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ウェストコースト・ロック特集

WEST COAST ROCK 黄金時代

70年代初頭、EAGLESやDOOBIE BROTHERSに代表される西海岸ロックは、全米規模で音楽シーンのメインストリームへと勢い良く流れ込みました。当時、ウェスト・コーストは、ミュージシャンにとって成功のチャンスを掴む金脈のある土地だったのです。EAGLESは、そんな音楽産業の巨大化を批評的に表現し、シーンの閉塞感を打ち破りました。既存の多種多様なロック・ミュージックとポップ、ディスコ・サウンドの融合は、BOZ SCAGGSは、後にAORと呼ばれる事になる、モダンで瀟洒なアーバン・ミュージックを生み出しました。

代表的なアーティスト

EAGLES

70年代前半、巨大化する音楽産業の閉塞感を鮮やかに打破したのが、彼らEAGLESです。 彼らの代表的名曲、「HOTEL CARIFOLNIA」では、享楽的な当時の状況を、出口のないホテルに譬えて、形骸化したカリフォルニアの文化そのものの終焉を通告したのです。またそれは、大スターとなってしまた彼ら自身の苦悩をも滲ませていました。

BOZ SCAGGS

BOZ SCAGGSもまたWEST COAST ROCKシーンなくして生まれることの出来なかったアーティストの一人と言えるでしょう。黒のサングラスにスーツでキメたダンディな出で立ちに象徴される彼の都会的で洗練されたサウンドは、)「AOR」Adult-Oriented Rock(和製英語のアダルト・オリエンテッド・ロック)として日本では紹介され、代表作「SILK DEGREES」は全米2位を記録、500万枚以上を売り上げました。

DOOBIE BROTHERS

MICHAEL MCDONALDが主導権を握ったDOOBIE BROTHERSは、その特徴であった豪快で迫力のあるギター・サウンドから、瀟洒に洗練されたロッキン・ソウルフル・サウンドへと変貌を果たし、当時のWEST COAST ROCKシーンは、彼らを最大級の成功の道へと導きました。76年リリース6作目以降は、後期DOOBIE BROTHERSの特徴であったキーボード主体の都会的サウンドに身を置いてゆく彼らの再出発点となりました。

西海岸 FOLK ROCK & COUNTRY ROCK

フォーク・ロックという音楽は、BOB DYLANの持つ文学的素養に満ちた「歌」に、BEATLESが持つビートリッシュな「メロディー」を融合させた、BYRDSによって鮮やかに切り開かれました。この衝撃は全米はおろか、世界中にそのフォロワーを生むほどであり、この進化の過程として、カントリー・ロック、シンガー・ソングライター、英国のエレクトリック・フォーク、80年代のニュー・ウェーヴ、ネオ・アコースティク、米国のオルタナティヴ・カントリーに至るまで、その多大な影響はロックの歴史を大きく変えて行きました。

代表的なアーティスト

BYRDS

BOB DYALNの大名曲、「MR.TAMBOURINE MAN」のカヴァーによって鮮烈なデビューを果たしたBYRDSは、ロックンロールの刻むビートと、BEATLESを彷彿とさせる豊かなコーラス・ワーク、フォーク・ミュージック特有のアコースティック・ギターの柔らかく温かなサウンド、そして、DYLANに匹敵する文学的に練り込まれたリリックと、複合芸術としてのフォーク・ロックを生み出し、ロック史を新たなステージに押上げたのです。

MAMAS & PAPAS

カリフォルニアという地名を思い浮かべると、真っ先に頭に浮かぶ程の代表曲、「夢のカリフォルニア」を放った男二人、女二人混声フォーク・ポップ・グループ。今日のロック・フェスティバルの源流とも言われている、67年の「モントレー・ポップ・フェスティバル」を主催したのが、このグループのリーダー格でもあったJohn Philipsでした。才能のある歌い手Cass Elliotの急死、他、Michelleの不倫問題等、様々な伝説も残しました。

CSN&Y

BUFFALO SPRINGFIELDのSTEPHEN STILLS、元BYRDSのDAVID CROSBY、元HOLLIESのGRAHAM NASHの三人が結成した、CROSBY STILLS & NASHが母体となって、そこにロックの要素を加える形でNEIL YOUNGが加入し誕生したのがこのスーパー・フォーク・ロック・グループ。69年の「ウッドストック・フェスティバル」への出演と、アルバム「DEJA VU」の爆発的なヒットにより、グループは一躍その頂点へと上り詰めました。

  • BYRDS / MR.TAMBOURINE MAN

    全米No.1に輝くアルバム・タイトル曲を収録した個性に富むザ・バーズ、65年デビュー作

    65年の記念すべきデビュー作。ビートを効かし、マジカルな12弦ギターのアルペジオと豊かなコーラス・ワークで彩ったディランのカバー「ミスター・タンブリン・マン」は全米1位の大ヒット。独自のフォーク・ロック・スタイルは、ビートルズにも影響を与えるなど、その後のミュージック・シーンに大きな影響を及ぼします。Gene Clarkによるビートリッシュな楽曲も魅力的。90年代ギター・ポップにも通ずる歴史的傑作。

  • BYRDS / TURN ! TURN ! TURN !

    全米No.1シングルを収録したフォーク・ロック・スタイルによるヒット作

    65年の2nd。「ターン・ターン・ターン」がシングル・チャートで全米NO.1を獲得。大ヒットの連発により一層の人気を得、彼等のフォーク・ロック・スタイルは大きなセールス・ポイントになりました。本作からバーズはディランやビートルズの影響から脱しし始め独自のバーズ・サウンドを形成していきます。

  • BYRDS / FIFTH DIMENSION

    66年作3rd

  • BYRDS / NOTORIOUS BYRDS BROTHERS

    68年5th

    アメリカを代表するフォーク・ロック・グループ。バーズ版『Sgt.Peppers』とでも言えそうな68年の傑作5thアルバム。プロデュースはゲイリー・アッシャー。

  • BYRDS / SWEETHEART OF THE RODEO

    68年作、グラム・パーソンズが加入した米カントリー・ロックの金字塔

    グラム・パーソンズが加入し、68年に制作された6thアルバム。ナッシュビルで録音された、カントリー・ロックの幕を開けた作品であり、アメリカン・ロック史上に残る傑作。とにかく出色なのが、グラム・パーソンズ作の2曲、「Hickory Wind」「One Hundred Years From Now」。特にヒッコリー〜の方は、彼の代表作とも言える名曲で、胸に迫るヴォーカルと哀愁いっぱいのメロディ、ペタル・スティールが郷愁を誘います。「One Hundred〜」の方も素晴らしく、名手クラレンス・ホワイトのギターが冴え渡るスピード感溢れるカントリー・ロックの名曲。ディランのカヴァーも相変わらず絶品ですし、ロジャー・マッギン作の曲から溢れるリリシズムもさすが。堂々たる傑作ですね。

  • DAVID BLUE / NICE BABY AND THE ANGEL

    米フォーク・シンガー、73年作、Graham Nashがプロデュースし、Dave Masonが参加した名作

    Dylanなどと共にグリニッチ・ヴィレッジで活躍したフォーク・シンガー。73年作。Graham Nashがプロデュースを担当し、バックでも参加。他にDave Masonも全面バックアップ。機微に富んだ歌声、艶のあるアコギ・アルペジオ、憂いのあるメロディ。その声とメロディを彩るバック陣の好サポート。幕を開ける「Outlaw Man」は一聴でDave Masonと分かるメロウなギターとGraham Nashのハイ・トーン・コーラスが素晴らしいフォーク・ロックの名曲。素晴らしい作品です。

  • DINO VALENTE / DINO VALENTE

    94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・サイケ・フォークの大傑作。

    Quicksilver Messenger Serviceに関わりがあり、 Yongbloodsの「Get Together」、Jimi Hendlixの代表曲、「Hey Joe」の作者でもあるDino Valenteが、94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・サイケ・フォークの大傑作。移ろう陽炎のような、深いリヴァーヴの彼岸で揺れ動く、時に激しく、時に沈み込むかのような情感豊かなDinoの歌声と、掻き鳴らされる12弦ギターの音色が、フラワー・ムーブメントの晩鐘を鳴らすかのように鳴り響きます。今作のプロデュースには、Bob DylanやLeonard Cohenを手掛けたBob Johnsonが関わっているようですが、この時間軸を曲げるかのような独特なサイケデリアは、特定のジャンルの中に沈み込むことの出来ない特異な時空間を提示しており、決して古びる事のない心の叫びを内包し続けているのです。

  • EAGLES / EAGLES

    ウエスト・コースト・ロックの幕開けを告げたデビュー作

    新時代のウエスト・コースト・ロックの幕開けを告げた記念すべきファースト・アルバム。72年作。ジャクソン・ブラウンとの共作による象徴的なナンバー「テイク・イット・イージー」収録。

  • EAGLES / DESPERADO

    名バラード「DESPERADO」収録、73年作2nd、哀愁のメロディが溢れる初期の傑作

    アメリカ西海岸を代表するロック・バンド、73年作2nd。西部開拓時代をテーマとしたアルバムです。前作同様のカントリー色が濃厚ながらエレキ・ギターを導入することで音が厚くなり、ロック度を増している作品。哀愁漂うアコースティック・ギター、残響音が心地よい大らかなスライド・ギター、ゆったりとタメの効いたリズム隊による、悠然とした寂寥感を感じさせるアンサンブル。素朴なコーラス・ワークも印象的。代表曲として名高い「DESPERADO」は寂しげなピアノ・ソロに導かれる、語りかけるような低音ヴォーカルが素晴らしいバラード。他にも爽快なカントリー・ロック、ロックン・ロール、ハード・ロックなど、バラエティに富んだ楽曲を収録、どこを切っても哀愁のメロディが溢れだします。初期の傑作。

  • EAGLES / ON THE BORDER

    74年3rd

  • GENE CLARK / GENE CLARK WITH THE GOSDIN BROTHERS

    BYRDS脱退後の67年にリリースされた1stソロ、哀愁いっぱいの美メロ満載!

    BYRDSを脱退したGene Clarkが67年にリリースした1stソロ。Leon Russell、Clarence White、Chris Hillmanなどがバックアップ。BYRDS時代を彷彿とさせるビートリッシュかつ哀愁に溢れた楽曲を中心に、カントリーのフレイヴァーを加えた楽曲が彩る構成が見事。ソングライティングは相変わらず冴え渡っています。Clarence Whiteのギターも聴き所で、カントリー・タッチの楽曲はもちろん、初期BYRDSライクなフォーク・ロック曲でのギターも絶妙。BYRDSファンは必携!

  • MARIA MULDAUR / MARIA MULDAUR

    LAやウッドストックの名うてのセッション・マンがサポートした米ロック屈指の傑作、73年作

    ジェフ・マルダーとの夫婦デュオとして、ウッドストックの地でアメリカン・グッド・ミュージックに根ざした米ロックの愛すべき作品を残した後、離婚して73年にリリースしたソロ作がこちら。とにかくバックが豪華で、これを書くだけで、作品の素晴らしさは分かるでしょう。ライ・クーダー、エイモス・ギャレット、ドクター・ジョン、ジム・ケルトナー、ジム・ゴードンなど、西海岸・東海岸のセッション・ミュージシャンのオールスターと言える陣容。大ヒットした「Midnight At The Ocasis」でのエイモスのギターは、彼の一世一代の名演です。

  • TIM BUCKLEY / HAPPY SAD

    75年作

  • VAN MORRISON / TUPELO HONEY

    71年作5th、美しいジャケのイメージ通り、ヴァンの幸福な時間が刻まれた愛すべき名作

    英SSW、ソロ通算5作目の71年作。アメリカへと渡り、「アイリッシュ・ソウル」と言われるサウンドを確立した『アストラル・ウィークス』『ムーンダンス』、ウッドストックへと移り住み、ルーツ・ミュージックを愛するミュージシャン達との穏やかな生活が滲む『ストリート・クワイア』、そして、ウェストコースとへの移住と結婚を経て録音されたのが本作で、木漏れ日の下で白馬に乗る愛する妻とそれを引くヴァン、そのジャケそのままの音楽がここにあります。陰影に富んだメロディとソウルフルかつ陰影に富んだヴォーカル、歌とメロディにそっと寄り添うリリカルなピアノとギター、タイトかつしなやかなリズム隊。ヴァンらしい力強いシャウトが炸裂するロック・ナンバー「Wild Night」、切々とした歌われるメロディが胸に迫る美しすぎるバラード「Tupelo Honey」、バンジョーとペダル・スティールによる軽快かつ芳醇すぎる「Moonshine Whiskey」など、とにかく味わい深い佳曲ぞろい。ヴァンの幸福な時間が刻まれた詩情溢れる名盤です。

西海岸 BEAT & GARAGE & PSYCHE

50年代末、ビート族の西の拠点として栄えた、「自由都市サンフランシスコ」では、60年代には、ドラッグ(LSD)による意識革命、ヒッピー・ムーヴメントによるカウンター・カルチャーの名の下で、百花繚乱なサイケデリック・バンドが花を咲かせて行きました。LAで演劇を学んでいた、カリスマ青年ジム・モリソン率いるDOORSは、その廃頽的な美学で唯一無二のロック・バンドとして君臨。シスコのヒッピー&ドラッグ文化の棟梁バンド、GRATEFUL DEADは現在のJAM系バンドの先駆者として、今も根強い人気を誇っています。

代表的なアーティスト

DOORS

ウエスト・コースト出身であることさえ、彼らのカリスマ性溢れるロック・ミュージックの前では色褪せてしまうかのような、漆黒のアート・ロックを放ったのが、不世出のロック詩人、JIM MORRISON率いるこのDOORS。バンド名は、かの18世紀の詩人、WILLIAM BLAKEの詩の一節『もし知覚の扉が浄化されるならば、全ての物は人間にとってありのままに現れ、無限に見える。』から採られています。71年にドラッグの過剰摂取で、僅か27歳でこの世を去るJIM達の、ダークでサイケデリックな泡沫の夢は、時を越えて聴く者の心を激しく揺さぶるのです。

GRATEFUL DEAD

ロック、フォーク、ジャズ、ブルーグラス、カントリー、ブルース、サイケデリックとあらゆるアメリカン・ミュージックの諸要素を混交させ、長時間の演奏の中でインプロヴィゼーションを信条とした彼らは、60年代米国のサイケデリック、ヒッピー革命、つまるところの抵抗文化(カウンター・カルチャー)の担い手として、アメリカの音楽史に深い楔を打ち込みました。中でも象徴的なのは、「デッドヘッズ」と呼ばれる彼らのツアーを追いかける人々が生まれた事で、その次世代、次々世代と、現在のJAM ROCK世代へと続くひとつの文化の祖として、その名は永遠に刻まれ続けています。

JEFFERSON AIRPLANE

60年代後半、サンフランシスコを起爆点としたサイケデリック革命の代表的バンドとして君臨した彼ら。その存在は、60年代前半のBEATLES等によるブリティッシュ・インベンションの洗礼を受けた第一世代でもありました。ベトナム戦争を代表とする当時のアメリカ政府の失策を批判する反体制的な世評、LSDに象徴される薬物体験による意識の拡張(ステージのライト・ショー)と言った、当時最先鋭の空気感の中で活動のピークを迎えました。

西海岸 SINGER SONGWITER & FOLKIES

本来、別々の立場であったシンガーとソングライターを、一人の人間が受け持つことで多彩な「歌」を作り「歌」そのものが持つ本来の豊かさを取り戻させた新しい歌い手たち、JAMES TAYLORやCAROL KING等は、LAを拠点としながら、内省的な歌を紡ぎ出しました。西海岸の音楽の方向性を形作った新興レーベル、アサイラムからは、JACKSON BROWNEを筆頭に、JONI MITCHELL、TOM WAITS、WARREN ZEVON等が活躍。NICOLETTE LARSON、VALERIE CARTER、LINDA RONSTADT等、西海岸の陽光が似合う歌姫が、多数活躍した事も特徴です。

代表的なアーティスト

CAROLE KING

狂騒のサイケデリア、60年代を越えて傷ついた若者たち(少しずつ若さを失って行った者たち)を内省の呟きに乗せた歌声で癒しをもたらしたのが、英国でのアップル・デビューが不発に終わったJAMES TAYLORと離婚間もない傷心のCAROLE KINGでした。彼女等はこの西海岸を新たな「約束の新天地」として見たのでしょうか。CAROLEのセカンド・ソロ「つづれおり」はグラミー賞4部門制覇、全米アルバム・チャートで15週連続1位、その後も302週連続でトップ100にとどまるという、驚異のロングセラーともなりました。その背景には、個人的な感情をこそ大切にする事が、人々との私的な感情との触れ合いに繋がると確信した彼女の意志があったのでしょう。

JACKSON BROWNE

ロサンジェルス育ちの生粋の西海岸シンガー・ソングライターである彼は、60年代の後半からEAGLES、NITTY GRITTY DIRT BAND等に楽曲の提供をしており、その頃からその名を広く知られていたと言われています。メジャー・デビューは、72年。彼もまた70年代という、60年代の狂騒と挫折に傷ついた人々の心の叫びを代弁するかのような苦悩や葛藤、心の痛みを歌に託す事によって、同世代の人々から大きな支持を受ける事となりました。ローリング・ストーン誌からは、「1970年代で最も完成された作詞家」とも評されています。

DINO VALENTE

今では、アシッド・フォーク名盤の最高峰として名高い彼の唯一作。サイケデリック・ロック・バンド、QUICKSILVER MESSENGER SERVICEの中心的存在であり、JIMI HENDRIXの「HEY JOE」、YOUNGBLOODSの「GET TOGETHER」の作者としても有名です。元来の彼は、NYはグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シンガーで、FRED NEILに深く傾倒した一人でもありました。その事は、彼のこのくぐもった歌声と、深い霧がかったリヴァーヴの向こう側でたゆたうかのような12弦ギターの旋律からも強く伺う事が出来ます。94年にこの世を去るまで、彼の残した作品はこのタイトルのみです。

  • AMERICA / AMERICA

    ヒット曲「名前のない馬」収録の名作、72年デビュー作

  • AMERICA / HOMECOMING

    ハーモニー豊かなフォーク・ロック、72年作

  • CAROLE KING / MUSIC

    SSW傑作、71年作

  • CAROLE KING / TAPESTRY

    71年作、米シンガーソングライターの金字塔的大傑作!

    米シンガーソングライターの金字塔。共同体幻想の崩壊とベトナム戦争泥沼化の中、疲弊したアメリカ人の心を柔らかく包んだ傑作。

  • CAROLE KING / FANTASY

    73年作

  • CAROLE KING / WRAP AROUND JOY

    74年作

  • CITY / NOW THAT EVERYTHING'S BEEN SAID

    キャロル・キング、ダニー・クーチ、チャールズ・ラーキーによるトリオ、69年作

  • CSN&Y / DEJA VU

    70年作

  • DAN FOGELBERG / SOUVENIRS

    米SSW、JOE WALSHプロデュースによる74年作

  • DOOBIE BROTHERS / CAPTAIN AND ME

    「ロング・トレイン・ランニン」など代表曲多数収録の73年作

  • DOOBIE BROTHERS / WHAT WERE ONCE VICES ARE NOE HABITS

    74年作

  • DOOBIE BROTHERS / STAMPEDE

    75年作

  • JACKSON BROWNE / FOR EVERYMAN

    73年2nd、彼の右腕とも言えるギタリスト、デビッド・リンドレーが初参加、バンド・アンサンブルを強化し、ウエスト・コースト・サウンドで彩った初期の名盤

    ウエスト・コーストを代表するSSW、73年作2ndアルバム。一流のセッション・マンを揃えた上、ジョニ・ミッチェルやエルトン・ジョン、デビッド・クロスビーなど豪華ゲストを迎えて制作。彼の右腕とも言えるギタリスト、デビッド・リンドレーがバンド・メンバーとして本作より参加しているのもポイント。SSW然とした慎ましやかな佇まいの前作と比べてアンサンブルが強化されており、ロック度の高いアルバムに仕上がっています。イーグルス初期の名曲として知られるグレン・フライとの共作曲「TAKE IT EASY」をセルフ・カバーで収録、伸びやかなスライド・ギターと繊細なアコギが絡む渋く味わい深いヴァージョンです。深い哀愁を湛えるメロディは既に円熟の域に達しており、それら優れた楽曲をウエスト・コーストらしいレイドバックした演奏陣、鮮やかなコーラス・ワークにより見事に彩っている初期の名盤。

  • JAMES TAYLOR / SWEET BABY JAMES

    米SSWの金字塔的作品、内省的な70年作

    狂騒と革命の60年代の果て、内省の70年代、即ちシンガー・ソングライターの時代を、静かなアコースティック・ギターを爪弾きながら、高らかに告げた金字塔的大名作。プロデューサーにPeter & GordonのPeter Asher。コンビ解散後はBEATLESのアップル・レーベルで新人発掘の仕事を始め、初めて契約を交わしたのがJamesだったのです。結果としては、7曲目に収録されている「FIRE AND RAIN」のヒットをきっかけに彼を一躍スターダムへと導くのですが。特筆すべきことは彼の作品世界が、ボーイ・ミーツ・ガールでもなく、直接反戦を問うプロテスト・ソングでもなくて、個人の何気ない日々の生活感情を吐露した、個々の内面描写に、その表現欲求を照射していたこと。ごく個人的な感情ほど多くの人々の胸を打つという、新しい形のシンガー・ソングライター像を、優れたギターの表現力を通して描き出していたことが重要なのです。個人心象に長けた歌には、必然的にNYMN(聖歌)のような救済が含まれ、柔らかいカントリーのフレイヴァーを基調にブルース、R&B、黒人霊歌、ブルーグラスといったアメリカン・ルーツ・ミュージックと絡ませながら、巧みなバランス感覚と都会的センスによって息づいています。大切な時間に、そっと耳を傾けたい。そんな一枚です。

  • JAMES TAYLOR / MUD SLIDE SLIM AND THE BLUE HORIZON

    「SWEET BABY JAMES」で人気絶頂の最中にリリースされたJTこと、JAMES TAYLORの第3作目

    前作、「SWEET BABY JAMES」で人気絶頂の最中にリリースされたJTこと、JAMES TAYLORの第3作目。CAROLE KINGとのデュエット曲「YOU'VE GOT A FRIEND」(全米第1位)を含む非常に充実した内容。世間はシンガー・ソングライター・ブームの真っ盛り。前作から更にぐっと落ち着いた雰囲気で、タイトル曲等はとりわけレイドバックしていて脳天気な雰囲気さえ感じられるのは、お百姓になった自分を「MUD SLIDE SLIM」と呼ぶ洒落っ気さがそうさせるのでしょうか。冒頭から幸せに満ち足りたかのような、恋人との生活を謳歌するかのようなその屈託のない明るさがとても魅力的な本作品。それでいて、「HEY MISTER THAT'S ME UPON THE JUKEBOX」等「FIRE AND RAIN」以降の自分の成功を冷静な目で見つめるような曲も。家族を呼んで録音された「HIGHWAY SONG」は白人流ゴスペル・ソング。反戦の世評感情を滲ませた曲がヴェトナム戦争の傷跡を甦らせるかのようでもあり。CAROLE KINGの「SO FAR AWAY」を意識したかのような MITCHELLとのデュエット「LONG AGO AND FAR AWAY」も収録と、ジャケットから醸し出される伊達男ぶりも眩しい、成功の光と影を秘めた大傑作です。

  • JONI MITCHELL / LADIES OF THE CANYON

    70年作3rd、ラスト3曲の堂々たる名曲をはじめ、どこを切ってもメロディが溢れる傑作

    70年作の3rdアルバム。次作『BLUE』と並ぶ初期の傑作ですね。『BLUE』に比べると穏やかでリリカルな楽曲が多いのが特徴。穏やかといってもそこはジョニ。変則チューニングのギターと格調高いピアノによるアーティスティックな響き、高音が美しいヴォーカルの透明感といったジョニの特徴はそのままで、穏やかな日常の瞬間を高精細のカメラで写し取ったような、聴き手の時間を止める透き通った表現が印象的。アルバムのどこを切り取っても名曲といえる出来映えですが、特にラストの3曲はロック史上に残る充実ぶり。シングルカットされヒットした代表曲「Big Yellow Taxi」、CSN&Yのカバーでも有名な「Woodstock」、映画「いちご白書」の挿入歌としてバフィー・セント・メリーがカバーした「Circle Game」の3曲は、ジョニの変幻自在のメロディメイカーの才能が堪能できます。ロック史に残る傑作!

  • JONI MITCHELL / BLUE

    最高傑作と言われる71年作4th、米ロック史上に燦然と輝く傑作

    最高傑作と言われる71年作の4thアルバム。穏やかな前作と比べ、タイトルやジャケットの印象通り、内省的で叙情的な作品が並んでいます。アコギやピアノの弾き語り中心ですが、まるでジョニとは別の意志を持っているかのように自在に展開していくコード進行、その中で豊かな感情の赴くままに自由に飛翔するかのようなメロディ。聴き手の時間を止める透き通った表現が全曲を貫いています。それにしても全曲が名曲と言っても過言ではないメロディメイカーぶりは凄いです。米SSWを代表する傑作であることを超え、ロック史上に燦然と輝く傑作。

  • JONI MITCHELL / CLOUDS

    ジャケのイメージ通りに内省的で陰影に富んだ69年作の2nd

    69年作の2nd。ジュディ・コリンズに取り上げられヒットし、フェアポート・コンヴェンションもカヴァーした初期の名曲「Chelsea Morning(邦題:青春の光と影)」を収録。アコギ弾き語りながら、自由自在に紡がれる独特のコード進行と流麗なアルペジオによって、驚くほどに広がり豊かなアンサンブル。そして、軽やかに舞う透明感のあるハイトーンの歌声。瑞々しく奔放な次作に比べ、内省的で陰影に富んでいるのが印象的。ジャケのイメージ通りに、彼女の内側がドキリとするほどの繊細さで描かれた名作です。

  • JONI MITCHELL / COURT AND SPARK

    74年作6th、フォークとジャズが手を取り合ったロック史上に残る傑作

    74年作の6th。ジョニと言えばオープン・チューニングのギターによる自由自在のコード進行とその上を軽やかに舞うようなメロディが持ち味。デビューからのギターやピアノの弾き語りスタイルでも充分に色彩に溢れていましたが、本作では、西海岸のトップ・フュージョン系ミュージシャンを起用し、孤高でいてたおやかな、一層色彩感覚が研ぎ澄まされた鮮やかなサウンドを聴かせています。それにしてもジョニが描く奔放な音楽にカチっと流麗なフレーズで彩るバックの演奏陣は見事の一言。ディランのフォーク・ロック化と同じぐらい革命的ともの言える、フォークとジャズが手を取り合った傑作です。

  • LITTLE FEAT / DIXIE CHICKEN

    最高傑作の呼び声高い73年作

    70年代のアメリカ西海岸を代表するロック・バンド、LITTLE FEATが73年に発表した3rd。前作『SAILIN' SHOES』発表後に訪れた解散の危機を乗り越え、新メンバーを加え6人組となって制作された作品。Lowell Georgeはかねてよりニューオリンズ・サウンドへと傾倒していただけに、ニューオリンズ出身の新メンバーを迎えて制作した本作は彼の制作意欲が一気に開花した作品ともいえる。初期の一連の作品がそうであるように、本作もまた、Lowell Georgeの綴るリリックの、渋く味わい深い世界感を堪能できる。

  • LITTLE FEAT / FEATS DON'T FAIL ME NOW

    74年作4th

  • NEIL YOUNG / HARVEST

    米SSWを代表する歴史的傑作、72年作!

    72年作の4th。全米No1ヒットの「Heart Of Gold」を含む代表作と評される一枚。都会的な憂いに満ちたメロウな前作に比べ、広大な大地をそこに差し込む陽光が目に浮かぶリリカルなナンバーが印象的。ペダル・スティールが枯れた哀愁を奏でます。「Heart Of Gold」には、ジェイムス・テイラーやリンダ・ロンシュタットが参加。他にCS&Nも数曲に参加しています。米ロック史上に残る傑作。

  • NEIL YOUNG / AFTER THE GOLD RUSH

    70年の3rdソロ、ニール・ヤングを代表する作品であり、70s米ロック屈指の傑作

    CSN&Y『デジャ・ヴ』と同年の70年にリリースされた3rdソロ。いきなりニールのアコースティック・サイドを代表する名曲「Tell Me Why」で幕開け。ニールらしいアタック感のあるアコギ・バッキングと、対照的に憂いに溢れたメロディが胸に迫ります。リリカルなピアノをバックに切々と歌われる2曲目のタイトル・トラック、CSN&Yを思わせるハーモニーが美しい3曲目、スティーヴン・スティルスとの火を吹くギターバトルに痺れるエレクトリック・サイドを代表する名曲である4曲目「Southern Man」と畳みかけます。最後にうららかな小曲でしめるA面はニールの数ある名作中でも屈指の素晴らしさ。B面も格調高くも憂いに溢れた佳曲ぞろい。次の作品『ハーヴェスト』と並び、ニール・ヤングの代表作であり、70s米ロック屈指の傑作です。

  • NEIL YOUNG / TONIGHT'S THE NIGHT

    75年作、沈鬱な雰囲気の中にもニールらしいリリシズムが溢れる佳曲揃いの名作

    75年作。ドラッグの過剰摂取で死去した元クレイジー・ホースのダニー・ウィットンに捧げられた追悼作。メンバー全員がアルコールでベロベロに泥酔した状態で一発録りされた作品。全体的に沈鬱な雰囲気に包まれていますが、メロディや歌声にはニールらしいリリシズムが溢れています。個人的には『After The Gold Rush』に通じる雰囲気を持っている印象で、メロウな佳曲揃い。特に2曲目「Speakin Out」は出色で、ニルス・ロフグレンの繊細さが光るメロディアスなギター・ソロは白眉。味わい深く奥行き豊かな楽曲がそろった一生ものと言える名作。

  • NEIL YOUNG WITH CRAZY HORSE / EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE

    2nd、米フォーク・ロックの名作

    69年の2nd。ダニー・ウィットン率いるクレイジー・ホースを従えたロック的ダイナミズム溢れる名作。ニール・ヤングのワイルドかつ繊細なギター・ワークが堪能できる代表曲「Cinnamon Girl」「Down By The River」「Cowgirl In The Sand」はもちろん、クレイジー・ホースによるルーズ&タイトな演奏と哀愁のコーラスが光る「Everybody Knows This is Nowhere」や、ニールの魅力であるアコースティックな「Round & Round」など、名曲がずらり。ニール・ヤングの代表作の一つといえる傑作。

  • PAN / PAN

    プログレ黎明の70年に、デンマークの地でこれほどのサウンドを聴かせるグループが居たとは・・・70年の名作!

    デンマークのグループによる70年作で、わずか1000枚しかプレスされなかった激レア盤。ピーター・ハミルをアーシーにしたような、アーティスティック&ソウルフルなヴォーカルがとにかく印象的。アンサンブルも一筋縄ではいかない感じで、ブルージー&スモーキーかと思うと、変拍子にハモンドがからんでプログレッシヴになったり、ベースがゴリゴリと畳みかけたかと思うと、エコーに包まれたアコギが広がったり、まるでフリーとVDGGを足して二で割ったようなサウンドを聴かせます。まとまりのなさはなく、英Vertigoの名作に通ずる風格があるのが凄いところ。プログレ黎明の70年に、デンマークの地でこれほどのサウンドを聴かせるグループが居たとは。Vertigo、Harvestなどの英ロック/プログレのファンは是非、聴いてみてください。歌詞は英語。

  • RY COODER / PARADISE AND LUNCH

    74年作の最高傑作と評される4thアルバム、米ロック屈指の傑作

    LA出身のギタリスト。タージ・マハールとのライジング・サンズで活動したり、ストーンズ『レット・イット・ブリード』に参加した後、70年にソロ・デビュー。彼の最高傑作と評される74年作の4th。レニー・ワロンカーらによるプロデュースで、ジム・ケルトナー(ドラム)、ロニー・バロン(ベターデイズなどで活動したニューオーリンズのKey奏者)などが参加し、ストリングス・アレンジはニック・デカロ。R&B、ブルース、ニューオーリンズなど米ルーツ・ミュージックを土台に、メキシカンやカリビアンなフレイヴァーをまぶした楽曲は陽気で穏やかで心にスッと染みてきます。しなやかでいてタイトなリズム、ゆったりと奏でられる芳醇なスライド・ギター。演奏と歌からは、米ルーツ・ミュージックと多彩なワールド・ミュージックとが絶妙にブレンドされた豊かな香りが溢れています。米ロック屈指の愛すべき傑作です。

  • STEVE YOUNG / ROCK SALT AND NAILS

    陰影に富んだ米SSW/フォーク・ロックの名作、69年にA&Mからリリースされたデビュー作

    アラバマ、ジョージア、テキサスを幼い頃から渡り歩いた生粋の米南部出身SSW、トミー・リピューマのプロデュースで制作され、69年にA&Mからリリースされたデビュー作。エルヴィスを支えたテレキャスターの名手、ジェイムス・バートン、名ドラマーのハル・ブレイン、元バーズのジーン・クラークやグラム・パーソンズなど豪華メンバーが参加。切々とエモーショナルで憂いあるヴォーカル、もの悲しく翳りに包まれたフォーク・ロック・アンサンブル。グラム・パーソンズのバーズ時代の名曲「ヒッコリー・ウィンド」からカントリー色を薄め、ニール・ヤング『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』の陰影を加えたようなサウンドと言えば伝わるでしょうか。聴くたびに心揺さぶられる米SSW/フォーク・ロックの名作。

  • TOM WAITS / CLOSING TIME

    L.A.の場末のバーに佇む酔いどれ男、73年発表の胸に染み入るノスタルジックな大名盤!

    L.A.の場末のバーに佇む酔いどれ男、73年発表の胸に染み入るノスタルジックな大名盤!EAGLESでおなじみの名曲「OL' 55」で幕を開ける本作は、別れと出会いを繰り返す男女の物語を、老人のような視点でしみじみと振り返るようなノスタルジーに包まれています。ブルース、ジャズ、カントリー、ワルツ等を良い塩梅に溶かし込んだ、ギターとピアノの弾き語りに塩枯れた彼の歌声が、まるで閉店後のガランとした酒場の一隅のようにしっとりと呟くように聞こえてきます。まだまだしゃがれた声の中にも若き日の潤いを残した、彼の記念すべき処女作品です。

  • WARREN ZEVON / BAD LUCK STREAK IN DANCING SCHOOL

    80年作4th、ハード・ボイルドな一枚!

西海岸 SWAMP ROCK

DELANEY & BONNIEやLEON RUSSELL等が仕掛け人となって、ロサンジェルスはアメリカ南部のブルース、カントリー、R&B、ゴスペル等を融合させた「スワンプ(湿地帯)・ロック」の一大発信地となりました。はるばる英国からその音楽の匂いを嗅ぎつけて来た、ERIC CLAPTON、DAVE MASON GEORGE HARRISONも、束の間この地で録音を残しています。十代の頃からニューオーリンズで演奏をして来た筋金入りのスワンプ・ロッカー、DR.JOHNやメインストリームでも大ヒットを放ったCREEDENCE CLEARWATER REVIVAL等精鋭が集結です。

代表的なアーティスト

CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (CCR)

今日サザン・ロックと呼ばれている、米国南部特有の泥臭い、カントリー、ヒルビリー、ブルース等を前面に押し出した灰汁の強いそれでいて強力にキャッチーな楽曲でその種のロックの先駆的存在としてその名を馳せた彼ら。68年当時、ヒッピー文化全盛のサンフランシスコ・シーンにおいて「スージーQ」をヒットさせた彼らは、異色の存在として脚光を浴びました。

DELANEY & BONNIE

南部スワンプの灰汁の強いリズム&ブルースを演奏していたのが、彼ら夫婦。結成当初は、かのSTAXレーベルとの契約であったことから、BOOKER T. & THE M.G.'SやISAAC HAYESのサポートを受けての録音を残した程でした。後の出世作「DELANEY & BONNIE」は、エレクトラからリリースされ、BLIND FAITHのアメリカ・ツアーでオープニング・アクトを勤めた縁でERIC CLAPTONとの親交を深めました。

DR.JOHN

現在は、ニューオーリンズの音楽文化を体現した存在としてそのリスペクトを集める彼も、デビューはロサンジェルスでした。濃厚で粘り強いリズム&ブルーズの要素とニューオーリンズのブードゥー教文化を取り込んだサイケデリック・サウンドで英米を問わず、その希有な音楽性は高い評価を受けています。DR.JOHNとは、19世紀に存在したニューオーリンズのブードゥー教司祭の名でもあるのです。

  • CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (CCR) / CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (CCR)

    米西海岸サザン・ロックの先駆者、デビュー・シングル「SUZIE Q」収録の記念すべき68年デビュー作

    デビュー・シングル「SUZIE Q」を収録した、米西海岸スワンプ・ロックの雄、記念すべきデビュー68年作!アメリカ南部の黒人音楽のエッセンスを存分に吸収した、泥臭く粘っこいサザン・ロックの先駆者的存在である彼ら。60年代後期アメリカ西海岸全体が、サイケデリック革命の波を受けて急速にサイケ・ロック化して行く中で、時流に逆らうかのようにシンプルでストレートなスワンプ・ロックを展開。厳密には南部人ではないカリフォルニア生まれの彼らがたどり着いた、本場南部ロック以上に熱く燃えた濃厚なサザン・ロックがココにあります。無骨でタイトなドラム、ギター、決して上手くはない朴訥とシャウトするJohn Fogertyの若きヴォーカルにも注目!

  • CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (CCR) / GREEN RIVER

    69年作

    本作はCCRのリーダー、John Fogertyの個性が十分に発揮された名盤!次々とヒット作を連発していた69年に発表された、彼等の最高傑作とも言われている一枚です。全米第2位「GREEN RIVER」、「BAD MOON RISING」、第30位「COMMOTION」を収録。こうして聴いていると、CCRというバンドは、カリフォルニア生まれ出身者で占められていながら、だからこそより一層、南部のスワンプ・ロックに己の探究心と憧憬の眼差しを注いでいたのだなということに気づかされるストイックなサウンドですね。自分達が目指すサウンドがハッキリしていたからこそ、このようにブレない、古びないサウンドを残すことが出来たのでしょう。

  • CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (CCR) / COSMO'S FACTORY

    70年作

  • DELANEY & BONNIE AND FRIENDS / ON TOUR WITH ERIC CLAPTON

    この夫婦が居なければ、デレク&ザ・ドミノス『レイラ』もジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』もデイヴ・メイスン『アローン・トゥゲザー』も生まれていなかった!

    エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、デイヴ・メイスンを夢中にさせ、アメリカ南部音楽へと向かわせたのがこの夫婦デュオ!ブラインド・フェイスを辞めてまで、クラプトンはこの夫婦のサポート・ギタリストとしてツアーに同行。その70年にリリースされた音源が、英米スワンプ・ロックの最重要な一枚と言えるこの作品。リズム隊は、カール・レイドル(ベース)、ジム・ゴードン(ドラム)という後にデレクとなるメンバー。リタ・クーリッジやデイヴ・メイスンも参加。1曲目から強烈なグルーヴで熱くメロウなシャウトを炸裂させ、クラプトンのギターも炸裂!スワンプ・ロック・ムーヴメントの起点となったロック史上に残る傑作。

  • DELANEY & BONNIE AND FRIENDS / D AND B TOGETHER

    米ルーツ音楽に根ざした芳醇な米スワンプを生みだした夫婦デュオ、豪華ゲスト参加の72年ラスト作

    エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、デイヴ・メイスンたちを夢中にさせ、アメリカ南部音楽へと向かわせた夫婦デュオ。72年の夫婦デュオとしてのラスト作。バックが豪華で、クラプトンはじめデレク&ザ・ドミノスのメンバー、レオン・ラッセル、デイヴ・メイスン、デュアン・オールマン、スティーヴ・クロッパー、ティナ・ターナー、ビリー・プレストンなど、LAスワンプ〜サザン・ソウルを代表するミュージシャンが勢ぞろい。デイヴ・メイスンによるお馴染みの名曲「Only You Know And I Know」で幕を開けてからラストまで、エネルギッシュなナンバーからメロウネスが染みるナンバーまで、芳醇なアンサンブルと力強くも憂いに溢れたヴォーカルが堪能できる米スワンプ・ロックの傑作。

  • DR.JOHN / GUMBO

    ニューオーリンズ・サウンドをロック・ファンに知らしめた72年の傑作、細野晴臣など、この作品をリスペクトするミュージシャン多数!

    R&Bの名ミュージシャンを多数輩出した都市、ニューオーリンズ。そのニューオーリンズ出身のドクター・ジョンことマック・レベナックが、先達のR&B名曲をスワンピーにカバーし、ロック・ファンにニューオーリンズ・サウンドを広く知らしめた名作が、こちらの72年作。粘りのあるドラム、弾むようなピアノやホーンが生み出すウネルようなグルーヴ。そして、絞り出すような熱いヴォーカル!どんなに落ち込んでいる気分もウキウキに変えてしまうような、そんなマジックをもった名曲ずらりの傑作!細野晴臣や山下達郎もこの作品を熱くリスペクトしていますね!

  • JOE COCKER / MAD DOGS AND ENGLISHMEN

    70年発表、Leon Russellの協力の元、スワンプ人脈で構成された大所帯グループMAD DOGS & ENGLISHMENを結成して行われたライブの記録

    70年発表、Leon Russellの協力の元、スワンプ人脈で構成された大所帯グループMAD DOGS & ENGLISHMENを結成して行われたライブの記録。Leon Russell、Jim Gordon、Jim Keltner、Jim Price、Rita Coolidgeと一流のセッション・マンが大挙して参加しているのに加え、初期作品でバックを務めたGREASE BANDのギター、Chris Staintonも名を連ねています。総勢21人のうち約半数がコーラスとして参加しており、ゴスペル色が濃厚。英国ロックの名曲を取り上げており、ホーン・セクション、コーラス隊を中心とした分厚いアレンジは圧巻です。本人によるソウルフルなヴォーカルはもちろんのこと、Leon RussellやRita Coolidgeもヴォーカルを取ることで変化を付けており、大作ながら飽きのこないアルバムとなっています。ジョー・コッカーのキャリアを代表するアルバムであり、且つスワンプ・ロックの古典として外せない一枚。

  • LEON RUSSELL / LEON RUSSELL

    クラプトンやジョー・コッカーなど豪華メンバーがサポートした70年の1stアルバム、英米スワンプの傑作

    60年代からフィル・スペクター作品などセッション・ミュージシャンとして活躍した名ミュージシャン。70年にリリースされたデビュー作で、スワンプ・ロック屈指の傑作。レオン・ラッセルは、LAスワンプ・シーンの中心人物で、クラプトンの1stソロにも参加するなど英スワンプ・シーンにも影響を与えた一人。さすがに参加メンバーが豪華で、クラプトン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジョー・コッカー、デラニー&ボニー、ボビー・ウィットロックなど、一流どころがずらりと参加しています。カーペンターズがカバーしてヒットした「A Song For You」などメロウなナンバーから、強烈なグルーヴでウネリを上げるスワンピーなナンバーまで、佳曲揃い!

  • LEON RUSSELL / LEON RUSSELL AND THE SHELTER PEOPLE

    71年作2nd、英米スワンプ・ロックの傑作!

    71年作2nd、英米スワンプ・ロックの傑作!ジョー・コッカーのマッド・ドッグズ&イングリッシュメンのリーダーとしてツアーに参加、デビュー作のリリースなど、脂の乗りきった71年に録音された2nd。英ロンドンと米マッスル・ショールズで録音されており、カール・レイドルやジム・ゴードンなどデレクのリズム隊、ジェシ・デイヴィスなど豪華メンバーがサポート。強烈なグルーヴと圧倒的なメロウネスに満ちあふれた佳曲がずらり。レオン・ラッセルの最高傑作とも評される傑作です。

  • ROGER TILLISON / ROGER TILLISON'S ALBUM

    Jesse Ed Davisプロデュース&ギターを担当、71年作、米SSW/スワンプ・ロック屈指の傑作

    Jesse Ed Davisがプロデュース&リード・ギターを担当。名ドラマーJim keltner、「明日に架ける橋」のピアノで知られるLarry Knechtelなど参加して作られた71年作1st。米SSW/スワンプ・ロック屈指の傑作。絶妙な「間」を聴かせるタイト&ルーズなアンサンブル、憂いと陰りのあるエモーショナルなヴォーカルは絶品の味わい。Jesse Ed Davisのギターも妙味。Ernie Grahamなど、英スワンプのファンにもオススメ!

ウェストコースト・ロック特集

67年に世界を覆い尽くした「サマー・オブ・ラヴ」を発信したサンフランシスコのサイケデリック革命。フォークとビート・ミュージックを融合させ、斬新なフォーク・ロック、カントリー・ロックという手法でシーンを牽引したバンド達と、シンガー・ソングライター旋風を巻き起こした歌い手たちが拠点とした、ロサンゼルス。60年代後半に一大音楽発信地となったアメリカ西海岸に集結した、60-70年代の熱いWEST COAST ROCKを大特集!

主なシーンと代表グループ
■ 名盤・定番セレクション