2014年11月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、昨日入荷した新譜から!
ビートルズで音楽に目覚め、学生時代は、ジェネシスなどプログレとともにジェリーフィッシュなどビートリッシュな90年代のインディー・ポップも好んで聴いていた私にとって「きた!きた!」と歓喜した一枚をご紹介。
ビートルズ~クイーン~ジェリーフィッシュの系譜にあるプログレ新鋭バンドがアルゼンチンより登場!
まばゆいメロディとハーモニーは、ムーン・サファリのファンにもオススメですよ~。
キャッチーなメロディとハーモニー、躍動感いっぱいのアンサンブルと言えば、イタリアのこの新鋭もオススメ。人気盤が再入荷しましたよ!
イタリアのコンポーザーの手による楽曲を腕利きミュージシャンが演奏するプロジェクト13年作。
どこまでも瑞々しくナチュラルな演奏に、近年話題のシンガーPelleKの耽美な美声が映える~!!
【関連記事】
イタリアらしい瑞々しい叙情美とハートフルな温かみが溢れるシンフォ・サウンドが絶品な新鋭ACTIVE HEEDを大特集!
【関連記事】
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
アルゼンチンから注目のレコメン系新鋭バンドが登場!
ストラヴィンスキーばりの暗黒的/原始的なテンションとともに、クラシカルな艶もあって、クリムゾン『レッド』を彷彿させる荘厳なヘヴィネスも飛び出したり、かなりレベル高いです。
ヘンリー・カウやユニヴェル・ゼロのファンは必聴!
なんと旧ソ連で73年にリリースされたアンダーグラウンド・サイケ秘宝。
事前情報なく音を聴いたら、だれも閉ざされた旧ソ連の音楽とは思わないでしょう。
木漏れ日感といいますか、夢見心地といいますか、桃源郷といいますか、そんな柔らかにたゆたう心地よさの中を、弛緩したファズ・ギターが流れてきたり、突如、クラシカルなハモンドが流れたり、スペーシーなシンセがかぶさってきたり、エコーたっぷりに寄声が発せられたり、郷愁と狂気が入り乱れたサイケデリック・サウンドが展開!
バーズやCSN&Yとともに、ジェスロ・タルやツェッペリンにも影響を受けたようで、なるほど米西海岸フォーク・ロック・テイストのアコースティックなアンサンブルを軸に、骨太なハード・ロック的エッセンスを加えた、ダイナミックなサウンドが聴き所。
ほぉ、デンマークのバンドなのか!
こ、これは、まさしく秘宝だなぁ。
ずばり、東南アジアはインドネシアが世界に誇れるシンフォニック・ロック!
この清涼感と繊細さには「紡ぐ」という言葉がぴったり。
英ヘロンの「木漏れ日」をカナダならではの「透明感あるリリシズム」に変えた感じ?
ヘロン1stのファンには激レコメンなカナダはオンタリオ州のフォーキー・トリオ、72年激レア盤!
ここからは、昨日再入荷した人気リイシュー盤をピックアップいたしましょう。
カケレコ「ブリティッシュ・ハード・ロック」カテゴリーの人気No.1作品がこちら!
ピアノが美しく響く引きの部分から、左チャンネルにギターがテンション溢れるフレーズで切れ込んでくるのを合図に全パートが一体となって畳みかけ、シャウト・ヴォーカルが仁王立つ!
これは鳥肌ものの格好良さ!
STRIDERに負けじと人気な英ハード名作がこちら。
とにかく、ザル・クレミンソンのギターが特筆。
マイナーながら、パトゥのオリー・ハルソールやニュークリアスのクリス・スペディングに通じる、いぶし銀のギター名手。
支えるリズム隊も強力ですね。
【関連記事】
英国はグラスゴー出身で、後にアレックス・ハーヴェイと出会い、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドへと発展するグループ。なんといっても、ザル・クレミンソンのいぶし銀ギターが特筆もの!
【関連記事】
数多くの英SSWの名作を支えた、目立たないながらも愛すべき「いぶし銀バック・バンド」達にスポットを当てます。ちょっと渋いセレクションですが、この周辺に英ロックならではの旨味がたくさんつまっているんですよね。
いぶし銀と言えば、この作品も大人気。
こ、これは、英ロック界のいぶし銀オールスター参加の極上英ロック/ニッチ・ポップ作ではないか!
EYES OF BLUE~BIG SLEEPで活躍したヴォーカルが特に良くって、憂いいっぱいのRod Stewartって感じで最高!
ここからは、ユーロ、そして南米へと巡ってまいりますよ~。
クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品、『太陽と戦慄』ばりのテンションみなぎる変拍子、ヘンリー・カウばりの狂気の室内楽的アンサンブル。
極めつけは全面に出て主旋律を奏でるメロトロン!
ギリシャのみならずユーロ屈指の傑作!
公式ライヴ盤『FOCUS / At The Rainbow』の4ヶ月前のロンドンでのライヴが発掘!
注目は『At The Rainbow』には収録されていない24分を越える「Anonymous II」!
【関連記事】
オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作をセレクトいたしましょう。フォーカスの他にも愛すべきグループがたくさん居ますね。
【関連記事】
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、オランダが世界に誇る名プログレバンド、フォーカスの74年作『HAMBURGAR CONCERTO』をご紹介いたしましょう。
ジャズ・ロックの緻密さと地中海音楽のたおやかさがブレンドしたまばゆい作品が多いイスラエル・ロックの中でも最高峰と言えるのがSHESHET。
ハットフィールドの1st/2ndに匹敵する名作ですね!
【関連記事】
本日の「ユーロロック周遊日記」は、イスラエル・ロックを代表する金字塔的名作、SHESHETの77年唯一作『SHESHET』をご紹介
【関連記事】
時に繊細にたゆたい、時にキレ味鋭いフレーズでテンションを増幅させるギター。淡く叙情的なハモンド・オルガン。そして、流れるように美しくアイロニーやユーモアもたっぷりな愛すべきメロディとヴォーカル。そんなハットフィールドに通じる作品を世界中からピックアップ!
70年代はじめのアイスランドにもコンセプト・アルバムが!? アイスランドの20世紀のアルバム選で5位に選ばれただって!?
純クラシカルなピアノ、南米の「詩情」と賛美歌の「荘厳さ」とが融合したような天上のメロディ・・・。
南米クラシカル・ロックを代表する名作。どうぞ、お聴きください!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
英ハード・ロック・グループ、73年作の1st。エッジの立ったキレ味抜群のギター、リズミックで叙情性溢れるピアノ、力強いシャウト・ヴォーカル、コシのあるリズム。これは文句なしに格好良いです。ピアノが美しく響く引きの部分から、左チャンネルにギターがテンション溢れるフレーズで切れ込んでくるのを合図に全パートが一体となって畳みかけ、シャウト・ヴォーカルが仁王立つ。鳥肌ものの格好良さ。圧倒的な存在感です。ハード・ロック・ファン必聴の名作。
ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ。ピアノ/オルガン/メロトロンを操る鍵盤奏者が中心で、デビュー作からギタリストが抜け、ギターレスのキーボード・プログレ4人組となって制作された73年の2nd。ベーシストも代わり、一気にプログレ/アヴァンギャルド色が増しました。キング・クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品を漂わせるパート、鋭利に尖ったトーンのキーボードのミニマルな反復に『太陽と戦慄』ばりに狂気の変拍子が炸裂するパート、ヘンリー・カウばりのフリー・ジャズ/チャンバー・ロックなパートなど、一瞬たりとも気の抜けないテンションみなぎるアンサンブルが続きます。特筆なのがメロトロンで、持続音で荘厳にたなびく感じの使い方が一般的ですが、このグループは、全面に出てまるでピアノばりに主旋律を奏でます。アヴァンギャルドかつクラシカルな気品に満ちたギリシャ屈指・・・なのは言わずもがな、ユーロ・ロック屈指と言っても過言ではない傑作アルバム。必聴です!
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
デンマーク出身。71年作の1stアルバム。バーズやCSN&Yとともに、ジェスロ・タルやレッド・ツェッペリンにも影響を受けたようで、なるほど米西海岸フォーク・ロック・テイストのアコースティックなアンサンブルを軸に、骨太なハード・ロック的エッセンスを加えた、ダイナミックなサウンドが聴き所。流麗で哀愁漂うフォーク・ロックと轟音エレキとのコンビネーション!ありそうであんまりない、オリジナリティ溢れる好作品です。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!