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【プログレ温故知新】テクニカル・プログレ【定番】GENTLE GIANT-> 【新鋭】ECHOLYN

【定番】GENTLE GIANT-> 【新鋭】ECHOLYN

変拍子満載のリズムの上を華麗に疾走するテクニカル・プログレをテーマに、イギリスが生んだ超技巧派プログレ集団GENTLE GIANTの7th『FREE HANDS』と、現代アメリカン・プログレの代表格ECHOLYNによる2005年作『END IS BEAUTIFUL』の2作品をご紹介したいと思います。

プログレには実に様々な楽しみ方がありますよね。雄大に広がるシンフォニックな曲展開を楽しんだり、あるいはインプロヴィゼーションにおける応酬を楽しんだり。そんな中でも、多くのプログレ・ファンの血を騒がせるのはやはり各楽器が一糸乱れぬ正確無比な演奏で突き進むテクニカル・プログレではないでしょうか。

テクニカル・プログレの元祖とも言えるグループGENTLE GIANTは70年にデビューし、10年間の活動の中で11枚のオリジナル作を残しました。

その音楽性はロックを基礎として、そこにクラシック、ジャズ、R&B、中世音楽などを取り込んだとにかく多彩なもの。変拍子の嵐と鉄壁のコーラス・ワーク、各種弦楽器、管楽器をも自在に操って繰り広げられる予想不可のアンサンブルからは、プログレッシヴであることに徹底的にこだわったストイックな姿勢を感じ取れます。

そんな彼らが、リズムを強調し聴きやすさを増した曲展開の中をテクニカルかつスリリングなアンサンブルが突き進む、という中期の方法論を確立したのがこの75年発表の第7作「FREE HAND」です。ではその中から、ワイルドなヴォーカルと細やかに絡み合う音使いが同居するタイトル曲をお聴きいただきたいと思います。

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リズミカルなのに緊張感みなぎるアンサンブル、緻密に織り上げられたサウンドにもかかわらず「ノれる」、というものすごい曲になっていると思いませんか?初期に多く見られた幻想的な曲展開や各楽器の怪しげに呟くような掛け合いもしっかりと活きており、プログレッシヴな音楽性とノリの良いファンキーな曲調を見事に融合させた名曲です。

一般に玄人受けするサウンドだと言われる彼らですが、本作を筆頭に73年作から76年作まではロック・ミュージックが本来持つ躍動感、カッコよさが全面に現れた作品ばかりですので、このグループをまだ未聴の方には是非最初にお楽しみ頂きたい時期となっています。



さて、GENTLE GIANTの音楽に影響を受けたバンドは世界各地に数多く存在しますが、その中から1枚となれば、このやはりこのグループを選ばない訳にはいかないでしょう。

現代アメリカン・プログレの雄ECHOLYNは、90年代初頭より活動するもはやベテランと言って良いキャリアを持つバンドです。変拍子を交えてのスピーディーかつ緻密に入り組んだテクニカルな演奏にGENTLE GIANTからの影響が感じられますが、そこにヌケの良さと大陸的おおらかさが加わるのがアメリカのバンドらしいところ。

そんなECHOLYNが05年に発表した『END IS BEAUTIFUL』は、ベテラン・グループにつきものの円熟味や落ち着きといった言葉とはまるで無縁の、挑発的かつ溌剌とした若々しさに満ち溢れた音を聴かせてくれます。それはこの一曲を聴けばおわかりいただけるでしょう。

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70年代中期のGENTLE GIANTのサウンドを現代風のヘヴィーな音で再構築したかのようなこちらの一曲も必聴です。

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GENTLE GIANTのような数多くの楽器を使いこなしての変幻自在のサウンドとは行かないまでも、テクニカルかつ複雑な曲展開と見事なコーラスワーク、それに加えてGENTLE GIANTにはなかった音のドラマを感じさせるような構築性にシンフォニックなスケール感も備えたECHOLYN。これからも進化を続けるであろう彼らの動向に今後も注目していきたいところです。

テクニカル・プログレをテーマにお送りしてまいりましたが、お楽しみいただけましたか?もしこれらのバンドの技巧的な音楽に魅了されたなら、是非今後もテクニカル・プログレ探求をお楽しみください。きっとプログレ界には未だ知られざる強者たちがゴロゴロしているしているはずですよ♪

GENTLE GIANTの在庫

  • GENTLE GIANT / 1980… LIVE IN THE USA

    ラスト・アルバム『シヴィリアン』リリースに伴うツアーより80年5月の米ニューヘイヴン公演を収録

  • GENTLE GIANT / GENTLE GIANT

    5大プログレも凌駕する超高度な演奏力と音楽性を有するプログレ・グループ、70年デビュー作

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。『Gentle Giant』は1970年の記念すべきデビュー・アルバムであり、比較的とっつきやすい作品とされていますが、それはあくまで彼らのディスコグラフィーの中ではの話。デビュー・アルバムにしてすでに、後の彼らの個性となっていくポップなメロディーと複雑怪奇な楽曲構成は顔をのぞかせており、一度聴けばその完成度の高さに舌を巻くことでしょう。タフなリズム・セクションが跳躍するヘヴィー・プログレから、ヴァイオリンやチェロを迎え室内楽的に聴かせる牧歌的な楽曲まで様々なスタイルの音楽性を披露。マニアックな仕掛け、そしてそれに反するポップな全体像というミスマッチな個性は次作以降、より強固なものとなっていきます。プログレッシヴ・ロック前夜のサウンド・アイディアを放り込み独自の音楽性を提示した傑作です。

    • UICY94270

      廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、レーベルカード・内袋付仕様、定価2667+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

  • GENTLE GIANT / ACQUIRING THE TASTE

    実験精神あふれる趣向を凝らしたアイデアの数々を技巧的なアンサンブルで描き出す、初期GGの持ち味が発揮された71年2nd

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。『Acquiring The Taste』は1971年のセカンド・アルバムであり、聴き手を選ぶツウ好みの内容ながら、彼らの溢れんばかりの音楽的探究心が結実したという意味ではやはり傑作。GENTLE GIANTといえば、メンバーたちのマルチ・プレイヤーぶりがしばしば話題となりますが、その印象は本作を発端としているのでしょう。おびただしい数の楽器がクレジットされており、その様はまるで劇薬を生み出さんとするマッド・サイエンティストの実験室のようです。一聴して耳に残るような派手さにこそ乏しい印象を持つものの、プログレッシヴ・ロックの特徴のひとつである緻密なバンド・アンサンブルの始祖的な位置にある作品であり、噛めば噛むほど味が出る、聴くたびに新たな発見のある名盤です。

  • GENTLE GIANT / THREE FRIENDS

    相変わらずのアイデア溢れる技巧的な演奏と、コンセプトに基づいたドラマティックな楽曲構成が見事な72年作3rd

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、ルネサンスの様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。『Three Friends』は1972年のサード・アルバムであり、ドラマーのMartin Smithがメンバー間の確執により脱退、後任ドラマーにMalcolm Mortimoreが迎えられ制作されました。その内容は、GENTLE GIANTにとって初のコンセプト・アルバム。タイトルの通り「幼馴染の3人が資本家、芸術家、労働者になり、それぞれ別々の人生を歩んでいく」というストーリーに基づきアルバムが進行していきます。GENTLE GIANTのひねりの効いた音楽性は本作でも健在であり、幼い頃を回想する懐かしくも寂しいようなテーマと絶妙にマッチング。グループは本作でアメリカ・デビューを果たし、ビルボード・チャート入りを経験しました。また、本作を最後にドラマーMalcolm Mortimoreは脱退し、グループは新たなドラマーJohn Weathersを迎えることになります。

  • GENTLE GIANT / IN A GLASS HOUSE

    初期の中世音楽エッセンスと中〜後期の特徴であるリズミカルなロック・サウンドが一体となった、過渡期ならではのサウンドを聴かせる73年5th、名盤!

    Derek Shulman、Ray Shulman、Phil Shulmanの三兄弟を中心とする、ブリティッシュ・プログレの代表的なグループのひとつ。ポップ・フィーリング、古楽の様式美を思わせるクラシカルなアプローチ、そして高い演奏技術に定評があり、変拍子を含む複雑な構成の楽曲を軽々と弾きこなす超絶技巧グループです。前作『Octopus』をリリース後に三兄弟のPhil Shulmanが脱退するアクシデントに見舞われたグループでしたが、そのピンチを乗り越え発表された本作でも彼らの生み出すサウンドに一切ブレはありません。1973年の5thアルバム『In A Glass House』は、「ガラスの家に住む者は石を投げてはならない」という格言(自分自身も完璧ではないのだから他人のことを批判してはならない、という意味)から生まれたタイトルであり、その名の通り、ガラスが割れる音色を切り貼りしたリズムから始まります。4thアルバム『Octopus』時に、ドラマーがMalcolm MortimoreからJohn Weathersに交代した好影響は本作にも表れており、バラエティー豊かなリズムの存在によって彼らの技巧色が際立つ作風となっています。その一方で、リコーダーによる古楽的なアプローチなど、クラシカルな聴きどころもある名盤です。

  • GENTLE GIANT / FREE HAND and INTERVIEW

    アイデアが整理され聴きやすさが増した75年作/76年作を収録

    ジェントル・ジャイアントの7thと8thとの2in1CD。

  • GENTLE GIANT / KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS

    75年のNY公演を収録!

  • GENTLE GIANT / GIANT ON THE BOX(映像)

    全盛期と言える74〜75年のTV出演映像&音源、各12曲収録

    74年ドイツ、75年アメリカ・ツアー時のTV放送ライヴ映像を収録。全盛期の超絶パフォーマンスをたっぷり味わえる必見DVD映像!いずれも良好な画質・音質にて、楽器の持ち替えを含む超絶的テクニックとアンサンブルを見ることができます。

  • GENTLE GIANT / OUT OF THE WOODS – BBC SESSIONS 1970-75

    70-75年の間に収録されたBBCセッション

  • GENTLE GIANT / UNDER CONSTRUCTION

    バンド自身のレーベルよりリリースされていた未発表音源集、44曲収録

    以前より彼ら自身のレーベルで自主流通させていた2枚の未発表音源をパッケージした作品。それぞれに、「Entirely Unreleased Material」、「Demos And Out-Takes」と題されている。

  • GENTLE GIANT / OHIO RUNAWAY

    75年放送用音源。

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ECHOLYNの在庫

  • ECHOLYN / WHEN THE SWEET TURNS SOUR

    90年代以降のアメリカを代表するテクニカル・プログレ・グループ、96年作4th

    解散前の95年にリリースされた未発表曲集。

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