ノルウェー産メロディック/シンフォニック・ロック・バンドの09年作5th。幽玄さを押し出したシンフォニック・サウンドと音響的、ポストプログレ的なアプローチで、同郷WHITE WILLOWやスウェーデンのPAATOSなどが引き合いに出されてきた彼らですが、MARILLIONのギグをサポートするなどその実力を磨きリリースされた本作は、彼らの出世作となりました。一貫して持ち続けてきた幻想性と北欧ならではの澄んだ空気感は本作でも効果的に楽曲を彩っており、アダルトな渋さを持ったメロディック・ロックという解釈も充分可能。じっくりと耳を傾け浸れる作品となっていますが、アクセントとなっているヴァイオリン奏者の存在など、前述北欧産の幽玄系バンドには無い個性にも恵まれており、また、MARILLIONからの影響も楽曲に化学変化をもたらし、モダンにアップデートされたメジャークオリティーの名盤となっています。雰囲気モノに終始しがちな音楽性を持ちながら、一本筋の通ったサウンドが素晴らしい1枚。
キーボード奏者Corrado Sardella率いるイタリアン・シンフォ・グループ、05年作、叙情に溢れるシンフォニック・ロックの逸品
2,290円(税込2,519円)
2014年プログレ注目の新譜特集【ポスト・ロック以降のセンスを持つモダン・シンフォ編】
2014年にリリースされたプログレの中から、ポスト・ロック以降の音響感覚を持つモダンなシンフォニック・ロックをピックアップ!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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