SUBMARINE SILENCE/JOURNEY THROUGH MINE
ジェネシスのDNAを継いだ新鋭の中でも屈指といえるイタリアのバンド、まばゆくもダイナミックな2016年作3rd
2,152円(税込2,367円)
netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第58回 DAWN / Darker (Switzerland / 2014)
「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
【CIRCUS国内紙ジャケ化記念!】叙情美と技巧性を併せ持ったスイス・プログレを探求!
フランス・ドイツ・イタリアという大国に囲まれつつ独自の規律を貫いてきた、永世中立国スイスのプログレを一挙ご紹介!
新鋭プログレ・グループにより00年代にリリースされた作品の中から、メロトロン溢れる作品をセレクト!
キング・クリムゾンのDNAを受け継ぐ90〜10年代プログレ特集!
迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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スイスの新鋭シンフォニックグループのデビュー作(2 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
07年1st
スイスの新鋭バンドのデビュー作です。スイスの現在進行形のシンフォ
ニックロックというと、Shakaryが有名なくらいで、あとはあまり馴染み
がないですね。そういえば90年代ポンプの名バンドとなったClepsydraも
スイスでした。ということで、現行バンドとしては久しぶりのスイス。
全体的にメロディーを大事にした歌心があるシンフォニックサウンドで、
メロトロンの使用や15分を超える大曲などプログレのアイコンもきっち
りと加えられている作品ですが、惜しいなと言うところが多すぎる作品。
メロディーが良いのにボーカルやコーラスが薄かったり、泣きのギター
をフューチャーしているのにソロが長すぎて凡長になってしまったり、
ちょっと無駄なところや雰囲気モノの粋を出ていないところがあります。
もっとアメリカンプログレやパワフルなメロディックロック方向へ持っ
ていって、コンパクトにブラッシュアップしたら大化けしたんじゃないか
と言うような作品。逆に言うとメロディー自体は結構良いのです。
もちろんスイスのグループは、古くはBlue Motionの頃から薄口でシンプ
ルなサウンドがひとつの個性になっており、このバンドもそういった意味
ではスイスのお国柄が生み出したサウンドメイクなのかもしれません。
もともとの感性はなかなかのものです、あとは楽曲を聴かせ方の問題。
まだ知名度もなく1stですから、これからに期待したいバンドです。
メロトロンがかなり使われているのでそちら系のファンも要注目。