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現RENAISSANCEのkey奏者Jason Hartを中心とした米シンフォ・バンド、12年デビュー作

アメリカのシンフォニック・ロック・バンドI AND THOUによる12年デビュー作。RENAISSANCEでキーボードを務めるJASON HARTを中心としたバンドで、正調クラシカルなピアノが壊れそうなほど繊細に囁く息をのむオープニングから、タイトなリズム隊に支えられて、ピアノを中心にギター、シンセ、メロトロンらが力強く交錯する壮麗なクラシカル・シンフォへと発展。シリアスな表情の中に次第に現れる柔らかな叙情性がたまらなく素晴らしく、シンフォニック・ロックの真髄ここにありと言ってしまいたいほどの感動を呼び起こします。全5曲中4曲が10分超と大作主義全開な点からも、在りし日のプログレ/シンフォニック・ロックを偲ばせるものが感じられ、まさに当のRENAISSANCEを現代的に解釈したかのような世界観を持っていますが、同時に豊かな広がりを持つシンセの響きなどからはQUIDAMを始めとする近年のポーランド・シンフォに近い質感も感じられ、その筋のファンの方にもきっと気に入っていただける内容であることは間違いありません。純クラシカルなシンフォニック・ロックとしては近年で最高レベルの内容を持つ一枚。これはHOSTSONATENにも匹敵するクオリティです。