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ブリティッシュ・フォーク特集

ブリティッシュ・フォーク特集〜時を越えて響き渡る伝承と革新の歌

  • 『皆さん、こんにちは。芹沢聡一郎です。今回は、カケレコ・ファンの皆さんも大好きな【ブリティッシュ・フォーク特集】を、ここに特集させて頂く事となりました。』
  • 『芹沢さん!いよいよ僕が大大大好き!な【ブリティッシュ・フォーク特集】ですね!楽しみに待ってたんです!…ふむふむ、上の潮流図を見ると、英国のフォークが、【伝承から革新へ】とドンドン進化して行った事が良く分かりますね…!』
  • 『今回の特集では、ブリティッシュ・フォークの直接の起爆点として、1950年代の【ブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァル運動】から、具体的なアーティストを、動画で紹介しているよ。カケレコくんは、この辺は聴いたことがあるかな?』
  • 『勿論です!EWAN MAcCOLLは、アカペラの独唱が有名ですよね。彼やA.L.LLOYDがBBC(英国営放送)のラジオで番組制作に携わっていた事が一つのキー・ポイントですよね。』
  • 『そうだね。この周辺で古謡を取り上げていたANNE BRIGGSから影響を受けた一人に、後にPENTANGLEで活躍するBERT JANSCHがいたんだ。彼は初め、苗木業者として働いていたらしいんだけど、その後イギリスのあちこちのフォーク・クラブで音楽修業ライヴに明け暮れていた時に、彼女やMARTIN CARTHY等に出会って歌を習っているんだよ。』
  • 『え!BERT JANSCHが苗木の業者さんだったなんて…!確かにあの繊細な指さばきだったら、苗木の剪定も上手そうですよね!』
  • 『…。うん、そうかも知れないね…。そして、60年代に入ると次々と伝承音楽を電化したブリティッシュ・フォーク・ロック・バンドが生まれてくるんだけど。その背景には、アメリカのTHE BANDの存在や、サイケデリック運動の影響もあったんだよね。』
  • 『FAIRPORT CONVENTION、PENTANGLE、STEELYE SPAN…。確かに、彼らが雨後竹の子のように次々とエレクトリック・フォークを発表して行く下地には、こう行った連綿と受け継がれ、収集されて来た英国伝承音楽の財産があったわけなんですね!僕も改めて、聞き直してみよっと!』

英国フォーク・シーン・フォーカス

50年代、ブリティッシュ・フォーク・リヴァイヴァルの幕開け

独特の湿り気を帯びた陰りと哀愁に満ちた英国フォークは、一体どこからやって来たのでしょうか?こちらでは、後に60-70年代に電化によって、一躍ムーヴメントを巻き起こす、いわゆるブリティッシュ・フォーク・ロックの音楽的、精神的ルーツとしての先駆者たちに、そのスポットを当ててみました。50年代、英国国営放送、BBCのラジオ番組の制作に関わった、フォーク・リヴァイヴァリスト、A.L.LLOYDやEWAN MAcCOLL等は、古くから時代を超えて歌い継がれてきた、イングランドやアイルランドの伝承歌を収集しながら紹介し、後のフォーク・ムーヴメントの下地を作って行きました。

  • EWAN MAcCOLL

    愛する祖国のトラディショナル・フォークを愛し、その保存と伝承に力を注ぎ続けた彼。劇作家兼詩人として表現力も豊か!

  • A.L.LLOYD

    英トラディショナル・フォーク界に多大なる貢献を残した研究家による「酔いどれ愛唱歌」集!朴訥と味わいのある名演!

  • FISHER FAMILY

    英フォーク界のロイヤル・ファミリーが一同に会した、気心の知れた家族とのスコティシュ・トラディショナル!

  • SHIRLEY COLLINS & DAVY GRAHAM

    トラッドの歌姫と英フォーク・シーンに変則チューニングで切り込んだデイヴィ・グレアムが共演した!英フォークの伝統と革新が交差した英フォーク史上の歴史的事件!

  • MARTIN CARTHY

    STEELEYE SPANを抜けた彼が自己に忠実に表現したソロ。全編、弾き語りと独唱による味わい深いトラッド・フォーク!

  • NIC JONES

    流れ落ちる涙のようなギターの呟き。英国フォークの独特の旋律と彼の歌の力!82年の事故によって音楽生命を絶たれてしまったのが本当に惜しまれます…。

  • WIZZ JONES

    ブリティッシュ・トラッド・フォーク・シンガーの重鎮、初のソロ・ギター・ライヴ作品がここに登場。冒頭からブリリアントでメリハリのある弦の弾きっぷりが最高。60年代から、名うての天才ギター・プレイヤーに影響を与えてきた名演!

収録されている作品

60年代、伝承音楽を電化したブリティッシュ・フォーク・ロックの奇才たち

時は67年。当初、英国のJEFFERSON AIRPLANEと呼ばれていたFAIRPORT CONVENTIONが、英国の伝統音楽へと強く傾倒して行くきっかけとなったのが、あのTHE BANDが68年に発表した、「MUSIC FROM THE BIG PINK」でした。米国のルーツ・ミュージックを鮮やかにロック・ミュージックに転化したそのサウンドに衝撃を受け、自分たちも自国固有の音楽をベースに、全くオリジナルなロック・ミュージックを作ろう!とその信念の下、彼らは69年に全楽曲エレクトリックによる、革新的なブリティッシュ・フォーク・アルバム、「LIEGE & LIEF」をリリースする事となるのです。ここでは彼らを筆頭に、三大ブリティッシュ・フォーク・ロック・バンドと、その中心人物を紹介して行きます。

  • FAIRPORT CONVENTION

    まさにエレクトリック・トラッドを象徴する金字塔的作品!アルバム8曲中5曲までがトラッドであり、かつ全楽曲に電化が施された記念碑的名盤です!英国の叙情とロックのダイナミズムを奇蹟的に両立!

  • PENTANGLE

    BERT JANSCH、JOHN RENBOURNという二人の鬼才ギタリスト、DANNY THOMPSONのダブル・ベース、TERRY COXのスリリングなドラミング、紅一点JACQUI MCSHEEのヴォーカルが起こす一つの魔法。

  • STEELEYE SPAN

    ブリティッシュ・フォーク・ロック勢の中では比較的後続の存在ながら、一際そのトラッド臭を強烈に発する濃厚なフォーク・ロック・サウンドは、時にストイックに時にPOP。その強い存在感はさすが!

  • BERT JANSCH

    ギター一本で英フォーク・リヴァイヴァルの古い秩序を革新してしまった、英フォーク・ギタリストの風雲児!この曲はANNE BRIGGSの可憐な歌声を表現したとか。

  • JOHN RENBOURN

    BERT JANSCHと共にPENTANGLEのギタリスト双璧!PENTANGLE解散後の隠遁時代を経て、遥かバロック音楽へと行き着いた彼の、新たな古楽探求の道が示された楽曲!

  • RICHARD THOMPSON

    FAIRPORT CONVENTIONを脱退した彼が放った記念すべき1stソロ作から。味わいのあるエレクトリック・トラッドを縫うように響くハープの音色も秀逸。様々な音楽を取り込みながらもRICHARDらしさを発揮…!

収録されている作品

英国フォーク・サウンド・フォーカス

  • 『おやおや…。芹沢の奴、【ブリティッシュ・フォーク特集】だって…?ふむふむ、なかなか巧くまとまってるじゃあないか…。フッフン…。でもあれだな…。俺が大好きなあのバンドやあのカワイコちゃんが、全然載ってないじゃないか…。フッフン…。…しょうがないなあ〜。ここからはオイラが特集しちゃうぞ…。フッフン…!』
  • 『や、八重樫さん…!なんでこんなちゃんとしたコーナーに、あなたが…!?』
  • 『…。なんだカケレコくん、オイラが特集しちゃいけないのかい…?フッフン…。ところでカケレコくん。君は英フォーク三美神は当然、全部聞いているよ…ねっ?勿論?』
  • 『え、えっと…。』
  • 『なあ〜んだ。まだ全部聴いてないのかなあ?ひょっとして…。TUDOR LODGE、MELLOW CANDLE、SPIROGYRAだよ。当然だよ、カケレコくん。彼女達の透き通った歌声に耳を傾け、涙してこそ真のブリティッシュ・フォーク・ファンだよ君…。フッフン…。』
  • 『は、はいっ!ちゃんと全部聴いてみますっ!』
  • 『やれやれ、これだからなあ…。フッフン…。初心者リスナーの諸君も是非、頑張って聴いて欲しい作品を、【英フォークSSW】、【英フィメール・シンガー】、【英スワンプ、USルーツ・テイスト】と分けて紹介したから、きっと聴いてみてよねっ!フッフン…。』
  • 『よ〜しっ!僕も八重樫さん級にズブズブっとハマって聴いてみよっと!』

現代に姿を現した、英国のトゥルヴァドゥール(吟遊詩人)たち

英国フォーク界を語る上で、ロック・バンド達と共にそのシーンに多大な影響を与えたのが、シンガー・ソングライター達でした。時を同じくして米国でも既に花開いていた、その「自作自演歌手」という方法論は、英国において更に独自性を発揮させる事となります。その先駆け的存在には、米フォーク・シンガー、WOODY GUTHRIEの「歌うたい」の精神を継承したDONOVANがいました。彼はその後のサイケデリック・ムーヴメントの後に、アイルランドのケルティック・ルーツを探求した名盤、「H.M.S. DONOVAN」をリリースします。遥か古のブリテン諸島の民話の生き写しのような世界観は、さながら中世ヨーロッパで放浪の中を愛の歌で綴った、吟遊詩人の生まれ変わりの様です。

  • DONOVAN

    アイルランドのケルティック・ルーツを探求した名盤から。ファンタスティックな中にも、どこか物憂げな雰囲気や暗さがあるのが、いかにも英国的な最高傑作!

  • NICK DRAKE

    その夭折の運命と共に、」落葉の季節を思わせる儚い楽曲が、何処までも胸を締め付けます。繊細に爪弾かれるギターと崩れ落ちそうなヴォーカルが唯一無比の存在感。

  • AL STEWART

    いかにも英国然とした雰囲気をまとったシンガー・ソングライター。その私小説のような赤裸々な心象告白の綴れ織りと艶のあるヴェルベット・ヴォイスは、多くのファンを魅了。

  • ROY HARPER

    時にプログレッシヴ・フォークとも称される一癖も二癖もある、奇怪な歌でカリスマ的孤高の存在感を放つ彼が、ヴァレンタイン・デイに発表した、珍しく可憐な歌。バックの子供コーラスも素敵。

  • JOHN MARTYN

    秀逸なフィンガーピッキング奏法でロンドンのフォーク・シーンに現れた独自の個性派SSW。その独特なヴォーカル・スタイルを駆使し、エコーたっぷりな他に類を見ない高潔な作風は、唯一無二!

  • MARC ELLINGTON

    60年代末期に渡英し、FAIRPORT CONVENTIONの「UNHALFBRICKING」にゲスト参加し、その存在が注目視されたアメリカ人SSW。その特異な経歴もユニークな英国的米国人による英フォーク。

  • IVOR CUTLER TRIO

    シンガー・ソングライター兼詩人!スコットランドらしいトラディショナルなサウンドに加え大衆ジャズやボードヴィルな作風がなんともおとぼけな雰囲気を誘う人懐っこい作品。ロバート・ワイアットの名作「ROCK BOTTOM」での朗読が彼でした。

  • CLIVE PALMER

    元INCREDIBLE STRING BAND、脱退後に発表された67年ソロ作!現在はISB再び復帰しているそうですが、この風通しの良い、バンジョー・サウンド満載の英国産ヒルビリー・サウンドは、何処かアメリカ的なカラッとした感触が特徴的な作品です。

  • WIZZ JONES

    英フォーク・シーンの黎明期から活動し、Bert JanschやEric Claptonにも影響を与えた重要ギタリスト。John Renbournのプロデュースにより72年に録音されたソロ作から。繊細かつ雄弁なギターが光る渋みと旨味のある演奏と歌が堪能出来る作品です。

  • ROBIN DRANSFIELD

    英フォーク界の職人的SSW、DRANSFIELD兄弟デュオの一人。英フォーク好きなら避けては通れない、いかにもなメロディの歌い節に、思わず聞き惚れてしまうこと必至!ANNE BRIGGS等、正統派英国フォークの響きに名を連ねる名品。

  • TREVOR LUCAS

    EKLECTION、FOTHERINGAY、FAIRPORT CONVENTIONと渡り歩いた経験を持つ、名うてのオーストラリア出身フォーク・シンガー。彼はなんと、あのSUNDY DENNYの元夫でもあるのです。彼女も彼の艶やかな男らしいヴォーカルに惚れたのか?

  • NIGEL MAZLYN JONES

    トラッド・フォーク・ギタリスト、が76年に自主製作した1stアルバム。トラッド・フォーク的な曲からSSW然とした曲まで、繊細なタッチの彼のギターとヴォーカルが味わい深い佳曲揃い。彼の奏でる12弦ギターは艶やかで素敵です。おすすめ!

収録されている作品

日常の中に歴史を歌った、ブリティッシュ・フィメール・フォークの可憐な花々

英国フォーク・ミュージックのもう1つの魅力を語るとすればそこには、その透き通るような繊細な歌声を持った、幾人ものフィメール・ヴォーカリスト達の存在がありました。60年代初頭からフォーク・リヴァイヴァル・シーンで、積極的に英国古謡を取り上げていたANNE BRIGGSを筆頭に、FAIRPORT CONVENTIONのプロデューサー、JOE BOYDに送り出された、VASHTI BUNYANやJOHN PEELのレーベル、DANDELIONから素晴らしい四作品を残したBRIDGET ST.JOHNは、その類稀な才能と共に、歌声もまた可憐。他、巷では俗に、「英フォーク三種の神器」または"「三美神」と称されている、その透明感いっぱいのヴォーカルが特徴的な、TUDOR LODGE、MELLOW CANDLE、SPIROGYRAをご紹介。

  • ANNE BRIGGS

    ANNE BRIGGSの歌声はまるで深い森の妖精の様。この曲はBERT JANSCHのヴァージョンをJIMMY PAGEが聴き、そのインスパイアの下にLED ZEPPELINの「BLACK MOUNTAIN SIDE」が生まれたそうです。

  • VASHTI BUNYAN

    ブリティッシュ・フィメール・フォークを代表する彼女の歌声は、童謡のように素朴であり、まるで森の中にひっそりと佇む湖の様。囁くように歌われる透徹な歌声には、いつ聴いてもゾクゾクさせられます。

  • BRIDGET ST.JOHN

    美しいメロディーと芯の強さが感じられる繊細なヴォーカルとが絶妙にマッチしていて、あまりの美しさに時間が止まります。

  • TUDOR LODGE

    イギリスのテューダー朝からその名を取った英国トラッド・フォークの名バンド。アメリカ人であるANN STEUARTの爽やかに澄み切ったヴォーカルと管弦楽の競演が何処までも美しいです。

  • MELLOW CANDLE

    ジャジーなリズム・セクションを下地に端正なピアノやハープシコードがクラシカルに響く中を響き渡るフィメール・ツイン・ヴォーカルの美しさには、時を超える程の叙情が潜んでいます。

  • SPIROGYRA

    ジャズ寄りのアプローチやフルート、チェロなどで彩るサウンド、10分を超える楽曲の採用やRENAISSANCEを髣髴とさせるプログレッシブなアプローチなど引き出しも多く、プログ・フォーク的側面も魅力的。

  • CHIMERA

    女性Vo.2人を要する編成、弦楽器が絡みクラシカルな雰囲気も感じさせる幻想的な楽曲など、メロウ・キャンドルを想わす英国プログレッシヴ・フォーク。プロデュースはPINK FLOYDを手がけたニック・メイスンで、リック・ライトもゲスト参加…!

  • JADE

    SANDY DENNYを想わせる凛としたMARIAN SEGALのヴォーカル、秋枯れのフィドル、英国叙情を醸し出す弦楽器&ハープシコード。気品漂う絶品英国フォーク。甘い男性ヴォーカルによるハーモニーもまた郷愁を誘います。メロウなフェアポート的趣。

  • MARIE CELESTE

    英国フォーク3美神に引けを取らない逸材!メロキャンに通ずる絶品!初めて聴いた時は、メロウ・キャンドルにかなり影響受けてるな、なんて思いましたが、発表年を見てびっくり。彼らより早いじゃないか!女声2人と男声1人による幻想的作品!

  • DAVE WAITE & MARIANNE SEGAL

    英フォークの名グループJADEの前進にあたる男女デュオ。JADEに比べ、フォーク・ロック色は薄く、ゴージャズなオーケストラ・アレンジを施したキャッチーな英フォーク・ポップ。流麗なメロディとMarianne Segalの素直な歌声が心に沁みる好作品!

  • JAKI WHITREN

    当時19歳とは思えない存在感溢れる女性SSW、Matthews Southern ComfortやFotheringhayのメンバーの他、Albert LeeやLindsay Cooperなどがバックを担当。Bridget St.Johnを彷彿とさせる存在感抜群の歌声が印象的!英国的陰影を描く奥深いサウンド。

  • MADDY PRIOR & JUNE TABOR

    STEELYE SPANの女性ヴォーカリストMaddy Priorと、後に女性トラッド・シンガーを代表する存在となるJune Taborによるデュオ。76年リリースのトラッド・フォーク屈指の傑作。ツボを押さえた演奏により、2人の歌声が格調高く浮かび上がっています。

  • CLAIRE HAMILL

    ブリティッシュ・フォーク・シーンを代表するフィメール・シンガー。71年の1stアルバム。雰囲気のあるモノクロームのジャケット写真そのままに、しっとりとした叙情性と格調高さに溢れた傑作。弱冠17歳とは思えない奥行きのあるサウンドは圧巻です。

  • BARBARA DICKSON

    何処までもしっとりとした柔らかく瑞々しいヴォーカルが、心を和ます、現役のスコティッシュ・フィメール・フォーキーの70年作から。牧歌的なギターとピアノの平原を健やかに歌われる旋律…。英フィメール・トラッド・フォーク愛好家に大推薦!

  • MADDY PRIOR

    STEELEYE SPAN在籍中に発表された英フォーク界の歌姫による78年デビュー・ソロ作から。レーベル・メイトのJETHRO TULLメンバーが全面バック・アップたクラシカルな気品に満ちた、誇り高い女性をテーマにした歌。美しいストリングスも秀逸。

  • MANDY MORTON & SPRIGUNS

    Sandy Dennyの転落死したのを知って急遽彼女に捧げられたのが、SPRIGUNS最後のアルバム…。1st、2ndに比べると知名度は低いですが、情感溢れるマンディの歌唱や、演奏のダイナミズムと格調高さなど、完成度は勝るとも劣らない名作。

収録されている作品

木漏れ日のように柔らかなメロディとハーモニー。愛すべき木漏れ日フォーキーたち

70年代に入り、英米の音楽環境が成熟して来るにつれ、英国フォーク・シーンにも、新たな世代が次々と育って行きます。野外録音によってパストラル(田園的な)・フォークの旗手とされたHERONは、69年のアメリカはWOODSTOCKフェスの余韻を感じさせる野外演奏の開放感を爽やかに伝え、同時にBOB DYLANのカヴァー等を通してその素朴なアメリカン・ルーツ嗜好をてらいなく主張して行きました。他、FAIRPORT CONVENTIONの後に、米西海岸への憧憬を素直に表出したIAN MATTHEWSや、まるでTHE BANDのROBBIE ROBERTSONのような、いぶし銀ヴォーカルのSSW、ROGER MORRIS。スコットランドの旋律と米南部サウンドが渾然となったかのようなSTEALERS WHEELもまた独特なバンドです。

  • HERON 1st

    木漏れ日フォークと言えば、やはりこのバンドのこの名作1stが筆頭ですね。野外で録音された作品で、曲間には鳥のさえずりが聞こえてきて、ピースフル。柔らかな陽光が目に浮かぶハーモニーもたまりません。

  • HERON 2nd

    HERONは2ndも良いんですよね。ドラムが入って、フォーク・ロック/パブ・ロック風味に。これがまた哀愁たっぷりで、グッときちゃいます。長閑な休日を彩ってくれる素敵な一枚です。

  • MATTHEWS SOUTHERN COMFORT

    元フェアポートのイアン・マシューズ率いるグループですね。米西海岸に憧れ続けた英フォークの愛すべきSSW。とにかく歌声が魅力的☆ たゆたうような美メロは、まるで木漏れ日のよう。

  • JIMMY CAMPBELL

    寝過ごした休日、ベッドに差し込む柔らかな陽光。こんなドリーミーな曲を聴いちゃったら、ベッドからいつまでたっても抜け出せないですね。

  • ROGER MORRIS

    ジャケットからして木漏れ日!黄昏のオルガンが素晴らしくて、秋の夕方の穏やかな休日を柔らかく包み込む木漏れ日ですね。じんわり染みる良い歌声だなぁ。

  • STEALERS WHEEL

    名ソングライターGerry Raffertyのグループですね。「田舎のビートルズ」と言える愛すべき名曲。ハートウォーミングなメロディ&ハーモニーがたまりませんね。ピアノが踊る間奏で木漏れ日が降ってきます。

  • TRADER HORNE

    元フェアポートのジュディ・ダイブルのグループですね。ジャッキー・マクォーリーの穏やかなヴォーカルとジュディのコーラスがたまりませんね。管弦楽器のアレンジが木漏れ日のように柔らか。

  • GOSPEL OAK

    BUFFALO SPRINGFIELDやNEIL YOUNGやはっぴいえんどが好き?でしたら、アーシーな魅力に溢れたこちらの英フォーク・ロック・グループを紹介いたしましょう。柔らかなハーモニーがグッときますね。

  • ALRUNE ROD

    HERONなどイギリスの木漏れ日系グループのファンに是非、聴いて頂きたいのが、北欧はデンマークのALRUNE ROD。哀愁のメロディ、ハート・ウォーミングなハーモニーは凄いですよ。ほんっと愛すべき名盤。

  • MIGHTY BABY

    米国憧憬のアンサンブルに英国的メロディが絡む、陽だまりアシッド・フォーク。中期GRATEFUL DEADに通じる緩く和やかな演奏に、叙情的なメロディ。緩く心地良い開放感、牧歌的なサウンドが楽しめるという点ではHERONファンにもおすすめの一枚。

  • HUNT & TURNER

    牧歌的なメロディ、人懐っこいハーモニーなど、アメリカン・フォークからの影響を軸に、ジャケットのイメージ通りの陰りを閉じ込めたサウンドはいかにも英国フォーク。ちょっともったりとしたドラムが、HERONの2ndを彷彿とさせますね。

  • HILTON VALENTINE

    ANIMALSに在籍していたギタリストが69年に発表したサイケ・フォークの隠れた名盤。ご多分に漏れずこの人も強烈なアシッド体験をしていたようですが、楽曲はバンジョーや管弦楽器に彩られた牧歌的なフォーキー・サウンドがメイン。哀愁木漏れ日。

  • STORYTELLER

    これはグッド!TRANSATLANTICより70年にリリースされた1st、英フォーク・ロック!いなたいサウンドに、メロウな男女混成ヴォーカルが気怠くのどかにミルキー?にのって程よいソフト・フォーク感が素晴らしい!米スワンピー・テイストもGOOD!

  • AMAZING BLONDEL

    73年作の5thアルバム。中心メンバーのJohn Gladwinが抜け、デュオとしてリリースした作品。HERONにも通ずるハートウォーミングなメロディ&ハーモニーに、優美なリコーダーや陽光のようなストリングスが絡む必殺のブリティッシュ・フォーク。

  • HUNTER MUSKETT

    英フォーク・グループ、70年にDecca Novaよりリリースされたデビュー作。気品のあるヴォーカル&ハーモニー、英国叙情に溢れた流れるように美しいメロディ、そしてバロック音楽のようなストリングス・アレンジが牧歌的。

  • PAPER BUBBLE

    70年にDERAMレーベルよりリリースされた唯一作。DAVE COUSINSプロデュース。甘酸っぱいメロディーと、ストリングス、ピアノ、フルートによる郷愁のアンサンブルが素晴らしい英国フォーク・ポップ。暖かみ溢れるハーモニーが印象的な牧歌ロック!

  • RICHMOND

    73年の唯一作。郷愁のメロディ&ハーモニー、優しく包み込むような歌声が魅力的な英フォーク・ロック。実に英国的な憂いを帯びた重厚なストリングスも良い雰囲気。

収録されている作品