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【タイトル追加】EL&P『展覧会の絵』、トレース『鳥人王国』から出発するクラシカルなキーボード・プログレ特集!

クラシカルな美旋律に彩られたキーボード・プログレ作品を世界中からセレクトしてまいりましょう。

ファンタスティックにも荘厳にも自在に、ピアノやムーグ・シンセやハモンド・オルガンが瑞々しく躍動するサウンドをどうぞお楽しみください。

まずは、先日イタリアから届いたクラシカル・シンフォの新たなる傑作をご紹介!

SCHERANI (LUCA SCHERANI)/EVERYTHING’S CHANGING

HOSTSONATENで中核を担う天才キーボーディスト、待望の23年作3rdアルバム!

自身による繊細で気品溢れんばかりのキーボードのプレイは勿論、室内楽そのものと言える管弦アレンジも息をのむほどに素晴らしいのです。

この2曲目を聴いてくださいな!

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それでは改めて、プログレ界きってのキーボーディスト、キース・エマーソン率いるEL&Pにご登場いただきましょう!

EL&P/展覧会の絵

クリムゾンの1stやイエス『危機』やピンク・フロイド『狂気』と並んでプログレ屈指の傑作として評価される71年作3rd。

オープニングを飾るタイトル曲「展覧会の絵」は、ロシアのムソルグスキーが作曲し、ラヴェルが管弦楽へとアレンジした組曲で、それを強引にキーボード・ロックでねじ伏せたEL&Pの代表曲であり、プログレッシヴ・ロック屈指の名曲。

クラシックとロックを融合させた音楽性は00年代の現在まで脈々と受け継がれ多くのフォロワーを生んでいますが、その元祖にして完璧な完成度を誇る傑作!

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キース・エマーソンは、ロシアなどで生まれた非西洋的/民族主義的な近代クラシックからの影響が強い荘厳かつ荒々しいフレーズが印象的ですが、バロック音楽など西洋音楽からの影響が強いファンタスティックなフレーズが魅力のキーボード奏者がオランダのリック・ヴァン・ダー・リンデン。

彼が率いるオランダの名キーボード・プログレ・バンドTRACEを聴いてみましょう。

TRACE/BIRDS

ピアノ、オルガンの他、ムーグ・シンセ、ハープシコード、クラヴィネット、ソリーナなどを操り、クラシカルなフレーズから、R&B~ブルース~ジャズ・フィーリング豊かなフレーズまで、時に格調高く、時にグルーヴィーにダイナミックに鳴らされるキーボードが一番の魅力。

ハード・ロック的なスピード感とダイナミズムを持ったリズム隊も強力で、彼らのサウンドを一言で言うならば、ずばり「踊れるクラシカル・プログレ」!

バロックやロマン派クラシック音楽と黒人音楽とが結びついた強靱なサウンドは唯一無比!

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【ユーロロック周遊日記】 TRACE『BIRDS 鳥人王国』

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オランダが誇るキーボード・プログレ・トリオTRACEの75年作2nd『BIRDS 鳥人王国』をピックアップ!

EL&P、TRACEとくれば、イタリアのこのキーボード・トリオもはずせません!

LE ORME/FELONA E SORONA

結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。

以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの73年5th。

EL&Pをヒントに、バロック音楽をロック化した狂おしくも気品に満ちたイタリアン・キーボード・ロック屈指の傑作!

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レ・オルメ『フェローナとソローナの伝説』~ ユーロ・ロック周遊日記

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水上都市ヴェネチア出身だからこその水と光の織りなす色彩と「ヴェネツィア共和国」の歴史が生む豊穣さとがつまった高貴なるヴェネツィアン・ロック名作『フェローナとソローナの伝説』を特集!

イタリアのキーボード・ロック名作はこちらもありますね!

METAMORFOSI/INFERNO

イタリアのキーボード・ロック・グループによる72年2ndで、ダンテの「神曲」をテーマに掲げたコンセプト・アルバム。

パイプ・オルガン、ハモンド・オルガン、ピアノ、アナログ・シンセ、ハープシコード・・・。

あらゆるキーボード・サウンドが劇的に交錯するアンサンブルに耽美なバリトン・ヴォーカルが響き渡る、壮大なロック・オーケストラ!

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そして勿論、この御大を忘れるわけにはいきませんね!

RICK WAKEMAN/SIX WIVES OF HENRY VIII

イエスの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきた御大が73年にリリースしたソロデビューアルバム。

イエスやストローブスのメンバーをバックに、ピアノ、オルガン、ムーグによるクラシカルなフレーズが躍動するキーボード・プログレの決定版!

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英国ならこちらのツイン・キーボード・プログレも必聴!

GREENSLADE/BEDSIDE MANNERS ARE EXTRA

元COLOSSEUMのDave Greensladeらによって結成されたプログレ・グループ、最高傑作と名高い73年作2nd。

緩急自在のツイン・キーボードが魅せるポップでクラシカル、かつファンタスティックなアンサンブルは絶品ですね!

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こちらも英国が誇る名キーボード・プログレ・バンドですよね~。

RARE BIRD/AS YOUR MIND FLIES BY

後にFIELDSのキーボーディストとしても活躍するGraham Field擁する英国のプログレ・グループ、70年2nd。

これぞ英国と言える気品と憂いに満ちたオルガン・サウンドが絶品。ギターレス、ツイン・キーボードで描き出すシンフォニック・ロックとして一級品の出来!

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EL&P、GREENSLADEが好きなら、こちらのドイツのキーボード・プログレもオススメですよ~。

TRILOGY/HERE IT IS

ツイン・キーボード体制でギタリストを含む5人組のジャーマン・プログレ・バンド、80年のデビュー作。

キース・エマーソンからの影響は感じますがドイツというお国柄か「外連味」はなく、どこまでもロマン溢れるクラシカルなインスト・プログレを聴かせています。

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旧チェコやハンガリーなど東欧にもクラシカルなプログレ名盤が多数残されています。

東欧を代表するキーボード奏者&コンポーザー率いるバンドがこちら!

COLLEGIUM MUSICUM/KONVERGENCIE

70年代初期に東欧の地でこれほどハイ・クオリティなキーボード・プログレ傑作が生まれていたとは・・・。

全4曲、アナログ2枚組に渡ってキーボード奏者&コンポーザーとしての才が爆発!

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COLLEGIUM MUSICUM『KONVERGENCIE』 - ユーロ・ロック周遊日記

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これはずばりハプスブルク帝国ロック!? 共産圏のロック、というより、ハプスブルク帝国の文化遺産が息づくブラチスラバという土壌で育まれたロック・ミュージックという方がしっくりくる豊穣な名作を特集!

トレースやコレギウム・ムジクムのファンにニッチ&ディープな作品をレコメンドいたしましょう。

まずはコックニー・レベルや10ccにも参加したキーボード奏者が南アフリカで録音したこの作品。

DUNCAN MACKAY/CHIMERA

南ア出身のキーボード奏者による74年作。

緻密な変拍子の中、これでもかと洪水のように鳴らされるスリリングかつキャッチーなキーボードや端正なピアノが絶品っ!

ちょっぴりチープなシンセサイザーの音も含めて堪らないキーボード・プログレの大傑作!

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次はデンマークから!

IRON DUKE/FIRST SALVO

デンマークにこんな心躍るクラシカル・キーボード・ロック・バンドが居たなんて!

明るく華やかなトーンで広がるハモンド・オルガンとクラシカルなリードを奏でるムーグ・シンセ、そして、ゴリゴリとしたトーンでアグレッシヴにランニングするベース!

エドヴァルド・グリーグによる組曲「ペール・ギュント」をモチーフにした15分を超える大曲は、キーボード・プログレのファンは必聴!

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次は、なんとオセアニアのバンド!

CHETARCA/CHETARCA

なんと南半球のオーストラリアに、オランダのTRACEやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMばりのクラシカルなキーボード・プログレ・バンドが居たとは!

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アメリカにもかようなクラシカル・キーボード・プログレ名品が!しかも、あの著名アーティストの兄上とは!

MICHAEL QUATRO/IN COLLABORATION WITH THE GODS

なんとスージー・クアトロのお兄さんで、70年から84年にかけて7枚のアルバムをリリースしヒットさせたミュージシャンであり、若き日はデトロイト・シンフォニー・オーケストラでピアノも弾いたという経歴を持つ名キーボード奏者。

この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!

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世界の「キーボード・トリオ」はこちらでも紹介しております!


【改訂】EL&P影響下にある世界のキーボード・トリオ・プログレをピックアップ!

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英5大バンドの一角を担う名グループELPより影響を受けた、各国のキーボード・トリオ・プログレをご紹介してまいります☆

関連カテゴリー

クラシカルなキーボード・プログレ!

  • RICK WAKEMAN / SIX WIVES OF HENRY VIII

    73年リリース、「キーボードの魔術師」と讃えられるその腕前を遺憾なく発揮した傑作ソロデビュー作。クリス・スクワイア/ビル・ブルフォード/スティーヴ・ハウ/アラン・ホワイトらイエス勢に加え古巣ストローブスのメンバーが参加!

    イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの73年ソロデビューアルバム。時期的にはYESの「海洋地形学の物語」がリリースされ初めての脱退を宣言した時期ですが、その内容は、「ヘンリー8世の6人の妻」の名前をタイトルにした6曲で構成されたコンセプト作品であり、ピアノやオルガンをはじめ、メロトロンやRMIキーボード、モーグ・シンセサイザーをふんだんに使用。YES以上に彼のクラシカルなキーボードワークを堪能できる名盤です。

  • EL&P(EMERSON LAKE & PALMER) / PICTURES AT AN EXHIBITION

    ムソルグスキー「展覧会の絵」をモチーフとした完全未発表楽曲によるライヴ録音、痛快極まる72年作!

    THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。セカンド・アルバム『タルカス』と同じ1971年にリリースされた『展覧会の絵』は、ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲で知られる組曲「展覧会の絵」にロック・アレンジを施したライブ・アルバム(ニューキャッスル・シティー・ホールでの録音)となっています。スタジオ・アルバムでも彼らのダイナミックな音楽性は十分に伝わりますが、やはりライブ・アルバムはヴォルテージの高さが凄まじく、当時の彼らの勢いを感じさせます。組曲「展覧会の絵」は16曲で構成された作品ですが、EMERSON, LAKE & PALMERは8曲を抜粋し、グループのオリジナル曲を3曲(「賢人」「ブルーズ・ヴァリエイション」「バーバ・ヤーガの呪い」)加えた11曲で再構成しています。また、組曲とは別に、B.BUMBLE & THE STINGERSの「ナットロッカー」のカバーも収録。当時は海賊盤対策を目的にリリースされたという本作ですが、結果的にプログレッシヴ・ロック史に残る名ライブ・アルバムとなりました。

  • DUNCAN MACKAY / CHIMERA

    10ccやコックニー・レベル作品への参加で知られるキーボード奏者、プログレッシヴかつ叙情性溢れるキーボード・プログレの大傑作!

    コックニー・レベルや10ccへの参加で知られるキーボード奏者。74年に南アフリカで録音された1stソロ。プログレッシヴかつ叙情性溢れるキーボード・プログレの大傑作。変拍子の中、クラシカルで端正なピアノや、スリリングかつキャッチーなキーボードがこれでもかと洪水のように鳴らされています。シャープなリズム隊も見事で、一体感のあるアンサンブルには心躍ります。哀愁溢れるヴォーカル&メロディも素晴らしい。すべての音が計算されているような精緻なアンサンブルは圧倒的な完成度です。本当に素晴らしいです。キーボード・プログレのファンは必聴

  • TRACE / BIRDS

    技巧派key奏者R.V.D.Linden率いるオランダのプログレ・バンド、元WOLFのドラマーIan Mosleyが加入し制作された最高傑作75年作2nd、Darryl Wayもゲスト参加

    元EKSEPTIONのRick Van Der Linden率いるオランダのキーボード・トリオ。75年作2nd。クラシカルな美しさはそのままに、ロック的なダイナミズムを増した重厚なアンサンブルは驚異的な完成度。全プログレ・ファン必聴の傑作。Darryl Wayがゲスト参加。

    • ARC7334

      紙ジャケット仕様、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2940

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      ステッカー付、紙ジャケに色褪せあり、若干圧痕あり

    • ARC7334

      紙ジャケット仕様、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2940

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      紙ジャケに色褪せあり、ステッカー付

  • GREENSLADE / BEDSIDE MANNERS ARE EXTRA

    緩急自在のツイン・キーボードを特徴とする英国叙情溢れるプログレ・グループ、73年作2nd

    COLOSSEUMのDave Greenslade、Tony Reeves、KING CRIMSONのAndrew McCulloch、SAMURAIのDave Lawsonというテクニシャンが集結し、ギターレスのダブル・キーボードの強みを生かしたプログレッシブ・ロックを聴かせたイギリスのグループの73年2nd。前作と布陣を同じくして製作された彼らの最高傑作と名高い本作は、前作からさらにダブル・キーボードのアプローチが洗練され、ピアノ、オルガン、アナログ・シンセサイザー、メロトロンが多彩な表情を見せる名盤です。メロディーに溢れるポップ・テイストにも磨きがかかり、デビュー作から一貫する英国然とした質感も健在。よりスケールアップした名演で迫る傑作となっています。

  • LE ORME / FELONA E SORONA

    73年5th、イタリアン・シンフォニック・ロック屈指の名盤!

    結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの73年5th。イタリアンシンフォニック・ロックの名盤として有名な作品であり、「フェローナとソローナ」をテーマにした、組曲形式で聴かせるコンセプトアルバムとなっています。全編で溢れるイタリア然とした叙情とメランコリックな肌触りは特筆すべきものであり、オルガンを中心にした攻撃性のあるキーボード・ロックとAldo Tagliapietraの儚げなボーカル曲との対比がやはり素晴らしく、ジャケットのような気品漂うサウンドを作り上げています。

  • METAMORFOSI / INFERNO

    イタリアン・キーボード・ロックを代表する名作、72年リリース

    イタリアのキーボード・ロックグループによる72年2nd。ダンテの「神曲」をテーマに掲げたコンセプト・アルバムである本作は、前作からギタリストの脱退とドラマーの交代を経て、彼らがキーボード・ロックグループへと変貌した名盤です。キーボーディストによるパイプ・オルガン、ハモンド・オルガン、ピアノ、アナログ・シンセサイザー、ハープシコードなどが全体を覆いつくしており、パワフルなドラムとのせめぎあいがダイナミックな音像を演出。そのサウンドから突き抜けるようにしてJimmy Spitaleriによるバリトンヴォーカルが響けば、壮大なロック・オーケストラを見るような世界観が広がります。

  • IRON DUKE / FIRST SALVO

    デンマークのキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作、クラシカルなキーボードが躍動する名作

    デンマーク出身のキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作。明るく華やかなトーンで広がるハモンド・オルガンとクラシカルなリードを奏でるムーグ・シンセを中心に、粒立ちの良いトーンの明瞭でメロディアスなギター、高音が際立ったゴリゴリとしたトーンでアグレッシヴにランニングするベースがめくるめく心躍るサウンドが印象的。ジェントルなヴォーカル、気品のある美しいメロディもグッときます。エドヴァルド・グリーグによる組曲「ペール・ギュント」をモチーフにした15分を超える大曲も聴きどころ。オランダのトレースやチェコのコレギウム・ムジカムあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。クラシカルなキーボード・プログレの名作です。

  • CHETARCA / CHETARCA

    ツイン・キーボード編成のオーストラリア産キーボード・プログレ・グループ、75年の唯一作、TRACEやCOLLEGIUM MUSICUMのファン必聴

    ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループ、75年の唯一作。手数多く切れ味の鋭いドラム、ゴリゴリのトーンで疾走するリッケンバッカー(←おそらく)ベースによるスピード感あるリズム隊、そして、クラシカルかつR&B〜ジャズ的なグルーヴ感もあるピアノと透明感あるトーンの幻想的なキーボード・ワークが印象的で、端正かつジェントルなキーボード・プログレ・サウンドは、EL&PというよりオランダのトレースやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMあたりを彷彿させます。気品のある伸びやかな男性ヴォーカル、フックに富んだ流麗なメロディもまた魅力的。マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてこれはかなり完成度高いです。これはオススメ!

  • SCHERANI (LUCA SCHERANI) / EVERYTHING’S CHANGING

    イタリアン・シンフォの人気グループHOSTSONATENで活躍するキーボーディスト、23年3rdソロ作!

    HOSTSONATE、LA COSCIENZA DI ZENOなど現イタリアン・シンフォの有力グループで手腕を振るうキーボーディストによる23年3rdソロ作。クラシカルなシンフォがお好きなら本作は絶対聴いて欲しいです。冒頭、リリカルな気品に満ちたピアノ、七色に輝くシンセ、淡く湧き上がるオルガンらキーボード群と美麗な管弦楽器が絡み合い描くクラシカル・シンフォで、早速聴き手を途方もなくロマンティックで格式高い音世界へと惹き込みます。細やかで流麗な音運びのピアノ、ピッチとトーンを自在に操るセンスみなぎるシンセのプレイが特に素晴らしい。管弦をメインに本格派の室内楽を聴かせる楽曲の美麗さも特筆だし、重厚なリズム・セクション&管楽器をフィーチャーしパワフルで少しジャジーに展開するナンバーもまたカッコいいです。インスト中心ですが、数曲でドラマチックに歌い上げる男女の伊語ヴォーカル、最終曲の本格的なオペラ・ヴォーカルとイタリアン・プログレらしい歌もちゃんと楽しめるのも嬉しいところ。さすがはHOSTSONATENのキーボーディストと唸らずにはいられない、一キーボーディストの才能に留まらぬ完成度で作り上げられた傑作!

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