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イタリアン・ロックの名バンドBANCOのヴォーカリスト、フランチェスコ・ディ・ジャコモ氏追悼特集

2月21日、イタリアン・ロック・バンドBANCOのヴォーカリストであるフランチェスコ・ディ・ジャコモ氏(FARANCESCO DI GIACOMO)が、交通事故により亡くなられました。66歳でした。

プログレ界随一の巨体とそこから発せられる伸びやかな歌声、そして茶目っ気と愛嬌溢れるキャラクターで、プログレ界の中でもとりわけ人気の高いヴォーカリストだったジャコモ氏。
ここでは、そんな彼のこれまでの活躍を動画を交えて振り返ってまいりたいと思います。


数枚のソロ作品を除けば、彼のミュージシャンとしての活動は、ほぼ彼が最期まで所属したバンドBANCO DEL MUTUO SOCCORSOの活動であると言えます。
BANCOは69年にキーボード奏者のノチェンツィ兄弟を中心に結成され、P.F.M.らとともにプログレ全盛の70年代前半に登場、以降イタリアン・ロック・シーンを牽引し続けてきた名バンド。

兄弟の重厚なキーボードプレイとともにBANCOのサウンドの中核を担ったのが、ジャコモのドラマティックなヴォーカルの存在です。
では72年のデビュー作より、彼のヴォーカルの魅力が詰まったこの大作をお聴きください。

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オペラ歌手を彷彿させるつややかで伸びのある美声によって声量豊かに歌い上げるヴォーカル・スタイルは、世界中のプログレ・ファンにイタリアン・ロックここにあり! という抜群のインパクトを与えました。

続く73年の2nd『DARWIN!』でも、彼のヴォーカルはますます冴えわたります。プログレ史上屈指のラヴソングと言える「75万年前の愛」の素晴らしさも、彼のヴォーカルの高い表現力があってこそ。

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74年にリリースされた3rdはよりアヴァンギャルドで難解な作風を取り入れたチャレンジングな内容でしたが、その中にあってジャコモの説得力溢れるドラマティックな歌唱の魅力は露ほども変わらず聴く者の胸を強く揺さぶります。

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プログレファンにとりわけ人気が高いのはこの初期3作品ですが、それ以降もクラシカルなサウンドとキャッチーなセンスをバランスよく発揮しつつ70年代後期~80年代~90年代と力作をリリースし続けました。

P.F.M.と同じくELPが運営するマンティコア・レーベルよりリリースされた75年世界デビュー盤。P.F.M.ほどの成功は収められなかったものの、従来よりシャープなサウンドづくりやジャコモの英語による歌唱など、本作ならではの聴きどころが満載。

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76年リリースの本作は、コンパクトにまとめられた楽曲構成の中にBANCOらしさが詰め込まれた力作。ジャコモの朗々とした歌声が聴き手を包み込むような温かみをもって広がります。

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79年作は、80年代を見据えたポップなサウンドが印象的な一枚。しかしジャコモの情熱的な歌唱によって、一般的なイタリアン・ポップスでは決して感じられないシンフォニックな高揚感を楽曲にもたらします。

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打ち込みをはじめとする本格的な80年代サウンドを取り入れたポップでAOR志向な83年作。ここまでデジタルなサウンドを導入してもジャコモの歌には芳醇なイタリアン・ロックのエッセンスが薫っていますよね。

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90年代BANCOの姿を鮮烈に印象付けた94年の快作。80年代に培ったポップセンスを生かしつつ、よりドラマティックなサウンドを追求したことにより、ジャコモのヴォーカルが生き生きと伸びやかに響きわたります。

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こうして改めて振り返ると、彼が本当に偉大なヴォーカリストであったことがわかりますね。BANCOとしてのみならず、イタリアン・ロックそのものを象徴する存在だったと言えるかもしれません。



来日公演を目前に控えていたということもあり、彼のパフォーマンスを生で聴くことができるのを楽しみにしていたファンも多いことかと思います。勿論私もその一人です。
この素晴らしい歌声をもう直接聴くことができないのは非常に残念ではありますが、今はただ安らかに眠りについてくれることを願うのみです。



では最後は、やはりこの曲で彼を送ることにいたしましょう。72年1stより「R.I.P.」をどうぞ。
日本のプログレファンにイタリアン・ロックの魅力を余すことなく伝えてくれた愛すべきヴォーカリストに敬意を込めて。心からご冥福をお祈りします。

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BANCOの在庫

  • BANCO / NO PALCO

    02年、2万人を動員した地元ローマでの30周年記念ライヴを収録

    定価1890。

  • BANCO / BANCO DEL MUTUO SOCCORSO

    PFMと共にイタリアを代表するグループ、記念すべき72年1st

    Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの72年デビュー作。その内容はオルガンやピアノを中心としたクラシカル且つダイナミックなロック・アンサンブルと、表情豊かなカンツォーネが雑妙に交じり合ったプログレッシブ・ロックであり、イタリア然としたエネルギッシュなサウンドが素晴らしい1枚。デビュー作らしいハードさと勢いを持った傑作です。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2100。

  • BANCO / IO SONO NATO LIBERO

    イタリアらしい芸術的な感性が発揮された73年発表の3rd

    Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの73年3rd。その内容は、前作で爆発的なテンションを聴かせた攻撃性、アヴァンギャルドなサウンドをオリジナリティーに落とし込み、クラシカルな気品を持ったシンフォニック・ロックにまとめた名盤です。勢いで押し続けるような作風からバランスの取れたトータルなサウンドへの移行が見受けられ全体的にスッキリした印象を持ちますが、それによってへヴィーなセクションと静寂に包まれるセクションの対比が明確に描かれています。廃盤、Blu-spec CD、デジタル・リマスター、定価2500。

  • BANCO / BANCO (1975)

    75年にMANTICOREレーベルよりリリースされた世界デビュー作

    75年にMANTICOREレーベルよりリリースされた世界デビュー作。1stと3rd『自由への扉』からの楽曲に新曲1曲という構成。1st収録の代表曲「R.I.P」の英語バージョン「Outside」や、3rd収録の胸を打つ名曲「Non Mi Rompete(私を裏切るな)」の英語バージョン「Leave Me Alone」など収録。紙ジャケット仕様、英語盤、デジタル・リマスター、定価2500。

  • BANCO / DONNA PLAUTILLA

    デビュー前の発掘音源、89年リリース

    1st発表以前の69年、RCAレーベルとの契約のために録音していたものの、RCAレーベルとの契約が無くなり、RICOLDIと契約したため89年にRAROレーベルがリリースするまでお蔵入りになっていた幻の音源。残念ながらジャコモは加入していませんが、アグレッシヴな展開と強靭なアンサンブルは、荒削りながら既にかなりの完成度。60年代ということを考えると、やはりただものではありません。

  • BANCO / DA QUI MESSERE SI DOMINA LA VALLE (B.M.S. and DARWIN)

    1st「SAME」と2nd「DARWIN」の再録盤、91年リリース

    2枚組、プラケース仕様。

  • BANCO / DARWIN ! (SELF COVER)

    73年2ndのセルフ・カヴァー(再録)盤、91年リリース

  • BANCO / NUDO

    アンプラグド・アルバムにスタジオ新録曲、ライブ・アルバムを追加した2枚組、97年作

    イタリアン・ロックを代表するグループ、BANCOの97年作。元々同タイトルで日本先行発売されていたアンプラグド・アルバムに組曲「Nudo」を追加、更に97年日本公演4曲を含む12曲のライブ盤を付けて2枚組としてリリースされた決定盤です。組曲「Nudo」はハード且つタイトにまとめるパート1、クラシカルなパート2、再びハードに疾走して畳み掛けるパート3、と静と動の対比が鮮やかな持ち味が発揮された楽曲。全編を牽引する情熱ほとばしるジャコモのヴォーカル、そしてヘヴィで骨太なギター、テクニカルなピアノ、前のめりでアグレッシヴなリズム隊が作り出すドラマティックなアンサンブルが展開されます。2枚組。

  • BANCO / DARWIN !

    72年2nd、爆発的にエネルギッシュ!イタリアン・ロック必殺の傑作!

    Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの73年2nd。前作のハードな音楽性とテンションはさらに高められ、前作以上に複雑に構築された楽曲がカオティックに進行していきます。核となるピアノ、オルガンといったキーボード群に加えてモーグ・シンセサイザーが大幅に存在感を示すようになり、イタリアのほの暗い陰影をドラマティックに演出。セクションによってはアヴァンギャルドとすら言えるほどの攻撃性が凄まじい名盤です。

  • BANCO / EN CONCIERTO MEXICO

    99年メキシコでのライヴ音源、全13曲

    2枚組、正規盤。

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