」いっぱいのアンサンブルが持ち味です。イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら「おおっ」となることでしょう。インスト中心ながら、時にハイ・トーンの女性ヴォーカルも入るのも特筆。ちょっとバタバタ感はいなめませんが、そのB級感がまた愛すべきところであり、リード・ギターをはじめ、リードはハッとするメロディに溢れています。
ベルギー出身、ツイン・ギターに加え、ブラス&フルート奏者、キーボード奏者を含む7人組グループ、EMIより75年にリリースされた唯一作。ブラス・ロックを彷彿させる逞しくもシャープなリズム・セクション、クラシックな気品もあるドラマティックに盛り上がるツイン・リード・ギター、英VERTIGOの作品群を彷彿させる流麗なフルートや淡いオルガン、そして、多声コーラスを交えて荘厳に盛り上がっていくヴォーカル&ハーモニー。まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような何とも魅惑的なサウンドが全編で繰り広げられていてビックリ。演奏は安定感抜群だし、変拍子のキメを織り交ぜながら忙しなく畳み掛ける展開もプログレッシヴだし、メロディもフックたっぷりだし、これは素晴らしい作品。ユーロ・ロック名作!
76年〜78年に活動したニュージーランド出身のプログレ・ハード・バンド、77年の唯一作。ピーター・ガブリエルにちんどん屋&サーカス風味を加えたような演劇的かつ素っ頓狂なヴォーカルがいきなり強烈。演奏もテープを早回ししてるようにえらく焦燥感たっぷりで、切れこむ変拍子のキメはジェントル・ジャイアントばりだし、エッジの立ったトーンで忙しなく動きまわるベースはイエスを土台にしつつも何だか違う方向に突き抜けちゃってるし、子供の声みたいなコーラスも奇天烈感たっぷりだし、イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球にて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。これは名づけて「大道芸プログレ」!痛快なるプログレ・ファン必聴の一枚です。
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