HIFLYCD14019(HIFLY SOUND)
デジパック仕様。
マイナーながら狂乱のダミ声オルガン・サイケはぶっ飛びまくり!こりゃザッパもアーサー・ブラウンもびっくりな尖りっぷり!
米東海岸はロードアイランド出身のガレージ・バンドASCOTSで活動したTedとVinのMedbury兄弟が、ASCOTS解散後に結成したオルガン・サイケ・グループWHITE WASHが改名しリリースした、69年唯一作。Vinによる60年代末期らしい熱気ほとばしるワイルドなハモンドと、Tedの手数多く畳み掛ける前のめり気味のドラムが演奏を牽引。1曲目こそ、R&B調の朗々としたヴォーカルがフィーチャーされた正統派オルガン・サイケという調子ですが、以降は凄まじいダミ声ヴォーカルに奇声が入り交じるフリーキーなサイケに発展、その様相はさながら、マザーズ『フリーク・アウト』C/D面をオルガン・サイケ風に仕立てあげたかのようです。ラストの20分に及ぶ大曲がまた強烈で、ハモンドがいなたい哀愁を醸し出すガレージ・ロックを聴かせたかと思うと、突然何かに憑かれたかのような狂乱のヴォーカル・パフォーマンスが10分以上にわたり炸裂する展開に驚愕。60年代末期に渦巻いていた混沌としたエネルギーが余すことなく封じ込められた異形のオルガン・サイケ!これはぶっ飛んでます!
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