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2015年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

スウェーデン

ANEKDOTEN/UNTIL AL THE GHOSTS ARE GONE

ギターがサイケデリックにうなり、メロトロンが荘厳に溢れだすオープニングからグワンと持ってかれます。

言わずと知れた90年代のプログレシーンの幕を開けた北欧プログレの雄による渾身の2015年作!

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HASSE FROBERG & MUSICAL COMPANION/HFMC

フラワー・キングスのリード・ヴォーカルの別働バンドなんですが、クイーンや10cc風なポップ風味たっぷりで、シンフォニック&ハードなパワー・ポップと言えちゃう愛すべき名作っ!

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BEARDFISH/+ 4626 – COMFORTZONE

キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントのファンだった2人が00年に結成したスウェーデン新鋭。2015年の8thアルバム。

クリムゾン『レッド』からの影響をベースに、物悲しい北欧的リリシズムとともに、スウェーデンならではのポップ・センスも注入した快作!

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JONO/SILENCE

この2曲目、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」へのオマージュに溢れたハード・ポップの名曲だなぁ。

アンサンブルからみなぎる躍動感、溢れるメロディ。あぁ、ワクワク!

クイーンをはじめ、スーパートランプやスパークスやカンサスに影響を受けたシンガー&コンポーザーのJohan Norrbyを中心に、オランダのシンフォ・バンドWITHIN TEMPTATIONのギタリストとドラマーなどが加わり結成されたスウェーデンのグループ。2015年作2nd。

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イタリア

BAROCK PROJECT/SKYLINE

この音の瑞々しさやまばゆさときたら!

EL&Pやジェネシスやニュー・トロルスのDNAを継いだイタリアの新鋭で、前作もカケレコベストセラーとなりましたが、この2015年作、さらに突き抜けてます!

すごいワクワク感!

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VIII STRADA/BABYLON

バンコが持っていたテクニカルな鮮烈さや劇的さをモダンにアップデートした感じ!?

これは2015年リリース作の中でも間違いなくトップクラスと言える傑作!

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UBI MAIOR/INCANTI BIO MECCANICI

「陰」と「陽」、「静」と「動」がめくるめく、洗練されていない詰め込み気味のサウンドはまるで70年代イタリアン・ロックの発掘盤!

バンコやレ・オルメやイルバレから影響を受けた新鋭による愛すべき15年作3rd!

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UNREAL CITY/IL PAESE DEL TRAMONTO

わぉ、わぉ、これほんと2015年作なの!?

バロック建築が目に浮かぶようなクラシカルなピアノ、そして、荘厳に鳴り響くハモンド・オルガンやウネリを上げるムーグ・シンセや叙情が溢れるメロトロンなどヴィンテージ・キーボードが彩るサウンドは、確かにムゼオ・ローゼンバッハやレ・オルメのDNAを継いでいます。

70年代イタリアン・ロックのファンは驚愕必至の名作です。

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LA COSCIENZA DI ZENO/LA NOTTE ANCHE DI GIORNO

往年の伊プログレのDNAを継ぐシンフォ新鋭としてLA MASCHERA DI CERAと双頭と言えるグループですよね!

ヴァイオリンも加わって、詩情が増して、グッとくるなぁ。

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イタリアは枚数が多いので別記事にて特集しております。
あわせてチェックください。


2015年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【イタリア新鋭編】

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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。

フィンランド

KHATSATURJAN/BEAST MACHINE & MAN

ジェネシス、ジェントル・ジャイアント、XTC、ラッシュ、そしてクラシック音楽や民族舞踏音楽のエッセンスをイマジネーションたっぷりにまとめあげるセンスが抜群!

フィンランドを代表する新鋭プログレ・バンドによる渾身の2015年作!

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ノルウェー

GENTLE KNIFE/GENTLE KNIFE

緑深い森が目に浮かぶような幻想性と透明感、舞踏音楽のもつ躍動感、そして、アングラガルドにも通じる幽玄さとテンション。

北欧らしいイマジネーション豊かなシンフォニック・ロックを聴かせるバンドがノルウェーより登場!

会心の2015年デビュー作。

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MAGIC PIE/KINGS FOR A DAY

北米プログレのカンサスが『アビーロード』のB面をカヴァーしていたとして、それをさらに90年代以降のハード・ロック・バンドがカヴァーした感じ!?

ノルウェーの新鋭プログレ・バンドによる2015年作4th。ハード・ドライヴィングでいて北欧らしくファンタスティックでポップな突き抜ける快作!

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ウクライナ

KARFAGEN/7

ロイネ・ストルトにも通じる音を描くセンスを持ったウクライナ出身の天才による2015年作8th。

「アブストラクトな幻想美」と言える静謐でいて温かなシンフォニック・ロックは「逸品」という言葉がぴったり。

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SUNCHILD/SYNESTHESIA

ジェネシスの幻想美、ニューエイジの空間的な広がり、プログレ・ハードのドライヴ感とキャッチーなメロディ・センスが混じったようなサウンドはかなりハイレベル。

さすがはウクライナの奇才とうなる2015年快作。

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メキシコ

CAST/VIDA

まるでカナダのラッシュとイタリアのニュー・トロルスをブレンドさせ、モダンなヘヴィネスとエッジで鮮烈なシンフォニック・ロックへと仕立てたような傑作。

メキシコの雄CASTによる過去最高傑作とも言える会心の2015年作!

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スペイン

AMAROK/HAYAK YOLUNDA

アコギやピアノが生む朝もやのような神秘性。そこに添えられるフルートやギターによる初期ジェネシス的幻想美。ヴォーカルは、美声の女性。スペインのベテラン新鋭による美麗なる2015年作。

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HERBA D’HAMELI/INTERIORS

スウェーデンやイタリアのバンドに負けじと、スペインはバルセロナから登場した70年代スタイルの新鋭プログレ・バンド。

出世作となった2011年作に続く2015年作の6thアルバム。

ジェネシスやキャメルのファンにカケレコが自信を持ってオススメする逸品です。

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ロシア

QUORUM/ANOTHER WORLD

ジェネシスとイエスのDNAを継いだ2011年のデビュー作がカケレコでもベストセラーとなったロシアの新鋭プログレ・バンドによる2015年作2nd。

疾走感あるリズム隊をバックに、ムーグとギターが絡み合いながらメロディを次々に紡いでいくパートはムーン・サファリも彷彿させるし、ムーグが鳴り響くパートはロシアらしいほの暗い荘厳さたっぷりだし、「陽」「陰」のパートともにシンフォニック・ロック・ファンの心に直球で響くドラマに溢れています。

1stに続く、シンフォニック・ロックの傑作!

SUNRISE AURANAUT/FIRST COSMIC

憧れのバンドは、ジェネシス、イエス、EL&P、キャメル、ヒープ、エロイ、ホークウィンド。

70sプログレへの愛情に溢れたロシアのマルチ・ミュージシャン、柔らかな色彩と暗い荘厳さが混ぜ合わさったシンフォ逸品。

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ROZ VITALIS/LAVORO D’AMORE

ロシア西部はサンクトペテルブルク出身だからか、ロシア・プログレに顕著な外連味はなく、ユーロ・ロック的な気品がにじむシンフォニック&チェンバーなサウンドが魅力的。

アフター・クライングのファンは要チェック!

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日本

YUKA AND CHRONOSHIP/3RD PLANETARY CHRONICLES

仏MUSEAから英CHERRY REDに移籍しリリースされた世界デビュー作となる通算3作目。

日本らしいしとやかな叙情を感じる透明感あるスケールの大きなシンフォ快作。

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PTF/WHAT IS CONSTANT

ずばりU.K.への現代ニッポンからの回答とも言える傑作!

09年に結成されたヴァイオリン奏者の高島圭介を中心とする日本のプログレ・バンド。高く評価された13年のデビュー作と同じく、フランスMUSEAレーベルから世界配給される15年の2ndアルバム。

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オランダ

LEAP DAY/FROM THE DAYS OF DEUCALION: CHAPTER 2

FLAMBOROUGH HEADのドラマー、TRIONのギタリストを始め、キャメルタイプのオランダ新鋭バンドからのメンバーが集結したシンフォ・プロジェクト・バンド、2015年作4th。

これでもかと溢れる70年代メロディアス・プログレへのオマージュ。

シンフォ・ファンのツボを押しまくるドラマティックな傑作です。

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EDDIE MULDER/DREAMCATCHER

FLAMBOROUGH HEAD~TRION~LEAP DAYのギタリストによるハケットやアンソニー・フィリップスばりの格調高いアコギが堪能できるソロ・アルバム。

そこに被さるメロトロンも優しくて良いなぁ。

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CHRIS/BLACK CODEX

オランダのマルチ・ミュージシャンChristian Bruinによる一人プロジェクト。

クラシックと室内楽とが結びついたサウンドは、ハンガリーのAFTER CRYINGやスウェーデンのISILDURS BANEの傑作にも並んでるし、音の魔術師&コンポーザーとしてMIKE OLDFIELDにも比肩!と言っても過言ではありませんよね!

一年間にわたって毎週、音楽をリスナーに届けるという、大河ドラマならぬ大河ミュージックというべき一年間にわたる壮大なコンセプト作品のコンプリート・エディション。

ギリシャ

CICCADA/FINEST OF MIRACLES

05年にギリシャはアテネで結成された、女性ヴォーカルEvangelina Kozoniと、男性フルート/サックス/Key奏者のNicolas Nikolopoulosを中心とするグループ。2010年デビュー作に続く2015年作2nd。

幽玄かつ神秘的でいて、ここぞではヘヴィ&アヴァンギャルドに展開。女性ヴォーカルはマイク・オールドフィールドの作品に起用されそうな美声だし、ずばりセンス抜群です。

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ハンガリー

SPECIAL PROVIDENCE/ESSENCE OF CHANGE

これは、まるでカンタベリーのギルガメッシュ meets ドリーム・シアターといった感じ!?

現代ハンガリーを代表する天才ピアニストのソルト・カルトネッカーが参加してテクニックに磨きがかかった会心の2015年作。

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ドイツ

SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR/FETISH

ジャケとPVのセンスは正直よく分かりませんが、スポックス・ベアード的な伸びやかな男性ヴォーカル、中世的な気品を漂わせる女性ヴォーカル、そして、ジェントル・ジャイアントゆずりのコーラスは実に素晴らしいです。

Key奏者でありサックスやフルートなど管楽器奏者でもあるMarek Arnoldを中心に04年に結成されたジャーマン・シンフォニック・ロック・バンド。2015年作の4th。

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フランス

SAELIG OYA/CHAOS – CHAOS

コケティッシュとゴシックとを表現力豊かにつなぐ女性ヴォーカル、そしてチェンバーからアネクドテン的ヘヴィ・プログレまで行き交うアンサンブル。

フランスらしい芸術性溢れる新世代プログレ快作!

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UNIT WAIL/BEYOND SPACE EDGES

『太陽と戦慄』と『レッド』が好き?ユニヴェル・ゼロも好き?

ならこのフランスの暗黒チェンバー・ヘヴィ・プログレ・バンドの2015年作はたまらないはず!

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MINIMUM VITAL/PAVANES

ベテランとは思えない、微笑ましくも尖ったジャケのイメージ通りの音の切れ味!

ドライヴ感たっぷりの古楽諧謔プログレここにあり!

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イギリス

TIGER MOTH TALES/STORY TELLERS: PART ONE

こ、これは何という才能。間違いなく2015年シンフォ・プログレ新譜の中でトップ3は間違いなしでしょう。

80年、英国はノッティンガムシャー生まれで、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザー、Peter Jonesによるプロジェクト。

童心のように無垢なイマジネーションが溢れるサウンドは、メロディを愛する全音楽ファン必聴!

これは大傑作です!

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THIEVES’ KITCHEN/CLOCKWORK UNIVERSE

00年にデビューした英国シンフォニック・ロック新鋭バンド。デビューから在籍する唯一のメンバーであるギタリストのPhil Mercy、3rdから加入した女性ヴォーカルAmy Darby、4thから加入した元アングラガルドのKey奏者Thomas Johnsonの3人をバンドの核に、現アングラガルドのベーシストJohan Brandとフルート奏者のAnna Holmgren、元SANGUINE HUMのドラマーPaul Mallyonという布陣で制作された2015年作6th。

アングラガルドに通じるクリアな幻想性と静謐な緊張感、そこにイエスやジェネシスやハットフィールドのDNAを受け継いだ英国ならではの柔らかな叙情が合わさったサウンドは、ただただ至福。

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BIG BIG TRAIN/WASSAIL EP

前作で確立した「モダン」で「ジェントル」で「叙情的」な大英帝国プログレ・ポップを軸に、時にオルガンがうねりを上げたり、これまでにないほどにワイルドにうねるプログレッシヴなキメで畳み掛けたり、進化を遂げた強力作!

不動の2人であるGreg Spawton(G)とAndy Poole(B)により90年に結成され、90年代~00年代のイギリス屈指のプログレ新鋭バンドへと上り詰めたグループ。元XTCのギタリストDave Gregoryの加入、09年作から加入のヴォーカリストDavid Longdonが作曲に加わるなど、新生BIG BIG TRAINによるスケールの大きな大傑作となった12年のコンセプト作『ENGLISH ELECTRIC』に続く、2015年の4曲入りEP。

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COMEDY OF ERRORS/SPIRIT

ずばりシンフォニック&スピリチュアル!

メランコリーなプログレ・ハードを一方に、もう一方にニューエイジ的な広がりや透明感に満ちた演奏を配した雄大さが魅力のグラスゴーの新鋭!

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STEVE HUGHES/TALES FROM THE SILENT OCEAN

これは現代のフィル・コリンズと言える才能!?

突き抜けるダイナミックなリズム隊、「まばゆい」という形容がぴったりのプログラミングされたキーボードの躍動感溢れるバッキング、高らかにメロディを奏でるキーボードやギターのリード、そして、フィル・コリンズを彷彿させるヴォーカル。

元BIG BIG TRAINのドラマーによる、疾走感と幻想性がとめどなく押し寄せる「鮮烈」極まるシンフォニック・ロック傑作!

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CHRISTINA/LIGHT

透明感とともにしっとりとした陰影もあって「美声」という形容がぴったりの歌声。

MAGENTAの女性ヴォーカリストによる2015年ソロ作ですが、神秘性もたっぷりでこれは名品。

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SANGUINE HUM/NOW WE HAVE LIGHT

例えて言えば、デイヴ・スチュワートやアラン・ガウエンがポスト・ロックを演った感じ!?

英国はオックスフォード出身、ギター、Key奏者、ベース、ドラムの4人組で2010年にデビューしたプログレ新鋭バンド、2枚組のコンセプト・アルバムとなった2015年作3rd。

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アメリカ

ECHOLYN/I HEARD YOU LISTENING

デビュー以来のジェントル・ジャイアントのDNAを軸に、アメリカのバンドながら、ビートルズ以降の英国ロック&ポップスの系譜を俯瞰している感じで、ベテランらしい円熟味とらしからぬ気鋭っぷりに満ちた大傑作!

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PERFECT BEINGS/II

ベーシストの憧れはクリス・スクワイアのようで、狂ったように暴れるゴリゴリ・ベースのテンションが凄い!

ジェネシス&イエス影響下のバンドMOTH VELLUMのギタリストJohannes Luleyを中心に、イエスのクリス・スクワイアに憧れるベーシストChris Tristamなどとともに結成した米プログレ・グループ。2015年作2nd。

チェンバー・ロック的テンションあるパートと静謐なパートとの落差も凄いし、これは強烈!

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KINETIC ELEMENT/TRAVELOG

EL&Pやレ・オルメが好き?でしたら、この新鋭は要チェックです。

06年に結成され、09年にデビューしたアメリカの新鋭プログレ・グループ。2015年作2nd。

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DAVE KERZNER/NEW WORLD

ピンク・フロイドに通ずる洗練されたメロディ、音響的なサウンド・プロダクションを軸に、近年のBIG BIG TRAINに通じるクリアな幻想性とノスタルジアを加えたようなサウンドは実にメロディアス~。

フィル・コリンズの息子サイモン・コリンズ率いるバンドSOUND OF CONTACTのKey奏者であり、音楽制作ソフトSONIC REALITY社の代表でもあるアメリカのミュージシャン。2015年のソロ・デビュー作。

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ADVENT/SILENT SENTINEL

ジェントル・ジャイアント的な精緻かつせわしない展開、アラン・パーソンズ・プロジェクト彷彿のポップ・フィーリング、そして卓越したコーラス・ワーク。

米プログレ新鋭によるワクワク感たっぷりの快作。

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WINTER TREE/EARTH BELOW

アラン・パーソンズ・プロジェクトを時に幻想フォーキーに、時にジェネシス直系のシンフォニック・ロックへと仕立てたようなアメリカ発の幻想プログレ。

元アングラガルドのMattias Olssonも全面参加して録音された2015年作。

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カナダ

ED BERNARD/POLYDACTYL

伸び伸びと飛翔するように奏でられるリード・ギターとドラマに満ちたソングライティング。ロイネ・ストルトばりの豊かな才能が溢れるカナダのミュージシャン。

なるほど人気バンドDRUCKFARBENのギタリストなのか。

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MYSTERY/DELUSION RAIN

ギタリストのMichel St-Pereを中心に80年代半ばに結成され、96年にデビューしたカナダはケベックのプログレ・バンド。Michel St-Pere以外のメンバーがすべて代わり、心機一転録音された2015年作6thアルバム。

イエスに加入した前任ヴォーカルも素晴らしかったですが、新たに加わったこのヴォーカルも負けず劣らず!伸びやかなハイ・トーンの胸を締めつける歌唱にただただ心奪われます。

ギルモアばりに泣くギター・ソロも特筆だし、これはメロディアスなプログレのファンは必聴といえる快作!

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ポーランド

LIZARD/DESTRUCTION AND LITTLE PIECES OF CHEESE

『レッド』が好きなら激オススメしたいクリムゾン直系のポーランドのバンド。

「21世紀の精神異常者」の鋭利なカヴァーも圧巻な2015年ライヴ盤!

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ALBION/UNSONGS

「美麗」という形容がぴったり。

ゆったりと奏でられる美旋律の間にモノトーンの映像が走馬灯のように駆け巡っていくような、そんな幻想的かつ映像喚起的なアンサンブルが印象的な叙情派インスト名品。

94年のデビューから息の長い活動を続けるポーランドのシンフォニック・ロック・バンドによる2015年作。

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BRAIN CONNECT/THINK DIFFERENT

グリーンスレイドの躍動感や透明感、フラワー・キングスの叙情性や構築美をあわせたようなバンドがなんとポーランドから登場!

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ADEKAEM/ADEKAEM

このポーランドから登場した新鋭による2015年デビュー作、ジェネシス~マリリオンの系譜にあるメロディアス・ロックのファンにレコメンド~。

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LIMIT DZWIEKU/ENIGMATIC

もう笑っちゃうぐらいにギターがメロディアス!こんな風にギターを奏でられたら楽しいだろうなぁ。

ポーランドのインスト・バンドですが、ヴォーカルが居ないとは思えないほどに突き抜けてキャッチー!

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ARLON/MIMETIC DESIRES

透明度の高い音が翳りいっぱいに響きわたる。モノトーンの叙情美は、いかにもポーランドな感じ。

初期P.F.M.を彷彿させる荘厳な混声コーラスも特筆だし、これはモダン・シンフォの逸品。

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アルゼンチン

ISMO DE LAS FAUCES/ISMO DE LAS FAUCES

ポスト・ロックを通過した「音の純度の増したSERU GIRAN」というべきサウンドはかなりハイクオリティ。

このアルゼンチンの新鋭、激カケレコメンです。

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FOBOS/EXODO TIEMPO Y ESPACIO

フロイドからの影響が感じられる映像喚起性や物語性、クラシックの素養が感じられる格調高さ、そして、ジャム・バンド的な広がり豊かなハードさとの絶妙なブレンド。

アルゼンチンはブエノス・アイレスで2014年に結成され、同年にデビューしたプログレ・バンド。

映像喚起的でリリシズム溢れる2015年作2nd。

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PULSONICA/FUERA DE TIEMPO

硬質スリリングなヘヴィ・プログレを土台に、そこにおかまいなしに乱れ打たれるラテン的な陽気さたっぷりのパーカッション。

この組み合わせ、実に痛快!

アルゼンチン出身、ドラマーの他にコンガ奏者も在籍するユニークな4人編成から繰り出されるヘヴィかつトライバルなサウンドが魅力のプログレ・バンド、2015年作3rdアルバム。

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PAMPA TRASH/YA FUE

「タンゴ・プログレ」と名乗るアルゼンチンの新鋭。これ、ライヴで見たら、カッコ良いだろうなぁ。

人を喰ったような諧謔さの裏に確かな音楽的素養とアカデミズム。これはオススメです。

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ブラジル

BRUNO MANSINI/SECRET SIGNS OF GREEN

ブラジルというより北欧に通じる透明度の高いリリシズムに溢れたメロディ、美声のハイ・トーン・ヴォーカル。

ムーン・サファリばりのコーラス・ワークも良いし、これはメロディ好きにはたまらないはず。

ブラジルはサンパウロ出身のコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者。2013年のデビュー作に続く2015年作2nd。

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SUB ROSA/GIGSAW

ピンク・フロイドからの影響が色濃い映像喚起的な演奏、そして、クリアな美声の女性ヴォーカル。このブラジルの新鋭、かなりの実力派!

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チリ

ALIEN GUN/TALES FROM UNBROKEN SOULS

スティーヴ・ヒレッジ、ピンク・フロイド、アネクドテン、ポーキュパイン・ツリーあたりをゴッタ煮にした感じ!?

南米チリから星空に向かって鳴らされた新世代プログレ快作。

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トルコ

KIRKBINSINEK/SIS PUS SUS

ERKIN KORAYやBARIS MANCOなど70年代の伝説のターキッシュ・サイケの遺伝子を継いだ新鋭がイスタンブールより登場!

アネクドテンみたいなルックスの通り、クリムゾンやフロイドのエッセンスもあって、かっこ良し!

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いかがでしたか?

みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。

2014年の新譜特集【新鋭プログレ編】はこちら。


2014年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。

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2015年注目のプログレ新譜【新鋭編】

  • BAROCK PROJECT / SKYLINE

    バンド自身がここまでの最高傑作と自認する2015年作4th、往年のプログレやハード・ロックやクラシックを見事に料理しきった傑作!

    クラシック音楽やキース・エマーソンに影響を受けたキーボード奏者&コンポーザーのLuca Zabbini率いるグループ。Luca自身がこれまでの最高傑作と評する2015年作4thアルバム。新たなドラマーとギタリストを迎え4人編成となっており、ゲストとして、なんとあのニュー・トロルスのVittorio De Scalziが3曲目に参加して録音されています。爽快なアカペラの多声コーラス・ワークではじまり、アコギとエレキによる弾むようなバッキング、透明感あるリリカルなピアノ、ファンタスティックなキーボードが豊かに広がるアンサンブルの何と素晴らしいこと!このオープニングを聴いて、ムーン・サファリを思い出すリスナーはきっと多いはず。前のめりに突っかかるようなリズムのキメとともに、ハモンド・オルガンがうねりを上げるところは、往年のプログレのDNAを継ぐ幻想性とともに、現代的なエッジが絶妙にバランスしててカッコ良いし、ガツンと歪んだギターとハモンドが突っ走るところなんかは70年代ハード・ロックも継いでてグッとくるし、管楽器風のトーンのキーボードが高らかに鳴り響いたかと思うとクラシックそのままの流麗なピアノが流れてメロディアスなパートにスイッチしたり、溢れんばかりのアイデアとそれを軽々とこなす演奏も特筆ものだし、すごいワクワク感いっぱい。EL&Pやジェスロ・タルへの愛情たっぷりなパートなんかもニンマリだし、往年のプログレ・ファンにも激レコメンド。前作も素晴らしい出来でしたが、さらに突き抜けた傑作!

  • CAST / VIDA

    メキシコが世界に誇るシンフォニック・ロック・バンド、2015年作、イタリア人の気鋭ヴァイオリン奏者を迎えた壮麗かつダイナミックな傑作

    90年代はじめのデビュー以降コンスタントに作品をリリースし続けているメキシコが誇るシンフォニック・ロック・バンド。前作から早くも1年で届けられた2015年作。特筆は、近年のニュー・トロルスのライヴへの参加や、管弦楽器隊によるプログレ・トリビュート・バンドGNU QUARTETでの活躍で知られるヴァイオリン奏者Roberto Izzoがコンスタントなメンバーとして参加していること。ゲストとして、他のGNU QUARTETの管弦楽器奏者も参加していて、瑞々しく艶やかなトーンのストリングスが躍動するクリアで明朗なサウンドが印象的。ソロとしても活躍している若き男性ヴォーカリストBobby VidalesによるカナダのRUSHを彷彿させるハイ・トーンの歌声もそんなサウンドに見事にマッチしています。ジェネシスのDNAが息づく多彩なキーボードによるヴィンテージな色合い、ザクザクとメタリックなリフや流麗な速弾きで硬質なダイナミズムを生むギターのアクセントも良いし、圧倒的に目の覚めるようなアンサンブル!今までの作品以上に「プログレ・ハード」と言えるキャッチーさと突き抜けるような明快さを軸に、管弦楽器による美麗さが加わっていて、そこに持ち前のテクニカルなエッジも効いていて、これはずばりシンフォニック・ロックのファンは必聴でしょう。ジャケットのデザインは、ジェネシスでお馴染みのポール・ホワイトヘッド!

  • TIGER MOTH TALES / STORY TELLERS: PART ONE

    初期ジェネシス、キャメル、クイーンの系譜にある英国ファンタスティック・ロック新鋭、2015年作2nd、何という才能、プログレ・ファン必聴の大傑作

    80年、英国はノッティンガムシャー生まれで、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザー、Peter Jonesによるプロジェクト。4歳の時にピアノをはじめて以来、8歳の時にBBCのジュニア作曲コンテストで優勝するなど、作曲を本格的に学び、ポップ・デュオとしての活動を経て、子どもの頃から好きだったジェネシスやクイーンをはじめ、BIG BIG TRAINやFROSTなどプログレ新鋭にも強く影響を受け、プログレッシヴ・ロックを指向して生まれたプロジェクトがTIGER MOTH TALESです。2014年末にリリースされたデビュー作から半年ほどで早くも届けられた2015年作の2nd。ブライアン・メイが乗り移ったようなエモーショナルなリードから、カイパなど北欧プログレにも通ずるリリシズム溢れるリードまで、歌心に溢れたエレキ・ギターを中心に、キーボードがコロコロと愛らしいフレーズから勇壮なフレーズまで幻想的に彩り、さらに管弦楽器が透明感溢れるトーンで瑞々しく鳴り、全体としてファンタジー小説に心躍るような音世界が次々と紡がれていきます。ピーター・ガブリエルを彷彿させるヴォーカル、叙情極まる美メロもまた感動的。初期ジェネシス、キャメル、クイーン、アラン・パーソンズ・プロジェクト、カイパなどのDNAを継ぐ、ファンタスティック・ロックの正統派。アンサンブルも歌もどこまでも美しく、童心に返ったように無垢な気持ちが溢れてきます。何という才能。これはプログレ・ファン必聴、というかメロディを愛する全音楽ファン必聴と言える大傑作!

  • ANEKDOTEN / UNTIL ALL THE GHOSTS ARE GONE

    8年ぶりの2015年作6th、ギターがサイケデリックにうなり、メロトロンが溢れる渾身の傑作

    言わずと知れた90年代のプログレシーンの幕を開けた北欧プログレの雄。前作から8年ぶりとなる2015年作6th。イントロから強烈にウネリをあげるサイケデリック&ヘヴィなギター、沈み込むような重たさで聴き手を飲み込むように畳み掛けるリズム隊、そして、荘厳に鳴り響くメロトロン。透明感ある歌声の中に寂寥感がにじむヴォーカル、フックに富んだ北欧ならではのメランコリーたっぷりのメロディもまた絶品です。名サックス奏者Theo Travis、元OPETHのKey奏者Per Wiberg、元ALL ABOUT EVEのギタリストMarty Willson-Piperのゲスト参加も特筆で、特にTheo Travisのサックス&フルートが醸す幻想性は初期クリムゾンを彷彿させます。「さすが」と唸る渾身の傑作。

  • QUORUM / ANOTHER WORLD

    2010年代屈指と言えるロシアのプログレ新鋭バンド、2015年作の2nd

    ジェネシスとイエスのDNAを継いだ2011年のデビュー作がカケレコでもベストセラーとなったロシアの新鋭プログレ・バンドによる2015年作2nd。コロコロと透明感あるトーンのファンタスティックなピアノ、高らかに鳴り響くムーグを中心とするキーボード・ワークを軸に、クラシカルで格調高いアコギのアルペジオ、粒立ちの良いトーンのメロディ・センスあるエレキ・ギターをフィーチャーした爽快感あるシンフォニック・アンサンブルはデビュー作の延長線上にあり、相変わらずの素晴らしい正統派プログレに心踊ります。クリアで伸びやかなハイ・トーンのヴォーカル、豊かなハーモニー、フックに富んだメロディもまた魅力的。疾走感あるリズム隊をバックに、ムーグとギターが絡み合いながらメロディを次々に紡いでいくパートはムーン・サファリも彷彿させるし、ムーグが鳴り響くパートはロシアらしいほの暗い荘厳さたっぷりだし、「陽」「陰」のパートともにシンフォニック・ロック・ファンの心に直球で響くドラマに溢れています。1stに続く、シンフォニック・ロックの傑作です。

  • LA COSCIENZA DI ZENO / LA NOTTE ANCHE DI GIORNO

    バンコやレ・オルメやムゼオ・ローゼンバッハのDNAを受け継ぐヴィンテージなイタリアン・ロックを聴かせる新鋭、相変わらず大充実な2015年作3rd

    07年にジェノヴァで結成され、11年にデビューしたイタリアン・プログレ新鋭による2015年作3rd。前作からFINISTERRE〜HOSTSONATENで活躍するKey奏者Luca Scheraniが加入してツイン・キーボード編成となりましたが、本作ではヴァイオリン奏者も加わり7人編成となっています。ロック的なダイナミズムを注入するタイトでキレのあるリズム隊とエッジのあるリズムを刻むエレキ・ギターを土台に、まるでレ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』が蘇ったようなムーグ・シンセの叙情みなぎるリードから気品たっぷりのハープシコードによるバッキングまで往年のイタリアン・キーボード・プログレのセンスたっぷりのキーボードをアンサンブルの中心に配し、その回りで、ヴァイオリンとエレキ・ギターが詩情溢れるメロディアスなリードを伸びやかに奏でています。力強く伸びやかな高音、シアトリカルでメランコリックな低音ともにエモーショナルな歌唱が魅力のヴォーカルも特筆。1st、2ndともに、天才Fabio Zuffantiが率いるLA MASCHERA DI CERAに引けをとらないヴィンテージなシンフォニック・ロックを聴かせましたが、本作もまた70年代イタリアン・ロックへの愛情に満ち溢れた傑作です。

  • BIG BIG TRAIN / WASSAIL EP

    90年代〜00年代屈指の英国プログレ新鋭、2015年リリースのEP

    不動の2人であるGreg Spawton(G)とAndy Poole(B)により90年に結成され、90年代〜00年代のイギリス屈指のプログレ新鋭バンドへと上り詰めたグループ。元XTCのギタリストDave Gregoryの加入、09年作から加入のヴォーカリストDavid Longdonが作曲に加わるなど、新生BIG BIG TRAINによるスケールの大きな大傑作となった12年のコンセプト作『ENGLISH ELECTRIC』に続く、2015年の4曲入りEP。新曲3曲と09年作『UNDERFALL YARD』収録の「Master James Of St.George」のライヴ音源1曲を収録。タイトル・トラックは、ヴォーカルのDavid Longdonの作詞・作曲で、『ENGLISH ELECTRIC』以降の「モダン」で「ジェントル」で「叙情的」な大英帝国プログレ・ポップと言えるスタイルを軸に、オルガンが豪快に鳴り響くなど、これまでにないほどにワイルドにうねるプログレッシヴなキメで畳み掛けたり、6分48秒の中に数多くのドラマを散りばめた彼ららしい名曲。Greg Spawton作曲による2曲目は、XTCやALAN PARSONS PROJECTの延長線上の大英帝国ポップをジェネシスから受け継いだ幻想性で包み込んだようなこれぞBIG BIG TRAIN!と心揺さぶられる楽曲で文句なしの素晴らしさだし、同じくGreg Spawton作曲による3曲目はヴィンテージなトーンのハモンド・オルガンが描くファンタスティック極まるインストでこれまたたまりません。次作へと期待が高ぶる快作です。

  • VIII STRADA / BABYLON

    バンコが持っていたテクニカルな鮮烈さや劇的さをモダンにアップデートした感じ!?ずばり傑作といえる2015年作2nd

    90年代末にミラノで結成され08年にデビューしたイタリアン・ロック新鋭バンド。70年代的なヴィンテージさとモダンな音像とが同居したシンフォニック・ロック作品を続々とリリースしているFADING RECORDSより2015年にリリースされた2nd。艶やかなトーンと流麗なフレーズの中にクラシックの確かな素養が感じられるピアノ、澄み切ったトーンで格調高くたなびくシンセを中心に、硬質なトーンのアグレッシヴなリズム・ギター、明瞭かつヘヴィでソリッドなドラムによるモダンなリズムがキレ味を加えるサウンドは、70年代のDNAとモダンさが見事に同居していてただただ「鮮烈」。深い情感たっぷりのシアトリカルなヴォーカル、胸を焦がすような哀愁みなぎるメロディは、70年代イタリアン・ロックそのまま。変拍子を織り交ぜ、焦燥感たっぷりに畳み掛けるような攻撃的かつ荘厳な展開もまた70年代の空気ぷんぷん。各パートのテクニック、メロディ・センス、歌唱力ともにかなりハイレベルで、アンサンブルのドラマティックさは圧倒的。これは2015年リリース作の中でも間違いなくトップクラスと言える傑作です。

  • AMAROK / HAYAK YOLUNDA

    90年代以降のスペイン屈指のシンフォニック・ロック・バンド、女性Voをフィーチャーした神秘的で美麗な2015年作

    94年にデビューしたスペインのシンフォニック・ロック・バンド。前作から8年ぶりとなる2015年作。朝もやのようなアコギのストロークやアルペジオ、しっとりと流麗なピアノによる神秘的なアコースティック・アンサンブルを軸に、キーボードやフルートやギターが繊細なタッチで初期ジェネシス的な幻想美を添えるスタイルが印象的。まるで自然の中に宿る精霊が目に浮かんでくるような感じ。ひそやかでいてミスティックさのある歌声の内側にエキゾチックなパッションが確かに息づいているのを感じる女性ヴォーカルも魅力的です。一つ一つの音が丁寧に紡がれた美麗なるシンフォニック・ロック逸品。名作です。

    • FGBG4958MUSEA

      紙ジャケット仕様、2枚組デラックス仕様で、未発表曲やアウトテイクなどを収録したアーカイヴスCD付き

      レーベル管理上、紙ジャケットの状態がよくありません(折れや角の若干の破れ等)。ご了承ください。

  • MINIMUM VITAL / PAVANES

    古楽器の格調高さとともにイエスやジェントル・ジャイアント直系のダイナミズムもあるフランスの中世的プログレ・バンド、2015年作

    中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンド。09年作から6年ぶりの2015年作で2枚組の大作。中世トラッドや古楽、地中海音楽や南欧トラッドミュージックを織り交ぜながら、イエスやグリフォンやマイク・オールドフィールドからの影響を感じさせるサウンドは80年代のデビュー時から変わらず魅力的。オープニング・ナンバーからエネルギッシュで、性急に畳み掛けるリズム隊や前につんのめるようなシャープなエレキ・ギターによるドライヴ感とともに、古楽器が圧倒的なテクニックで格調高くも軽やかに鳴らされます。全体をシンフォニックにまとめあげるヴィンテージなキーボードもいい感じ。ベテランとは思えない、微笑ましくも尖った諧謔センスたっぷりのジャケのイメージ通りに切れ味バツグンな音楽センスがみなぎるさすがの快作。これは名作です!

  • PTF / WHAT IS CONSTANT

    09年結成の日本産プログレ・バンド、仏MUSEAから世界配給された15年作2nd、ヴァイオリンが躍動する傑作!

    09年に結成されたヴァイオリン奏者の高島圭介を中心とする日本のプログレ・バンド。高く評価された13年のデビュー作と同じく、フランスMUSEAレーベルから世界配給される15年の2ndアルバム。日本的な「ワビサビ」も感じさせる詩情豊かにむせびなくフレーズから、高らかに伸び上がって行くスリリングなフレーズまで圧倒的な表現力を聴かせるヴァイオリン、そして、ヴァイオリンに負けじと叙情的なフレーズからU.K.ばりのテンションみなぎるフレーズまで炸裂するキーボード。リズム隊が生むハードなダイナミズムも魅力で、まるでジョン・ウェットンばりのズシリと重いトーンのアグレッシヴなベースによるリズム隊によるライヴ感もまた特筆です。「ワビサビ」なパートでのクラシカルで流麗なピアノも絶品。10分を超える大曲での「静」と「動」がダイナミックに対比した構成も見事だし、ワールドワイドなクオリティを持つヴァイオリン・プログレの傑作!

  • ALBION / UNSONGS

    「美麗」という形容がぴったりのポーランドのシンフォニック・ロック・バンド、ファンへのプレゼントと言えるインスト作品、2015年作

    94年のデビューから息の長い活動を続けるポーランドのシンフォニック・ロック・バンド。女性ヴォーカルを擁するグループでしたが、2016年のニューアルバム制作に向けて、男性メンバーのみの4人編成となったことがアナウンスされました。ニューアルバムの前のファンへのプレゼントとして、2015年にリリースされたのが本作で、過去の作品に収録されたインストゥルメンタルの楽曲を集めてリミックス&リマスターした編集盤。バンド名を付けた95年作2ndの20周年の記念も兼ねているようです。幾重にも折り重なっては幻想的にたなびくシンセ、艶やかなピアノ、しっとりと奏でられるアコギによるメロディ、「美麗」というキーワードがぴったりのエレキ・ギターによるアルペジオとリード、そして、コラージュされる自然音や環境音。ゆったりと奏でられる美旋律の間にモノトーンの映像が走馬灯のように駆け巡っていくような、そんな幻想的かつ映像喚起的なアンサンブルが印象的です。新たな叙情派インスト作品として完成された名品と言えるでしょう。

  • ARLON / MIMETIC DESIRES

    メランコリックなポーランドの新鋭プログレ・バンド、2013年作に続く2015年作2nd

    ポーランドの新鋭プログレ・バンド、2013年作に続く2015年作2nd。キーボードとギターを中心に、透明度の高い音が翳りいっぱいに響く、深遠なる音像が印象的。エッジの効いたギターのトーンやタイトなドラムにはモダンさがありますが、キーボードやストリングスはクラシカルで気品たっぷりだし、ムーディーなサックスや初期P.F.M.も彷彿させる荘厳な混声コーラスなど、ヴィンテージなプログレへの愛情を確かに感じます。しっとりと艶のある歌声とじっとエモーショナルな歌唱が魅力の男性ヴォーカル、流麗なメロディ・ラインも魅力的です。ポーランドらしいモノトーンの深みある叙情美に包まれたモダン・シンフォの逸品です。

  • ECHOLYN / I HEARD YOU LISTENING

    90年代以降屈指の米国プログレの雄、スケールを増した2015年作9th、これは傑作!

    91年にデビューした新鋭ながら、もはや活動25年にもなるベテランと言えるアメリカン・プログレの名バンド、2015年作の9thアルバム。ジェントル・ジャイアントに強い影響を受けた、止めどない変拍子のスリリングなアンサンブルとアメリカらしいキャッチーなメロディ&ハーモニーというデビューからの魅力を軸に、ベテランらしく円熟味のあるしっとりとメロウなヴォーカル・パート、ポスト・ロックも通過した透明感と浮遊感のあるリリカルなアンサンブルも織り交ぜた前作の延長線上にあるサウンドで、メランコリックな1曲目からまるで映画のワンシーンのように映像喚起的にじっくりと聴かせます。歌メロやコーラスの感じは、同じような活動歴を持つ英国のBIG BIG TRAINも彷彿させます。前に突っかかるようなリズムを土台に、変拍子のキレのあるキメを散りばめ、ポップなメロディが空へと駆け上がっていくような躍動感いっぱいの2曲目はこれぞECHOLYNの魅力いっぱいだし、そのほかも、英国の人気ポップ・ロック・バンドTRAVISやKEANEあたりをビターにしたようなポップな曲も良いし、ANEKDOTENばりの荒々しいギターとシンフォニックなキーボードが駆け上るプログレもさすがのカッコ良さだし、JELLYFISHやMOON SAFARIばりのクイーン直系コーラスも飛び出してニンマリだし、う〜む、ベテランならではの味とベテランらしからぬ鋭気がたっぷりの佳曲ぞろい。プログレを軸にしつつも、プログレにおさまらず、ビートルズ以降のロック&ポップスの伝統を俯瞰したようなサウンドは、英国BIG BIG TRAINや北欧MOON SARARIと並ぶ素晴らしさと言えるでしょう。これは気鋭の大傑作!

  • KARFAGEN / 7

    ウクライナ出身のコンポーザーAntony Kaluginによるソロ・プロジェクト、様々な楽器の多彩な音色が有機的につながり描き出された2015年のシンフォ傑作

    ウクライナ北東部の工業都市ハルキウ出身で、1981年生まれのAntony Kaluginによるプロジェクトで、HOGGWASHやSUNCHILDやGNOMONなど数多くのサイド・プロジェクトをこなす多作家のKaluginが、学生時代の97年から続ける彼の中核となるソロ・プロジェクト。2015年作8thアルバム。ヘヴィさを増した前作とは対照的に、静謐とも言えるサウンドが印象的で、オープニングを飾る28分を超えるタイトル・トラックを聞きながら浮かんだキーワードが「アブストラクトな幻想美」。様々な楽器の色彩豊かな音色が組み合わさりながら、映像喚起的で、幻想性溢れるサウンドを描いていく感じは、フラワー・キングスも彷彿させます。上下動するミニマルなフレーズなどアブストラクトなシンセを背景に、透明感あるエレピ、幻想的なハモンド、柔らかに伸びるムーグ、優美なメロトロンなどが温かな音色を添えて描き出されるキーボード・アンサンブル。そこに、まるでロイネ・ストルトばりに伸びやかに奏でられるエレキ・ギター、そしてバヤンやフルートによるエスニックなフレーズが合わさったサウンドは、ウクライナ生まれのKARFAGENならではの美麗さ、素朴さ、温かみに満ちています。ドラムというより打楽器と言った方が良いニュアンスのリズムにバヤンがゆったりと奏でられる民族音楽的なパート、メロトロンとバヤンとがツイン・リードを聴かせるハートフルなパート、ナイロン・ギター、リコーダー、オーボエによる神秘的なパートなどを織り交ぜるアレンジもまた見事。3曲目でのKaluginのメランコリックなヴォーカルと女性ヴォーカルとのコンビネーションもまた印象的です。デビュー以来のKaluginの音を有機的につなげるセンスがこれでもかと発揮された傑作。

  • PERFECT BEINGS / II

    これは名作!切れ味鋭いパートと流麗なパートとが交錯する米新鋭プログレ、テンションみなぎる2015年作2nd

    ジェネシス&イエス影響下のバンドMOTH VELLUMのギタリストJohannes Luleyを中心に、イエスのクリス・スクワイアに憧れるベーシストChris Tristamなどとともに結成した米プログレ・グループ。2015年作2nd。オープニング・ナンバーから狂ったように暴れるゴリゴリ・ベース、フリーキーに炸裂するギターのテンションが凄い!そこから急転して、静謐なピアノが流れ、メロディアスなパートに移行すると思ったら、まるでクラシックの交響曲のようにダダダンと一気呵成に畳み掛け、かと思うとチェンバー・ロック的なパートへと雪崩れ込み、テンションそのままに、浮遊感あるヴォーカルがかぶさってきて、バックではフルートが不穏な上下動を繰り返しているし、なんという楽曲!このスケールは凄いです。デビュー作は、イエス影響下のポップなサウンドが印象的でしたが、いきなり先鋭的なプログレへと進化していてびっくり。その他の楽曲も切れ味鋭いパートと流麗なパートとが交錯するプログレッシヴな楽曲ぞろい。これは強烈な名作です。

  • THIEVES’ KITCHEN / CLOCKWORK UNIVERSE

    元アングラガルドのKey奏者が加入して一気に覚醒した英プログレ新鋭屈指のバンド、美旋律に溢れた2015年作6th

    00年にデビューした英国シンフォニック・ロック新鋭バンド。2015年作6th。デビューから在籍する唯一のメンバーであるギタリストのPhil Mercy、3rdから加入した女性ヴォーカルAmy Darby、4thから加入した元アングラガルドのKey奏者Thomas Johnsonの3人をバンドの核に、現アングラガルドのベーシストJohan Brandとフルート奏者のAnna Holmgren、元SANGUINE HUMのドラマーPaul Mallyonという布陣で制作されています。オープニングから、繊細なタッチの浮遊感あるギターと幻想的なエレピが静謐な音世界を描くカンタベリー・タッチのアンサンブルが印象的。女性ヴォーカルのナチュラルな美声が乗り、ヴィンテージなハモンド・オルガンが入り、ドラムが走りだすと、Johan Brandのリッケンバッカー・ベースも動き出し、さらにメロトロンも溢れ、透明感と幻想性に満ちたサウンドが空間いっぱいに広がります。ギターソロは、これでもかとヴィンテージなトーンで、まるでスティーヴ・ハケットとアラン・ホールズワースが合わさったようなスリリングな速弾きも印象的。アングラガルドに通じるクリアな幻想性と静謐な緊張感、そこにイエスやジェネシスやハットフィールド&ザ・ノースなど往年の英プログレ・グループのDNAを受け継いだ英国ならではの柔らかな叙情が合わさったサウンドは、ただただ至福。これは70年代プログレのファンは必聴の傑作です。

  • SUB ROSA / GIGSAW

    ブラジルの新鋭、PINK FLOYDなど70年代プログレへの愛情に溢れたメロディアスな逸品、2010年デビュー作

    ブラジルの新鋭プログレ・グループ、2010年のデビュー作。男女ヴォーカルが曲によってメインで歌うスタイル。PINK FLOYDを中心に、70年代プログレへの愛情が伝わってくる、メロディアスなプログレ。デイヴ・ギルモアやアンディ・ラティマーからの影響が色濃いメロウなギター、ヴィンタージなトーンのハモンドやムーグが印象的。アコースティック・ギターが爪弾くパートでは、ヴァイオリンがたゆたい、クリアな女性ヴォーカルが美しいメロディをしっとりと歌い上げる。やはりRENAISSANCEが頭に浮かびます。ミニマルなキーボードなども巧みに織り交ぜ、ヴィンテージなトーンの中に透明感も感じさせるなど、映像喚起的なアレンジも見事。かなりの実力派グループです。

  • UNREAL CITY / IL PAESE DEL TRAMONTO

    ムゼオやレ・オルメのDNAを受け継いだ70年代ヴィンテージスタイルのイタリアン・ロック新鋭、2015年作2nd

    Key兼VoのEmanuele Tarasconiを中心に2010年に結成され、12年に自主制作したEPがあのFabio Zuffantiの目に留まり、彼のプロデュースで2013年にデビューしたイタリアン・プログレ新鋭バンド。2015年作の2nd。バロック建築が目に浮かぶようなクラシカルなピアノ、そして、荘厳に鳴り響くハモンド・オルガンやウネリを上げるムーグ・シンセや叙情が溢れるメロトロンなどヴィンテージ・キーボード。タメの効いたファズ・ギターや唐突な変拍子で前のめりなダイナミズムとキレを生むリズム隊など、60年代末のサイケからハード・ロックの移行期に充満していた空気感までも受け継いだような引きずるようなヘヴィネスもあり、ムゼオ・ローゼンバッハなどヘヴィ・シンフォやレ・オルメなどキーボード・プログレのファンは心躍りまくりのサウンドで冒頭から畳み掛け、聴き手を圧倒します。陽光が差し込んだようにリリシズム溢れるパートも巧みに配され、ちょっと線の細い男性ヴォーカルが、70年代の発掘シンフォ・アイテムのような雰囲気も醸していてたまらないし、フルートやストリングスのメランコリックな調べも絶品。70年代オマージュの新鋭ではLA MASCHERA DI CERAが筆頭格ですが、それにも肩を並べると言って過言ではない傑作!

  • ISMO DE LAS FAUCES / ISMO DE LAS FAUCES

    解散したVADE RETROの中心人物が結成したバンドによる2015年デビュー作、ずばりSpinettaやCharly Garciaの後継者

    70年代アルゼンチン・ロックのDNAを継いだサウンドが高く評価されたVADE RETROのKey奏者&コンポーザーのLucas Bustosが、VADE RETRO解散後に結成したバンド。2015年デビュー作。しとやかに鳴らされるピアノ、ミニマルなタッチのヴィブラフォンによる静謐な幻想性を一方に、70年代の香りたっぷりのムーグをもう一方に配したLucas Bustosによるキーボード・ワークは、Luis Alberto SpinettaとCharly Garciaの後継者と言って過言ではないほどにセンス抜群。ヴォーカルも取っていますが、センチメンタルかつハートウォームな歌声も魅力的です。ギターのAugusto Vegaも特筆で、70年代っぽい粗さがたまらないファズ・ギターから、フュージョン・タッチの流麗なソロ、抑制されたトーンのジャジーなオブリガード、たおやかなアコギまでこれまたセンスバツグン。往年の名ミュージシャンのDNAとともに、ポスト・ロックの影響も感じさせる「音の純度の増したSERU GIRAN」というべきサウンドはかなりハイクオリティ。これは激レコメンドです。

  • YUKA AND CHRONOSHIP / 3RD PLANETARY CHRONICLES

    YUKA(船越由佳)を中心にベテラン・ミュージシャンたちが集結したジャパニーズ・プログレ・バンド、15年作

    98年にSSWとしてデビューした船越由佳(Key/Vo)を中心に、元SENSE OF WONDERのベース田口俊をはじめ、経験豊富なベテラン・スタジオ・ミュージシャン宮澤崇(G)、田中一光(Dr)によって09年に結成されたグループ。2015年作3rdアルバム。2011年の1st、2013年の2ndがフランスMUSEAよりリリースされてプログレ・ファンの注目を集めましたが、本作は、イギリスのCHERRY REDからのリリースで本格的な世界リリース作となっています。タイトで力強いリズム隊、コシのある歪むのギター・リフを土台に、フルート的な音色のリード、ムーグの幻想的なリード、メロトロン風バッキングなどヴィンテージな響きのキーボードを一方に配し、もう一方にしとやかなトーンの流麗なピアノを配したハード&シンフォニックなアンサンブルが印象的。さらに、アコギのバッキングによる奥行き、ディレイを効かせたトーンで広がりを生むギター、ケルティックなエッセンスも香る透明感あるスケールの大きなコーラス・ワークなど、広がり豊かな音響的なセンスもこのバンドの魅力です。さすがは、MUSEA、CHERRY REDというプログレ・シーン屈指のレーベルが注目をする実力派バンド。これは素晴らしい作品です。

  • PAMPA TRASH / YA FUE

    「タンゴ・プログレ」と名乗るアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2015年のデビュー作、実に痛快!

    自分たちのサウンドを「タンゴ・プログレ」と名づけるアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2015年のデビュー作。ピアソラによるタンゴ音楽やチャーリー・ガルシアによるプログレに影響を受けたようで、思わず跳ねたくなるような、まるで早回しのような疾走感あるリズムに乗って、バンドネオンがまるでジャズ・ロック・バンドのようにテクニカルに奏でられ、そこにギターがユニゾンで被さるサウンドは実に痛快!ライヴで見たら、カッコ良いだろうなぁ。人を喰ったような諧謔さの裏に確かな音楽的素養とアカデミズムが感じられるサウンドは、ザッパのファンにもオススメ。これはオススメです。

  • LIMIT DZWIEKU / ENIGMATIC

    ギターが伸びやかにフックに富んだメロディを奏でるポーランド産インスト・プログレ・ハード・バンド、2015年デビュー作

    ギタリストとキーボーディストを中心にポーランドはワルシャワにて2011年に結成されたインスト・プログレ・バンド。2015年リリースのデビュー作。深みのあるトーンで幻想的に広がっていくキーボード、力強くファットなリズム隊を土台に、ギターがフックに富んだメロディを奏でるプログレ・ハード・サウンド持ち味。豊かな倍音を含んだヌケの良いトーンで伸びやかに奏でられるリードギターが実に気持ちいいです。こんな風にギターを奏でられたら楽しいだろうなぁ。ロイネ・ストルトからの影響もきっとあるでしょう。ヴォーカルレスながら、実にメロディアスな快作です。

  • WINTER TREE / EARTH BELOW

    アメリカ発の幻想プログレ、2015年作、元アングラガルドのMattias Olssonが全面参加

    米北東部はバーモント州出身のコンポーザー&マルチミュージシャンのAndrew Laitres率いるグループ。1985年に結成されたMAGUSから、2010年に(ルネッサンスの曲から取って)WINTER TREEへと改名し、WINTER TREEとしては4作目となる2015年作。ほぼ全編で元アングラガルドのMattias Olsson(Dr)が参加していて、他にもホワイト・ウィローのJacob Holm-Lupo(G/Key)が2曲で参加して制作されています。木漏れ日のように優しくリリカルなアコギとピアノ、ヴィンテージなトーンで柔らかに奏でられるキーボード、親しみやすい歌声のヴォーカルと優美でいてキャッチーなメロディ、そして、ふくよかなトーンのタイトなドラム。アラン・パーソンズ・プロジェクトを時に幻想フォーキーに、時にジェネシス直系のシンフォニック・ロックへと仕立てたような叙情に溢れたサウンドが印象的です。アングラガルド関連のメンバーが参加していることもあり、アメリカというより、北欧プログレのような味わいも特筆です。これは名作。

  • BRUNO MANSINI / SECRET SIGNS OF GREEN

    美声のハイ・トーン・ヴォーカル、透明感ある美メロが魅力のブラジルのミュージシャン、伸びやかなる2015年2nd

    ブラジルはサンパウロ出身のコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者。2013年のデビュー作に続く2015年作2nd。サウンドを端的に言えばクリアで壮麗。瑞々しい響きの流麗なピアノ、澄んだトーンで広がるキーボード、ブラジルというより北欧に通じる透明度の高いリリシズムに溢れたメロディ、美声のハイ・トーン・ヴォーカル、澄み渡るコーラス・ワークが印象的です。キーボードとメロディはどこまでも詩情たっぷりですが、リズム隊とギターにはモダンなシャープさがあり、キレのあるリズム・チェンジ、ザクザクとエッジの立ったギター・リフでメリハリを生むとともに、全体に透明度を上げているのも特筆。硬質な部分は、メキシコのCASTも彷彿させます。圧倒的な澄んだメロディ、クリアな中にも南米らしい生命感が宿ったアンサンブルとが絶妙に同居した伸びやかなシンフォニック・ロック名作です。

  • UBI MAIOR / INCANTI BIO MECCANICI

    バンコやレ・オルメなど70年代プログレとジェネシスへの憧憬に溢れたイタリアン・ロック新鋭、2015年作3rd

    P.F.M.やBANCOやLE ORMEやIL BALLETTO DI ZRONZOに影響を受けたイタリアン・ロック新鋭バンド、前作から6年ぶりの2015年作3rdアルバム。コシのあるヘヴィなトーンで炸裂するリズム・ギターとジェネシスを彷彿させるムーグ・シンセによるヘヴィ・シンフォニックなパートを軸に、アコギとクラシカルなピアノとハープシコードによる陽光溢れるようなファンタスティックなパートを織り交ぜたダイナミックなアンサンブルが印象的。重厚なパートでも構わず陽光のように柔らかく舞うヴァイオリン、イタリアらしいアクのあるシアトリカルさが魅力のイタリア語のヴォーカルも特筆です。ここぞでアンサンブルに陰影を添えるように鳴るメロトロン、メロディをなぞるようなギターもまたいい感じ。「陰」と「陽」、「静」と「動」がめくるめく、洗練されていない詰め込み気味のサウンドはまるで70年代イタリアン・ロックの発掘盤。70年代イタリアン・ロックへの憧憬に溢れた愛すべき好盤です。

  • EDDIE MULDER / DREAMCATCHER

    FLAMBOROUGH HEAD〜TRION〜LEAP DAYで活躍するオランダのギタリスト、気品溢れる2015年作ソロ

    FLAMBOROUGH HEADをはじめ、TRIONやLEAP DAYで活躍する00年代のオランダのプログレ・シーンを代表するギタリスト。2015年の1stソロ作。アコースティック・ギター中心の優美なインストゥルメンタル・ミュージックで、スティーヴ・ハケットやアンソニー・フィリップスを彷彿させるアコギの格調高いアルペジオが印象的です。そこに幻想性を柔らかに添えるメロトロンをはじめとするヴィンテージなキーボードも魅力的で、キーボード奏者は、FLAMBOROUGH HEAD、TRION、LEAP DAYのバンド・メンバーがゲスト参加しています。静謐で詩情豊かで気品たっぷりの逸品です。

  • CICCADA / FINEST OF MIRACLES

    女性ヴォーカルを擁するギリシャのプログレ新鋭、2015年作2nd、幽玄かつ神秘的でいて、ここぞではヘヴィ&アヴァンギャルドに展開する傑作

    05年にギリシャはアテネで結成された、女性ヴォーカルEvangelina Kozoniと、男性フルート/サックス/Key奏者のNicolas Nikolopoulosを中心とするグループ。2010年デビュー作に続く2015年作2nd。フォーク、プログレ、アヴァンギャルドの垣根を超えてダイナミックに行き来する構成が魅力で、ヴァイオリンが舞い、フルートがギリシャの深い森の神秘性を漂わせると幽幻なるユーロ・フォークが立ち現れますが、次の瞬間、エレキ・ギターがガツンと炸裂し、ハモンド・オルガンがウネリを上げるまるでイタリアン・ヘヴィ・シンフォばりの荘厳さで畳み掛け、さらにそこから急展開で、管弦楽器が格調高くも暗黒の世界を描くチェンバー・ロックへと突入。すさまじいアレンジ・センスと演奏力にはただただ言葉を失います。クラシカルな流麗さとアヴァンギャルドな硬質さとのバランスは、いかにもYUGENなどを擁するイタリアのAltrOck/FADINGレーベルが目をつけるのも納得。透明感ある高音が美しい女性ヴォーカルもまた特筆で、マイク・オールドフィールドの作品に起用されそうな孤高の美しさを醸しています。これはずばり傑作!

  • MAGIC PIE / KINGS FOR A DAY

    ノルウェーのプログレ新鋭、2015年作4th、ハード・ドライヴィングでいて北欧らしくファンタスティックでポップな突き抜ける快作!

    ノルウェーにて2000年代はじめに結成されたプログレ新鋭バンド。2015年作4thアルバム。スカッとヌケの良いエッジの効いたギターが駆け抜けるスピーディー&ハード&ソリッドなパート、ヴィンテージなトーンのキーボードがファンタスティックに広がるシンフォニックなパート、青空へと広がっていくような多声コーラスに心躍るポップなパート、切れ味するどい変拍子でザクザクと切り刻むプログレ・メタルなパートなどを散りばめながら、高速でぶっとばしていくアンサンブルが気持ちいいことこの上なし!HR/HMを消化したギターはテクニカルですが、「メタリック」ではなく「ハード・ドライヴィング」という感じで、70年代プログレ直系のキーボード・サウンドとクイーン〜ムーン・サファリばりのコーラス・ワークを終始フィーチャーしているため、全体の印象としてはファンタスティックなのがこのバンドの持ち味。めくるめく感じは、ちょっとビートルズの『アビーロード』のB面も思い出すし、例えるなら、北米プログレのカンサスが『アビーロード』のB面をカヴァーしていたとして、それをさらに90年代以降のハード・ロック・バンドがカヴァーした感じ!?ドライヴにぴったりなモダン・プログレ/シンフォの快作です!

  • MYSTERY / DELUSION RAIN

    カナダはケベックのシンフォニック・ロック・バンド、メロディ豊かな2015年作6th

    ギタリストのMichel St-Pereを中心に80年代半ばに結成され、96年にデビューしたカナダはケベックのプログレ・バンド。Michel St-Pere以外のメンバーがすべて代わり、心機一転録音された2015年作6thアルバム。まず一聴した印象として、ヴォーカルが良い!前任のヴォーカリストもジョン・アンダーソンの後任としてイエスに参加するなど素晴らしい歌声でしたが、新任のJean Pageauも負けず劣らずの素晴らしさ!ハイ・トーンの伸びやかで美しい歌声と胸を締めつけるようなドラマティックな歌唱に心奪われます。キーボードがどこまでもゆったりと広がり、ギターがヴィンテージでいてモダンな重さもあるトーンでガツンとリズムを奏でる格調高く荘厳なアンサンブルも印象的。まるでデヴィッド・ギルモアばりに感情いっぱいに泣くリード・ギターも特筆です。これはメロディアスなプログレのファンは必聴といえる快作!

  • ALIEN GUN / TALES FROM UNBROKEN SOULS

    南米チリの新鋭プログレ・バンド、2015年作2nd、野外フェスがぴったりくる新世代プログレ快作

    南米チリの新鋭プログレ・バンド、2015年作2nd。まるでハード・コア・バンドのような渾身のファズ・ギターと力強くうねるリズム隊に、これ、本当、MUSEAレーベルのバンド!?と驚きますが、メランコリーが増し荘厳な雰囲気が漂うとアネクドテンを彷彿してカッコ良し。2曲目では、キーボードとギターのユニゾンによるスペーシー&メロウなアルペジオを軸に、メロトロンも溢れて、歌メロは温かで、『ウォール』あたりのフロイドのメロウなナンバーのような心地よさもあって、ジャケの通りの満点の星空の元で聴いたら気持ちいいだろうなぁ。野外フェスがぴったりくる新世代プログレの快作です。

  • KHATSATURJAN / BEAST MACHINE & MAN

    00年代のフィンランドを代表するプログレ・グループ、クラシック〜70年代プログレ〜80年代ポップスまで飲み込んだ快作

    00年に結成され、06年にデビューしたフィンランドのプログレ新鋭グループ。2015年の3rdアルバム。クラシック音楽の格調高さや祝祭感、民族舞踏音楽の悲哀感、ジェネシスやジェントル・ジャイアントのDNAを継いだ幻想性と変拍子たっぷりの器楽性、10ccやXTCや80年代ネオアコを彷彿させるポップ・フィーリング、ラッシュに通じるエッジとスピード感を丁寧に組み上げたサウンドはかなり個性的。ジェネシスとXTCがブレンドしたようなヴォーカルも良いし、多声コーラスも見事だし、メロディもフックに富んでいます。透明感あるトーンの流麗なピアノ、70年代プログレ直系のきらびやかなキーボード、スティーヴ・ハケットゆずりのリード・ギターと気品あるアコギの爪弾き、めくるめく変拍子アンサンブルなど、卓越した演奏テクニックとイマジネーションいっぱいのアレンジ・センスも特筆もの。70年代と80年代を同じ地平で捉えられる00年代世代だからこそ鳴らせるプログレッシヴ・ロックと言えるでしょう。これは名作です。

  • LIZARD / DESTRUCTION AND LITTLE PIECES OF CHEESE

    キング・クリムゾンのDNAを継ぐポーランドの新鋭、圧巻の破壊力と荘厳さで聴き手に迫る2015年の名ライヴ盤

    キング・クリムゾンのDNAを継いだポーランドの新鋭グループ。高く評価された13年作『MASTER & M』に伴う2014年のツアーを収録したライヴ盤。2015年リリース。ビル・ブラッフォードを彷彿させるタイトでスキのないドラム、ハイ・ポジションでテクニカルに動きまくるベース、『レッド』期のクリムゾンのDNAを確かに継いだ荘厳なギターとキーボード、ポーランド語によるメランコリーたっぷりなメロディとハイ・トーンのエネルギッシュなドラム。ライヴならではのダイナミズムとライヴとは思えない緻密なアンサンブルは圧巻です。ラストには、「21世紀の精神異常者」のカヴァーも収録!

  • FOBOS / EXODO TIEMPO Y ESPACIO

    映像喚起的でリリシズム溢れるシンフォニック・サウンドが魅力のアルゼンチンのプログレ新鋭、2015年作2nd

    アルゼンチンはブエノス・アイレスで2014年に結成され、同年にデビューしたプログレ・バンド。2015年作2nd。まるで映画のワンシーンのように壮麗かつ荘厳に鳴り響くキーボードやストリングスによるオープニング。重くファットに歪んだギターのリフ、ほの暗いトーンのシンセとともに一気にプログレッシヴ・ロックの世界へ。ピンク・フロイドからの影響が感じられる映像喚起性や物語性とクラシックの素養が感じられる格調高さ、そして、ジャム・バンド的な広がり豊かなハードさとがあわさったサウンドは、いつまでも浸っていたい心地よさがいっぱいです。しっとりとエモーショナルなハイ・トーンのヴォーカルと「歌」から溢れる南米的なリリシズムも特筆。3人のメンバーが作曲できるのも持ち味で、派手さはないものの味わい深い演奏とメロディを持った好作品です。

  • ADVENT / SILENT SENTINEL

    ジェントル・ジャイアントやアンソニー・フィリップスに通じるセンスを持つアメリカのプログレ・バンド、15年作3rd

    89年に結成され、96年にデビューしたアメリカのプログレ・バンド。06年の2ndから9年ぶりとなる2015年作3rd。ヴィンテージなトーンで彩られたファンタスティックなキーボード、気品あるクラシカルなピアノ、繊細に紡がれるメロディアスなギター、そして、細やかな変拍子でめくるめく展開するアンサンブル。ジェントル・ジャイアントを中心に、イエスやジェネシスのDNAを確かに継いだ演奏にまず魅せられます。さらに、魅力的なのが、アラン・パーソンズ・プロジェクトも頭に浮かぶしっとりと伸びやかな声質の親しみやすいヴォーカルとアメリカらしいポップ・フィーリングに満ちたメロディ。さらにさらに、透明感と崇高さのある多声コーラス・ワークはムーン・サファリも思い出させるし、紡がれるアコギがアンソニー・フィリップスばりの高貴な世界を描くパートも良いし、これは素晴らしい作品!メロディアスなプログレのファンは必聴と言える名盤です。

  • COMEDY OF ERRORS / SPIRIT

    80年代から活動するイギリスのシンフォニック・ロック・バンド、シンフォニック&スピリチュアルな2015年作

    84年にグラスゴーにて結成され、89年まで活動を続けながらアルバムを残さず解散したものの、2011年に再結成し同年に1stフル・アルバムをリリースしたプログレ・バンド。2015年作3rd。ハードエッジかつ陰影たっぷりのトーンのギターとハモンド・オルガンが次々と交差しドラマティックな音世界を描くアンサンブル、英国的なメランコリーたっぷりのヴォーカル&メロディによるプログレ・ハードを一方に、もう一方にニューエイジ的な広がりや透明感に満ちたアンサンブルを配した雄大なサウンドが持ち味。シンフォニック&スピリチュアルな快作です。

  • ED BERNARD / POLYDACTYL

    カナダの人気プログレ・バンドDRUCKFARBENのギタリスト&ヴァイオリン奏者による2015年作1stソロ

    カナダの人気プログレ・バンドDRUCKFARBENのギタリスト&ヴァイオリン奏者による2015年作1stソロ。変拍子によるキレ味鋭いギター・リフ、まるでロイネ・ストルトばりに伸び伸びと飛翔するように奏でられる早弾きのリードともにフックに富んだギターは相変わらずの素晴らしさ。ヴォーカリストとしても堂々としているのが印象的で、幻想性たっぷりのキャッチーなメロディ、豊かなコーラス・ワークも魅力的です。マンドリンやヴァイオリンがまた良い感じで奏でられてファンタスティックさを増しているのも特筆。スケールの大きなプログレ・ハードの快作です。

  • SPECIAL PROVIDENCE / ESSENCE OF CHANGE

    ハンガリー産テクニカル・プログレ・フュージョン・バンド、2015年作

    04年にハンガリーはブダペストで結成された新鋭プログレ・グループ、2015年作4th。ソロ作も多数リリースしている現代ハンガリーを代表する天才ピアニストのZSOLT KALTENECKER(ソルト・カルトネッカー)が新たに加わり、ジャズ/フュージョンからプログレ・メタルまで飲み込んだ鮮烈なテクニカル・サウンドにさらに磨きがかかっています。エネルギーと疾走感に満ち溢れたモダンなドラム、メタリックなトーンで流麗な速弾きと紡ぐギター、カンタベリー・ミュージックにも通じるメロディアスかつテクニックにも優れたピアノやエレピ。3曲目なんか、まるでカンタベリーのギルガメッシュ meets ドリーム・シアターといった感じ。プログレ・メタルの要素は強いんですが、全体の印象は透明感たっぷりで、きらびやかで、洗練されているのがこのバンドの凄いところ。これは傑作!

  • KINETIC ELEMENT / TRAVELOG

    ヴィンテージなトーンのキーボードをフィーチャーした米プログレ新鋭バンド、2015年作2nd

    06年に結成され、09年にデビューしたアメリカの新鋭プログレ・グループ。2015年作2nd。ヴィンテージなトーンで柔らかにメロディをつむぐハモンド・オルガン、繊細なタッチで伸びやかに奏でられるメロディアスなフレーズから流麗な早弾きまで安定感抜群のギター。オルガンとギターが次々にメロディを交差させるメロディアスなキーボード・プログレ・サウンドが印象的。アメリカらしい明朗なメロディとハイ・トーンの男性ヴォーカルも特筆で、ヴォーカルが入るとファンタスティック度が増します。ゴリゴリしたトーンのベースがギターとユニゾンで変拍子リズムを刻むプログレ・ハードなパートは、グリーンスレイドや『ガーデンシェッド』のイングランドあたりも思わせます。クラシック・ギターによるトラディショナルな味付けなど、アレンジの奥行きの深さも素晴らしいです。3曲目はゲスト参加した女性ヴォーカルがリードヴォーカルを取っていて、これがまた良いアクセントになっています。派手さはないもののじっくりと味わえるヴィンテージ・シンフォの好作品です。

  • LEAP DAY / FROM THE DAYS OF DEUCALION: CHAPTER 2

    FLAMBOROUGH HEAD/TRION/NICE BEAVERなどオランダのキャメル系シンフォ・バンドのメンバーたちが結成したスーパーグループ、2015年作4th

    FLAMBOROUGH HEADのドラマー、TRIONのギタリストを始め、キャメルタイプのオランダ新鋭バンドからのメンバーが集結したシンフォ・プロジェクト・バンド、2015年作4th。ファンファーレのような心弾むトーン、スペーシーなトーン、コロコロとファンタスティックなトーンなど、キャメルやジェネシスなど往年のシンフォニック・ロックのファンにはたまらない音色がこれでもかと溢れるキーボード・アンサンブル、そして、リリカルなメロディを丁寧になぞりながらここぞでドラマティックに上り詰めていくギター。タイトなドラム、よく動く歌心あるベースによるメリハリの効いたリズムも良いし、シンフォ・ファンのツボを押しまくるアンサンブルでこれでもかと畳み掛ける展開にしびれます。まるで祈るように敬虔に歌い上げるヴォーカル、オランダらしいフックに富んだキャッチーなメロディも絶品。70年代プログレへのオマージュに溢れた傑作です。

  • SANGUINE HUM / NOW WE HAVE LIGHT

    ポスト・ロックとカンタベリー・ミュージックとが出会ったような英国プログレ新鋭、2015年作3rd

    英国はオックスフォード出身、ギター、Key奏者、ベース、ドラムの4人組で2010年にデビューしたプログレ新鋭バンド、2枚組のコンセプト・アルバムとなった2015年作3rd。キーボードやギターのアルペジオが織りなすヌケの良いモダンな音響的アンサンブルに包まれながら、今にも崩れ落ちそうな繊細なハイ・トーンのヴォーカルがキャッチーかつメランコリックなメロディを歌い上げる透明感いっぱいのリリカルなパートを軸に、KHAN〜GILGAMESH〜NATIONAL HEALTHあたりのカンタベリーのバンドのDNAを継いだ屈折しつつもキラキラと宝石のようなキメ・パートを配したサウンドが特徴。例えて言えば、デイヴ・スチュワートやアラン・ガウエンがポスト・ロックを演った感じ!?映画のエンドロールで流れてきたら感情が溢れ出しそうな、そんな聴き手の琴線を震わせる美しい名作です。

  • BRAIN CONNECT / THINK DIFFERENT

    透明感ある幻想美に溢れたポーランドの新鋭、2015年デビュー作

    ポーランドの新鋭プログレ・バンド、2015年デビュー作。ギターとオルガンによるメロディアスなインタープレイが素晴らしいメロディアスなシンフォニック・インスト・プログレが持ち味。グリーンスレイドを思い出す温かみあるトーンのハモンド・オルガン、マイルドに歪んだトーンからクリーンのトーンまで、ナチュラルな音色でさえずるようにリリカルなリードを紡ぐギターが良い感じです。ギタリストは、ジャズの素養とともに、ロイネ・ストルトからの影響も感じて、その精緻なテクニックとメロディ・センスは特筆もの。往年のジェネシスを彷彿させるキレのある変拍子も素晴らしいし、これは良いバンド。ポーランドのバンドはほの暗い音像のバンドが多いですが、このバンドは透明感あるファンタスティックな音像が印象的です。

  • PULSONICA / FUERA DE TIEMPO

    ドラマーの他にコンガ奏者も在籍するユニークな4人編成のアルゼンチン産プログレ・バンド、痛快な2015年作3rd

    アルゼンチン出身、ドラマーの他にコンガ奏者も在籍するユニークな4人編成から繰り出されるヘヴィかつトライバルなサウンドが魅力のプログレ・バンド、2015年作3rdアルバム。モダンな硬質さのあるタイトなドラムから繰り出される変拍子にエッジの立ったテクニカルなギターがからむスリリングなヘヴィ・プログレ、そこに構わずに陽気なトーンでポコスカと乱れ打つ民族パーカッション、という「硬質さ」と「陽気さ」との組み合わせが実に痛快!それにしても、高速変拍子のキメを次々に炸裂させるアンサンブルはテクニック抜群だし、その後にやってくる、ギターが流麗にメロディを紡ぎ、アコギのアルペジオが広がり、キーボードがたなびくメロディアスなパートもまたドラマティックで良い感じ。YESのロンリー・ハートのインスト・カヴァーも抜群にヌケが良くってナイス。テクニックは凄いけど、陽気に冗談言い合ってるような愉快な人たちなんだろうな、きっと。テクニカルなプログレ・ファンには、思わずニンマリしてしまうようなツボに溢れた快作です。

  • SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR / FETISH

    ドイツの新鋭プログレ・バンドによる15年作4th、ジェントル・ジャイアント彷彿のコーラスと変拍子アンサンブルが炸裂する快作

    Key奏者でありサックスやフルートなど管楽器奏者でもあるMarek Arnoldを中心に04年に結成されたジャーマン・シンフォニック・ロック・バンド。2015年作の4th。メンバーに男女リード・ヴォーカル2人が在籍していることに加え、複数のヴォーカリストがゲスト参加していて、ケルティックな透明感もある神秘的な多声コーラスからジェントル・ジャイアントを思わせる奇天烈なコーラスまで、多彩なヴォーカル・ワークがまず印象的。キーボードとギターとリズム隊が別々の拍子で切れ込んでくる、キレとグルーヴのある変拍子アンサンブルもまたジェントル・ジャイアントを彷彿。ハートウォームな男性ヴォーカルが伸びやかに歌い上げるところは、スポックス・ビアードに通じていますが、流麗な女性ヴォーカルが入ると、新聖ローマ帝国の遺産を継いだロマンが香ります。フックに富んだメロディとスリリングなアンサンブルに溢れたキャッチーなモダン・プログレ快作です。

  • BEARDFISH / + 4626 – COMFORTZONE

    クリムゾンとジェントル・ジャイアントに影響を受けた北欧のプログレ新鋭、2015年作8th

    キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントのファンだった2人(ギターのDavid Zackrissonとシンガー/Key奏者のRikard Sjoblom)を中心に00年に結成されたスウェーデンのプログレ新鋭グループ。2015年の8thアルバム。クリーンなトーンの流麗なアルペジオとツンツンと尖ったトーンで緻密かつダイナミックに紡がれるリードとともに、『レッド』期のクリムゾンのような寂寥感とともに北欧ならではの幻想美がにじむギター。初期アネクドテンばりの荘厳&ワイルドに畳み掛けるパートから軽やかな変拍子パートまで変幻自在に操る、図太いトーンでゴリゴリと突っ走るベースとタイトなドラムによるリズム隊。これぞ北欧プログレと言えるメランコリーと荘厳さがみなぎるアンサンブルが魅力的です。そして、それらを包み込む、ヴィンテージなトーンのキーボード、透明感あるトーンで格調高く鳴り響くストリングスや映画の予告編のような映像喚起的なSEもまた絶品。そしてそして、包み込むようにエモーショナルな歌い回しから、激しくシャウトするスタイルまで表現力豊かなヴォーカルも特筆です。クイーンというかジェリーフィッシュ的なポップ・フィーリングも飛び出したり、フックに富んだメロディとモダンな折衷センスもまた印象的です。クリムゾン『レッド』からの影響をベースに、物悲しい北欧的リリシズムとともに、スウェーデンならではのポップ・センスも注入した快作。これは素晴らしい名盤です。

  • CHRISTINA / LIGHT

    英シンフォ新鋭の名グループMAGENTAの女性ヴォーカリストChristina Boothによる2015年作2ndソロ

    英シンフォ新鋭の名グループMAGENTAの女性ヴォーカリストChristina Boothによる2015年作2ndソロ。MAGENTAのリーダーのRob Reedをはじめ、バンドのメンバーのほか、サックス奏者のTheo Travisや、IQやFrost*のドラマーなど、豪華メンバーがサポートして制作されています。瑞々しく艶やかなトーンの流麗なピアノ、キーボードによる神秘的なオーケストレーションを中心とするシンフォニックなアンサンブルをバックに、透明感ある伸びやかな美声がしっとりと浮かび上がり、聴き手の心をスッと潤します。美しすぎる名品です。

  • HERBA D’HAMELI / INTERIORS

    ジェネシスやキャメルなど70年代プログレへの愛情に溢れたスペインはバルセロナのシンフォ・バンド、15年作6th

    01年にバルセロナで結成されたスパニッシュ・シンフォ・グループ、出世作となった2011年作に続く2015年作の6thアルバム。前作からヴォーカルが交代し、新たにフルート奏者を加えた6人編成となっています。柔らかなトーンで軽やかに舞うようなムーグ、エレピ、オルガン。スティーヴ・ハケット直系の繊細なタッチの中に緊張感をはらんだギター。前作で印象的だった、Key奏者とギターが描く、ジェネシスやキャメルとともにカンタベリーのエッセンスも香るファンタスティックなシンフォニック・ロックはそのままに、フルートが加わったことでより幻想美が増したのと、全体的にジェネシスばりにキメのパートのキレ味が増した印象。ベースが不穏なラインを奏で、メロトロンがダークにたなびき、フルートがメランコリーを描くパートなど、イタリアのLA MASCHERA DI CERAあたりも彷彿させます。柔和だった前任ヴォーカルとくらべて、シアトリカル&エモーショナルな印象の新ヴォーカリストも良い感じ(カタルーニャ語)。70年代のDNAを継いだ新鋭バンドとしてカケレコが自信を持ってオススメする逸品。これは名作です。

  • HASSE FROBERG & MUSICAL COMPANION / HFMC

    フラワー・キングスのリード・ヴォーカリストによる別働バンド、15年作3rd、シンフォニック&ハードなパワー・ポップ名作

    フラワー・キングスのリード・ヴォーカル&2ndギタリストとして知られるHasse Frobergが、フラワー・キングスが長期休養を取った08年に結成したグループ。2015年作の3rd。本家フラワー・キングスに通ずる優美なキーボードが彩る北欧シンフォニック・ロックを軸に、ヴィンテージなハード・ロック・センス、クイーン的なポップ・センスを散りばめたカラフルなメロディアス・ハードがこのバンドの魅力ですが、ポップな方向に洗練された印象で、Hasseらしいハートウォームさが全面に出ている印象。ファットな歪みのギター・リフにハモンドがからんでかっ飛ばすパートと、ファンタスティックにたなびく色彩豊かなトーンのキーボードをバックにハスキー&ウォームなヴォーカルがエモーショナルに歌い上げるパートとを行き交いつつ、クイーンというかジェリーフィッシュを彷彿させる多声コーラス・パートや10ccばりのドリーミーポップなパートなどを散りばめながら展開するオープニング・ナンバーからこれは素晴らしいです。ハードエッジになってもハートウォームさやドリーミーさは一貫してるし、アンサンブルも歌声も、どこを切り取ってもHasseならではの優美なメロディ・センスが溢れだすし、とってもとってもフックに富んでいます。シンフォニック&ハードなパワー・ポップと言える愛すべき名作です。

  • UNIT WAIL / BEYOND SPACE EDGES

    元SHUB NIGGURATHのギタリスト率いるZEUL系ヘヴィ・プログレ・バンド、暗黒チェンバーにメロトロンが被さる荘厳な傑作

    仏チェンバー・ロックの名グループSHUB NIGGURATHで活躍したギタリストFrank Fromyを中心に結成されたZEUL系ヘヴィ・プログレ・バンド、13年作2ndと同じメンバーで制作された2015年作3rd。まるで鎌を振り下ろすように凶暴に刻まれるリズム・ギターからエコーに包まれたアルペジオ、そしてテンションみなぎるフリーキーなリードまで存在感抜群のギター、歪んだ音でウネリを上げるベース、極めつけは荘厳に鳴り響くメロトロン!『太陽と戦慄』〜『レッド』やユニヴェル・ゼロの系譜にある暗黒チェンバー・ヘヴィ・プログレが基本ですが、空間に散らばるデジタリーなシンセ音、跳ねるドラムやギターなど型に収まらないプログレッシヴな感性もまた特筆。ズール系の名バンドを続々輩出している仏SOLEIL ZEUHLレーベルの中でも屈指と言える実力を持つグループによる充実の傑作です。クリムゾン・ファンにも激レコメンド!

  • ADEKAEM / ADEKAEM

    ポーランドの新鋭プログレ・グループ、2015年のデビュー作、ジェネシス〜マリリオンの系譜にあるメロディアスな好盤

    ポーランドの新鋭プログレ・グループ、2015年のデビュー作。ジェネシス〜マリリオンの系譜にあるヴィンテージなメロディアス・ロックが持ち味。手数多く疾走感あるドラム、よく動くメロディアスなベースによるリズム隊を土台に、ヴィンテージな音色のキーボードが幻想で包み、エコーに包まれたギターが繊細なタッチで糸をひくようにオブリガードやソロを紡いでいく、というアンサンブルが印象的です。ハイ・トーンのエモーショナルなヴォーカル、英詩によるほの暗い叙情に満ちたフックあるメロディも魅力的。ネオ・プログレのファンにはオススメの好盤です。

  • SUNRISE AURANAUT / FIRST COSMIC

    ロシア出身のマルチ・ミュージシャンによる15年作3rd、多彩なキーボードが幾重にも折り重なり紡がれるシンフォニック・ロックの逸品

    70年代へのオマージュに溢れたロシアのマルチ・インストゥルメンタル奏者、2015年作3rd。キーボード、アコギ、エレキ・ギターにより紡がれるメロディが次々に折り重なり、ストーリーを描くようなシンフォニック・インスト・ロックが持ち味。キーボードは、多彩なトーンが魅力で、木漏れ日のように穏やかでドリーミーな音色を中心に、ちょっと外したトーンの素っ頓狂な音色、旧ソ連時代のバンドを彷彿させるスペーシーかつ荘厳な音色、クラシカルな格調高さのある音色を駆使しながらサウンド・スケープを描いていきます。アコギのリードもまた、ファンタスティックなフレーズを基調に、どこかスラヴ的なエキゾチズムを織り交ぜているのが印象的。エレキ・ギターも魅力的で、繊細なタッチで流麗に紡がれるロング・トーンのリードを軸に、ここぞでは、奥まったところでコンコンと鳴っているようなヘヴィなギターを炸裂させ、ロシアならではの深淵をのぞかせます。影響を受けたバンドとして、ジェネシス、イエス、EL&P、キャメル、ユーライア・ヒープ、エロイ、ホークウィンドを上げていますが、なるほどシンフォニック・ロックをベースに、サイケデリックな色彩感を織り交ぜたサウンドには確かに70年代の名バンド達のDNAが息づいています。プログレ愛に満ちた好作品です。

  • CHRIS / BLACK CODEX

    オランダ出身のマルチ・ミュージシャン、2014年作、一年間に渡って展開する壮大なる音楽プロジェクトのコンプリートBOX

    オランダのマルチ・ミュージシャンChristian Bruinによる一人プロジェクト。2014年に彼がはじめた配信ベースの音楽プロジェクトBLACK CODEXのエピソード1〜52までをコンプリートしたBOXセット。BLACK CODEXは、一年間にわたって毎週、音楽をリスナーに届けるという、大河ドラマならぬ大河ミュージックというべき一年間にわたる壮大なコンセプト作品。キーボード、フルート、ヴァイオリン、アコギ、そして管弦楽器によるアンサンブルは一音一音が瑞々しく躍動していて、各音が多彩な色合いを持って緻密に折り重なりながら、映像喚起的なサウンドを描いていきます。光景が眼前に迫ってくるような、躍動感みなぎるイマジナティブなサウンドは、過去に「クリスマス」や「夏の終わり」を音で描いてきたクリスの真骨頂。ふくよかなドラムの音や温かなキーボード・トーンなど、ヴィンテージなサウンド・プロダクションも印象的。ハートウォームな歌心も相変わらずだし、これはファンタスティック・プログレの傑作でしょう。新鋭プログレ・シーン注目のアーティストによる大充実作!

  • ROZ VITALIS / LAVORO D’AMORE

    アフター・クライングに通じるロシアはサンクトペテルブルク出身の新鋭バンド、クラシック&チェンバーな2015年作

    ロシア西部はサンクトペテルブルクにて、キーボード奏者のIvan Rozmainskが01年に結成したグループ。伊LIZARDレーベルからリリースされた、2015年のおそらく9作目。影響を受けたバンドとして、クリムゾンやジェントル・ジャイアントやEL&Pやレ・オルメに加え、オランダのスーパーシスターやハンガリーのアフター・クライングを上げているとおり、シンフォニックな叙情性とチェンバー・ミュージックな器楽性を両輪に、往年のプログレゆずりの奇天烈さや民族音楽フレイヴァーを加えたサウンドが持ち味。クラシックの確かな素養を感じる艷やかなピアノ、ヴィンテージなトーンのキーボード、時にリリカルに、時に緊張感を醸すフルート、そして、ハードエッジさの中に初期クリムゾンに通じる叙情性や民族音楽的な躍動感やマイク・オールドフィールドを彷彿させる精緻さを感じさせるなど、多彩なセンスが光るエレキ・ギターを中心とするアンサンブルは、アフター・クライングをイメージさせるほどにハイレベル。それらを支える硬質でいてしなやかさもあるリズム・セクションも印象的です。「北のヴェネツィア」とも称され、北欧に近い文化都市サンクトペテルブルクの出身のせいか、格調高く気品あるユーロ・ロックなサウンドが魅力の名品。

  • JONO / SILENCE

    クイーンをはじめ、スーパートランプやスパークスに影響を受けたスウェーデンのグループ、メロディ溢れる2015年2nd

    クイーンをはじめ、スーパートランプやスパークスやカンサスに影響を受けたシンガー&コンポーザーのJohan Norrbyを中心に、オランダのシンフォ・バンドWITHIN TEMPTATIONのギタリストとドラマーなどが加わり結成されたスウェーデンのグループ。2015年作2nd。やはり何と言ってもフレディ・マーキュリーとHR/HMバンドのハイ・トーン・ヴォーカリストを足して2で割ったような力強いヴォーカルが魅力的。ワクワク感いっぱいのフックに富んだメロディも素晴らしく、特に、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」を彷彿させる2曲目「Wasting Time」は躍動感みなぎる名曲。ピアノ弾き語りのオペラティックなパートから、ガツンとリズム隊が入って、ピアノとギターが疾走して、サビまで一気に上り詰めて、サビではELOも彷彿させるようなコーラスもたっぷり入ってきて、これを聴いて心踊らないポップ・ファンは居ないでしょう。クイーンやロビー・ヴァレンタインのファンは必聴の快作!

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