BORED CIVILIANS

ジャケットデザインは「キーフ」じゃないの？それくらいイイ！（3 拍手）

イニュ円導さん レビューをすべて見る

ジャケットが素晴らしく、惹き付けられてしまう彼らの唯一作。一般にフォークロックで片付けられてしまう事も多いが、基本的に優しく繊細なVo、ハーモニーに個性がある。要所要所にエレクトリック楽器の導入、フルート.サックス.ハーモニカそしてストリングスらがポイント的に上手く使われているのがミソ。ピアノ中心の曲も多く、「K.クロスのギター」を期待するファンを裏切る内容でもある。にしろ、曲が魅力的で哀愁が有り裏ジャケが示してるように、ほぼ一貫してけだるさを通しているのがアルバムのコンセプトか？
本当に激シブジャケどうりの音が出てきて、なお細かく手を替え品を替えた音作りをし、聴く者を飽きさせない。 「T2」のプログレッシブさを求めると、少しだけ応えてくれる長尺の曲もある。(ピアノでの曲ではあるが)「デッカレーベル」の名に恥じないブリティッシュプログレッシブフォークロックの好盤である。
リマスターCDでは、このEsoteric盤とJames&Smith盤のボーナストラックが少し違うので注意が必要。このアルバムが気に入った人、T2の大ファンはやはり２つ買わないといけないようだ。