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地中海の風景が見えてくる1枚(3 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
かの「ユーロロック集成」にも掲載されたギリシャのキーボード奏者のおそらく1st。「TOPIA」とは「風景」という意味だそうだ。それほど多くの機材を使っていない(クレジットにはCASIO TONEの名が!)ようだが、無機的でドラムレス(M1とラストは打ち込みリズム)のKeyは冷ややか。M3では波の音のSEそしてピアノがKeyの音色とともにイマジネーションを掻き立てる。
ギリシャというと同郷の巨匠Vangelisを思い出すが、Vangelisのようにパーカッションや混声合唱を交えているわけではない。しかし地中海の青い海やギリシャの白い壁の家々が見えてくるような表現力はお見事。メロディは民族色はないが、耳に残り実に印象的だ。
全曲インスト。CDはLPよりも入手困難か。見かけたら即買だ。