KING CRIMSON/IN THE WAKE OF POSEIDON
衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚
990円(税込1,089円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 側面部に色褪せ・若干黄ばみあり
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灯油が高くなったので、代わりに…ならないか(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
全体は4部に分かれ(アナログABCD面に対応)、収録の会場が3か所と説明されています。1曲目から3曲目は、ジェリー・ラクロアの黒い黒いボーカルを中心に据えたゴスペル・サイド。高音では男ジャニス・ジョプリンと言いたいぐらいの絞り出しです。「スティル・アライブ・アンド・ウェル」「バックイン・USA」は、リック・デリンジャーのギターが冴えるロックンロール・サイド。わが家に還った気持ちがします。デリンジャーのソロ弾きまくりには、映画「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」のマイケル・J・フォックスをイメージさせられてしまいました。
ここで「スペシャル・サプライズ」と紹介され病み上がりジョニー・ウインター登場。お馴染み「フーチー・クー」でデリンジャーに対抗するギターを聴かせます。かなり気負った演奏でありますが、渋みを感じさせるのが彼の芸です。ジョニーが退出し続く「タバコ・ロード」は17分の演奏。「デイズド・アンド・コンフューズド」みたいなものとお考えください。再びR&Bに戻りアポロ・シアターとアナウンスされているのが「クール・フール」からラストまでです。この部分、ランディ・ジョホッブズのベース、ボビー・ラミレスのドラムズが大変な迫力です。
この時期のエドガー・ウインター、リック・デリンジャーの貪欲さを思い知らされます。寒い日でも熱くなれるライブです。2021.11.06