ECLEC22368(ESOTERIC) 【2013年発売CD】
オリジナル・ステレオ・ミックスとオリジナル・モノ・ミックス収録の2枚組、ボーナス・トラック4曲収録。
URIAH HEEP結成前のケン・ヘンズレー&リー・カースレイクが在籍していたグループと言えば?重厚なオルガン、叙情的なコーラスワークなど、ヒープに通ずる要素もたっぷりだなあ。
後にURIAH HEEPで活躍するKey奏者、Ken Hensleyが在籍していたグループ。68年作の1st。Ken Hensleyによる哀愁漂うオルガンを中心に、重たいギター・リフが絡むサウンドは、いかにもブリティッシュ・ハードな魅力に溢れています。メロディアスなヴォーカル・ラインと分厚いコーラス・ワークもたいへんドラマティック。
Steve Hillage&Dave Stewartを中心とするグループ、71年唯一作、英国らしい叙情性に富んだカンタベリー・ロック名作
1,290円(税込1,419円)
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たすけさん レビューをすべて見る
わたしはユーライア・ヒープとの付き合いが長くて、ヒープあるいはケン・ヘンズレーに対しては愛憎半ばする気持ちなのです。ヘンズレーは、歌もうまいし、ギターも弾けるし、まあマルチ・ミュージシャンであります。それだけでなく音楽への洞察と言いますか、独特の美学があり、それを崩したことはありません。スティブン・スティルズに似ているキャラクターだなと最近思うようになりました。ヒープのプロトタイプとも言える、このCDを聴くと、ヘンズレーの安心感がある代わり、ヒープ以上の感動はない、と断言できてしまいます。
このアルバムは68年です。ブリティッシュ・ビートから、歴然と進化している内容で、同時代のビートルズやヘンドリックスから影響を受けているわけでもありません。しっかりオルガン中心のヘビーサウンドを出すのだ、というコンセプトがあります。それもファンタジーを交えた形で。ギターのジョー・コナスがきちんと曲づくりに噛んでいるところはヒープより理想的かも知れません。しかし、ヘンズレーのメロディづくりやリズム・パターンの癖は、いかんともしがたいところだと思います。
わたしにとって面白いのはアルバム収録曲より、シングル曲(ボーナス・トラック)のほうでした。「ヘイ・ブルドッグ」までやっています。奇跡みたいな話でベースにはジョン・グラスコックです。グラスコックの参加していた時期のチキン・シャックに強い思い入れがあるので、それが新鮮でした。