ECLEC2437(ESOTERIC)
オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスター、ボーナス・トラックとしてアルバム未収のシングルA/B面曲2曲を収録。
アルバムのどこを切り取ってもこぼれおちる英国的な叙情。ムーディー・ブルースのジョン・ロッジによる77年作ソロですが、艶やかな管弦楽器に彩られたさすがの名品!
ムーディー・ブルースのベース/ヴォーカリストでソングライターのジョン・ロッジがバンド活動停止中の77年にリリースした1stソロ。プロデューサーは、ムーディー・ブルースと同じくトニー・クラーク。バックも豪華で、クリス・スペディング、メル・コリンズ、ミック・ウィーヴァー、ケニー・ジョーンズ(元スモール・フェイセスのDr)などが参加。名手達によるツボをおさえた叙情的で味わい深いアンサンブルをバックに、英国らしい優美なメロディとハートウォームなヴォーカルが美しく映えています。艶やかで柔らかな管弦楽器が彩る楽曲など、クリフォード・T・ワードあたりにも通じるジェントル&リリカルな英ポップは絶品の味わい。アルバムのどこを切り取っても瑞々しい叙情がこぼれ落ちるさすがの名品です。ジャケはロジャー・ディーン!
BRUNO MANSINI/SECRET SIGNS OF GREEN
美声のハイ・トーン・ヴォーカル、透明感ある美メロが魅力のブラジルのミュージシャン、伸びやかなる2015年2nd
2,390円(税込2,629円)
BARCLAY JAMES HARVEST/BARCLAY JAMES HARVEST
CAMELに迫る英国叙情派プログレの筆頭格、英国の田園地帯を想起させるリリカルなメロディが素晴らしい1st
2,490円(税込2,739円)
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
魅力的なのはジャケットだけじゃない!(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
Octave以降のムーディーズに(個人的に)魅力を感じないのは、音楽性だけではない。
やっぱりムーディーズはジャケット。インスピレーションかきたてるような眼の覚めるイラストと音との一致は活動休止中に発表されたJ.Hayward & J.Lodge / Blue Jaysでも明らかである。もちろんこの77年のJ.Lodgeのソロでも同じことがいえる。ということで、このRoger DeanとMartin Deanの兄弟によるアートワークは秀逸。ちなみにジャケットに使われたイラストは彼らの画集[Magnetic Storm]でも紹介されている。音はほのぼのブリティッシュ・ポップでプログレの微塵もない。とはいえロックンロール風のM2のタイトル曲、珠玉のバラードM5が聴きものだが、M1のイントロとオリジナルアルバムのラストを飾るM5がかつてのムーディーズっぽいアルバムのまとめかたに似ていて古くからのファンも満足してもらえると思いう。最初にCD化されたPolydor盤は長らく入手困難であったのでさらにボーナストラックが追加された2014年再発盤は、買いです!(96年に2度めの再発盤が出ているがジャケットが異なっているので魅力なし)