THERE'S A SONG IN THIS

名ソングライターのゲイリー・トルバート・ニコルソン率いるLAのカントリー・ロック・グループ、イーグルス人脈の名手ジム・エド・ノーマンが参加した72年2nd

テキサス出身でグラム・パーソンズのカントリー・ロックに痺れてLAに渡ったミュージシャンであり、後にソングライターとして名を馳せ、ドン・ニックスやリンゴ・スターやエミルー・ハリスなど数多くのアーティストに曲を提供するゲイリー・トルバート・ニコルソンを中心にLAで結成されたグループ。1stのあと、後にアレンジャーとしてイーグルスの黄金期に関わり、その他数多くのフォーク/カントリー・ロック系作品に参加＆プロデュースした後、ワーナーブラザーズナッシュビルの社長にまで成る名手ジム・エド・ノーマンが参加して制作された72年作2nd。1stの延長線上にあるサウンドで、いかにもウェストコースト的な美しくフックに富んだメロディと三声ハーモニー、フィドルやバンジョーやペダル・スティールが陰影を描く叙情たっぷりのアーシー＆メロウなカントリー・ロックは相変わらず魅力的。ジム・エド・ノーマンのピアノが美しいバラード「Sagebrush Sailor」、イーグルスが出したら全米1位になったかもなぁ、なんて思ってしまうメロディアスな「Time And Again」なんてほんっと泣けますよ〜。イーグルスやCSN&Yの1万分の1ぐらいの知名度だと思いますが、楽曲、演奏ともにかなりのクオリティ。ほぼ無名なのが信じられないグッとくる逸品です。