9687127(BELLAPHON)
重厚なオルガンとヘヴィなギターがこれでもかとドライヴするジャーマン・プログレ・ハード。混沌としたサイケデリアも渦巻く長尺インプロビゼーションは、まさにヘヴィ・プログレッシヴ・ジャム!
後にジャズ・ロックグループPASSPORTへ参加するCurt Cressや、EMERGENCYへ加入するPeter Bischofが在籍した、ジャーマン・へヴィー・プログレグループの70年作。Bellaphonよりリリースされた本作は、ジャーマン・へヴィー・ロックの名盤であり、ブルース・フィーリングたっぷりのギターとクラシカルなオルガンが印象的な作品となっています。70年代初期に現れたあまたのB級ジャーマン・ロックグループの中でも、飛びぬけたドライブ感を持ち攻撃的なロックサウンドを放っており、時代性を反映した淡いサイケデリアも感じさせる名盤となっています。
カンタベリーのDNAを受け継ぐエストニアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、緊張感あるダークな音像とカンタベリーなメロディアスさの見事な融合を聴かせる17年作!
1,912円(税込2,103円)
【カケレコ中古棚探検隊】B級なんて呼ばせない?ドイツ産マイナー・ハードに迫る!
英国にも劣らぬジャーマン・ハードのオススメ作品を、中古棚よりピックアップ!
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勘弁してほしくなるオルガン弾き倒し(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
聴けど聴けど、聴きつくすことのできないジャーマン・ヘビーロックの深い森からご紹介を。バンドの唯一作で、その後音楽活動を継続できたのはボーカル、ドラマーのペーター・ビスコフのみ(それもソング・ライターとして)。ただその唯一盤が強烈で、ドイツのロック史に残るものです。18分に及ぶYou Can't Change Them Allをお聞きになるとわかりますが、狂ったようなハモンド弾きまくり、ひたすら独自のビートを繰り出すベース、歪んだギターの織り成す演奏格闘技には恐れ入るしかありません。作曲はベースのハイニ・モーン、オルガンのラルフ・ビルトハイスが中心になっています。でもほとんどがソロの応酬なので、二人が手掛けたのはモチーフのみだったんでしょう。
ロイヤル・フィルハーモニック共演盤の頃のディープ・パープルを過激にしたものと想像していただけると近いと思います。ビルトハイスのソロは、よくこれだけ長時間違うフレーズを思いつくな、と思わせる多彩さ。ジャズの素養もそこここで感じられ、全体の印象はクールにも感じます。でも演奏の長さには初心者を寄せ付けない凄みがあります。トイレ休憩なしの4曲ぶっ続けはヘビー・ロックのコアなユーザーでもお腹いっぱいになることでしょう。