2019年1月31日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
まだまだ在庫豊富なイタリアン・ロック中古コーナー。
今回はその中から、愛を奏でることにかけては右に出るものはいないイタリアのラブ・ロック・グループたちをご紹介してまいりたいと思います☆
ラブ・ロックとは、70年代に隆盛したイタリアン・ロックより派生したサブジャンルの一つ。甘く切ないメロディラインを歌い上げるヴォーカルを、バンド演奏やコーラス時には雄大なオーケストラがドラマティックに盛り上げていくスタイルを基本とする、哀感たっぷりのサウンドを聴かせます。
まさに歌を中心とした音作りを信条とする、イタリアン・ロックならではのジャンルと言えるんですよね。
ちなみにこのラブロックという言葉、本国イタリアや他国のプログレ関連情報に含まれていることは殆ど無く、どうやら日本で生まれたジャンル付けであるようです。とは言えこうして日本で独自のジャンル付けとして定義されそれが一般化してしまうとは、それだけ日本人にとって特別な響きを持つサウンドだということなんでしょうね~。
あの有名グループから知る人ぞ知る隠れ名グループまで、実力派揃いでお送りいたしますよ♪
まずはラブロックを語る際には外せないこの大御所グループから!バロック風の雄大なオーケストラが大々的に導入された、黄金期のサウンドが完成を見た名作ですね。この『君をこの胸に』はドディの切々とした歌唱が胸に迫る、これぞラブロック!な名曲です。
同じくI POOHの作品をもう一つ。71年作『オペラ・プリマ』、72年作『ミラノの映像』に続きオーケストラの導入を推し進め、最もプログレッシヴなサウンドに接近したと言える73年作。とはいえ彼ららしい哀愁と慈愛に満ちた旋律美ももちろん健在。次から次へとドラマチックなメロディが押し寄せる10分の表題曲は特に圧巻です!
知名度こそI POOHに譲るものの、サウンドのクオリティの高さでは引けを取らない名グループがこのLA BOTTEGA D’ELLARTE。キーボードを主体とした淡く繊細な音づくりとひたすらセンチメンタルに紡がれるメロディの美しさは、プログレファンを虜にしてきました。彼らの代表曲が完全網羅されたラブロックファン必携の名コンピより、2nd収録の美しすぎる「Il Suo Sguardo, La Malinconia, La Mia Poesia」をどうぞ♪
デビュー当初はアイドル・グループとして売り出され、全盛期の人気はI POOHをも上回ったというラブ・ロック・グループ。そんな経緯からルックス先行かと思われがちですが、このデビュー作ですでにその音楽的才能は見事花開いています。オープニングを飾る「M’Innamorai」は、ストリングスといいヴォーカルといいコーラスといい、どこを切っても哀愁が溢れだす必殺の名曲!メロディも素敵だし、鐘の音がいい味を出してるし絶品だなぁ。
I POOHよりも3年早い63年に結成され現在も活動している、イタリアのロック・バンドとしては最古参と言えるグループ。数多くの作品を残している彼らですが、中でも最高傑作と名高いのがこの74年作。ハードなバンド・アンサンブルと格調高いオーケストラ・アレンジが融合し盛り上がるサウンドはとにかくドラマチック!太く落ち着きのある男性ヴォーカルは、ラブロック特有の甘いハイトーンとは趣の異なる味わいがありますね。
70年代に活躍したイタリアン・ラヴ・ロックの名グループ、78年作。優美なオーケストラを取り入れつつも決して大仰すぎず、あたたかく愛らしい雰囲気に包まれたサウンドが胸を打ちます。甘いメロディ溢れ出す表題曲「Liu」をどうぞ。
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる73年作。ワーグナーの同名歌劇を元にしたコンセプト・アルバムの形を取った本作は、脱退したRiccardo Fogliに代わりRed Canzianが参加し不動のラインナップが完成。オーケストラの登用や楽曲の良さは当然のことですが、そのコンセプト性や大仰な作風はプログレッシブ・ロック的に最も完成されたものであり、10分を超える表題曲は特に圧巻です。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる71年作。CBS移籍1作目である本作は、バロック・アンサンブルのオーケストラを大々的に楽曲に取り込み、彼ららしい甘美なメロディーを散りばめた初期の名作と名高い1枚であり、Giancarlo Lucarielloのプロデュース、Franco Monaldiのアレンジによってゴージャスなイタリアン・ロックを聴かせる名盤です。ヒット曲「ペンシエロ」「君をこの胸に」などを収録。
SHM-CD、05年マスター使用、定価2381+税
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
盤に研磨跡あり、ケースツメ跡あり、帯に折れあり
イタリアン・ラヴ・ロックを代表する名グループ。メロディーの洪水としか表現できない美メロの連続といかにもイタリアらしい情感たっぷりのヴォーカルが胸を締め付ける感動的な名曲揃い。
世界のニッチなロックにフォーカスした膨大なディスク・レビュー、マニアック過ぎる特集、濃密なコラム。質・量ともに過去最大の読み応えとなった「不思議音楽館 ORANGE POWER」第6弾!!
不思議音楽館/不思議音楽館 ORANGE POWER VOL.6
ORANGEPOWER6(–)
2700円 (税込2970円)
在庫あり
奇跡の復活を果たして、2012年作をリリース!しかも、あの77年の名作と、同時期にイングランドで生まれたイングランド『ガーデンシェッド』を掛け合わせたような、最上級の傑作だって!?
LOCANDA DELLE FATE/MISSING FIREFLIES
FAD005(ALTROCK/FADING)
2690円 (税込2959円)
在庫あり
イタリアン・ロックの大きな魅力が、バロック音楽の遺伝子を継ぐ構築美と叙情美。そんなイタリアン・ロックの金字塔として君臨するのがこの作品ですね。格調高さの中に息づく芳醇なポップ・センスにも唸らされます。
MAXOPHONE/MAXOPHONE (ITALIAN LYRICS VERSION)
AMS138CD(AMS)
2420円
2220円 (税込2442)
220円お得!
在庫あり
あまりに流麗かつ艶やかなクラシカル・ロックに感涙する前半、バンドのエネルギーがむき出しになったパワフルなハード・ロックに圧倒される後半。イタリアン・ロックの醍醐味が凝縮された大名盤!
NEW TROLLS/CONCERTO GROSSO N.1 AND N.2
3984266022(WARNER)
2390円 (税込2629円)
在庫あり
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