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【ユーロロック周遊日記】初期GENESISフォロワーの決定盤!ジャーマン・シンフォ・グループNEUSCHWANSTEINの79年作『BATTLEMENT』

毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。今回は、世界中に星の数ほど存在するGENESISフォロワーの中でも特に完成度/再現度の高い名作として語られてきた、ジャーマン・シンフォ・グループNEUSCHWANSTEINの当時としては唯一作『BATTLEMENT』をピックアップいたしましょう。

NEUSCHWANSTEINは、71年に結成された6人組のグループ。唯一作となる本作が79年リリースということで、プログレ最盛期だった70年代をほぼ空白の時代として過ごしているのがかえって興味深いところですよね。近年発掘された76年のライヴ作品の存在もあって、70年代中盤の彼らのサウンドも知ることができるようになりました。まずはその発掘ライヴからの音源をお聴きいただきましょう♪

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不思議の国のアリスを題材に朗読を交えつつのライヴパフォーマンスとなっており、文学作品をモチーフとしている点では同郷ANYONE’S DAUGHTERによる名ライヴ盤『ピクトルの変身』とも比較できる好内容に仕上がっています。
サウンドの方はピアノやフルートのリリカルな演奏をメインとした純クラシカルなもので、甘くメルヘンチックに綴られる演奏はさすがジャーマンシンフォというべきもの。GENESIS色はまだほとんど表れていないものの、この時点ですでに十分に質の高いサウンドを楽しませてくれています。


さて70年代終盤と言えば、本家GENESISが『そして3人が残った』~『デューク』をリリースしたあたりで、脱プログレ、そしてポップ化へと邁進していく時期に当たります。そんな中で、バンドにとってはすでに過去のものとなった初期GENESISのサウンドをリスペクトし受け継いだグループたちがイギリスのみならず世界中に登場しました。その流れの中で一際クオリティの高い作品をリリースしたのが彼らドイツのNEUSCHWANSTEINだったと言えるんです。

では本作からのナンバーをお聴きください♪

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躍動的で時にテクニカルにも畳みかけるリズム隊、格調高い12弦ギターの調べからハケット風のスリリングに尖ったエレキのプレイまで自在にこなすギター、そして演奏にシンフォニックな厚みを加えるキーボードと、とにかく初期GENESISへの憧憬と愛情に満ちた演奏を聴かせてくれていますよね。しかしさらに注目すべきなのが、Peter Gabrielそのものと言える声質でシアトリカルに歌い上げるヴォーカルの存在感!彼を真似たヴォーカリストが在籍するGENESISフォロワー・バンドはそれこそ星の数ほど存在しますが、声質/唱法とここまで酷似した歌い手はそうはいなかったはず。Roine Stolt率いるAGENTS OF MERCYや近年ハケット・バンドで往年のGENESISナンバーを歌っているNad Sylvanにも引けを取らない再現度です。

一方で、ファンタジックに駆け抜けるシンセはフレーズこそTony Banksを思わせる格調高く美しいものですが、音色は80年代以降主流となる人口的でやや品のないトーンなのが特徴的。しかしながらそれが何ともジャーマンらしい味わいを加えており、ただ優美なだけの音ではなくジャーマン・シンフォとしてのアイデンティティも堪能させてくれるところがまた見事なんですよね~。

70年代にはたった一枚の作品を残してシーンを去っていったバンドが数多存在しましたが、このバンドもそのたったの一枚によって後世まで語り継がれる名バンドになったわけですね。プログレが栄華を極めた70年代を通してライヴ活動で地道に磨いてきたセンスが見事集約された名盤ですね!

世界のジェネシス・フォロワー特集

BABYLON

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アメリカのグループ、78年作、キーボード・アンサンブルを中心にファンタジックなアプローチでGENESISからの影響を露骨に表現しており、ダブル・キーボード編成でTony Banksを髣髴とさせるヴィンテージなサウンドを聴かせる!

NEUSCHWANSTEIN

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ジャーマン・シンフォ、79年作、初期、中期GENESISの音楽性を堅実に継承した名作

TIBET

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GENESISに通ずるメロトロンの洪水とリリカルなハモンド!ドイツらしい哀愁漂うメロディーが光るジャーマン・シンフォの逸品、79年唯一作

KAIPA

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スウェーデン出身、ROINE STOLTが在籍、北欧らしい透明感と温かみ溢れるアンサンブルとメロディが心に染みる名品、75年作

ANGE

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GENESISを髣髴とさせながらも英国勢とはまた違ったダークでアクの強い演劇性を持ったシアトリカル・ロック、そしてフランス産ならではの美意識を武器に名盤を送り出した重要グループ

MADISON DYKE

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ドイツ産らしい深みと翳り、そして格調高いフルートが木霊する様はまさにジャーマン・シンフォ!77年作、GENESIS系屈指の名作

PABLO EL ENTERRADOR

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アルゼンチンの名グループ。変拍子による間奏のキメのファンタスティック&ドラマティックさときたら!溢れ出るロマンティシズムにただただ感動。

OVERFLOW

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メキシコのシンフォ・グループ、85年作より。端正かつリリカルなピアノ、繊細なアコギ、美しいフルートを中心とする叙情派シンフォ。曲後半のギターとピアノのソロ応酬はただただ涙。ハケットばりの繊細優美なソロに悶絶☆

MACHIVEL

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ベルギーのグループ。GENESIS meets PILOTと表現したくなるようなメロディアスで美しいハーモニーに溢れたシンフォニック・ロック。抜群のポップ・センスと洗練されたアンサンブル。ELOのファンにもオススメ。

NETHERWORLD

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アメリカのグループ、自主制作ながらハイ・クオリティを誇る81年の名作。ずばり北米の『ENGLAND/GARDEN SHED』!ジェネシス直系の叙情美、イエス直系のテクニカルかつ伸びやかなアンサンブル。ファンタスティックでイマジネーション溢れる逸品!

ERE G

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カナダのグループ、02年作の1st。GENESISやYESからの影響を感じる「動」のパートと、P.F.Mのように優美で幻想的な「静」のパートとが織り成す、超一級のシンフォニック・ロック。

PENTACLE

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ドイツやスイスとの国境にほど近いフランス東部はベルフォールのバンドなんですが、何とも言えない奥ゆかしいメランコリーがたまらないなぁ。初期クリムゾンやジェネシスのファンは是非一聴を!

DEYSS

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ジャケットからして分かる通り、ジェネシス〜マリリオンに通じるスイスのバンド。旋律からにじみ出るハケットやバンクスへのひたむきな愛情が良いなぁ。

OSIRIS

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なんと80年代はじめの中東にジェネシスやキャメル直系のこれほどまでにハイレベルなシンフォ・バンドが居たとは・・・。

AIRLORD

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イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球にて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。これは名づけて「大道芸プログレ」!痛快!

MEMORIANCE

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70年代末に残されたフレンチ・シンフォの秘宝。ジャケには秘宝感ないですが、奥ゆかしく叙情的なシンフォニック・サウンドはいかにもフランスならではで秘宝感ぷんぷん。ジェネシス直系の「詩情」と「ドラマ」もたっぷり。

NEUSCHWANSTEINの在庫

  • NEUSCHWANSTEIN / ALICE IN WONDERLAND

    ジャーマン・シンフォニック・ロックの名バンド、幻のデビュー作

    79年にリリースされた「Battlement」が、ジャーマン・シンフォニック・ロックの名盤として広く知られるグループの、幻のデビューアルバムが30年の時を経てリリース。2ndアルバムでは12弦ギターとしゃがれ声ボーカルによるGENESISの色濃いシンフォニック・ロックが印象的ですが、本作では2ndアルバムのボーカリストはまだ加入しておらず、ナレーションが入る他はオールインストとなっています。音楽的にも、そのお国柄を反映したファンタジックさとリリシズムは共通するも2ndアルバムで聴けるマイルドなシンフォニック・ロックとはやや異質であり、こちらはフルートのリードと、ダブルキーボードのきらびやかなアプローチで聴かせるロマン派ジャーマン・シンフォニック・ロックという趣。また、80年代に足を突っ込みかけていた2ndアルバムとは違い、より70年代的な音像で聴かせている点も大きなポイントでしょう。ファン必聴の素晴らしいコンセプトアルバムであり、2ndアルバムとあわせて霧深いジャーマン・プログレの隠れた名盤となっています。

  • NEUSCHWANSTEIN / BATTLEMENT

    抜群にファンタスティックなジェネシス系ジャーマン・シンフォの名作、79年発表

    ドイツの古城をバンド名に据えたシンフォニック・ロックグループの79年作。いわゆるGENESISフォロワーの中でもその徹底したサウンドメイクで評価を得たグループであり、初期、中期GENESISの音楽性を堅実に継承しています。ボーカルはPeter Gabrielそっくりのしゃがれ声でシアトリカルな歌い回しを聴かせ、のどかな田園風景を想起させるような12弦ギターのファンタジックな調べはまさに黄金期GENESISそのもの。そこに厚みのあるシンフォニックなキーボードが加わると、ジャーマン・シンフォニック・ロック独特の音の深み、そしてブリティッシュとはまた質感の違うロマン派の翳りが見える、素晴らしい作品です。

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