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カケレコ店長の「日々是ロック」 – 再入荷したバルセロナ産ジャズ・ロックの人気作、イタリア新鋭NARROW PASSの新譜、個性的な新鋭DRY RIVERなど

あけましておめでとうございます。
カケレコ店長の田中です。

昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」、新年一回目の更新となります。

本年も、世界中を駆け巡りながら、往年のプログレ&ロックのリイシュー盤や、そのDNAを継ぐ新鋭グループの新作をピックアップしてまいりましょう。

「お客様の音楽ライフのパートナーであり続ける。」というカケレコの理念をあらためて胸にし、新しい作品との出会いの場となるような情報発信ができればと思っております。

本年もカケレコのWebマガジン「ロックでぬれ!」をよろしくお願いいたします。

さぁ、何からセレクトしようかな、やっぱり昨日入荷ほやほやのこの作品たちだよね、ということで、昨日、久々に再入荷した、カケレコが一押しするスペインはバルセロナのジャズ・ロック作品からピックアップいたしましょう。

関連する記事へのリンクもあらためて掲載いたしますので、是非、探求ください。

PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT/WE ARE DIGGING THE BEATLES

これは痺れました!

スペイン・ジャズ・ロックの重鎮たちが72年に産み落とした全曲ビートルズのカバー・アルバム。

イージーリスニングな感じは微塵もなく強烈な躍動感とキラメキ!

カケレコが自信を持ってオススメします!!

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PETER ROAR & LUCKY GURI『WE ARE DIGGING THE BEATLES』 - MEET THE SONGS 第86回

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後にスペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』をピックアップ!

BARCELONA TRACTION/BARCELONA TRACTION

ハットフィールドが好き?リターン・トゥ・フォーエヴァーが好き?でしたら、このスペインのグループ、是非一聴を!

スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオによる75年の唯一作。

バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。

地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうエレピが絶品ですよ~。

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BARCELONA TRACTION『BARCELONA TRACTION』 - ユーロロック周遊日記

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スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、BARCELONA TRACTIONが75年にリリースした唯一作『BARCELONA TRACTION』をピックアップ!

JORDI SABATES/OCELLS DEL MES ENLLA

チック・コリアにも絶賛されたスペインのピアノ/エレピ奏者、Jordi Sabatesによる75年作の2ndソロ。

女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ベルギーのCOSあたりに通じる暗黒カンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!

ユーロ・ジャズ・ロック屈指の名作。

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JORDI SABATES『OCELLS DEL MES ENLLA』 - ユーロロック周遊日記

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スペインはバルセロナの名Key奏者/コンポーザーのJordi Sabatesが75年にリリースした2nd『OCELLS DEL MES ENLLA』をピックアップ!

70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」。

他にも優れた作品がザクザクございます。是非、特集記事をチェックください!


Musica Laietana ライエターナ・ミュージック特集~スペインはバルセロナで起こったジャズ・ロック・ムーヴメント

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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!

AMOEBA SPLIT/DANCE OF THE GOODBYES

『ライエターナ・ミュージック』のDNAを継ぐ新鋭も登場していますよ~。

スペイン北西沿岸のア・コルーニャ出身のカンタベリ・スタイルのジャズ・ロック新鋭。

太いヴィンテージなトーンのオルガン、流麗なエレキ、そして、洒脱な女性ヴォーカル!こりゃグレイト!

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スペインからは、長らくレーベル在庫切れで入荷していなかったクリムゾン・スタイルの名作も待望の再入荷!

NU/CUENTOS DE AYER Y DE HOY

キング・クリムゾンやイタリアのオザンナ『パレポリ』が好みの方にはたまらない作品を70年代のスペインで発見!

荒れ狂うフルート、スリリングなヴァイオリン、重厚なメロトロン、圧倒的にヘヴィなギターが休むことなくバトルを繰り広げるアグレッシヴなプログレッシヴ・ロック。

混沌とした中にヴァイオリン&フルートの叙情的なフレーズが立ち上がる瞬間など、押し一辺倒ではない構成力も抜群!

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スペインはバルセロナから、ジャズ・ロックつながりで、北欧はフィンランドへひとっ飛び!

フィンランドでジャズ・ロックのギタリストと言えば、このミュージシャンははずせませんね!

JUKKA TOLONEN/TOLONEN !

TASAVALLAN PRESIDENTTIのリーダーであり、北欧を代表するギタリスト。71年作の1stソロ・アルバム。

「弾き倒す」というイメージのハード・エッジでアグレッシヴなギターを中心に、北欧的なクールさのある流麗なピアノ、熱くむせぶサックスが、時にエネルギッシュに時にクールに、精緻かつスリリングなアンサンブルを繰り広げるダイナミックなジャズ・ロック。

WIGWAM人脈もサポート!

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北欧はフィンランドを代表する名ギタリスト Jukka Tolonen特集

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フィンランド出身で、北欧を代表する名ギタリストJukka Tolonenの関連作を特集!

北欧フィンランドからお次は東欧ハンガリーへ。

ハンガリーのプログレ・グループと言えば、このバンドですよね!

AFTER CRYING/DE PROFUNDIS

ハンガリーのみならず、東欧を代表するプログレ・グループ。

そのサウンドはずばり「クラシック&室内楽的な格調高さ meets クリムゾン的ヘヴィネス」。

2nd~3rdも傑作でしたが、この4thも相変わらずの圧倒的なイマジネーションとスケールで聴き手を飲み込む東欧新鋭屈指の傑作。

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キング・クリムゾンのDNAを受け継ぐ90~10年代プログレ特集!

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迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!

ハンガリーの70年代プログレの人気盤もピックアップいたしましょう。

COLOR/COLOR

プログレで3兄弟と言えばジェントル・ジャイアントですが、ハンガリーにも3兄弟プログレ・バンドが居たんです。翳りのあるメランコリックなキーボードを中心に、弦楽器が彩る東欧プログレの傑作!

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ハンガリー・プログレ特集!!

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荘厳でいてスリリングなドラマティックな作品の宝庫。東欧のプログレ大国ハンガリーの名品を特集!

ハンガリーからポーランドへ。

近年、ポーランドからはピンク・フロイドのDNAを継いだメランコリックかつ映像喚起的なプログレ・バンドが登場していますが、その旗手といえるグループがMILLENIUM。彼らの2014年作、人気ですよ~。

MILLENIUM/IN SEARCH OF THE PERFECT MELODY

オープニングを飾る19分を超えるナンバーは、ベートーヴェンやワーグナーなど偉大なる作曲家へのオマージュであるとともに、ジェネシス「サパーズ・レディ」やピンク・フロイド「エコーズ」など偉大なるプログレ名曲へと捧げられた大曲!

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MILLENIUM所属のレーベルがLYNX。

LYNXレーベルからの注目の新譜もピックアップ。

WALFAD/AN UNSUNG HERO SALTY RAINS AND HIM

「美麗」という形容がぴったり。ロッド・スチュワートをハイ・トーンに寄せてセンチメンタルにしたようなヴォーカルも魅力的だなぁ。ポーランドらしい叙情派プログレ、2014年作!

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長らく品切れだったスペインのプログレ新鋭によるデビュー作が再発され入荷しました!このバンドはユニーク!

DRY RIVER/EL CIRCO DE LA TIERRA

ルックスはまるでローリー寺西だし、モンティ・パイソン好きのパフォーマーがメンバーに居るし、謎だらけのスペイン新鋭。でも、音は、プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮して、恐るべしな諧謔精神でまとめた希代の奇天烈プログレ!

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イタリアからも新鋭プログレ・グループの2015年作新譜が届きました。

NARROW PASS/A NEW DAY

キャメルのDNAとともに、ニューエイジ・フレイヴァーやトラッド・フレイヴァーを織り交ぜながら紡いだ叙情派シンフォ・サウンドが魅力のイタリアの新鋭グループ。14年作が登場!

ERIS PLUVIAで活躍した後にFINISTERRE~HOSTSONATENでも活躍する名サックス/フルート奏者のEdmondo Romanoの他、伊ヘヴィ・シンフォ新鋭IL TEMPIO DELLE CLESSIDREのベース奏者やKey奏者、そしてなんとフルート奏者John Hackettがゲスト参加

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昨日売れた中からイタリア新鋭の作品を2枚セレクトしましょう。

SENZA NOME/SENZA NOME

これはバンコじゃないのか!? イタリアン・プログレ新鋭による圧巻の08年デビュー作!

このダイナミズムと劇的さは、P.F.M.やBANCOそのもの。

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ACCORDO DEI CONTRARI/ADC

管楽器が躍動するストラヴィンスキー的パートからジェントル・ジャイアントばりのファンキーなパートを通過し、ハモンドによるカンタベリーなパートへと進む展開はプログレファンなら歓喜間違いなし!

このイタリア新鋭のセンスとテク、凄い・・・。

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イタリアからフランスへと渡り、強烈にアヴァンギャルドな新鋭プログレをピックアップ!

POIL/BROSSAKLITT

フランク・ザッパとベック(90年代オルタナの方の)がデュオを組んで、テープ2倍速にした感じ!?

このフランスのアヴァン・ロック新鋭のテンション、半端なし・・・。


2014年プログレ注目の新譜特集【ジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロック編】

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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2014年新譜をピックアップ!

カケレコは今年も辺境のプログレを追いかけます。昨年、人気だったのが、インドネシア!

2013年にリリースされてからロングセラーな一枚をピックアップ!

DEWA BUDJANA/DAWAI IN PARADISE

インドネシア恐るべし。リターン・トゥ・フォーエヴァーから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、フラワー・キングスのロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んじゃうセンス。オススメですよ~。

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【新作追加】DISCUSに続け!インドネシア・プログレ特集

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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!

プログレを離れ、ロック/サイケ/フォークから3枚をピックアップ。

NO DICE/NO DICE

ポール・マッカートニー~ピート・ハムの系譜にあるエネルギッシュなヴォーカルと甘くキャッチーなメロディがたまらない!

アビーロードなどで録音され、77年にEMIよりリリースされたニッチなパワー・ポップ名品!

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2014年総まとめ「カケレコが選ぶプログレ/ロック新譜・リイシュー盤 2014」

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カケレコ的2014年総括として、2014年に発売されたCDの中から、ベストセラー盤をピックアップしつつ、いくつかのテーマに分けながら、1年間のプログレ/オールド・ロック・シーンを振り返ってまいります。

CHILDREN OF THE MUSHROOM/CHILDREN OF THE MUSHROOM

ドアーズにゾンビーズのロッド・アージェントが加わった感じ!?

シングル1枚のみで解散したカリフォルニアのガレージ・サイケ・バンドですが、「気品」がありますね~。

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OBERON/A MIDSUMMER’S NIGHT DREAM

祝!正規再発!

ジャケからしてプライヴェート・プレスの秘宝感たっぷりですが、音の方も透明感あるリリシズムとともに、ジャズやサイケ、呪術的なエッセンスもある、ただならぬ英フォーク秘宝盤。

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いかがでしたか?

本年もみなさまにとってのロック探求の良きパートナーとなれるように、有意義な情報発信ができるようにがんばってまいります。

どうぞよろしくお願いいたします!

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日々是ロック

  • PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT / WE ARE DIGGING THE BEATLES

    後にスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作

    後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!

  • BARCELONA TRACTION / BARCELONA TRACTION

    バルセロナ出身、エレピが優美なメロディを奏でるジャズ・ロック/クロスオーバーの逸品、75年発表

    スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。

  • DRY RIVER / EL CIRCO DE LA TIERRA

    (クイーン + ドリーム・シアター)÷モンティ・パイソン!?プログレとHR/HMを恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ、このスペインの新鋭2012年デビュー作、凄すぎです!

    このスペインの新鋭プログレ・グループの個性の突き抜けっぷりときたら!内ジャケに映るオペラティック&ユーモラスなメンバー写真からキてますが(ローリー寺西みたい)、演奏メンバー6人にステージ上で活躍するパフォーマー2人という編成もまた得体が知れません!演奏と演劇的なパフォーマンスの要素を一つにしたライヴ活動を行っているようですが、う〜む、いったいどんな音なんだ!そんな彼らの2012年デビューですが、サウンドを聴いてまたまたびっくり!クイーンもびっくりなオペラティックな多声コーラスで幕を開けると、ギターとムーグがユニゾンで切れ込んで、青空へと突き抜けるようなメロディアスなフレーズを高速で奏でる!エモーショナルで力強い歌唱を聴かせるヴォーカルも良いし、その後ろではメロトロン風のヴィンテージな音色のキーボードが鳴り響いているし、リズム隊は超重量級でメタリックにぶっ放してるし、すごいぞDRY RIVER!彼らのWebでインフォを見ると、メンバーのフェイヴァリット・バンドには、クイーンの他、ドリーム・シアターやメタリカといったメタル・バンドの他、フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイなどの曲者も上げられていて、パフォーマーの2人のフェイヴァリットはモンティ・パイソンという始末。プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮にして、恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ。北欧のMOON SAFARI、インドネシアのDISCUSといったバンドが近年、新鋭プログレシーンで多いに話題になりましたが、その次に話題になるべき実力を持ったグループとカケレコが自信を持って推薦!オススメですよ〜。

  • JORDI SABATES / OCELLS DEL MES ENLLA

    スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのピアニスト、バンド編成でRTFにも負けない芳醇なジャズ・ロックを聴かせる75年の傑作

    スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsa/Zelesteレーベルより75年にリリースされた2ndソロ。ピアノとエレピを基本にした前作とは異なり、バンド編成で録音。OMで一緒だった名ギタリストToti SolerとベースのManolo Eliasをはじめ、元JARCAのギタリスト、後にORQUESTRA MIRASOLで活躍するドラマーなどがサポート。女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ベルギーのCOSあたりに通じる暗黒カンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!ピアノやエレピはもちろんのこと、フィル・ミラー的な滑らかに緊張感あるフレーズからゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すフレーズまで縦横無尽なエレキも特筆。パーカッシヴなフラメンコ・ギターとの対比も見事です。15分を越えるオープニングの組曲はユーロ・ジャズ・ロック屈指と言える名曲。

  • NU / CUENTOS DE AYER Y DE HOY

    ヴァイオリンやフルートをフィーチャーした「スペインのクリムゾン」とも云われるヘヴィ・プログレ・グループ、78年リリースの1st

    78年作の1stアルバム。荒れ狂うフルート、スリリングなヴァイオリン、重厚なメロトロン、圧倒的にヘヴィなギターが休むことなくバトルを繰り広げるアグレッシヴなプログレッシヴ・ロック。混沌とした中にヴァイオリン&フルートの叙情的なフレーズが立ち上がる瞬間など、押し一辺倒ではない構成力も抜群。スペイン・ロックを代表する傑作。オザンナ「パレポリ」が好みの方は必聴!

  • MILLENIUM / IN SEARCH OF THE PERFECT MELODY

    ポーランド屈指のプログレ新鋭バンド、前作に負けず劣らずの傑作に仕上がった2014年作10th

    99年結成のポーランド屈指のプログレ新鋭バンド。最高傑作と言える圧倒的な強度のシンフォニック・ロックを聴かせた前作からわずか1年でリリースされた2014年作10thアルバム。「完璧なメロディを探して」というタイトル通り、アルバム冒頭から伸びやかなハイ・トーンのヴォーカルがアカペラで高らかに歌い上げ、鳥肌もの。間髪いれず、彼らの持ち味である、ピンク・フロイドゆずりのディレイ音による空間的なアンサンブルの中、ギター、続いてサックスがリードを取る展開もスケール大きいです。このタイトル・トラックは、ベートーヴェンやバッハやワーグナーなど偉大なる作曲家へのオマージュであるとともに、偉大なるプログレ大曲、ジェネシス「サパーズ・レディ」やピンク・フロイド「エコーズ」やイエス「危機」へのオマージュとして作られた19分を超える大曲。メランコリックでいてスタイリッシュな彼らならではのプログレッシヴ・ロックを極めた名曲です。ロング・トーンでまるで歌うように優美に奏でられるギターと夢想的なサックスが柔らかにメロディを紡ぎ合うインストあり、ストリングスが艶やかに彩る、愛とともに裏切りを描いた渾身のバラードあり、ピンク・フロイドゆずりの洗練を極めたアンサンブルとともに突き抜けたメロディ・センスで聴き手を壮大な音のストーリーへと導き感動を誘うサウンドは彼らの真骨頂。前作に負けず劣らずの傑作です。

    • LM90CDDGLYNX

      デジパック仕様 ※1曲目00:15にブツッという雑音、2曲目05:03以降に一部の音が奥に引っ込んだような感じになります。制作段階での問題と思われますので、何卒ご了承ください

    • LM90CDDGLYNX

      デジパック仕様 ※1曲目00:15にブツッという雑音、2曲目05:03以降に一部の音が奥に引っ込んだような感じになります。制作段階での問題と思われますので、何卒ご了承ください

      盤質:傷あり

      状態:並

      カビあり

  • OBERON / A MIDSUMMER’S NIGHT DREAM

    ただならぬ雰囲気を持ったブリティッシュ・フォークの逸品、71年作

    オックスフォード出身、女性ヴォーカルやらフィドル奏者やらフルート奏者やらを擁する7人組フォーク・バンド。わずか150枚のみ自主制作された71年唯一作で、オリジナルは最も高価なフォーク作品とも言われる激レア盤。メンバー写真を見ると、大学のサークルみたいな爽やかさで、フェアポート・コンヴェンションを初々しくしたようなルックスですが、音の方は秘宝臭がぷんぷん。音数の少なさの中にトラッドの重みのあるアコギの爪弾き、神秘的すぎるフルートやフィドル、そして、透明感あるハイ・トーンが美しすぎる女性ヴォーカル。それにしても、爽やかなルックスとギャップがありすぎ!アシッド臭ぷんぷんのフォークから、突如、ドラムが走りだして、ギターはジャジーなインプロを垂れ流しては、フィドルが伸びやかなリードを奏でたり、一筋縄ではいかない展開も聴きどころ。ただならぬ雰囲気はプライヴェート・プレスとは到底思えません。これはまさしく秘宝!

  • AFTER CRYING / DE PROFUNDIS

    東欧を代表するハンガリーのプログレ・グループ、圧倒的なスケールの傑作、96年作4th

    東欧を代表するハンガリーのプログレ・グループ。96年の4th。前作で大活躍だった鍵盤奏者が脱退しましたが、アンサンブルのテンションとダイナミズムは全く落ちていません。室内楽的な管弦楽器とロバート・フリップ譲りのスリリングなギターを中心に、オーケストラを鮮やかにフィーチャーした壮大なシンフォニック・ロックを聴かせています。圧倒的なイマジネーションとスケール。前作に引き続き、文句なしの傑作!

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