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冬に敢えて楽しむ、雪と氷の島国グリーンランド産プログレ&ロックのすすめ!

ただいま、グリーンランド産のロック作品が結構充実しております。

グリーンランドは、北極圏に属する80%が雪と氷に覆われている世界最大の島で、デンマークの領有地です。

1917年より長らくデンマークの植民地下にあったグリーンランド。
1953年にデンマークの憲法改正で植民地支配は終了しますが、統治権はデンマークが握ったまま。

そんなグリーンランドの人々が70年代、自治権獲得のために動き出す大きなきっかけを作ったのが、SUMEをはじめとするグリーンランド・ロックの存在でした。

そのSUMEの足跡を描いたドキュメンタリー映画「サウンド・オブ・レボリューション〜グリーンランドの夜明け」が2018年2月7日よりDVDで発売中。

詳しくは下記公式サイトをご覧ください!
http://www.mplant.com/sume/

さて、1970年代にSUMEの登場によってグリーンランド・ロックの幕が上がり、その後、80年代には、レゲエやファンク・ミュージックのエッセンスも取り入れたバンドが登場するなど、民族音楽と英米ロックのエッセンスが結びついた高質な作品が多数リリースされました。

今回は、プログレ・ファンにお馴染みのSUMEを中心に、80年代のグリーンランドで大ヒットしたポピュラー・ミュージックも入荷しております。

どうぞお楽しみください!

SUME/SUMUT

グリーンランドのロック・シーンを築いた名バンドのデビュー作。

中域寄りの歪みが心地よいブリティッシュ・ロック直系のリズム・ギター、フレーズに独特のエキゾチズムのあるリード・ギター、パブ・ロック的な哀愁がにじむアコースティック・ギター、そして、伝統音楽ドラム・ダンスのエッセンスも香る民族色溢れるリズム隊が印象的です。

現地語のヴォーカル、無調なフレージングでたゆたうサックスなど、辺境臭もたっぷり。

NATIONALTEATERNやBLA TAGETあたりのスウェーデンMNWレーベル発の一筋縄ではいかないフォーク・ロック・バンドにも通じる味わいで、辺境プログレ・ファンはもちろん、70年代英米のサイケなフォーク・ロック・バンド、あとはウェールズのゴーキーズ・ザイゴティック・マンキあたりの90年代インディー・ポップのファンにもオススメ!

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【KAKERECO DISC GUIDE Vol.36】グリーンランドを変えた言葉と音楽。SUMEの1st『SUMUT』

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カケレコセレクト100よりスタッフが一押し作品をご紹介するKAKERECO DISC GUIDE、今回ご紹介するのはグリーンランド・ロックの幕を開けたグループ、SUMEの1st『SUMUT』です。

SUME/INUIT NUNAAT

74年作の2nd。

初期バークレイ・ジェームス・ハーヴェストを彷彿させるチョーキングばりばりのギター・オブリガード、ウィッシュボーン・アッシュばりの哀愁みなぎる単音ツイン・リード、たなびくハモンド・オルガン、エキゾチズムとともに叙情性も増したヴォーカル・メロディなど、デビュー作での一筋縄ではいかない辺境フォーク・ロックを土台にプログレ色を増した印象。

不思議なコード感で2本のアコギのアルペジオがからみ、エレキの単音が透明感あるツンとしたメロディアスなフレーズを奏でるオープニング、そして、ピンク・フロイドのフォーク・ロック・ナンバーも彷彿させるメロウなヴォーカル・メロディ、そこから、ビートルズ『アビー・ロード』のB面にシンセをまぶしたみたいなパートへと展開するなど、アレンジの引き出しも増しています。

ずばり英ハーヴェストやネオンのバンドへのグリーンランドからの回答と言える名作!

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SUME/SUME

77年作の3rd。

オープニングからいきなり伝統音楽ドラム・ダンスではじまってビックリ!そこに変調したエレキ・ギターが唐突にからまってきて、ドラムが入ってきて、ブルージー&エキゾチックなアンサンブルへとスイッチ。

まるでピンク・フロイドかグレイトフル・デッドか、といった感じにライヴ感があって、カッコ良し。

その他の曲も「野外録音したの?」というほどに開放感がある雄大なグリーンランド・ロックを聴かせてくれます。

単音ギター・リフの切れ味が増していて、1st、2ndと比べて、ブルース、ハード・ロック色が強まっているのも印象的。

さえずるようにアコギの単音がメロディアスに絡まるパートなど、グリーンランドらしい牧歌性や透明感もあるし、1st、2ndと同じく、愛すべき名作に仕上がっています。

ZIKAZA/MIKI GOES TO NUUSSUAQ

グリーンランドを代表するバンドによる88年作の2ndで、グリーンランドのロック史上で最も売れたアルバムであり、グリーンランド・ミュージックの最高傑作とも評される名作。

グリーンランドの80年代は、レゲエやファンクに影響を受けたバンドが活躍していたようで、そのムーヴメントの仕掛け役となったのがこのグループ。

そのサウンドを一言で言うならば「グリーンランドのポリス」!

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PITUT/ILISSINNUT

グリーンランドが誇る「プログレッシヴ・ネオアコ」とでも呼びたいサウンドだなぁ。

まるでヴェールに覆われたようにたなびくフレーズから透明感あるキラキラしたトーンで楽曲に彩りを添えるフレーズまで魅力的なキーボード、繊細なタッチでさえずるように奏でられるリリカルなリード・ギター。

ギターの美しさは特筆もので、ギター・ソロはことのほかドリーミー。

優しく歌われるヴォーカルとメロディもまた絶品です。

85年の唯一作!

INNERUULAT/INUUMMARTOQAAT

大ヒットした「Naalagaaffik Sulisartunut」をはじめ、80年代らしいデジタリーでシャープなリズム、光彩を放つシンセを土台に、タメの効いた70年代的なエレキ・ギターがロック色を加えるサウンドが印象的。

COLORやPIRAMISあたりのハンガリーのバンドが好きな辺境プログレ・ファンは要チェックな88年作!

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V.A./KALAALLIT NUNAAT: GREENLAND CALLING VOL.1

グリーンランド・ロックのエッセンスを一枚で味わいたいという方にはこちら、89年にリリースされたグリーンランド・ロックのヒット曲を集めたコンピ盤をオススメ。上でご紹介したSUMEやZIKAZAの他、ツインギターを擁したSUMEに並ぶグリーンランド・ロックの雄INUITなども収録した、同国ロックの入門盤としてもイチオシの一枚です!

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