ライエターナ・ミュージック(バルセロナ産ジャズ・ロック)の中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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70年代にスペインでおこった音楽ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」。
バルセロナ(カタルーニャ地方、古くはライエターナと呼ばれていたようです)を中心に、ソフト・マシーンやマイルス・デイヴィスなどジャズ/ジャズ・ロックからの影響をはじめ、地中海音楽、カタルーニャ地方のフォーク・ミュージック、北アフリカ音楽を吸収した意欲的なグループが多数生まれました。
その発信地となったのが、ライヴ・ハウス「ZELESTE」。
中心人物がVictor Jouで、ロンドンを旅し、伝説のマーキー・クラブで見たクリームに衝撃を受け、バルセロナでも同じようなライヴ・ハウスを作ると決意。帰国後、「ZELESTE」を作ります。
当時のスペインは、フランシスコ・フランコによる独裁体制が戦前から続いており、カタルーニャ語の歌詞での使用禁止をはじめ、民主主義、社会主義、共産主義などイデオロギーの発信の禁止といった厳しい言論統制がしかれていました。
そんな中、自由を夢見て、アーティストやミュージシャンが集まったのがライヴハウス「ZELESTE」。
75年11月にフランコが死去してから、民主体制へと移行し、表現の自由を獲得したミュージシャンたちのクリエイティビティが爆発。多数の有能なグループが生まれます。
そんな動きの中、「ZELESTE」はレーベルの経営にも乗りだし、ライヴ・ハウスで育ったバンドを世界に向けて発信。
先進的な若者が集まったニューヨークやカンタベリーで生まれた気鋭の作品にも負けない優れた名作が数多く生まれました。
バルセロナで生まれたジャジーでアヴァンギャルドでいて洗練された「ライエターナ・ミュージック」。
どうぞ探求ください。
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。
スペインはバルセロナで興った「ライエターナ・ミュージック」屈指の傑作と言われる76年唯一作。メンバーの中心は、現在までプレイヤー/コンポーザーとして活躍するサックス/テノーラ奏者のJoan Josep Blay。他、ジャズ・ピアノの名手でORQUESTRA MIRASOLでも活躍するKey奏者Victor Ammannと、トランペット奏者、トロンボーン奏者、リズム隊による6人編成。Joan Josep Blayによるテノーラ(スペインの民族木管楽器)のチャルメラ風フレーズを軸に、トランペットとトロンボーンがたおやかにむせぶ地中海フレイヴァーたっぷりのサウンドを聴かせます。ビシバシと切れ味鋭いドラムとメロディアスに動きまくるベースによるリズム隊も鉄壁。Key奏者のVictor Ammannもさすがで、ギルガメッシュのAlan Gowenにも比肩する緻密で煌びやかなピアノ&エレピが印象的です。ハットフィールドやギルガメッシュなどカンタベリーの名作と比べても何ら遜色ないクオリティ。これはユーロ・ジャズ/アヴァン・ロック屈指の傑作です。
スペインはバルセロナ出身、ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで、70年代半ばにバルセロナのライヴハウスZELESTEを中心に起こったジャズ/アヴァン・ロック・ムーヴメントの代表格。75年にEdigsaよりリリースされた1st。後には民族音楽的なサウンドを確立しますが、デビュー作録音時は、マイルス・デイヴィスやウェザー・リポートなどエレクトリック・ジャズ/フュージョンにメンバーが傾倒していたようで、テクニカルかつ流麗なジャズ/フュージョン・ロックが特徴。手数多くシャープなドラム、よく動くベースによるキレ味鋭いリズム隊をバックに、左CHではギターがジョン・マクラフリンばりのゴリゴリとアグレッシヴなギターを炸裂し、右CHではエレピがテクニカルかつ浮遊感あるフレーズで音空間を広げます。そして、中央で柔らかにむせぶソプラノ・サックス。それにしても圧倒的なテクニックで、英ブランドXやアイソトープと比べても一歩も引かない超絶インプロを聴かせています。合間にはフラメンコ・ギターによるフォーキーなナンバーや、エキゾチックなパーカッションをバックにサックスがたゆたうナンバーあり、地中海&カタルーニャ地方ならではの香りも添えます。ジャズ/フュージョン・ロックとしてユーロ屈指と言って過言ではない名作。
スペインはバルセロナ出身、ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで、70年代半ばにバルセロナのライヴハウスZELESTEを中心に起こったジャズ/アヴァン・ロック・ムーヴメントの代表格。76年作にZelesteよりリリースされた2nd。デビュー作は、英ブランドXにも負けないテクニカルかつ流麗なジャズ・ロック傑作でしたが、オリジナリティに欠ける、として本人達は納得できていなかったようです。そこで、カタルーニャ地方の民族音楽や地中海音楽のエッセンスとジャズ&ロックを結びついたサウンドを改めて指向し、出来上がったのが本作。ハーモニカやウッドベースやテノーラというスペインの民族木管楽器(チャルメラ風!)やアコーディオンやスパニッシュ・ギターが彩るたおやかな地中海ロックが印象的。ここぞではキレのあるジャズ・ロック・アンサンブルも飛び出し、まるで「マイルス・バンドがチンドン屋をやったら?」といった感じの痛快かつ流麗なサウンドを聴かせます。サムラ的舞踏音楽フレイヴァー、アレアに通じる硬質なウネリ、イスラエルのシェシェットを彷彿させる地中海のたおやかさとがブレンドしたようなサウンドは個性抜群。もっともっと評価されてしかるべき恐るべしグループです。
スペインはバルセロナ出身、ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで、70年代半ばにバルセロナのライヴハウスZELESTEを中心に起こったジャズ/アヴァン・ロック・ムーヴメントの代表格。77年にZelesteよりリリースされた3rd。ジャズ/フュージョン・ロックの傑作デビュー作から、一転して2ndでは地中海フレイヴァーが香るサウンドでオリジナリティを確立。その延長線上で、一気に洗練を増したのが本作。細かいリズムを軽快に切り刻むキレ味抜群のドラム、よく動くベース、淡い陰影と浮遊感を加えるエレピ、そしてサムラを彷彿させるツブ立ちの良さとジョン・マクラフリン的ジャズ・ロック・フィーリングが織り成すテクニック&センス抜群のエレキ・ギター。そこに地中海フレイヴァーを加えるスペインの民族木管楽器テノーラによるエキゾチックな旋律がシャープな演奏に違和感なく溶け込んでいて恐るべし。それにしてもこのクオリティでこの知名度の低さときたら!サムラに比肩する名グループ。ギタリストのEsteve Fortunyは、ICEBERGのMax Sunyerと並び称されるべき名手!
スペインはバルセロナ出身、ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで、70年代半ばにバルセロナのライヴハウスZELESTEを中心に起こったジャズ/アヴァン・ロック・ムーヴメントの代表格。最高傑作とされる78年作の4th。初期のフュージョン色はいよいよ薄まり、サムラもびっくりな民族舞踏的&チンドン屋的ロックをエネルギッシュに展開。細かいリズムで切り返しまくるリズム隊、ツンツンと尖ったトーンでシャープに畳みかけるギター、そしてスペインの民族木管楽器テノーラによる素っ頓狂なチャルメラ風フレーズ。手工芸品のように温かな北欧のサムラとは違って、地中海の陽光溢れる快活さが溢れていてとにかく痛快。さすがにデビュー時にはマイルス・バンドもびっくりなジャズ/フュージョン・ロックをこなしていただけあって、演奏のキレ味は抜群。それにしても、アカデミックさと大道芸的ノリを併せ持つサウンドは唯一無比。もっともっと評価されるべきユーロ屈指のグループ。これは素晴らしいですよ〜。
キーボーディストMANEL CAMPを中心とするスペインはバルセロナのプログレッシヴ・ロック・グループ。1曲を除きクラシック古典や自国民謡などのカバーで構成された72年作の1st。しかしただのカバー集に終わっていないのがポイントで、ピアノ、オルガン、メロトロンなどを自在に操り、クラシックはもちろん、ジャズや現代音楽的な要素も散りばめた屈折感あるプログレッシヴなサウンドに仕立て上げています。フルート&弦楽器によるスペインらしい哀愁溢れるパートも魅力的です。1作目にして早くもバルセロナきっての個性派バンドと呼ぶべき一筋縄ではいかないサウンドを繰り広げている逸品!
74年作の2nd。様々な要素が雑然としていた(そこが魅力ですが)1stと異なり、本作で聴けるのはオルガンを中心としたジャズ・ロック。ただ、本格派という感じではなく、人を食ったようなジャケット通りのどこかコミカルさも感じる人懐っこいサウンドが特徴的。目指すところはデイヴ・スチュワート率いるEGGあたりと同じだと思いますが、EGGと比べちゃうとちょっとかわいそうかもしれません。でも、テクニックは安定してるし、曲も魅力的だし、ジャケ含めまさしく愛すべき作品という表現がぴったりです。
紙ジャケット仕様、2020年デジタル・リマスター、SHM-CD、ボーナス・トラック2曲、定価3143+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・グループ。76年作の2nd。1stよりヴォーカリストが脱退。本作以降はすべてインストゥルメンタル作品になります。Voが居なくなったせいか、サウンドは1stのテクニカルな部分を更に押し進めた硬派なテクニカル・ジャズ・ロック。スペインを代表する天才ギタリストMax Sunyerのギターは相変わらず冴え渡っていて、フラメンコや北アフリカ音楽のエッセンスを感じさせるアラビックでエキゾチックな旋律をゴリゴリとアグレッシヴに、なおかつ地中海フレイヴァーいっぱいに爽やかで流れるように弾き倒すフレージングはテクニック、センスともに抜群。そんなMaxのギターにユニゾンであわせるKey奏者、Josep Mas "Kitflus"も特筆で、彼らの高速ユニゾンと白熱したソロの応酬がバンドの最大の持ち味です。そんなマハビシュヌばりのキレ味抜群のテクニックに加え、シンフォニック&スペーシーなシンセによるプログレ・フレイヴァーや、たおやかさや清涼感やエキゾチズムなどの地中海フレイヴァーもあって、色彩豊かなサウンドは世界的にみても屈指のクオリティ。70年代半ばにバルセロナで興ったジャズ・ロック/アヴァン・ロックのムーヴメント『ライエターナ・ミュージック』を代表する作品で、スペインが世界に誇るジャズ/フュージョン・ロック傑作です。
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。78年作の5thアルバムにしてラスト・アルバム。開放感溢れるシンセ&ギター、ラテン的なリズム、アコースティック・ギターによるスパニッシュな味付けなど、今までの作品の中では最もスペインらしさを感じさせる作品。テクニックよりもアンサンブルを重視しているような印象です。テクニカルな演奏を楽しむなら2nd&3rd、洗練された演奏&アンサンブルを楽しむなら本作でしょう。
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。78年作の4th。マドリードでのライヴ一発録音。全曲スタジオ未収曲。前作のヘヴィネスは後退し、2ndに近い雰囲気の開放感溢れるテクニカル・ジャズ・ロック。それにしてもこのグループのテクニックは底無しです。超絶テクニックの応酬は、ライヴとはとても思えない大迫力!
スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsaレーベルより76年にリリースされた3rdソロ。BARCELONA TRACTIONのベーシスト、ORQUESTRA MIRASOLのブズーキ/マリンバ奏者、前作から引き続いてのギタリストRicard Sabatesなどサポート。傑作となった前作『Ocells Del Mes Enlla』と比べ、フルート、ブズーキ、ウッドベース、フラメンコ・ギターが入り、地中海フレイヴァーが増した印象。リリカルなピアノをバックにフルートがエキゾチックかつたおやかに流れる部分はイスラエルのSHESHETに通じる味わい。時にチェンバー・ロック的な緊張感もあり、同じバルセロナのMUSICA URBANAに通じるテイストもあります。ジャズ/フュージョンを軸に、カタルーニャ音楽やその他地中海音楽のエッセンスを加えたイマジネーション豊かな逸品。OMをはじめソロも含め、Jordi Sabates周辺作にハズレなし!ジャズ・ロック・ファンは是非一聴を。
スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsa/Zelesteレーベルより74年にリリースされた1stソロ。流れるように叙情がこぼれ落ちるようなフレーズから、フラメンコが目に浮かぶような力強いフレーズまで、表情豊かなピアノが躍動するフリー・ジャズ。基本的にはピアノ・ソロで、力強いタッチで鍵盤の1音1音が瑞々しく響いています。時に、エレピが柔らかな彩りを沿えるパートはハッとする美しさ。チック・コリアやキース・ジャレットに対抗できるスペインの奇才による名作。
スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsa/Zelesteレーベルより75年にリリースされた2ndソロ。ピアノとエレピを基本にした前作とは異なり、バンド編成で録音。OMで一緒だった名ギタリストToti SolerとベースのManolo Eliasをはじめ、元JARCAのギタリスト、後にORQUESTRA MIRASOLで活躍するドラマーなどがサポート。女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ベルギーのCOSあたりに通じる暗黒カンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!ピアノやエレピはもちろんのこと、フィル・ミラー的な滑らかに緊張感あるフレーズからゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すフレーズまで縦横無尽なエレキも特筆。パーカッシヴなフラメンコ・ギターとの対比も見事です。15分を越えるオープニングの組曲はユーロ・ジャズ・ロック屈指と言える名曲。
スペインはバルセロナ出身のグループ、76年にEDIGSA傘下のZELESTEよりリリースされた唯一作。パーカッションやフラメンコ・ギターや古楽器を操るメンバーによる多人数編成(ジャケに映るのは7人)で、スペイン土着のフォルクローレや東洋音楽をベースにしたオリエンタルなサウンドが特徴。エキゾチズムが香るパーカッションやブズーキなど民族楽器、たおやかに紡がれるスパニッシュ・ギターやマンドリン。伊カンタウトーレに通じる穏やかな歌声の男性ヴォーカルも印象的で、チェンバー・ロック的な気難しさや聴きづらさはなく、「木漏れ日」とも形容してもいいような柔らかで歌心溢れたアンサンブルが印象的です。陽光と海のきらめきに包まれた地中海フォルクローレ・ロックの逸品!
68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。70年に1stリリース後、メンバーが徴兵制度で次々に脱退、代わりのメンバーを加えたりやりくりしていたもののついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止に。71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて再始動しました。オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが本作2nd。シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benavent、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど。歌詞は英語です。
スペインはバルセロナ出身、チェンバー/ジャズ・ロックの名グループ。76年にZELESTEレーベルよりリリースされた1st。後にクラシックから映画/演劇音楽でも名を残し現代スペインを代表する音楽家となるJoan Albert Amargosを中心に、60年代末から活躍するブラス・ロック・バンドMAQUINA!のメンバー、BARCELONA TRACTIONのKey奏者により結成。英米ロックから解放されたスパニッシュ・ロックの確立を目指していたようで、地中海音楽やアンダルシア音楽をはじめ、スペインのオペラであるサルスエラ(Zarzuela)も取り込んだチェンバー・ロックが特徴です。緻密かつ地中海の香り漂う芳醇なサウンドは、HATFIELD & THE NORTHのファンをはじめ、イスラエルのSHESHETやイタリアのAREAやPICCHIO DAL POZZOのファンにはたまらないはず。若きJoan Albert Amargosの才気ほとばしるイマジネーション豊かな名品です。
スペインはバルセロナ出身。60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、後にジャズ/フュージョン・シーンでも活躍するスペインを代表する名手の2人、ギタリストのToti SolerとピアノのJordi Sabatesを中心に69年に結成。わずか2年という短い活動期間ながら、スペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループ。71年の唯一作。ドラムはイギリス人で、ヘンリー・カウでお馴染みのTim Hodkingsonの兄弟のPeter Hodkingson。彼のロバート・ワイアットばりの手数多くタイトなリズムを土台に、Todiがゴリゴリとアグレッシヴにギターを弾き倒すテンションみなぎるジャズ・ロックが印象的。フルートやピアノによるイマジネーション溢れるパートや、サックスがフリーキーに暴れたり、アレンジも巧みでかなり痺れます。電化マイルスやソフト・マシーンのファンはもちろん、ヘンリー・カウなどスリリングなチェンバー・ロックのファンも間違いなく気に入るでしょう。Todi Solerのギターは本当に素晴らしく、北欧の名手Jukka Tolonenが好きな方にも是非オススメしたいです。ジャケはサイケ/オリエンタルですが、サウンドは硬派なジャズ・ロック。これは傑作です。
後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!
スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのギタリストでありスペインを代表するギタリストであるToti Solerによる77年にEDIGASA傘下のZELESTEよりリリースされた4thソロ。前作までは基本、スパニッシュ・ギター一本のインストでしたが、本作では、パーカッションやブズーキなど民族楽器やクラリネットやフルートなど管楽器も取り入れ、地中海フレイヴァー/アラブ・フレイヴァーいっぱいのサウンドを聴かせています。チェンバー・ロック的な静謐な楽曲から、管楽器とスパニッシュ・ギターがたおやかに舞う伸びやかな楽曲まで、これぞ地中海ロックといえるサウンドが素晴らしい逸品。
スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのギタリストでありスペインを代表するギタリストであるToti Solerによる73年にEDIGASAからリリースされた2ndソロ。ニック・ドレイクにも通じる弾き語りだった1stとは異なり、ガット・ギターによる繊細かつ奔放なインスト・ミュージックを展開。パーカッションを入れる程度で、基本的には、ガット・ギター一本でカタルーニャならではの詩情を描いています。ただ、7分を越える1曲「Sevilla」ではドラムとベースも入り、OM時代を彷彿させるサイケデリックでキレあるエレキを炸裂させていて特筆。
スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのギタリストでありスペインを代表するギタリストであるToti Solerによる75年にEDIGASA傘下のZELESTEよりリリースされた3rdソロ。前作の延長線上にある繊細かつ奔放に奏でられるスパニッシュ・ギターによるインストを中心に、バンド編成の楽曲を1曲収録。これが素晴らしくて、参加したOM時代からの盟友Jordi Sabatesのフリーキーなエレピと時にインタープレイを応酬させ、時にシャープなユニゾンで畳みかけるなど、これぞバルセロナ産ロック!地中海ロック!と言える開放感いっぱいのサウンドを聴かせます。
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