イタリアン・ロックの新鋭たちの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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イタリアのグループ、07年作。柔らかく広がる流麗なキーボードと丁寧に音を紡ぐリリカルなギターによる繊細でメランコリックなアンサンブルが持ち味。ロック色は控えめで、終始たおやかで耳に心地よく響くシンフォニック・ミュージック。美しいメロディを包み込むようにしっとりと歌うヴォーカルも胸を打ちます。アルバムのどこを切り取っても溢れ出す優美なリリシズム。目を閉じてずっと音に浸っていたい、そんな逸品。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
17年結成のイタリアン・シンフォ・グループによる22年作3rdアルバム。前作まではキーボード・トリオ編成でしたが、キーボーディスト交代&ギタリスト加入で4人編成での制作となります。前作同様にCAMEL的と言える情景描写力に長けた繊細なタッチを見せつつも、分厚いキーボードが牽引するイタリアン・プログレらしいダイナミックさもたっぷり盛り込んだ傑作。ラティマーばりに泣く存在感あるギターにキーボーディストが兼任するフルートの切ない旋律が絡みCAMEL風サウンドが広がったかと思えば、スコンッと硬質なリズムに乗ってシンセがカラフルかつ緊張感を持って走り出すカッコいいパートがあり、さらにはチャーチ(風?)オルガンが鳴り響く荘厳なパートまでも飛び出して、重厚ながらも目まぐるしく場面転換するパフォーマンスは、これぞイタリアって感じで絶えずゾクゾクさせられます。叙情性とアグレッシヴさのバランスが素晴らしい、聴き応え抜群の一枚です!
イタリアのシンフォニック・ロック・グループERIS PLUVIAのギタリストAlessandro Serriと管楽器奏者Edmondo Romano(HOSTSONATENでも活動)を中心に結成されたプログレ・バンド、ANCIENT VEILの4作目となる2023年作。本作はラテン語で「永遠の少年」を指し、ユング心理学でも用いられる不老不死の神「プエル・アエテルヌス」をタイトルに冠したコンセプト・アルバム。ERIS PLUVIAがそうであったように、とても柔らかく繊細な印象のシンフォニック・ロックとなっており、楽曲の華やかさと、アコースティックな音色が生み出す素朴さが共存しています。イタリアのシンフォニック・ロックと言えば、BANCO DEL MUTUO SOCCORSOらから影響を受けたヘヴィー・シンフォニック・ロックが主流となっていますが、ANCIENT VEILのサウンドもまた、とてもイタリアらしさを感じさせます。なお本作には、OSSANNAのLino VairettiやFORMULA 3のTony Cicco、DERILIUMのMartin Griceらがゲスト・プレイヤーとして参加している他、20名近くのオーケストラ楽器奏者及び合唱隊が登用され、シンフォニックな音楽性に貢献しています。シンフォニック・ロック・ファンならば押さえておきたい1枚です。
現イタリアン・プログレ・シーンの中核的存在と言えるミュージシャン/プロデューサーFabbio Zuffantiが、同国の著名な作家Antonio Morescoとコラボレートした19年作。43分に及ぶ全1曲という異色の構成で、Morescoによる自作詞の朗読にZuffantiが音楽を加えるというスタイルで進行します。特筆はやはりFabbio Zuffantiの作り出す深遠にして哀愁も漂わせた音世界。エレクトロニクスも導入しつつひんやりとダークに広がるアンビエンスな音空間が心地よく、その道の大家ブライアン・イーノに肉薄するような完成度で聴かせます。バンドの一員としてはFINISTERREやHOSTSONATENなどシンフォニックなスタイルを主としつつ、近年はソロ作をメインにデジタルでアンビエントな作風にシフトしている彼ですが、その路線が極まった一枚と言えるかもしれません。
イタリアン・シンフォ実力派グループUBI MAIORで活躍するキーボーディストGabrielle Manziniのソロ・プロジェクト、2021年作3rdアルバム。Tony Banks彷彿の華のあるファンタスティックなシンセとHackettを意識したデリケートで気品あるギターが劇的に交差する、随所にGENESISへのリスペクトを感じさせるスタイルが特徴。この作品の面白味が、当然そこから薫り立ってきそうなGENESIS譲りの英国風リリシズムは控えめで、ヨーロピアンなウェットな哀愁が全編に漂っている点。そのユニークさを担うのがアンビエント色もある神秘的なピアノとPeter Gabriel色を持ちつつもより朗々と歌い上げるヴォーカルの存在。GENESISリスペクト一辺倒ではなく、イタリアン・プログレらしい濃厚なロマンティックさもたっぷりと堪能させてくれる一枚です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ペーパーケースにスレ・指紋あり
イタリアのメロディアス・ロック・グループ、2013年作2nd。ヌケの良いクリアな歪みのギター、透明感あるトーンで柔らかに広がっていくキーボードやピアノ、時折挿入されるポスト・ロック的な残響音、そして、ハイ・トーンの美声のエモーショナルなヴォーカル。モダンでメランコリックな音像が印象的です。全曲が英語で歌われ、あまりイタリア色は感じませんが、爪弾かれるアコギや深遠なストリングスや美意識たっぷりの流れるようなメロディにはやはりイタリアならではの格調高さがあります。新世代メランコリック・ロックの好盤。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
紙ジャケに若干ノリ剥がれあり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
イタリア出身新鋭シンフォニック・ロックバンドによる12年作3rd。スピード感いっぱいに弾けるように展開するファンタジックなアンサンブルに、ドラマティックかつ洗練されたポップセンスを感じさせるメロディーが気持ちよく響くシンフォニック・ロック。アンサンブルを彩るキラキラしたアコギやフルートのリリカルな音色からは、イタリアン・ロックらしい溢れ出すような瑞々しさを存分に感じることができます。しかし聴きどころはやはり重厚に鳴るストリングスやコラール風の合唱、荘厳なオルガンなどを用いた本格派バロック・サウンドが展開されるところで、そこにヴォーカルが切々と歌声を響かせると一気に匂い立つようなロマンが現れてきます。流麗なギターが活躍するプログレ・ハード風のアンサンブルも随所で聴かれ、一曲の中でも静と動を巧みに同居させる曲展開が見事。現代イタリアン・シンフォの新たな潮流を感じさせる充実の一枚です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干ケースツメ跡あり
クラシック音楽やキース・エマーソンに影響を受けたキーボード奏者&コンポーザーのLuca Zabbini率いるグループ。Luca自身がこれまでの最高傑作と評する2015年作4thアルバム。新たなドラマーとギタリストを迎え4人編成となっており、ゲストとして、なんとあのニュー・トロルスのVittorio De Scalziが3曲目に参加して録音されています。爽快なアカペラの多声コーラス・ワークではじまり、アコギとエレキによる弾むようなバッキング、透明感あるリリカルなピアノ、ファンタスティックなキーボードが豊かに広がるアンサンブルの何と素晴らしいこと!このオープニングを聴いて、ムーン・サファリを思い出すリスナーはきっと多いはず。前のめりに突っかかるようなリズムのキメとともに、ハモンド・オルガンがうねりを上げるところは、往年のプログレのDNAを継ぐ幻想性とともに、現代的なエッジが絶妙にバランスしててカッコ良いし、ガツンと歪んだギターとハモンドが突っ走るところなんかは70年代ハード・ロックも継いでてグッとくるし、管楽器風のトーンのキーボードが高らかに鳴り響いたかと思うとクラシックそのままの流麗なピアノが流れてメロディアスなパートにスイッチしたり、溢れんばかりのアイデアとそれを軽々とこなす演奏も特筆ものだし、すごいワクワク感いっぱい。EL&Pやジェスロ・タルへの愛情たっぷりなパートなんかもニンマリだし、往年のプログレ・ファンにも激レコメンド。前作も素晴らしい出来でしたが、さらに突き抜けた傑作!
紙ジャケット仕様、SHM-CD、ボーナス・ディスク付きの2枚組、定価3200+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
カビあり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微な折れあり、背ジャケにヨレあり
80年代中期より、プログレ〜アンビエント〜オルタナ〜ハードコアなど時代と共に様々な音楽性のバンドに在籍し音楽活動を行ってきたイタリアのミュージシャンMox Cristadoroを中心とする新鋭バンドによる17年デビュー作。まず参加メンバーの豪華さに驚愕。奇才Fabbio Zuffantiに、PFMのギタリストFranco Mussida、YUGENのキーボーディストPaolo Bottaなど新旧イタリア・シーンを代表するミュージシャンが名を連ねます。内容も、カンタゥトーレの大御所Lucio DallaやClaudio Baglioni、Franco Battiatoなど往年の名ミュージシャンのナンバーを、現代のプログレッシヴな感性で蘇らせたユニークなものとなっています。オリジナルではシンフォニックなキーボード群をバックに抑えた表情で歌うL. Dalla「L'operaio Gerolamo」は、鋭いギターリフを中心に展開するモダンな質感のダークなシンフォ・ナンバーに、ピアノを基調に切々に歌われていたBaglioniの「Solo」は、メロトロンとヘヴィなギターをフィーチャーした重厚かつドラマティックなサウンドに、完成度の高い解釈で生まれ変わらせていて見事です。朗々と淀みなく歌い上げるスタイルからR. Coccianteを思わせるややダミ声で熱く歌い込むスタイルまで、各曲で多彩に声質を変化させて歌うヴォーカルも特筆。企画アルバム的な性格の作品ですが、原曲の良さを生かしつつモダンなダイナミズムとドラマ性を加えた、現代のイタリアらしいサウンドを堪能できる一枚です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微な圧痕あり、内袋に若干スレあり
ギリシャはアテネ出身、女性ヴォーカル、男性フルート/Key奏者、男声ギタリストによるトリオ、2010年デビュー作。グリフォンやジェントル・ジャイアントから影響を受けているようで、艶やかなヴァイオリン、ミスティックでいて気品に満ちたフルートやリコーダーが彩る、クラシカルかつトラディショナルな優雅さに、ゲスト参加した現代イタリアが誇るチェンバー・ロック・バンドYUGENのKey奏者やD.F.A.のドラマーによるチェンバー・ロック/プログレのエッセンスが加わったサウンドは、圧倒的に瑞々しく幽玄。紅一点エヴァンゲリアの澄み切ったハイ・トーンのヴォーカルも絶品です。これは至高の一枚!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
03年デビュー、Vo&Keyを務める女性ミュージシャンSimona Riganoを中心とするイタリアのプログレ・バンド。トリビュート・アルバムへの参加曲やEP収録曲をまとめた23年のコンピレーションで、Procol Harum/Steve Hackett/Pink Floyd/Yes/Marillion/Alunni del sole/Santana/Moody Bluesをプレイした8曲に、本作のため新たにGoblinのカバーを追加した全9曲。哀愁のシンセが印象的な叙情派プログレ・インストに生まれ変わった「Repent Walpurgis」、Simonaの美声を生かした優美なサウンドが本家に引けを取らない「Shadow of Hierophant」、独自の浮遊感あるアレンジと原曲通りのドラマティックさが堪能できる「The Great Escape」などが特に秀逸です。そして冒頭を飾る新録音の『Roller』収録曲「Goblin」は、原曲に忠実ながらもよりしなやかで流麗なタッチが魅力となっていて聴きモノ。完成度の高い名曲カバーの数々を楽しめる好編集盤!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
09年にデビューしたイタリアのシンフォニック・ロック・グループ、22年作。ギターとピアノを軸とする深淵を描くようなダークな音世界と、メロトロンを伴った叙情的シンフォ展開があまりに劇的に対比するスタイルは、初期から変わらず孤高。インストながら、これぞイタリア!と思わせるダイナミックで雄弁な音の流れが素晴らしいです。メロトロンの深みある響きも絶品。PINK FLOYDファンの方なら、この映像的描写力に長けたサウンドはきっと気に入ってもらえると思います。カケレコメンド!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干スレあり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
廃盤、直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2625
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、カビあり
ギタリスト、ヴォーカリストを迎え、ソロ・プロジェクトからバンドとなって録音された05年作。きらびやかな音色のファンタスティックなキーボードを中心に、硬質なギター・リフやスリリングなリード・ギターがダイナミズムを注入する、スケールの大きなシンフォニック・ロック。力強くエモーショナルなヴォーカリストが歌い上げるメロディもたいへん叙情的で胸を打ちます。ヴォーカル・メロディに被さるギター・ソロも「泣き」に溢れていて印象的。アルバムのどの部分、どのフレーズを切り取ってもリリシズムが溢れ出る、「歌」好きにはたまらない逸品。
キーボード奏者Corrado Sardella率いるグループ。07年作。サウンドは前作と同傾向で、清涼感溢れるメロディアスなキーボードを中心に、「静」と「動」の対比鮮やかに、ダイナミックかつドラマティックに展開する壮大なシンフォニック・ロック。メタリックなリフ、ハイ・ポジションを多用し美しく駆け上るソロともに素晴らしいギターもたいへん魅力的。エモーショナルなヴォーカル、美しいメロディも胸を打ちます。たおやかに舞うヴァイオリンも絶品!ドラマティックなシンフォニック・ロックのファンは聴いて損はない逸品です。
90年代から活動し、シンフォ・ファン必聴の名作を数多く残しているキーボード奏者Corrado Sardella率いるグループ、2011年作。スケールが大きくきらびやかなキーボードを中心に、エッジの効いた硬質なギター、手数多く焦燥感を煽るドラムがスリリングに畳みかけるダイナミックなシンフォニック・ロック。荘厳なメロトロン、優雅に舞うヴァイオリン、リリカルなピアノ、詩情豊かなメロディなど、イタリアらしい叙情性も魅力的。ドラマティックなシンフォニック・ロックのファンは必聴の力作です。
90年代後半から活動し、シンフォ・ファン必聴の名作を数多く残しているキーボード奏者Corrado Sardella率いるグループ。2016年作9thアルバムで2枚組の一大コンセプト・アルバム。イ・プーのレッド(Bass)をはじめ、ヴォーカルとしてLA MASCHERA DI CERAのAlessandro CorvagliaやMANGALA VALLISのRoberto Tirantiが参加するなど、多数のゲストが参加して制作されており、これまで以上にダイナミズムに溢れたシンフォニック・ロック大作に仕上がっています。透明感あるトーン、温かくファンタスティックなトーン、激しくアグレッシヴなトーンを駆使し、ヴィンテージ・キーボードとピアノを操って幻想と現実を行き交うようなスケールの大きな音世界を描きだすセンスとテクニックは相変わらずの素晴らしさ。まるで往年のスティーヴ・ハケットをキーボードで再現するような、そんな伸び伸びと奏でられるドラマティックなキーボードのリードにも心躍ります。時にカンサスも彷彿させる「プログレ・ハード」なダイナミズムとフックあるメロディも魅力的。リリカルなギターや視界がパッと開けるような展開などはムーン・サファリも頭に浮かぶし、いや〜、これは良いアルバム。文句なしに最高傑作と言える大充実作です。
キーボード奏者Corrado Sardellaによるプロジェクト。97年作の1stアルバム。トニー・バンクスを想わせるキーボードをフィーチャーしたファンタスティックなシンフォニック・ロック。柔らかい光に包まれたような叙情性溢れるパートと、変拍子の中シンセがスリリングなフレーズで畳みかけるアグレッシヴなパートとを織り交ぜたダイナミックな展開も聴き所。ギター、ベース、ドラムなど、すべてシンセによる音作りのようですが、軽さは感じられず、力強いサウンドに驚きます。オール・インストです。
イタリアのMellowレーベルが送り出したシンフォニックロックバンドの99年3rd。元々リーダーのCorrado Sardellaのソロプロジェクトとして誕生したバンドであり、初期は典型的な「1人シンフォニックロック」でしたが、本作でサポート陣も充実したバンドスタイルによって製作されています。さて、本作は10分超えの楽曲を含む4曲で構成された大曲主義な作品となっており、さらに4曲中3曲はオリジナルのコンセプトに基づいた組曲形式という気合いの入れようです。ダレることなく緩急を巧みに切り替えて演奏される優美なシンフォニックサウンドはなかなかのもので、Tony BanksやRick Wakemanの影響を感じさせるCorrado Sardellaのキーボードがやはり素晴らしいですが、要所で取り入れられるスキャットやクワイア、そして効果音が、楽曲によりゴージャスな魅力とファンタジックさを与えている点も見逃せません。また、前作まではギターサウンドもシンセサイザーで代用されていましたが、本作では生ギターを導入し、「1人シンフォニックロック」の弱点を払拭することに成功しています。イタリアンシンフォニックロック中堅バンドの出世作として、押さえておいて損は無い作品です。
イタリアのキーボード奏者Corrado Sardellaによるプロジェクト・バンド、4作目となる01年作。クラシックの確かな素養を感じさせるトニー・バンクス直系の華やかなキーボード・サウンドを軸に、ハケットをハードロック寄りにしたようなトーンのギターが縦横無尽に舞い、ヴァイオリンが凛とした叙情美を加えるあまりにファンタスティックなアンサンブル。そこに抜けの良いイタリア語ヴォーカルが入ると、初期GENESISへの憧憬が音から止めどなく溢れ出てくる、どこまでもファンタジックなシンフォニック・ロックが幕を開けます。17分、25分超の大曲を壮大なスケール感で描き切る構築的なセンス、そして描写力に優れた演奏技術に終始圧倒される傑作!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
イタリア新鋭TAPROBANで知られるマルチ・プレイヤーRoberto Vitelliによるプロジェクト、4作目のスタジオ・アルバムとなる24年作。元ANGLAGARDのMattias Olsson(ds)を含む4人組を基本編成に、Clive Noran(PENDRAGON)、Tomas Bodin(ex.THE FLOWER KINGS)、David Jackson(ex.VDGG)、John Hackettなど今回も実力派ゲストを迎えての制作です。インスト・パートの比重が大きかった前作と比べ、ヴォーカルを中心に据えてキャッチーさを増したサウンドとなっているのが本作の特徴。クラシカルなシンセサイザーが次々と折り重なるように溢れ出すスケール大きな導入から、早くも傑作の予感が漂います。全編で華麗に躍動するキーボード群、歌心いっぱいのメロディアスなギター、ダイナミックなプレイで演奏を牽引するドラムらが密度の高いアンサンブルで駆け抜けるスタイルは、往年のポンプ・ロックを彷彿させる鮮やかなファンタスティックさに満ちており圧巻。上記の素晴らしいOPパートを担当したClive Noranをはじめ、らしさ満点のサックスを提供するDavid Jackson、エレガントかつ陰影に富むフルートで英国的叙情を添えるJohn Hackett、そしてピアノの神秘的なプレイで終幕を告げるTomas Bodinと、各ゲストの持ち味もしっかりと作品づくりに生かされているのが何より素晴らしい。初期MARILLIONやPENDRAGON、そしてGENESISファンの方には是非オススメしたい作品!
イタリアのチェンバー・グループYUGENのギタリストによるプロジェクト、13年作。あまりに格調高く静謐に鳴らされるピアノ、甘美なメロトロン、波打つストリングス、彼方から届くヴァイブの音が有機的に結びついていく鳥肌モノのアンサンブル。そこに虚ろで物悲しい表情を持つ女性ヴォーカルが加わると、このバンドならではの底の知れない深みを持った音世界へと吸い込まれていきます。YUGENのメンバーを擁するだけあって、各楽器が前衛的かつ知的な音の掛け合いを聴かせるパートも登場し、チェンバーロックらしいダークさと緊張感がより作品の世界観を広げているのも特筆すべき点。全編にわたり、この世のものとは思えない幽玄なる美を湛えたチェンバー/シンフォニック・ロックの傑作!
イタリア出身のヴォーカリストとピアニストによるデュオで、同国の代表的カンタゥトーレの一人Angelo Branduardiの楽曲を独自の解釈で演奏した24年作。クラシックの高い素養を感じさせる美しいピアノの調べに乗って、慈愛をこめて歌い上げる胸に迫るヴォーカル。オリジナル・バージョンをリスペクトしながらも、シンプルかつドラマティックなアレンジで実直に聴かせるパフォーマンスが素晴らしく、Branduardiカバーという枠を超えた感動的な歌曲集となっています。これは珠玉の一枚!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
カビあり
90年代以降のイタリアン・プログレ代表格FINISTERREのベーシストにして、LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENなど現イタリアの重要グループを率いる才人、ソロとしては2014年『LA QUARTA VITTIMA』以来となる19年作。HOSETSONATENでプレイするドラマーも含む6人バンド編成で制作されていますが、70年代プログレの質感を重視した上記グループに対し、エレクトロニクスを大胆に導入した21世紀的なサウンドを展開。ただ無機的な印象は微塵もなく、柔らかに叙情を描くヴァイオリン、凛と格調高いピアノ、そしてイタリア語による歌心たっぷりのヴォーカルらの温かみに溢れた演奏と手を見事に取り合っているのがさすがのセンスです。アコースティック・ギターとヴォーカルをメインとする往年のカンタゥトーレ作品のような素朴なパートも随所に現れて、エレクトロニックなサウンドとの絶妙な対比を生み出します。イタリアン・ロック・ファンはもちろん、ポスト・ロック・ファンあたりにも響きそうな凝った音響づくりにも注目です。現イタリアきっての鬼才によるアーティスティックな側面が凝縮されたような一枚!
イタリアのキーボーディスト/コンポーザーGiancarlo Nicorelliを中心とするシンフォ・グループ、06年のデビュー作から18年を経てリリースされた24年作2nd。タイトルに冠されジャケットにも描かれている、中世イタリアの時代に建造された城塞Zumelle Castleをテーマにしたコンセプト・アルバムとなっています。オルガンを中心とする中世ロマンを湛えた素晴らしいキーボード・ワークと、クラシカルなヴァイオリンやフルートらが織りなすエレガントかつ哀愁を帯びたアンサンブルに聴き惚れていると、一転ギターと激しいヴォーカルが登場しアグレッシヴなヘヴィ・シンフォへとなだれ込む展開に思わず息をのみます。優雅さと攻撃性が入り乱れながら進行するダイナミズム抜群のサウンドが特徴的ですが、その両者をつなぐ「静」と「動」を自在に切り替えるオルガンのパフォーマンスがやはり出色。古くより西洋音楽の中心地として栄華を誇ったイタリアのグループとしての矜持を感じさせるような力作です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
94年に結成されたイタリアはローマ出身のジャズ・ロック・グループ、前作から13年を経て遂にリリースされた23年4thアルバム!、ポスト・ロック的な浮遊感やスペイシーな音響で煌びやかな装飾を施したハイセンスなジャズ・ロックの中に、時折カンタベリー・ロックを思わせるしなやかで芳醇なタッチを織り込んだスタイルは、以前と驚くほど変わっていません。遊び心に富んだ先の読めない展開の連続に終始ワクワクしてしまう傑作!
ペーパーケース仕様、CD-R
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微なスレあり
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