ロシアのサックス奏者ALEXEY KOZLOV率いるジャズ・ロック・バンド、全4作のコンピレーション・シリーズの第3弾。前半は、ジャズ由来の繊細かつ技巧的なプレイが印象的なリズム隊に乗って、柔らかな音色のサックス、深みのある叙情的なトーンのギター、スペイシーに舞うシンセが紡ぎだす、気品高くメロディアスなジャズ・ロック。後半は、シンセの打ち込みをメインとしたいかにも80年代という印象のエレポップ・ナンバーが並びますが、時折叙情的なサックスが絡んできて独特の哀愁を漂わせるところがこのバンドならではの魅力。ジャズ・ロックからエレポップまで音楽性を変化させながらも、全編で滲み出るロシアらしい気品がたっぷりと堪能できる作品です。
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